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さよならドビュッシー
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さよならドビュッシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全214件 141~160 8/11ページ
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無理にありきたりなミステリーにして最後のどんでん返しなんて要らないです。 伏線となるであろう設定も必然性が無いし、皆さんが言っている音楽スポコンものに した方がよっぽど素晴らしかったのにと思う。 正に九死に一生を得た主人公が、以前よりも遥かに上手くピアノが弾けるようになるなんて この設定ではありえないです。 リハビリの描写が多く本当に苦しいけれどそれを支えるのは治ってやるんだという 本人の意思です。言葉ではきちんと書いてあるけど本人は本当には理解していないんだなと思います。 経験しているのなら推敲が足りないです。 自分は交通事故で上半身が殆ど骨折して手術するまでピクリとも動けない状態になりました。 症状が落ち着き手術するまでの1週間、1秒1秒毎に痛さに耐え、もだえ、鎮痛剤を討ってもらって 漸く眠れるという大変な生活でした。 手術後もベットから自力では立ち上がれず、リハビリの為に歩けばくっついていない肋骨が揺れて痛み 耐え難い痛みを耐え、リハビリを続けそれでも約2ヶ月で職場復帰しました。 それを支えたのは今までの日常生活に戻るんだ、 またバイクに乗るんだと言う強い意志があったからできた事です。 途中までは自分も知識の無い音楽の世界また、リハビリに励む主人公の姿に自分の姿を思い出しました。 それだけに最後のどんでん返しは要らないです。今迄の努力が水の泡です。 少なくとももっと別の謎解きを考えるべきだったと思います。 それまで共感を持って読んでいたのが、ラストで本当にリアリティのない残念な作品になってしまいました。 途中までが面白かっただけに本当に残念です。 まだデビュー作ですし、今後の活躍を期待します。 大賞を取ったからって満足してたら作家生命は終わると思いますよ! また作品を読ませていただきます。 | ||||
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道尾秀介が「これでもか!これでもか!」とばかりに、ミスリードを仕掛けた小説を出してきたおかげで、ちょっとした仕掛けだと簡単に気付いてしまうようになった。もう少し素直に読めれば楽しめるのに、疑い深くなった自分が恨めしい。 それでもあまりに仕掛けが単純な気がしたので、実はそう思わせといて、もう一つ裏があるのか?などと思ったが、それは流石に深読みのし過ぎだったようだ。 それにしても昭和の少女マンガへのオマージュなのか、展開が徹底していた。作者と同年代なら懐かしみながら、そのわざとらしい世界にドップリはまるのが正しい読み方なのだろうし、若い読者には逆に新鮮な雰囲気に浸れる展開なのだろうなと思う。 ミステリー初心者にはミステリー小説として読めると思うが、ミステリー愛好家の方はこれをミステリーとして読まないほうが良い。 わざとらしい世界に入り込めなければ、絶対につまらないと感じてしまうはずだ。 | ||||
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急展開で起こる最初の事件で疑念は抱いたものの、深く考えぬままに終盤でひっくり返された。確かにどこかで見たことのあるようなドンデン返しパターンだけど、やられてしまったものは仕方ない。 小説を読んでいていいなと思うのは、それがどれだけ非現実的であれ、いったん物語の中に入り込んでしまえば、登場人物の言動を通じて様々な想いを得られること。本作品は確かに青臭い程に熱い説教に溢れているけれど、個人的には心を動かされる言葉も少なくなかった。 どこか『神様のカルテ』と似た類の作品かも。人物の描写がカジュアルすぎて、そのカジュアルさに現実に引き戻されることも少なくなかったが、エンターテイメントとしてそれなりに面白く読めた。これはこれでいい。 | ||||
