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マッチマッチ さんのレビュー一覧
マッチマッチさんのページへレビュー数328件
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この方の作品は本当に読み易い。
あっという間に読み終えることが出来た。 テーマの割には小難しいことも無く、そういう意味では、お手軽な社会派ミステリーというところですか。 ストーリーのメインは、死刑執行された殺人犯三原響子の「約束は守ったよ、誉めて」という最後の言葉。この言葉の意味を求め、響子の遠縁に当たる吉沢香純が追求するというお話し。 読み始めてすぐに、20年ほど前に起こった秋田児童連続殺人が思い出された。巻末の参考資料を見てみると、この事件に関する書籍が挙がっていたので、著者が参考にしたのは間違いないようだ。 ウィキで調べてみると、この事件の犯人である畠山鈴香は無期懲役で確定しているのですね。 本書では死刑になっていますが、そこが違っているだけで、響子と鈴香は似たような環境設定で描かれています。 それで思ったんだけど、死刑になった響子は、今の日本の司法制度で果たして本当に死刑になるのだろうか?という疑問。 彼女の生い立ち、境遇、壮絶なイジメ被害。実の娘を殺した動機の不明確さ。これらを勘案すると、鈴香と同様無期が妥当なところではないだろうか、と思ってしまう。 確かに本人や母親が一切のいじめを認めないとの設定では描かれてはいるが、調べれば調べるほどこういう事実は浮かび上がって来るもの。 いかにも死刑という結論ありきで、辻褄を合わせたような都合よい設定。 この小説は「死刑を執行された」という大前提が無いと、筋書きが成立しないから、こういう荒業を使ったのかなと邪推してしまう。 当方にとってそこが大きなマイナスポイントになってしまった。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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ひょんなことから本書を発見。
大御所の「松本清張」氏の作品であること。 当サイトの評価はなんとSランク! しかも上下2冊の長編のようだ! これは大当たり。是非とも読まなくてはならない。 もちろん、一切の事前情報なしで。 ということで、何とか2冊同時に手に入れ、期待に胸膨らませて読み始めました。 しかし、Σ(゚д゚lll)ガーン、、、 これっは、、、私がいつも読んでいるフィクション小説ではない。 ノンフィクション作品じゃないですか、、、 戦後のドサクサ期に起こった数々の怪事件。下山事件や松川事件、帝銀事件・・・ これらの事件を清張氏が、当時彼が収集したネタを基に、推理するという内容です。 ハッキリ言います。この体裁が面白く感じるか感じないかは、読み手の関心度によって全く異なりますね。 この手の事件に関心がある方には、たまらない本でしょう。著者が取材して得た特ダネ情報や著者独特のねっとりした推察は、さぞかし面白いことでしょう。 しかし、私にはちょっと合わなかった。最後まで読み切るまで、相当時間を要しました。 面白かったのは、一事件読み終わるごとにウイキペディアで検索し、事件の概要を読み比べるあたりですかね。 でも読み終えて、戦後の昭和20年代というのは相当混乱した時代であったということを知れ、実は今現在もその時代の残像を残したまま、時代が流れているという現実を認識できたので、それはそれで大変勉強になりました。 なお評価はしづらいので、中庸点の5点にしました。 追伸 ※いきなり当方が5点を付けたので、サイト評価が一気にBランクになっちゃいました。申し訳ない。 |
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まずはミステリー小説では無いことははっきり確認しておきたい。
子ども目線で書かれたエンタメ小説ですね。 主人公は元過激派の父を持つ、小学6年生の二郎。 特に第1部は、特異な過去を持つ父親に振り回されながらも、成長していく二郎の青春小説です。 ちょっと過激な思想的描写も見られるが、十分に児童書として子供にも読まれていいと思います。 第2部は、その親子が西表島に移住して生活するお話。 地元民との交流、環境問題に関わる市民団体との軋轢など、バタバタと物語が進行します。 とにかく展開が速くて、面白いのは間違いない。 肩肘を張らずに、気軽に楽しめる1冊ですね。 息抜きにどうぞ。小中生にもいいと思います。 |
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「あれっ⁈」て、なってしまった。
これが直木賞作品「空中ブランコ」に続く一連の伊良部シリーズ1作目なのかぁ、、、 何だか、お笑いのコントのような短編集でした。 読み易くまあまあ面白いんだが、大して捻りも効いていないオチ。「うーん、これで終わり⁈」って、なっちゃいました。 この著者の短編集というのは、毎度このような感じなんでしょうかね。 2作目の「空中ブランコ」、どうしようか迷っています。 お気軽な時間つぶしのはいいのかもしれません。 なお、ミステリーでは全くありませんので、これから読まれる方は、それを期待しないでください。 |
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これは暇つぶしに持って来いのお手軽本ですね。
