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マッチマッチ さんのレビュー一覧

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レビュー数22

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No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

仮面病棟の感想

読み易いことはこの上もない。まるで軽いコミック本のような小説であった。
こいつが怪しいじゃんと思った人物が、まさにそのものずばりであったのは笑える。
また、何となく怪しい手術室。ということは、いかにも違法臓器移植がバレバレ。
それにラストの復讐殺人。スーパースターのようなお手並みと逃亡劇。
軽さとスピード感と雰囲気だけのお気軽小説という評価で、☆2つ(アマゾン評価)
仮面病棟 (実業之日本社文庫)
知念実希人仮面病棟 についてのレビュー
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

福家警部補の追及の感想

なぜこの書籍を手にしたのだろうか?
かなりライトな小説です。
中高生向きって言ったら、中高生に失礼か(笑)
とにかく軽く流したい方とか、ミステリー初心者にはお手頃でしょう。

いわゆる刑事コロンボ、古畑任三郎シリーズタイプの倒叙ミステリー。
もうガチガチの絵に描いたような倒叙です。捻りも何もない(笑)

読んで分かったこと。福家警部補というのはシリーズもので、全5シリーズ。本作はその4作目。
基本、すべてが短編集です。なお、本作は2編の短編から構成。
刑事コロンボ役は、福家警部補という女性刑事。
「メガネをかけたチョイとおっちょこちょいタイプの女子」という設定で描かれていますが、その実態は、スーパーマン的な運動神経を持つしつこめで有能な刑事ということです。

なお、ミステリー小説としての感想ですが、短編1作目「未完の頂上」。こちらは、Nシステムの言及無しがダメポイント。Nシステムを確認すれば、ナンバーと運転手が撮影されているので、このトリックは成立しない。
2作目「幸福の代償」。犯人を落とすポイント。犯人に冷静さを失わせて失言を待つ。これは、面白く無い。最後まで冷静に証拠を積み上げ落とし込む。これが倒叙の醍醐味。がっかり。

というところがマイナス評価であった。
福家警部補の追及 (創元推理文庫)
大倉崇裕福家警部補の追及 についてのレビュー
No.20: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

名探偵のままでいての感想

『このミステリーがすごい!』大賞[第21回(2022年)]だったそうだ。
どこが凄いんだろうと思ってしまう。
どうもこの宝島社のこの賞は、当方にとっては、はずれの鬼門である。
以前読んだ、『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』(第18回大賞)では、2点。
それよりは、「ちょっとマシ」くらいですかね。
まともに面白かったのは、ラストの章「ストーカーの謎」のみ。

ほんのわずかな情報だけで、ものの見事に推理的中するおじいちゃん。
あまりにもご都合主義。

▼以下、ネタバレ感想
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名探偵のままでいて (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
小西マサテル名探偵のままでいて についてのレビュー
No.19:
(4pt)

罪人の選択の感想

短編集です。4編中3編がSF。1編が表題作のミステリーです。
4編の関連は全くありません。
SFの3編は、あまり面白く感じなかった。特に1作目の、「夜の記憶」はややわかりずらい。最後の「赤い雨」がある程度マシかな。
表題作の「罪人の選択」。こちらは本短編集では、一番の良品でしょう。でも短編ミステリーの醍醐味であるオチの切れ味は、さほど感じれなかった。
やっぱり、この著者は長編が向いているのではないだろうか。
「黒い家」や「天使の囀」のようなヒリヒリする小説を読みたい。
ということで、評価は辛めのアマゾン評価2点。
罪人の選択
貴志祐介罪人の選択 についてのレビュー

No.18:

鴉 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.18: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

鴉の感想

リアルに拘るなら読まない方が無難。
舞台は、現代日本の都市から隔絶された、4つの山に囲まれた地図にも載っていない村。
警察も学校も無い江戸時代に存在していたかのような村。
村を支配しているのは、「大鏡様」という絶対的な神。

サイト評価に釣られて手にしたが、正直読み始めて失敗したと思った。
とにかく登場人物の名前すら読みにくく、頭に残らない。序盤から中盤にかけては特にしんどかった。よく読み終えたものだ。
後半になってやっと頭の整理が出来、スイスイとは読めたが…

