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九月が永遠に続けば
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九月が永遠に続けばの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 61~80 4/7ページ
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読みやすい文章なので物語の中盤まではぐいぐい引き込まれ一気に読めました。文章表現はそれなりに楽しめました。しかし、みなさんもレビューに書かれていますが結末がなんともお粗末で、何を描きたかったのかさっぱりわかりません。夫に捨てられたしがない中年女性の一人称の文章から見えてくる世界観としてはあまりにも稚拙で、感情表現も表面をなぞっただけのよう。全く共感できません。また自分を捨てた夫の妻の人物像には嫌すぎて吐き気までしました。作者は登場人物に愛着があったのか、変に偽善的で中途半端な、本当につまらない人間にしてしまっています。普段はレビューを書きませんがあまりにもひどい後味だったので書かずにはいられませんでした。これがミステリー大賞とは思えません。 | ||||
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本に巻かれた帯のポップに惹かれて購入したものの、なんとも陰惨で、滅入る雰囲気のまま 最後を迎えました。ここに描かれる家族のあり様、人間関係はなんなのか? ?が続くばかりでした。精神患者を増やすような展開で誰も(登場人物・読者までも・・・・) 参りました。次は椎名誠の馬鹿エッセーを買ってるのでそれで、気晴らししたいと思います。 | ||||
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『ユリゴコロ』の殺人の動機は、共感はできないまでも納得がいったのですが、この作品の鍵になる亜沙実の「男を狂犬にしてしまう女」という魔力は、説得力が足らず、後付けのような描写に終わってしまったため、構成としてはいまひとつの感がありました。 彼女を引き裂いた酷い犯罪も、そんな魔力を持つ彼女に原因があったという印象を植え付けかねない流れになっていたのも違和感を覚えました。 そういったところが惜しいですね。 それでも、文章が達者で、ぐいぐいと引き込まれて一気読みしました。 デビュー作でこれだけ書ければ素晴らしいと思います。 作者の他の作品も読んでみたいと思うようになりました。 | ||||
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昨日、一日で読み、その後、ここの賛否両論のレビューを読みました。 生硬さを感じるところはあります。こんな高校生いないだろ、とか。 登場人物がスムーズに動く部分と、話を展開させるためのただの駒になってしまっている部分とが 混ざっている。 また、文章力といっても、例えば同じく女流作家である宮部みゆきのような、隅々まで力がみなぎった 文ではない。 しかし、それでも★5つにしたのは、答えのない虚無感と、肉体や精神にまつわる不可思議をギリギリまで 書こうとしているから、です。 例えば、 「バリアが全部はずれたみたいな顔だよ。そんな顔しちゃダメだって言いたくなるような顔だよ」 「佐知子さんは結局どっちに恋してるんでもない。もっと遠ぉいはるかの極みたいなもんの方に 磁石の針みたいに振れてるだけですよ」 これらの台詞を女性作家が書いたことに驚きました。 これはニーチェが「善悪の彼岸」で書いている「(女性の)優しい愚かさ」とは異なるものの、 似た感性でなければとらえられない何か、だと思ったので。 特に後者の台詞は、私自身が長い間、うっすらとずっと考えてきたことで、生きる活力となる美の はかなさのことを書いていると感じました。 生きていて、同種の感覚をもったことがない人が、この本を読んだら、ただのサスペンスホラーでしょう。 あるいは文章力を褒めるか。 しかし私はそこにこの本と著者の本質はないと思います。 本当に久しぶりに他の本を読みたくなった、特異な作家です。 | ||||
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「読まなきゃ良かった!」とすぐに古本屋へ持って行った本です。 何でこんな本が売れているのか理解できません。嫌悪感。 いろんな書店で「エロくて怖くて鼻血が出ました」というポップ見るけど、凄惨なレイプでしょ…。 エロいとかそういう次元ではない気がするし、鼻血…出ますか? 吐きそうにはなりましたけど。 そういうのが個人的に好きなら思うのは自由だけど、大勢が見るポップに書くのはどうでしょう。 とにかく主人公の夫と息子が最悪でした。 主人公は2人をボコボコにすべきです。 息子の頭の中はどうなっているの。反省はないのしょうか?心配してくれたお母さんを悪者扱いって。 あと、性被害に遭った女性患者を孕ますような医者がどーしてその病院で普通に働いているのかもわかりません。 主人公の心も含めて、謎だらけです。 | ||||
