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マッチマッチ さんのレビュー一覧
マッチマッチさんのページへレビュー数22件
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読み易いことはこの上もない。まるで軽いコミック本のような小説であった。
こいつが怪しいじゃんと思った人物が、まさにそのものずばりであったのは笑える。 また、何となく怪しい手術室。ということは、いかにも違法臓器移植がバレバレ。 それにラストの復讐殺人。スーパースターのようなお手並みと逃亡劇。 軽さとスピード感と雰囲気だけのお気軽小説という評価で、☆2つ(アマゾン評価) |
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なぜこの書籍を手にしたのだろうか?
かなりライトな小説です。 中高生向きって言ったら、中高生に失礼か(笑) とにかく軽く流したい方とか、ミステリー初心者にはお手頃でしょう。 いわゆる刑事コロンボ、古畑任三郎シリーズタイプの倒叙ミステリー。 もうガチガチの絵に描いたような倒叙です。捻りも何もない(笑) 読んで分かったこと。福家警部補というのはシリーズもので、全5シリーズ。本作はその4作目。 基本、すべてが短編集です。なお、本作は2編の短編から構成。 刑事コロンボ役は、福家警部補という女性刑事。 「メガネをかけたチョイとおっちょこちょいタイプの女子」という設定で描かれていますが、その実態は、スーパーマン的な運動神経を持つしつこめで有能な刑事ということです。 なお、ミステリー小説としての感想ですが、短編1作目「未完の頂上」。こちらは、Nシステムの言及無しがダメポイント。Nシステムを確認すれば、ナンバーと運転手が撮影されているので、このトリックは成立しない。 2作目「幸福の代償」。犯人を落とすポイント。犯人に冷静さを失わせて失言を待つ。これは、面白く無い。最後まで冷静に証拠を積み上げ落とし込む。これが倒叙の醍醐味。がっかり。 というところがマイナス評価であった。 |
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短編集です。4編中3編がSF。1編が表題作のミステリーです。
4編の関連は全くありません。 SFの3編は、あまり面白く感じなかった。特に1作目の、「夜の記憶」はややわかりずらい。最後の「赤い雨」がある程度マシかな。 表題作の「罪人の選択」。こちらは本短編集では、一番の良品でしょう。でも短編ミステリーの醍醐味であるオチの切れ味は、さほど感じれなかった。 やっぱり、この著者は長編が向いているのではないだろうか。 「黒い家」や「天使の囀」のようなヒリヒリする小説を読みたい。 ということで、評価は辛めのアマゾン評価2点。 |
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当サイトの評価が高かったので、取り敢えず手にしました。
100%の事前情報なしです。どんな内容か、帯もカバー裏も著者情報もサイト感想も、ましてやあらすじなども全く読んでません。 で、その結果ですが、序盤のつかみは、なかなかよろしいですネ。「おっ!面白そうじゃん!」と思わず引きこまれました。 少々エロい展開で、早々の少女の自殺死。援助交際をやってる女。その女が不審な手紙で某屋敷に招かれる。 ここまでは、抜群です。期待大ですね。 でも、ここまででした。それ以降は、屋敷の見取り図が出てくる。円形の屋敷。何やら本格ミステリーの犯人探しの匂いがプンプン。 そして、あとは、お決まりの殺人事件。もう駄目。あとは、グダグダした理屈を読んで、犯人を知る。なーんだこれは、援助交際探偵・上木らいちというシリーズ物なんだ。 ただし、並行して書かれていた高校三年生のの戸田公平の事件。こちらは流石に、社会派ミステリーを標榜するだけに、なかなか面白いところに目を付けた。 もちろん、お屋敷の殺人事件と戸田公平の事件はいずれ収斂されるわけだが、これがあって、この小説は成り立った。これが無ければ、単なるおバカミステリーということだろう。 よって、屋敷の事件だけならアマゾン評価1点。でも社会派が加味されて2点。サイト評価4点で、いいとこだろう。 ということで、残念ながら、この作家さんはもう読みません。私には合わなかった。 |
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本書の完全版とやらを読んでみた。
えらくストレスの残った終わり方であった。 ページ数は400ページほど。330ページ辺りで第3章が終わる。 さて、いよいよ最後の章で黒幕が明かされるかなと、ページを捲ると、なんと!The End!「謝辞」があり、「参考文献」の記載。 残りのページは、インタビュー記事やら、著者の「後記」やら、続編の解説やら、もうどうでも良い。 結幕を知るためには、続編の「自爆条項」「暗黒市場」「未亡旅団」…を読まなければならないということ⁈ うーん、考えちゃうね(笑) しかし、著者はかなりの自信家なんだろうね。必ず次作が刊行されるという自信があっての著作なんだと思う。 著者のあとがきの一節に「…もちろん続けられればそれに越したことはないのだが、エピソードとしてはちゃんと完結しているので一作で終わっても問題はない。…」 いやいやこれで終われば、問題残るけど(笑) ごめんなさい。第一作だけでは評価不能というか、この程度しか評価できません。アマゾン評価2点です。 PS:内容もちょいとロボット漫画(イメージ的にはガンダム・エヴァンゲリオン系列)ぽくって、重厚な警察小説では無いようです。 |
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「あれっ⁈」て、なってしまった。
これが直木賞作品「空中ブランコ」に続く一連の伊良部シリーズ1作目なのかぁ、、、 何だか、お笑いのコントのような短編集でした。 読み易くまあまあ面白いんだが、大して捻りも効いていないオチ。「うーん、これで終わり⁈」って、なっちゃいました。 この著者の短編集というのは、毎度このような感じなんでしょうかね。 2作目の「空中ブランコ」、どうしようか迷っています。 お気軽な時間つぶしのはいいのかもしれません。 なお、ミステリーでは全くありませんので、これから読まれる方は、それを期待しないでください。 |
