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さよならドビュッシー
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さよならドビュッシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全214件 201~214 11/11ページ
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音楽シーンの描写は素晴らしい。 主人公目線で描いておきながら、ラストにきてこのどんでん返しはどうなのだろう? だが、最後のバイバイ、ドビッシューに込められた気持ちが清々しかったので、この評価としました。 | ||||
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火事で生き残った少女の力強い再生の物語。 主人公と共に自分自身が成長している感じがしたり、読後に素晴らしい爽快感が残るのは 主人公の「どうしてピアノを弾くのか」「なんのためにピアノを弾くのか」という部分を ポイントポイントで深く掘り下げ、それに向かう努力と葛藤を緻密にひたすら真っ直ぐに描いているからだろう。 中盤から一気に読めてしまう、引き込む文章力と音に関する表現力は白眉である。 ただ推理小説として評価すると、伏線の甘さもあり、 唐突な終盤があっけなくうつるため、違和感を感じる部分も。 青春小説としては素晴らしいと思うので☆4つ。 著者の今後の活躍に期待したい。 | ||||
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全身に大火傷を負った16才の少女が、つらいリハビリと厳しいレッスンに耐え、5分しか指が動かないハンデにもめげず、ピアノ・コンクールで優勝をめざす…という、音楽スポ根もの。ミステリー小説でありながら、王道エンターテインメント!ピアノ演奏描写も素晴らしく、とにかく感動します(^o^) | ||||
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数々の苦しみと戦いながら、 主人公はピアニストを目指します。 その姿が美しい。綺麗で良かった。 そしてミステリーとしても見事でした。 ラストは衝撃でした・・・ | ||||
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ヒロインとその従姉妹が、ともに火事に巻き込まれ、従姉妹は死亡、 ヒロインは、一命は取り留めるものの、全身大火傷の大怪我を負う。 それでも彼女は、ピアニストになることを誓い、 コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む――。 以上のような、序盤の展開を読んだだけで、何が本作のミステリとしての仕掛けなのか、すぐに 見当がついた人も結構多かったのではないでしょうか(伏線も親切すぎるというか、露骨ですし)。 よって本作の評価は、“フェアだが、かなり易しめな 叙述ミステリ”といったあたりが、妥当だと思います。 とはいえ、ラストで、作中の殺人事件の真相が明かされるのと同時に、タイトルの 含意と、ヒロインの秘めた真情を浮かび上がらせる趣向は、なかなかよかったです。 最後に、ミステリ以外の面について一言。 ヒロインの一人称の語りが、あまりに生真面目すぎるのが気になりました。言って いること自体は真っ当な正論なのですが、何から何まで、すべて言葉で説明して しまっているので、かえって、一つひとつの言葉が安っぽくなっているんですよね。 終始上滑りで、押しつけがましい説教という印象が拭えませんでした。 | ||||
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登場人物全員が昔の少女漫画から抜け出てきたような話し方で話すのに最後までなじめませんでした。 現代の女の子ってこんな話し方をしないし、現実の大人の男はこんな話し方をしないよなあ、と。 いじめっ子の少女たちやしつこい刑事、かっこいい医者の先生等のキャラクター造型も昔の少女漫画風のステレオタイプで、それも少し目に付きます。 新人作家にしてこれだけ持ち味が「古臭い」のは今後吉と出るのか凶と出るのか。 ストーリー自体はあちこちに新人らしい粗さや無理な展開があるものの、そこそこ面白かったと思うのですが。 曲の描写はなかなかのものです。CD聴きたくなりました。 | ||||
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中高生が読むにはいいのかもしれませんが、大人が真剣に「ミステリー作品」として語るような小説だとも思えません。 途中で投げ出しそうになったのですが、その笑えるくらいバカバカしい設定に、つい最後まで読んでしまいました。大災害の被害者をはじめあまりにあり得ないキャラ設定、次々と襲う不幸と災難、障害を負った「ヒロイン」、女子校という設定での嫉妬・イジメや、女性ピアニスト同士のむき出しのライバル心、はたまた親切な身近な大人の男性ががイケメンで才能があって家柄も良くて頭脳もある、って、超あり得ないのてんこ盛りが「大映テレビ」製作の80年代ドラマを彷彿させます。 タイトルでわかるように、クラシック・ピアノが主題のひとつでもありますが、特に知識がなくても楽しめるようには書かれています。ピアノ学習者でないとわかりずらいのは「運指」くらいでしょうか。あくまで青春ミステリーですから。 このようなジャンルが好きな方にはお勧めしますが、知的なミステリーや翻訳ミステリーなどがお好きな本格的なファンにはお勧めできません。 ただ、シナリオや小説を書いてコンクールに応募することを考えているような方は、是非、参考にするべき内容だと思います。キャラ設定や、台詞が本当のことを必ずしも語っていないとか、ラウンドキャラクターとその使い方など、一部表現があまりに「昭和」だったりしますが、手法的には結構いい線いってます。 | ||||