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たしかに、「彼女が〜」に比べ、途中で読むのが止められないという感じは弱かった。 だけど、まほかる氏の表現力は毎回見逃せません。 ストーリーを追うだけの読み方をしていたら見落としてしまう、もったいない面白さが処々に隠れています。 わたしは作者の純文学的で美麗な情景描写と、リアルな人物造形がいつも気になり、本作でも服部が早く出てこないかとワクワクしました。主人公の佐知子も、感情を抑制した聡明な女性という印象で好感がもてました。 小説の「部分」にも力を込めている作家だと思います。暗い印象に終始しそうな物語に、ウィットをさりげなく盛り込んである。 読者への愛情みたいなものです。笑えるミステリーなんてめったにないです。 佐知子の服部に対する冷めたリアクション…。喫茶店の名前、ダディと呼ばれる「代物」、主人公がダディをぼこぼこにするシーン。夜中にひとりで爆笑しました。物語を冗漫に流すのではなく、部分を丁寧に、巧みに、美的に、時々面白可笑しく書いてある。わかりやすいのに重厚で魔力をそなえた文章。精神病院の病室内のシーンには圧倒させられ、元旦那の言動に苛立ち、服部の登場でほっこり…。ラストの一行も良かった。堪能できる作品でした。 | ||||
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書店で「鼻血が出るほど怖いミステリー」と絶賛しているふうな広告が目に留まり、久しぶりにゾクゾクするようなミステリーを期待して買いました。 が、吐き気がするようなと描写と登場人物(特に息子の友人の関西弁の父)のギャップが受け入れられない。 中盤まで読んだがミステリー要素を感じられない。グロテスクな描写が頭に残り、それを払拭してくれそうもないので 読むのを途中止めしました。 | ||||
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テンポは良かったと思います。 どうなるのか?といった展開を期待しながらでしたから。 ただ、表現的には抽象的で、現実主義の人には理解できない部分も多いかもしれません。 感覚そのままを文章にしたような所もありますし、登場人物の心理が表に出ている感じではありません。 話の中にも【絵】が出てきますが、この小説自体も絵のような感じにも思えます。 「わかるわ、その気持ち、その感じ」と思える方もいらっしゃるでしょうし、 まったく理解できないと思う方もいらっしゃるでしょう。 悲壮なサスペンス、というよりは、主人公が殻を脱ぎ捨てるきっかけのお話、的な感じも受けました。 人生経験や想像力で読むタイプの小説だと思います。九月が永遠に続けば (新潮文庫) | ||||
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裏のストーリーを読んで、これは!とぞくぞくしながら読んでいたら、あれ?人の心の底の闇って?いったい何を言おうとしているの?意外なところから犯人が出てきたのは「!」という感じでしたが、殺人に至るまでの動機が弱すぎる?こんなことでここまでする?そこまで文彦さんに対して本気だったの?という感じで、いろいろな伏線はあるものの、それがいまいち納得のいかないものばかりで、ホラーサスペンス大賞受賞作とあったのに、がっかりでした。加えて、人物のキャラも弱く、唯一ナズナのお父さんの服部さんががさつでいらいらさせるキャラクターなのに、最後はその無神経に見える中にあるさりげない優しさに救われた気がします。 | ||||
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「読書界を震撼させたサスペンス」 「ホラーサスペンス大賞を受賞」 貴志祐介の「黒い家」を読んだときのような身震いをまた味わいたくて 買ったんですが・・・ 少なくとも震撼はしなかった(笑) 後妻の忌まわしい過去の描写には、多少震撼めいたものを感じたけども、 その他には特にね・・・ 愛人の事故死の真相も結構あっさりしてるしね。 ホラー&サスペンスとしてはちょっと弱いかなぁと感じた。 | ||||
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書店のポップで50万部も売れている。ミステリーで1位みたいな書き方がされていて、面白いならとアマゾンで1円で買えるのに知らずに定価で買ってしまってくやしいわ。今、本当のミステリーは極端な品不足ないのかもしれないね。後書きで選考されたいきさつや、作家のべたぼめな書評が載っていたが、本当に読んだんだろうか?ともかく全然面白くない。主人公の息子の失踪や、情事相手の死、別れた夫の妻が陵辱されたシーンも2時間ドラマなみ。どうして夫が主人公と離婚したのかも今ひとつ明解な理由はない。すかっと謎解きも無く、こいつが犯人だろうなぁという奴が犯人だったし、主人公この先どうなっていくのかも、曖昧なまま。明解に面白くない。時間の損だった。アマゾンの1円って結構内容を示唆しているね。 | ||||
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書店でおすすめのミステリーですと一押ししていたので期待して購入。一日で一気に読みましたが、無駄に感じるセリフや表現が多くて途中で読むのが面倒になりました。ヒステリック気味な主人公には好感も同情もできず、どの登場人物にもあまりリアリティを感じません。ミステリーものは好きですがこの作者の著書は今後読まないと思います。結末も、腑に落ちません。久しぶりに面白くない、と思った作品でした。 | ||||