▼以下、ネタバレ感想
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鴉 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.17:
(4pt)

誰も僕を裁けないの感想

当サイトの評価が高かったので、取り敢えず手にしました。
100%の事前情報なしです。どんな内容か、帯もカバー裏も著者情報もサイト感想も、ましてやあらすじなども全く読んでません。
で、その結果ですが、序盤のつかみは、なかなかよろしいですネ。「おっ!面白そうじゃん!」と思わず引きこまれました。
少々エロい展開で、早々の少女の自殺死。援助交際をやってる女。その女が不審な手紙で某屋敷に招かれる。
ここまでは、抜群です。期待大ですね。
でも、ここまででした。それ以降は、屋敷の見取り図が出てくる。円形の屋敷。何やら本格ミステリーの犯人探しの匂いがプンプン。
そして、あとは、お決まりの殺人事件。もう駄目。あとは、グダグダした理屈を読んで、犯人を知る。なーんだこれは、援助交際探偵・上木らいちというシリーズ物なんだ。
ただし、並行して書かれていた高校三年生のの戸田公平の事件。こちらは流石に、社会派ミステリーを標榜するだけに、なかなか面白いところに目を付けた。
もちろん、お屋敷の殺人事件と戸田公平の事件はいずれ収斂されるわけだが、これがあって、この小説は成り立った。これが無ければ、単なるおバカミステリーということだろう。
よって、屋敷の事件だけならアマゾン評価1点。でも社会派が加味されて2点。サイト評価4点で、いいとこだろう。
ということで、残念ながら、この作家さんはもう読みません。私には合わなかった。
誰も僕を裁けない (講談社文庫)
早坂吝誰も僕を裁けない についてのレビュー
No.16: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

機龍警察の感想

本書の完全版とやらを読んでみた。
えらくストレスの残った終わり方であった。
ページ数は400ページほど。330ページ辺りで第3章が終わる。
さて、いよいよ最後の章で黒幕が明かされるかなと、ページを捲ると、なんと!The End!「謝辞」があり、「参考文献」の記載。
残りのページは、インタビュー記事やら、著者の「後記」やら、続編の解説やら、もうどうでも良い。
結幕を知るためには、続編の「自爆条項」「暗黒市場」「未亡旅団」…を読まなければならないということ⁈
うーん、考えちゃうね(笑)
しかし、著者はかなりの自信家なんだろうね。必ず次作が刊行されるという自信があっての著作なんだと思う。
著者のあとがきの一節に「…もちろん続けられればそれに越したことはないのだが、エピソードとしてはちゃんと完結しているので一作で終わっても問題はない。…」
いやいやこれで終われば、問題残るけど(笑)
ごめんなさい。第一作だけでは評価不能というか、この程度しか評価できません。アマゾン評価2点です。
PS:内容もちょいとロボット漫画(イメージ的にはガンダム・エヴァンゲリオン系列)ぽくって、重厚な警察小説では無いようです。
機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
月村了衛機龍警察 についてのレビュー
No.15:
(4pt)

彼女はひとり闇の中の感想

中盤までは結構面白く読めたんだけど、犯人がはっきりしてからは、妙につまんなくなった。
原因はミステリー小説風ではあったが、それには徹しきらず、途中から社会派小説になってしまったところでしょうか。
中途半端なんですね。

▼以下、ネタバレ感想
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彼女はひとり闇の中
天祢涼彼女はひとり闇の中 についてのレビュー
No.14:
(4pt)

イン・ザ・プールの感想

「あれっ⁈」て、なってしまった。
これが直木賞作品「空中ブランコ」に続く一連の伊良部シリーズ1作目なのかぁ、、、
何だか、お笑いのコントのような短編集でした。
読み易くまあまあ面白いんだが、大して捻りも効いていないオチ。「うーん、これで終わり⁈」って、なっちゃいました。
この著者の短編集というのは、毎度このような感じなんでしょうかね。
2作目の「空中ブランコ」、どうしようか迷っています。
お気軽な時間つぶしのはいいのかもしれません。
なお、ミステリーでは全くありませんので、これから読まれる方は、それを期待しないでください。
イン・ザ・プール (文春文庫)
奥田英朗イン・ザ・プール についてのレビュー
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(4pt)