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読者を欺く手法というか、本編部分ではうまく素通り(伏せて)させておいて、 あとで「実は…」とやる方法。 まあ、これによって最初に振った伏線も回収するのですが、 東野圭吾「容疑者Xの献身」的な、この手法は、 ミステリー的には、個人的にはあまり好きではありません。 事件が解決しても、主人公の将来を考えると爽快な読後感がないし。 面白くなかったわけではないですが、やけど手術や、 その後の回復の様子にも、リアリティが感じられませんでした。 ピアノ教師で探偵役の岬先生と、演奏の表現は秀逸でした。 岬先生が単発ではもったいないので、この先生でまた何か書いたらどうでしょう。 | ||||
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あまりにもベタな言い回しだが、この作品のテーマは「努力」なのではなかろうか?と思えるくらい、内容の多くが「スポ根(ピアノ根性?話)」で占められていた。 少女マンガチックなヒーローの登場は眉唾物だが、ストーリー展開も面白く、文章が非常にしっかりしている。人物描写もムラがなく、自然に描き分けられていると思う。 ミステリーとしては、あまりにその占めるパーツが少ないのが残念だが、スポ根?に気を取られていて、目の前にある手掛かりに気付かず、最後に「ヤラレタ!」と思わせる手法の一種だということあれば、脱帽モノである。 本格ミステリーのルールすれすれ…あるいは逸脱しているかもしれないが、そこをツっ込む気にはなれないくらい感心した作品だった。 | ||||
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面白い話だと思いながら読み進める自分と、少女マンガにありがちなエピソードの多さに嫌気がさす自分が混在した。僕は普段から少女マンガを多く読むわけではないので、いわゆる少女マンガ的ストーリーは新鮮で面白い。しかし、ここまで盛り込むのはどうかな?と思ってしまった。主人公がおかれる設定のそのほとんどは、過去の有名少女マンガやアニメの設定。ただそれを組み合わせているだけで、ひねりも何もない。タランティーノや庵野がよくやるオマージュ/パロディとは、全くの別物。それが作者の書きたい話だと言ってしまえばそれまでだが、僕としては、作者の考えたストーリーを読みたかった。 | ||||
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読み進むにつれ著者への興味が募っていった。中山七里と命名した著者の動機は何か?音楽への豊富な知識のよりどころは?実生活において障害がある人といかなる関わりを持つのか?などなど。著者の背景が、きっと作品に生かされ、紡ぎ出されているであろう著者の片鱗、その一端でも垣間見ることができればと念じつつ読み進む。それだけ主人公の少女が直面する現実に、私自身が引き込まれていたということだろう。ところが、終盤のたたみかけるような展開と、すっと全てを溶き流すようなさっぱりした幕切れ。私の邪念はすでに消え失せていた。真犯人が誰であろうと、謎解きがどれだけ巧みであろうと、上質のミステリーであることは、最終ページにたどり着く前に証明されている。ただ、最後の一文にたどり着いた時、生き抜くことの尊さを伝える、これは見事なまでに深い作品だと思った。 | ||||
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海堂さんというベストセラー作家を生みだした「このミス」を侮ってはいけない、と 正直、久々に思いました。 ピアニストを目指す高校生の少女。しかし、ある夜、不幸な火災により、 大金持ちの祖父を喪い、自身は、熱でのどをやられ声を失い、皮膚が焼けただれ 多くを移植で賄うことになる。自分のものじゃなくなったような、思い通りにならない体… それでも、彼女は、ピアニストへの道をあきらめない。若き天才ピアニストの青年の教えを受け、 高校の音楽科でのいじめにも耐え… これって、「ガラスの仮面」と「のだめ」と「大映ドラマ」を足しておいしいところをぐっと しぼった感じ…そう、よく練られたエンターテイメントなのである。 ただ、アイディアを面白く読ませる文章力とか、話の構成力が、まだまだプロと呼ぶには 少しだけ物足りない気がした。しかし、それをもって余りある面白さ、読みだしたら 気になって止まらない引力のある1冊だったと思う。 音楽マンガや小説が流行り続けている(「のだめカンタービレ」に、「船に乗れ!」などなど) 今のタイミングでこれを出した賢さ、これで世に出られた幸運さもあわせて、この作者、 スターになる素質十分だと思います。次回作が楽しみです。 | ||||
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「あらすじ」 多くのものを失いながらも、彼女はピアニストを目指す。力強く爽快で行間からピアノの音色が立ち上る、一人の少女の再生をかけた物語。 と書かれている通り、少女は様々な物を失っていくが。 ピアノが彼女を救っていく。 音楽を知らない私でも、しっかりと理解できる音楽の表現力、音符すら聞こえてきそうな美しい文章はもう息を吐かず読むことができ。 そして全体の文章は無駄がなく、語彙が豊富で本当にデビュー作なのだろうか?と疑ってしまうほどで、さすが「このミス」と感嘆せずにいれない。 ミステリーもいい意味で分かりやすく、最後には裏切られる(良い意味で)。 だが、これで終わらせていいのか?伏線も回収されて無駄がないんだが、やはりそんな心残りが残ってしまうので星四つ | ||||
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ミステリーは全然詳しくないけれど、ピアノ大好きな私は、 まずタイトルに惹かれて購入しました。 ピアニストを目指す16歳の少女が、ある日、祖父や帰国子女の従姉妹と一緒に 火事にあい、ただ一人生き残ることになります。 全身大火傷を負った彼女の、過酷なリハビリ毎日がとても生々しく壮絶。 そして、新進気鋭のピアニストの岬とのレッスンの様子や、演奏シーンも 音楽や映像が浮かぶくらい鮮やかに描かれていてワクワクしました。 音楽をやる人とからみると『のだめ』はなんだかもの足りない気がしたけれど、 これはもう少し深みがあって読み応えもあります。 でも最初の数ページを読んで、ラストが何となくわかっちゃっいました。 ミステリーファンの人には、よくわからないけれど、 音楽好きな人には、おすすめの一冊です。 | ||||
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