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ホラーサスペンス大賞ということで、この手のジャンルは苦手だが本屋で積んであったので手に取ってみた。 一気に読ませてくれるこの何とも言えないタッチは、今までに読んだことのない、表現しにくい不可思議な感じがした。 気味の悪さというか、後味の悪さというか、これがホラーサスペンスということなのだろうか。 ただ、大賞というレベルの作品だとしたらこのジャンルはやはり自分には合わないのかも・・・。 | ||||
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序盤はちょっとワクワクしてたのに、オチも理由も現実離れしてて、スッキリしない。 何よりスッキリしないのが、登場人物の行動がどれも理にかなっていないものに見え、かつその行動の説明や真相が無い、あるいは主人公の想像で完結してしまっていることだと思う。 雄一郎が家庭を捨ててまで精神異常の女と再婚した理由を、癒す者と癒される者の関係や、亜沙美の魔性を引き合いに出して説明していたが、それは全て主人公の想像の中だけであった為、「もしかしたら違う真の理由があるのか?」「この想像を裏付ける雄一郎の告白のシーンがあるのか?」と期待してしまい、その分肩すかしをくらった気分になってしまった。 同様に、仕事ではクールでやる気のなさそうな犀田が冬子と激しく口論していた理由、服部が異常に世話を焼く理由、冬子の自殺理由等、曖昧なままになってしまっている。 この作者の作品は初めて手にしたが、文中には、凝った比喩表現・抽象表現が散見されたので、サスペンス物ではなく、もっと雰囲気・文体を重視した恋愛小説などのほうが向いているのでは…と私は思う。 | ||||
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沼田まほかるさんの著作を読むのは2冊目ですが、前回読んだ「ユリゴコロ」はぶっ飛んでいて着想力の凄さにしびれた記憶があります。 文庫で出た本作品も奇妙ですが、興味津々で読ませて頂きました。 導入の「消えた日」の創り方がうまかったですね 期待通りのラストではありませんでしたが、それはそれで楽しめる作品でした。 また読んでみたい作家さんになりそうです。 | ||||
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「ホラー大賞」・本屋で話題作 って あったので 読んでみた。 途中のグロテスクな描写は、なんのために? 最後まであきらめずに読んでも さっぱり 面白くない。 初めて 本を購入して 後悔した・・・ | ||||
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10ページぐらい読んでみてすぐにおもしろいと感じた。 展開もよくわからないまま文章の生々しさやどこにでもありそうな舞台設定に惹かれた。 どこにでもありそうな舞台でつくり話を描くのは案外難しいと思う。 人物描写もおもしろくて引きこまれた。 作り物じゃない人間をよく描けている気がする。 文体にわざとらしさがない。 余分な飾りもないし物足りなさもない。 途中の展開もやはり生々しくて 人の負の部分が淡々と克明に描かれている。 みんなで仲良く読めるという内容ではないけれど、決して下品ではなかった。 暗いという評価が多そうだが暗いとは思わなかった。 色んなことが明らかになっていく中で 最後は劇的な救いもなくなんだかあっさりと終わってしまった。 登場人物たちはどこにでもありそうな舞台に帰っていく。 どろどろした描写が好きだったのかもしれない。 油絵を眺めるような感覚で面白く読めた。 濃さを感じる一方でなぜか淡白さを感じる。 どうにも形容しがたい作品。 自分はこういうのすごく好き。 | ||||
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主人公のような女性は、小説以外の社会でもたくさんいる。 また、見た目の美しさと独特の雰囲気を持ち合わせ、いろんな男性を振り回し、また色んな男性に振り回される女性も。 幸せになる女性とは、どういう人なのでしょうか? | ||||
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一読して、面白いと思った。 主人公の息子の失踪に、別れた夫の再婚相手やその連れ子、息子の同級生、自分の愛人らが絡む。列車人身事故以外に取りたてて大きな事件が起こるわけではないが、なぜかストーリーを追って先を読み進めたくなる。 物語の背景にある過去の事件の影響が、全体の通奏低音のように響いており、作品の質を高めている。 作者のストーリーテラーとしての高い能力が感じられる一方で、場面場面の描写に登場人物の心理をえぐる表現があり、読んでいて迫力もある。 | ||||
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ホラーサスペンスというには怖くなく、ミステリというにはトリックがないので、いまいちでした。 割と感情的な主人公目線で進んでいくので、探偵役(もしくはその助手)目線で読むミステリに慣れているとちょっとフラストレーションを感じます。まあリアルっちゃリアルなんですけどね。 魔性の女ってのがちょっとピンとこなかったのもマイナス要素です。 (以下ちょっとネタバレ・・・) 犯人を突き止めるのが服部父だったらもうちょい爽快感があったんじゃないかと思うのです。 せっかく良いヤツなんだからさ。 | ||||
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