145gの孤独の感想

この著者の作品、結構読んでいるんだけど、今回はイマイチ合わなかったみたい。
自分が投げた死球で相手選手を再起不能にしたプロ野球投手のお話。
まずは、とにかく現実逃避しているこの主人公に共感できない。
そして主人公の安っぽいギャグというか余計な一言。最後までこれが続きます。ちょっとイラつきますね。
しかしながら、名探偵ごとく相手の心情や微妙な行動を読み解く。このバランスの悪さが、不可思議。

▼以下、ネタバレ感想
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145gの孤独 (角川文庫)
伊岡瞬145gの孤独 についてのレビュー
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(4pt)

幽霊人命救助隊の感想

自殺して成仏出来ない四人の幽霊達が、自殺しようとしている人を見つけてはそれを踏み留まらせ、最後には、その幽霊達が成仏して逝くというお話し。
コミカルには書かれているが、よく言えば、世相を反映させて社会悪を痛切に批判した社会派小説とも言える。ただし、それほど深刻に書かれているわけでは無く、チクリと皮肉って書かれている程度である。

著者の作品に「13階段」というのがあり、非常に面白かった記憶があるので、今回この本を手にした。
題材は重厚であるが、中味は軽いノリで、お手軽感満載である。自殺願望者を一人一人お助けする物語を集めた短編集という見方も出来る。そのため、同じようなパターンの物語が何度も続き、中盤は少々飽きてくる。さらに、終わり方はまさに予定調和。読後感よろしく描かれている。
まさに、中高生の読書初心者にはお薦めの一冊です。

ただ当方にとっては、ちょっともの足らないかな。
実際あれほど簡単には、自殺願望を解除出来ないだろうし、鬱の自殺願望者を精神科に向かわせるだけで一件落着とは、少々楽天的過ぎ。
100人の願望者を解決させるのではなく、もっと数を減らした数人に絞っての設定で物語を描いて頂いていれば、より現実的にこの物語を読み、振り返る事が出来たであろう。
幽霊人命救助隊 (文春文庫)
高野和明幽霊人命救助隊 についてのレビュー
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(4pt)

インドラネットの感想

インドラネットとはインドラ=帝釈天、ネット=網、直訳すると帝釈天の網。
『つまり、社会の多様な相互依存性。社会の関係性は無限の広がり。要するに、万物は互いに関係し合い、依存し合いながら、一つのコスモスを形成し流転していく』というようなことか。
そして、こういう意味を持ったタイトルを冠してこの小説が始まるのだが、その中身は簡単に言うと、「高校時代の友の消息を追い、東南アジアの闇の奥へ旅に出る一青年の物語」ということになる。


▼以下、ネタバレ感想
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インドラネット (角川文庫)
桐野夏生インドラネット についてのレビュー
No.10:
(4pt)

民王 シベリアの陰謀の感想

現在のコロナ禍における日本国のドタバタ感。それに伴うQアノンのような陰謀論。
まさにそれらを風刺するような軽妙なコミカル小説であった。
読み易いし、お気軽なコミック誌のようなノリなので、待ち時間・車中での暇つぶしにはピッタリであろう。
その分、ストーリーはノー天気に都合よく展開する。故に、著者の「半沢シリーズ」や「空飛ぶタイヤ」などの、ワクワク感・スピード感・爽快感には欠ける。
シリーズ2冊目だったようで、1冊目の「民王」を読んでいないので、上記のような感想を持ったが、1冊目から読むとまた違った感想を持ったのかもしれない。
ただし、重厚な作品が好みの当方にとって、1冊目は、敢えて手にすることは無いと思う。
民王 シベリアの陰謀 (角川文庫)
池井戸潤民王 シベリアの陰謀 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

血の雫の感想

福島原発事故に関わる謂れなき差別·偏見と匿名SNS無責任発言の問題を絡めて書かれた社会派ミステリー小説。
しかしながら、どっち付かずのやや中途半端な仕上がりであった。
事件への引き金が短絡的な印象。福島の現状を説明する下りでは、ミステリー小説の雰囲気が全く欠け落ちた緊張感のない風土記風。
社会問題とミステリーを上手くミックスできていない感じがあり、面白さに欠けてしまった。
ラストの終わりかたも、???がつくような尻切れトンボである。
筆者の「震える牛」の方がずっと面白い。
血の雫 (幻冬舎文庫)
相場英雄血の雫 についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