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多くの人が「少女マンガ的」「スポ根」と評価しているが、 まさにそのとおりで、それを承知で楽しめるかどうか、だと思った。 一応は、面白いのだ。それなりに。 ピアノの描写とかベートーヴェンの話とかを小道具にして、 ちゃんとワールドを作り上げている。 とは言え、もっともらしく書き連ねられた音楽の世界の描写に 首をかしげることばかりで困った。 私は全くの素人なので、きちんと間違いを指摘できないが、 全体的におかしいし、こんなご都合主義で良いのかと感じた。 まさに昔の少女マンガの「スポ根」なんだと思う。 そういう意味では、美形の音楽探偵と、ライバルの美鈴サンがいいキャラだった。 クラスメイトの悪意はやりすぎで、 善意と同情と無邪気がむしろ主人公を傷つけるのでも良かったのでは。 作品を安っぽく、つまらなくしている。 ちなみに、ミステリ部分は弱い。仕掛けが稚拙。 1章で「このノリはまさか」と感じ、2章で「やっぱりそうだよね」と悟り、 あとは伏線を拾いながら読み進むのみ。 最近、安易に「どんでん返し」をアピールして売ってる本が多すぎて困る。 治療の話やリハビリの描写がちょっとありえない感じになってるのは、 主人公の劇的な活躍のために、あえてやっているのだと考えることにした。 音楽と医療のどちらかにもうちょっとリアリティがあったら けっこう面白い話になってたのになぁ・・・・・・と思う。 | ||||
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_まあまあ面白かったです。一日100ページ前後で,4日で読めました。2週目を読もうとは思いません。 ミステリー感覚50%,音楽青春ドラマ50%といった所かな。 _ミステリーとしては,事件の犯人は誰か・目的は何か的な感じです。そして,ラストには(予想も付かない?)どんでん返しがあります。私は,このどんでん返しには予想だにしませんでした。とある犯人には目星は付いていましたが。 _音楽青春ドラマとしては,主人公が火事で大火傷を負うというペナルティーを抱えながら一生懸命努力してコンクールを狙うといった所です。音楽描写に専門用語(音楽用語?)が出てきますが,知らなくても大体の雰囲気は掴めるのではないでしょうか(私はそうでした)。音楽の歴史・作曲家の話もちょっと出てきます。 _全体的には,ミステリーとしてのどんでん返し部分を青春ドラマの観点から肉付けした感じだと私は感じてます。 _ネタバレせずに,どんでん返しについて少しコメントしますが,確かに予想する事自体はかなり難しいと思います。しかし,現実的整合性を考えるとかなり無理があります。小説では大体数ヶ月,数年の出来事を400ページ程に圧縮して描かれる事になりますが,その際,全ての出来事を抽出する訳ではなく,一部分の出来事だけが抜き取られます。この小説の場合,その抜き取られる一方で捨てる側になった出来事の部分までも汲み取って考えた場合,どんでん返しの整合性がまず崩れるでしょう。 _しかし,伏線の張り具合はよく出来ていました。ストーリー序盤の時点から,何気ない描写として残していたり,謎として残していたりしながら,ラストで全部回収されています。 _もう一つ言うと,どんでん返しの性質上,映画化・映像化はかなり難しいのではないでしょうか。 | ||||
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中山七里さんのデビュー作ということですが、ミステリーとしては特に目新しい部分や斬新なトリックがあるという訳でもありません。 また、この作品に使われているトリックは、このてのトリックが好きな方からすれば、はっきりとあたりがついてしまうレベルです。 音楽に関する描写は凄いとは思うのですが、話の進行には関わっていてもトリックには何ら関係なく、個人的にはミステリーとしては蛇足な感がありました。 ただ、シリーズやスピンオフとしての『おやすみラフマニノフ』や『要介護探偵の事件簿』に繋がる最初の一作ではありますので、読んでおく必要性は高いとは思います。 | ||||
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帯に書いてある「どんでん返し」、2章にあまりに分かりやすい伏線があったように思うのですが、違いますか? それだけでなく、文章全体からあの結末が存分ににおっていて、結末を知りながら読み進めている感覚でした。 犯人は確かに意外なんですが、でも、動機や登場人物の行動に「えーー」って思うようなところも多く。。 あと個人的に気になったのは、時々でてくる登場人物のやたら長いセリフ。 現実だと、自分の心の内側をあんなに長々と語る人ってなかなかいないと思うのです。 でも、たしかに読書慣れしていない中高生にはいいかもしれません。 若いうちは誰もがコンプレックスと自尊心と戦うはずですから。主人公の姿には、勇気づけられる方も多いのでは。 | ||||