町村合併で新たに生まれた「ゆめの市」という架空の市を舞台にして書かれた群像劇です。 イメージ的には、街の郊外にイオンのショッピングセンターが唯一あるような中規模の街でしょうか。 「ゆめの」ではあるが、全く「夢の」見えない街、という設定です。 真面目に読むと日本の地方都市が抱える様々な問題、「貧困」・「福祉」・「介護」・「就労」・「公共事業」・「高齢化」・「過疎」等をえぐる社会派小説の一面も垣間見えます。 でも、この本はそんなに真面目に読む必要は全くありませんね。 サクッと読んで、笑い飛ばして良いのでは無いでしょうか。 5人の登場人物にはそれぞれ味があります。彼らの行動・思考・発言が、我々そのものの見本のようであり、まさに鏡のような存在。滑稽であり、憎めない。 著者の少し毒を含んだ皮肉が、妙にとても愉快。思わず笑ってしまいます。 そんな感じで読めば、楽しくあっという間に読み終えます。 この5人の登場人物は、最後にどこかで収束するのかなと考えながら読み進めていましたが、確かに最後はあの形で収束しました。 本当にぐちゃぐちゃで、題名通り「もう無理!」というEndです。 ただ当方としては、ちょっと「無理やり」収束という感もあるので、敢えてそれぞれ単独で結末を迎えても良かったのでという気もします。 「夢の」見えない街だからこそ、一人ぐらいは明るい希望の夢が見えても良かったかもしれません。 アマゾン評価4点の下という所でしょうか。 |
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いかにも、この都合よい筋書き。
旦那に瓜二つの中国人⁈ お金持ちで認知症気味のおばあちゃん⁈ そして、いくらDV旦那って言っても、普通、殺す前に警察への相談だろ⁈ でもこれらの重要なピースが無いと、この小説の筋書きは成立しない。 だから、いくら本書がご都合主義って言っても、これらのピースは必然であり、かつ善なのである。 よって、都合よく善なるピースを組み込まれて書かれた本書は、すこぶる面白い。 特にラスト数ページのスリル感は、満点ですね。 無事逃げ切れるのか、それともラスト1行に悲劇が待ち構えているのか、このドキドキ感はこの小説の醍醐味です。 お見事です。 ではなぜにアマゾン評価の5点。当サイト評価9・10点にならないかというと、やっぱり善なるピースが、余りにも都合良すぎ、また事件が安直すぎるあるからである。 でもそこを無視して読めば、面白く一気読みでしょう。よって、アマゾン評価4点の当サイト評価8点にした。 |
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私の好きな所謂「警察ミステリー小説」。その王道のような作品。
祖父・父・子の親子三代に渡る警察官の物語。 まさに「警官の血」タイトルそのものです。 上下2巻で、読み応え十分ですね。しっかり楽しめました。 祖父清二、父民雄、子和也、それぞれに独立したストーリーが描かれているが、鍵となるのが駐在員だった祖父清二の謎の転落死。 この謎が未解決のまま物語は父、子と進んでいく。 読者は、それぞれの警官のストーリーを楽しみながら、この転落死の謎を解くための伏線を見つけるという別の楽しみを得ることが出来る。 そういう面で、この小説はダブルの相乗効果で、秀逸の面白さがあった。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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うーん、なかなかよく出来たミステリー小説ですね。
これでこのこのサイトの「国内総合ランキング」104位ですか。50位以内には十分入りそうだと思いますがね。 当方読みたい本をこのランキングから適当に見つけて、気になった物を読んでいますが、著者作は初読みでした。当たりでしたね。 こうやってこのランクから見つける方法も、宝探しみたいで良いものです。 約680ページ16章からなる長編です。 ただし、ページ数の割には、さほど多くは無い登場人物の手記と供述だけで全ページ書かれており、軽くて読み易いです。 16章のタイトルはビートルズのアルバム『ラバー・ソール』に収録された曲名と同じ名前になっています。 しかし正直なところ、内容はこの洋楽的な雰囲気とは余り合ってはいないように感じられました。※著者のこだわりですかね。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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まさに日本の高度経済成長期の頃のお話。
特に東京オリンピックが開催され、東海道新幹線開通した昭和39年は、この時代の輝かしいシンボル的な1年であったであろう。 本書は、その成長期の光と影に焦点を当てた長編社会派エンターテイメント小説という位置づけが適切だ。 原稿用紙1400枚ということだから、相当なボリュームがある。しかし単純な社会派小説ではないので全く重苦しくない。それどころか、エンタメ感満載で気楽にサクサク読める。 さらに、この時代の懐かしい世相もタップリ盛り込まれ、思わず笑いがこぼれる。この著者は、「罪の轍」でも感じたけど、この時代を非常に上手に描き切っているように思える。 調べたところ奥田氏は1959年生まれということだから、東京オリンピック開催年の1964年の時は5歳児であったわけで、結構研究されたんでしょうね。それに心理描写も上手だし、お見事ですね。 しかしこう書いてしまうと、なんだかお気軽エンタメ娯楽作品のようになってしまうけど、実際はとても哀しいお話です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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読み終わって分かったこと。