隻眼の少女の感想

いわゆる「謎解き」がテーマの小説でした。本格ミステリと言うのですか。
当方この手の小説というのが、余りしっくりこないので、少々辛口の感想になってしまいご容赦願いたい。
どうしても、現実離れしたストーリーが展開するので、読書にのめり込めない。
第1部を読み終えるのが、少々しんどかった。

▼以下、ネタバレ感想
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隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.7:
(4pt)

連続殺人鬼カエル男ふたたびの感想

妙に刑法第39条に関する記述が冗長で、ダレる。
緊迫感の無いままにラストに突入。
1作目の『連続殺人鬼 カエル男』に比べると、「単純に面白い!」という面で全く物足りない。
中途半端な作品であった。
連続殺人鬼カエル男ふたたび
中山七里連続殺人鬼カエル男ふたたび についてのレビュー
No.6:
(4pt)

ちょっと異色

犯罪ミステリー小説というより、精神分析小説というような感じかななぁ。
犯罪を冒す人の心理描写に重点を置いているようだけど、どちらかというと、子供の時期に何らかのトラウマがあり精神疾患を抱えた人物の心理描写に終わっただけのような感じがする。
犯罪の全貌も、結局は第3部で、犯人自身の暴露で終わっている。
心理描写にはとにかくリアリティをもって細部にこだわっているが、お粗末なのは、主人公となる2人の刑事。
全くリアリティ感が無い。高校生のような男女の刑事が、都合よく活躍する。でも何ら事件の解決には至らない。
そして、この二人の刑事の嘘っぽさが最後まで無くならずに、結局、犯人自身の暴露で終結。
4点も点けたのは、精神疾患を抱えた人物の心理描写を見事なまでに書き込んだからである。
リアリティある刑事達が絡んで物語が展開していたら、もっと素晴らしい小説に仕上がっただろう。
残念!
あなたが消えた夜に (毎日文庫)
中村文則あなたが消えた夜に についてのレビュー
No.5:
(4pt)

いまいち

池井戸さんの初期作品です。
この方の作品は結構面白いので手にしました。
銀行を舞台にしたミステリー小説ですね。
中盤までは良かったのですが、中盤以降は中途半端な印象を持ちました。
最後は、

▼以下、ネタバレ感想
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果つる底なき (講談社文庫)
池井戸潤果つる底なき についてのレビュー
No.4:
(4pt)

掘り下げ不足の感あり

あの有名な積水ハウスの地面師グループによる詐欺事件が素材になった小説ですね。
積水ハウスが石洋ハウス、主犯の内田マイクが山中ハリソン、という設定ですが、取材や調査が甘い感じで内容が浅いです。
登場人物はそれほど多くは無いので、読むに当たっての混乱はありません。読みやすいです。
しかし、その分、登場人物の人格や生い立ちなどもっと緻密に描いて欲しかった。
あくまでも、実際の事件を素材にしただけだから、フィクションらしく泥々にネチネチと加害者と被害者の心理を描写して欲しい。
登場した刑事もおまけのような扱いで、あっけなく加害者の一人に辿り着いてしまった。
ラストもこれで終わり?と呆気ない。
ヒリヒリ感無く終わってしまった。
素材が良かっただけに残念です。
地面師たち (集英社文庫)
新庄耕地面師たち についてのレビュー
No.3:
(4pt)

当方の好みでは無い

短編集でした。
短編集は、ストーリーの複雑な変化が描き切れないので、あまり好きではありません。
さらに内容が暗く、気分が悪くなるようなシーンがあるので、これまた苦手です。
人殺しは何らかの理由が必要です。躊躇なく、快楽や精神異常で人を殺す行為を読み進めるのは、苦痛です。
当方のポリシーは、一度手に取って読み始めた本は最後まで読む、ということにしていますので、とりあえず読了しました。
ただ、4点程度で収まったのは、最後の1編が「えっ!」という驚きがあったからです。
著者の作品は、こういう内容ばかりではないという評価なので、とりえず他の1冊も手にしたいと思います。
GOTH 夜の章 (角川文庫)
乙一GOTH リストカット事件 についてのレビュー


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