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大学で音楽を専攻している者です。この本が発売された当時は高校3年生、受験真っ盛りでした。 タイトルとカバーに惹かれて購入しましたが、私は大満足です。 まずこういった、音楽を話の全体に絡めた作品が少ないこと。 …あるのかも知れませんが、パッと手にとって「これだ」とわかる作品はあまりない気がします(乙一の「失はれる物語」は大分わかりやすかったですが)。 音楽を専攻として学んでいる身としては、この手のジャンルが増えるのは嬉しい限りです。 登場人物に感情移入できないとのレビューもありましたが、そもそも設定が特殊なので移入もクソもありません。 私はミステリー愛読家ではないのでトリックやネタの具合?はわかりませんが、ラストには吃驚しましたし、主人公のその後が気になりました。 一般常識的に考えて無理のある設定だとは思います。ですがこき下ろされる程でしょうか? 確かにミステリーっぽさはさほどありませんでしたが、そもそも犯人の追及がメインではないので個人的には許容範囲内です。 ガッツリしたミステリーが読みたい方にはオススメしません。どちらかと言えば読書の入門編と言った感じ。 フォントもあまり小さくないので読みやすいと思います。巻末まであっと言う間ですよ。 映画にあるようなシンデレラストーリー(にしては血生臭いですが)の心積もりで読まれることを強くオススメします。 個人的な意見ですが、私はこの作者がデビューしてくれてよかったと思います。 前述しましたが、音楽を絡めた作品が増えるのは本当に喜ばしいですから。これからも是非頑張っていただきたい。 せっかくミステリー大賞を受賞したのだから、近いうちにミステリー「らしい」作品を書き上げて欲しいです。 | ||||
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第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作で、ピアニストを目指す女子高生にまつわる殺人事件のお話。 演奏の描写が秀逸で、読んでいるのに聞こえてくるようでした。 ミステリとしても完成されていて、クライマックスでは涙が出そうでした。 年をとったせいか、ちょっとした感動で、すぐに涙腺が緩むようになってしまいました。 | ||||
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読んだ方が良いでしょう。 いやぁー、だまされました! 最後にタイトルの意味が分かりました。 といってピンと来る方はミステリー通の方だと思います。 まぁ、だまされたと思って読んで下さい。素晴らしいです。 | ||||
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きれいなタイトルに惹かれて読んでみました。 ピアノをひいたことのある人や音楽に親しんだことのある方には興味深い描写が多いのと どん底から這い上がる主人公?とその周囲のからみ方は読みごたえはあったのではないでしょうか。 ミステリーとしてのプロットは、もう少しひねりがあってもよかったのかなあ。なので☆4つ。 音楽系の読み物として読む分には、演奏に対する考え方や表現はおもしろくて、 またピアノが弾きたくなる感じがしました。 結末はともかく、這い上がる主人公?のための言葉は、ポジティブなモノが多く、 この手のものにありがちな読了後の不快感はあまりなかったように思われました。 ちょっと気分がふさぐなあというときは、もしかしたらいいかもしれません。 | ||||
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作者の「中山七里」さんを教えてもらい、その中でレビュー を見て、面白そうだったのでこの作品を読みました。 最初はまずまずでしたが、中盤から夢中になり 最後で驚きました。 ドラマだったら、誰がいいかななど情景がイメージしやすい 文章だと思いました。 クラシック音楽に興味ない方も関係なく楽しく読めます。 | ||||
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初めて読む作家です。 音楽の聞こえてくる推理小説。 テンポも良く、 心地よい。 最初の大火事から、 いきなりの展開で、 ええ〜〜!! と思わせて、 そのあと、また別の展開で進んでいくと。 時に推理小説ということを忘れるような、 音楽に関する物語。 それそのものも悪くない。 で、忘れたころに事件の重さが首をもたげる。 事件を推理する探偵役は出てくるのだが、 彼は、事件を解決するのが目的ではない。 そういう意味でも、ひとひねりある。 そして、最後の大どんでん返し。 このアクロバティックには、 全く予想が行かなかった。 思いっきり、気持ち良く、 だまされた。 他の作品も、読んでみたい作家になった。 | ||||