この作品、第67回江戸川乱歩賞作品らしい。うーん、なるほど。 本冊の最後に、選考経過と5名の選考委員の選評が記載されていた。 元々のタイトルは「センパーファイ …常に忠誠を…」。確かにこのタイトルではピーンと来ないし、読み終わった後に「何故、このタイトル⁈」と疑問符が付いてしまう。 刊行時の改題されたタイトルは、この「北緯43度のコールドケース」なのだが、正直当方、読後、この意味が分からなかった。 それで調べてみると、「コールドケース」というのは「未解決事件」という意味があるんですね!納得です。やっと腑に落ちました。 そして、読後にこの5名の選評を読んだのですが、共通する弱点「序盤の書き方の不親切さ、順番が不整理、体裁が整えられていない、時系列等の拙さ、読みにくい、小説が下手」との辛辣な意見が書かれていました。 しかし、それでもこの作品が受賞したということは、当然、その問題点は修正出来ることであり、その弱点を上回るほど内容が秀でていたからでしょう。 それを踏まえての当方の感想なんですが、問題点を修正されて刊行された本書、結構面白かったです。 北海道警の未解決誘拐事件を扱った警察ミステリー小説なのですが、登場人物が十分に肉付けされていて、厚みがあります。 道警内部の抗争、未解決誘拐事件、天狗岳事件、これらが絡み合って物語が進行します。 そして、主人公の女性警察官が捜査資料漏洩の生贄になりそうな辺りから、グーンと面白さアップです。 逆に言うとこの辺りがピークかもしれませんね。 この小説は、事件の真相を明らかにしていくミステリ―小説としての面白さより、登場人物の生い立ち・背景・人間関係のデティールを楽しむ小説だと思います。 事件の顛末としては、ツッコミどころ満載です。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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余り面白く無かった。
何故なのかな? 次にどうなるのだろう?という期待感・ワクワク感があまりないので、僅か300ページ弱の中編がすぐに読み終えない。 刑事も含めて登場人物の背景・心理・行動の描写が表面的で、なかなか人物の名前とキャラが覚えられない。 それで、いつの間にか終わってしまう。(最後のエピローグで出てきた「初美」って誰の関係?と、思わず頭を抱えた(笑)) ということで、こういう評価になった。 ※著者の小説は、初読みなのが原因かもしれませんが? |
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これは面白いですね!
650Pほどの厚さですが、久しぶりに寝るのを忘れて、一気読みしてしまいました。 10年前、河川敷で発見された2件の絞殺女性死体。未解決のまま、再び同じ河川敷で連続して2件の女性死体が見つかる。そして浮かび上がる3人の容疑者。 大筋はどこにでもある普通の犯罪小説なのだが、とにかくこの小説はテンポよく読ませてくれる。そして、犯罪小説にありがちな重さや陰鬱さは一切無い。 それどころか、読んでいて思わず読者を笑わせるギャグも散りばめられている。 このギャグのポイントが、刑事・容疑者以外の登場人物、すなわち10年前の被害者の父親、新人新聞記者、犯罪心理学者なんですね。 特に被害者の父親のキャラは特筆ものです。絞殺された娘を想う父親の哀しい行動ですが、その無茶で妙に滑稽な行動、そしてその妻との対比、これがギャグとして読者を笑わせてくれる。 記者と父親の関わり、また記者と犯罪神学者とのやり取り、ここにも傍から見た人間の滑稽な一面を感じさせる。この辺りの心理描写が実に面白く絶妙ですね。 まさに犯罪小説の名を冠した群像小説で、単なる「犯人探しの謎解き小説』ではありません。 ▼以下、ネタバレ感想 |
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好みが別れる作品ですね。
ファンタジー小説のような設定で物語は始まりましたが、中盤までは本格的な謎解き小説です。 よって、当方には少々退屈な流れですね。読むのが少し面倒でした。 ただ、中盤以降の「毒スープ」·「囚人脱獄」.「デーン人来襲」辺りからテンポが良くなって、一気に面白くなってきます。そして、終盤はお決まりの謎解き解明。そこで驚くような真実が明らかにされる。 この終局は、かなり説得力があって納得出来ました。面白かったです。 あとは評価のポイントだけど、これは冒頭で書いたように、もう好みだけの問題ですね。 とにかくリアルに拘るなら、そもそも高評価は望めない。 ということで、当方はアマゾン評価の平均点ということで、サイト評価6点にしました。 |
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