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自殺して成仏出来ない四人の幽霊達が、自殺しようとしている人を見つけてはそれを踏み留まらせ、最後には、その幽霊達が成仏して逝くというお話し。
コミカルには書かれているが、よく言えば、世相を反映させて社会悪を痛切に批判した社会派小説とも言える。ただし、それほど深刻に書かれているわけでは無く、チクリと皮肉って書かれている程度である。 著者の作品に「13階段」というのがあり、非常に面白かった記憶があるので、今回この本を手にした。 題材は重厚であるが、中味は軽いノリで、お手軽感満載である。自殺願望者を一人一人お助けする物語を集めた短編集という見方も出来る。そのため、同じようなパターンの物語が何度も続き、中盤は少々飽きてくる。さらに、終わり方はまさに予定調和。読後感よろしく描かれている。 まさに、中高生の読書初心者にはお薦めの一冊です。 ただ当方にとっては、ちょっともの足らないかな。 実際あれほど簡単には、自殺願望を解除出来ないだろうし、鬱の自殺願望者を精神科に向かわせるだけで一件落着とは、少々楽天的過ぎ。 100人の願望者を解決させるのではなく、もっと数を減らした数人に絞っての設定で物語を描いて頂いていれば、より現実的にこの物語を読み、振り返る事が出来たであろう。 |
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現在のコロナ禍における日本国のドタバタ感。それに伴うQアノンのような陰謀論。
まさにそれらを風刺するような軽妙なコミカル小説であった。 読み易いし、お気軽なコミック誌のようなノリなので、待ち時間・車中での暇つぶしにはピッタリであろう。 その分、ストーリーはノー天気に都合よく展開する。故に、著者の「半沢シリーズ」や「空飛ぶタイヤ」などの、ワクワク感・スピード感・爽快感には欠ける。 シリーズ2冊目だったようで、1冊目の「民王」を読んでいないので、上記のような感想を持ったが、1冊目から読むとまた違った感想を持ったのかもしれない。 ただし、重厚な作品が好みの当方にとって、1冊目は、敢えて手にすることは無いと思う。 |
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福島原発事故に関わる謂れなき差別·偏見と匿名SNS無責任発言の問題を絡めて書かれた社会派ミステリー小説。
しかしながら、どっち付かずのやや中途半端な仕上がりであった。 事件への引き金が短絡的な印象。福島の現状を説明する下りでは、ミステリー小説の雰囲気が全く欠け落ちた緊張感のない風土記風。 社会問題とミステリーを上手くミックスできていない感じがあり、面白さに欠けてしまった。 ラストの終わりかたも、???がつくような尻切れトンボである。 筆者の「震える牛」の方がずっと面白い。 |
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妙に刑法第39条に関する記述が冗長で、ダレる。
緊迫感の無いままにラストに突入。 1作目の『連続殺人鬼 カエル男』に比べると、「単純に面白い!」という面で全く物足りない。 中途半端な作品であった。 |
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犯罪ミステリー小説というより、精神分析小説というような感じかななぁ。
犯罪を冒す人の心理描写に重点を置いているようだけど、どちらかというと、子供の時期に何らかのトラウマがあり精神疾患を抱えた人物の心理描写に終わっただけのような感じがする。 犯罪の全貌も、結局は第3部で、犯人自身の暴露で終わっている。 心理描写にはとにかくリアリティをもって細部にこだわっているが、お粗末なのは、主人公となる2人の刑事。 全くリアリティ感が無い。高校生のような男女の刑事が、都合よく活躍する。でも何ら事件の解決には至らない。 そして、この二人の刑事の嘘っぽさが最後まで無くならずに、結局、犯人自身の暴露で終結。 4点も点けたのは、精神疾患を抱えた人物の心理描写を見事なまでに書き込んだからである。 リアリティある刑事達が絡んで物語が展開していたら、もっと素晴らしい小説に仕上がっただろう。 残念! |
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あの有名な積水ハウスの地面師グループによる詐欺事件が素材になった小説ですね。
積水ハウスが石洋ハウス、主犯の内田マイクが山中ハリソン、という設定ですが、取材や調査が甘い感じで内容が浅いです。 登場人物はそれほど多くは無いので、読むに当たっての混乱はありません。読みやすいです。 しかし、その分、登場人物の人格や生い立ちなどもっと緻密に描いて欲しかった。 あくまでも、実際の事件を素材にしただけだから、フィクションらしく泥々にネチネチと加害者と被害者の心理を描写して欲しい。 登場した刑事もおまけのような扱いで、あっけなく加害者の一人に辿り着いてしまった。 ラストもこれで終わり?と呆気ない。 ヒリヒリ感無く終わってしまった。 素材が良かっただけに残念です。 |
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短編集でした。
短編集は、ストーリーの複雑な変化が描き切れないので、あまり好きではありません。 さらに内容が暗く、気分が悪くなるようなシーンがあるので、これまた苦手です。 人殺しは何らかの理由が必要です。躊躇なく、快楽や精神異常で人を殺す行為を読み進めるのは、苦痛です。 当方のポリシーは、一度手に取って読み始めた本は最後まで読む、ということにしていますので、とりあえず読了しました。 ただ、4点程度で収まったのは、最後の1編が「えっ!」という驚きがあったからです。 著者の作品は、こういう内容ばかりではないという評価なので、とりえず他の1冊も手にしたいと思います。 |
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