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以前から、作詞家がダメなら小説家で一発当てようか?宣言をしている私です。 大賞賞金からいっても、「『このミステリーがすごい!』大賞」も視野に入れているんです。 その勉強のためという理由もあって、この「さよならドビュッシー」を読んでみました。 序盤から中盤まで、小説としては面白いし、中山七里さんという方は文章力がある方だなぁとは思いました。 でも、ミステリーとしての要素があまりにも少なすぎるのが気になりました。 終盤も、ピアノを演奏する描写にばかり気を取られ、ミステリーであることを忘れてました。 そしたら、最後の最後で、大ドンデン返しですよ。 まぁまぁ、言われてみれば、ありがちな展開なのかもしれないですけど。 構成もしっかりした小説なので、最後のオチまで引き込まれるように、スラスラと読めました。 でも、文末の解説にも書かれてますが、ジャンルとしては音楽スポ根ものなのでしょうね。 もっと驚きなのは、長編小説の大賞なのに、この人、2作品を提出して、両方とも最終選考まで残ったってことです。 50才にしての新人デビューみたいですが、その分の蓄積が凄いでしょうから、今後の活躍が期待されるところです。 小説を書くという視点で参考になったのは、伊坂幸太郎さんの「ゴールデン・スランバー」の時と同様に、事のきっかけの真相は藪の中でもOKらしいって事ですね。 でも、どうせ書くなら、作詞で培ってきたノウハウもありますし、全ての辻褄合わせがキチンとできてる小説を書きたいですよね。 この賞に限っていうなら、「エンターテイメント性」が重要視されるみたいなので、ミステリーとしてのトリックは稚拙でも構わないみたいですね。 文庫本で400ページ以上ある割りには、スラスラと楽しく読むことが出来ました。 是非ご一読あれ。 | ||||
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ネタバレありです。読みたくない人はこれ以上は読まないように。 以下、感想 'ピアノ演奏がらみの描写や説明が多すぎます。そのあたりが純粋なエンタメを堪能したい読者にとってはじれったいです。そういった描写がなければ、内容は、100ページ程度の中編小説であり、プロットもその程度のものです。 '事件は、火事と未遂事件3件と母の死です。ミステリにしては、インパクトが弱い。 '意地悪な読者なら、火事で全身整形とくれば、中身入れ替わりのトリックかなとふと思いつきます(どこかでみたことのある古典的手法、デジャブですね) 以下、ここからは、作品の減点箇所です。もしかしたら、途中の描写があまりに退屈で飛ばし読みしているので、自分が理解していないだけの箇所があるかもしれませんが、あしからず。 '現実に無理な部分もあります。外国人のルシアがいくら日本になれたとはいえ、カタカナの日本語をおなかに指で書かれてイメージできるとは思えません。(だけど、ここを否定したら、この小説は成り立たないからね仕方ないのだろう。) どうして、ルシアが火事で殺してしまおうとまで考えるのかは分かりません。(っていうか、あれはルシアのしわざじゃないの?よくわからない) '殺意がないまま、母親を殺しておいて、なぜ階段の下までは行かないの? 'そして、ここがポイント! 主人公一人称で、自分が殺人犯というのは、禁じ手じゃありませんか?読んでいて裏切られた感じ。まあ、本人が遥じゃないことを語らないくらいだから、それはいいのかもしれないけれど、だったら、岬が一度も遥と読んでいないという部分に驚くのはちょっと都合がいい。 '父親と叔父はキャラとしてなぜ必要なのか?犯人の選択肢を増やして読者を楽しませるため? 結論、何度も言いますが、ミステリとしては、貧弱な構成です。 ピアノをかじったことのある女性が、あまりミステリのことを深く考えずに、ちょいと読むには面白いかも。 本格ミステリを読みたいと思って読むと、物足りません。 外食で、おすすめの有名なお店に本格カレーを食べに行ったら、なつかしいボンカレーが出てきました。でも、出版社の都合で、おいしいお店と煽らなければ、出版社は儲けがでないので、一生懸命煽っております。されど、味は所詮ボンカレーです。 異常乾燥、もとい以上、感想でした。 | ||||
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説教じみた薄っぺらなセリフやすべてを分かったような解説口調、もう笑っちゃうくらい無邪気な作者さんです。述べられている知識もどこかでしらべてきました、みたいな。。。寒すぎます。しかもこの作者は自分が調べて得たうんちくをぜーんぶ詰め込まないと気が済まないらしい。これだけたくさん調べました、どうだ参ったか!何も知らない読者よ、という著者の心の声がきこえてきそうで、どこを読んでいても能天気な書き手という印象を払拭できませんでした。この文章がすごいと思ってしまう方は、ふだん読書なさらない方ではないでしょうか。 | ||||
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冒頭の重々しい展開から、主人公に前向きな言葉をかけながら、ピアノの上達と ミステリーの解決、体の治療を図っていくという実に欲張りなミステリー小説です。 ダン・ブラウンや海堂尊の影響が強いのか、著者はピアノ演奏に関する「うんちく」が ちりばめられています。「このミス」の一つのパターンかもしれませんね。 著者のうまいところは、ピアノ演奏の描写です。専門的な解説も交えながら、 緩急自在に本当に曲の流れ・高揚感を感じさせてくれます。この部分を読んでいる だけでも楽しくなってきます。 また、岬洋介の前向きで率直な叱咤激励、コーチングには読みながら、自分のこころ にもぐさっと突き刺さる部分があり、爽快です。 セリフくさいというレビューも見受けられますが、これも「このミス」タッチなので しょう。 それにミステリーですが、良くできています。犯人探しを心地よく楽しむことが できました。ピアノコンクールに向けての描写がメインで、犯人探しはおかずの ような印象はうけます。読了感としては、ミステリーとしては極めてストレートで 「やられた!」という感じは、「チームバチスタの栄光」よりも小さく感じました。 医学的な描写については、文学賞応募作品ということで欲張りすぎたかなと思います。 他のレビューにもある通り、治癒のスピードも医学的な根拠も、直観的な印象は否め ない。医学的な知識というか理系的な人が読めば違和感を感じると思います。 次回作はもう少し科学的な知見も持って欲しいと思います。 でも、ぜひ一度読んでみる価値はある作品です。面白いです。 次回作「おやすみラフマニノフ」にも期待しています。 | ||||
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これぞ、このミス大賞のエンターティメント あらすじ ピアニストを目指す遥、16歳。 両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女人生は、 ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、 ただ一人生き残ったものの、全身火傷の大怪我を負ってしまう。 それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、 コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが 周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生する。 感想 どん底から這い上がる主人公はもちろんですが 彼女をサポートするこれぞプロという格好よさを持ってる 医師、ピアノ教師とキャラが皆格好よさに溢れてました。 そして、この格好よさと対比される醜悪な存在、 無思慮な他人たちの描かれ方も鮮やかで 倒すべきが敵がはっきりしているというか、 物語を読んでいて非常に気持よくページをめくれました。 全体を通してページをめくる手は軽やかですが それがピークに達するのはコンテストの演奏シーンでしょう。 文字が脳内でリズムよく跳ねて、読むではなく感じるという読書体験は 他には中々ない感覚ですよ。 最後に判明するタイトルの意味とその余韻、一気呵成の作品でした。 これが、一作目なんて、末恐ろしい。 読んでからの一言 この人が書いたロックを描いた作品が読んでみたい | ||||
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結果、大正解。ミステリーの部分もしっかりしながら、文章にうねりとリズムがあるので主人公の女の子が弾くピアノのシーンは本当に曲を聴いてるかのように熱が入る。話の展開の中にぽつぽつ入ってくる人生の格言みないなものを拾いながらどんどん読み進めていった。とても面白い。ミステリーそんなに興味ない人にも薦めたい。 | ||||
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高校生が書いたような小説。わざとらしい、リアリティのかけらもないセリフ回し。あと、相続がらみのストーリーなのに、民法の相続の規定について調べた形跡がなく、初歩的な間違いが散見されて、読んでいてつらかった。 素人小説。大賞と聞きましたが、この賞は非常にレベルの低い物をあえて選んでいるとしか思えません | ||||
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