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九月が永遠に続けば
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九月が永遠に続けばの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 1~20 1/3ページ
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あまりロジカルではないけど、雰囲気とか全体観でまとめ切った感じの面白いストーリー。悪い面としては、ルッキズムにこだわった感じの描写がイチイチめんどくさいので、そこら辺をシンプルにしたら、もっと読みやすかったかなぁ。。。 | ||||
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登場人物の数はそれほど多くないにもかかわらず、人物相互の関係性が物理的にも精神的にもかなり込み入っていて、その結節点の至るところで悲劇が生じている、という内容の物語。それでいて文体はあっさりしていて読みやすいのでページは進んでいくのだが、それにつれて悲劇の様相はさらに拡大する、というジレンマ。しかもまた、それら無数の悲劇の発火点となった人物はこの物語中には貌をあらわさないがゆえにもどかしさは募る。というのも少なくともこの肉体を持って登場した人物の中には誰一人として悪人は存在しないからなのだ。 | ||||
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彼女がその名を知らない鳥たち を読んで、ヤバい作家がいると思って、次は猫鳴りに手を出してちょっとがっかりし、そして、デビュー作の本書。こういうのを待っていた。 登場人物の誰一人として感情移入を許さない作品。それなら文字とおり他人の物語でおわってしまいそうなのに、そうならない描写。それでいて、どの登場人物もキャラがたっている(まるで本を読んでいて目の前でキャラが喋っているように。そして、久しぶりに登場した人物が出てきて「君の話を聞きたかった」と思うくらい)。 親子、殺人、レイプ、不倫とどうしようもない話で、これでもかとそれぞれの裏の姿が出てくるのに、何故か所詮小説だもんと思わせない作者の筆。 この後の「彼女がその名を知らない鳥たち」では同様なことを思いながらも、どこか主人公もその同棲相手も愛おしく思えた。こういうカップル、こういう愛の形もあるよなと。それがわかる結末だった。でも、これはそうじゃない。狂気の世界だ。 こんなのでデビューしちゃう当たり、作品よりこの作者が狂気。作者の頭のなか、非凡な人生経験のなせるわざか。ミステリーというジャンルにおさまらないなかがらも、しっかりと謎が少しずつ消えいく。ただし、読むのに覚悟は必要かもしれない。でも後悔はしない。 | ||||
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ソトオリヒメは、小野小町、藤原道綱母と並んび、日本三美人に数えられる女性。古事記では衣通郎女、日本書紀では衣通郎姫とも表記され、「その美しさが衣を通して現れるような」「美しさのあまりその身から出た光が衣を通して輝いているような」というのがその名の由来だそうです。そんな男を狂わせるほど美しい女性がいるのでしょうか。きっといるのでしょうね。 映像化されていませんが、映画になるとすれば誰が演じるのでしょうか。なかなか高いハードルのように思えます。服部と言う生理的に受け付け難いキャラの近隣が独特の持ち味で作品を支えていると感じましたが、こっちも誰が演じるでしょうか。 所々に設定が変だなと思いながら、引き込まれて一気に読んでしまいました。わずか数日間の出来事を描いた作品ですが、濃厚に書かれています。作者は、後味の悪いミステリー、「イヤミス」の女王と呼ばれているそうですね。湊かなえは確かにそうですが、この作品はどうでしょうか。自分としてはかなり計算して緻密に書かれていると思いました。沼田氏の作品は初めて読みましたが、人物や状況の描写はかなり細かくて文学的な雰囲気がありますよね。他の作品も読んでみたいと思います。 性描写など若い女性には勧められないけど、分別のある大人におすすめの作品ではないでしょうか。 | ||||
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家庭小説の様な流れで無いか違和感を持たせながらサスペンスホラーが起こっていく流れです。派手さは無いですが、ジワジワと来る感じが好きな方であればお勧めです。 | ||||
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いつもの物語のオチだが「その名を知らぬ〜」ほど感動しなかった。 | ||||
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忙しい人は要注意。読み出すと止まりません。(2時間くらいあれば読破できます) 息子の失踪理由と愛人事故死の真犯人が意外で、予想できる人はいないでしょう。 純情そうな脇役が実はドス黒かったり、誰もが嫌うおっさんが実は良い人だったりと、現実の世の中もそんなものかな~と怖くなった。 個人的には、「清純さこそが最も卑猥なのではないか。」という言葉に感銘を受けた。清純な人と付き合うと身を滅ぼすかもしれない。女を見る目が変わったw | ||||
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心情を情景に例える上手さに唸ります ストーリーもあっという間に引き込まれました 女なら分かる 狂わせる女を見事に描いていると感じました 少女の頃の拉致監禁レイプ、精神異常、失踪や事故が複雑に散りばめられ 大抵のミステリーは早めに犯人わかって白けてしまう私も、沼田まほかるさんの作品は読めないので、本当に面白いです しかも、現実離れしていない生々しさが、好きです | ||||
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評価が良くないですが、私は特別におすすめということではないものの、面白かったです。切なくなりました。 | ||||
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登場人物と似ているキャラクターの知り合いがいるかどうか、 読者のそれまでの恋愛、結婚、離婚、略奪愛などの経験値によって 感想が変わる本だろうなと思いました。 なぜこんなに評価が悪いのか理解出来ないのですが お若い方だと人間のドロドロとした根源を描いている部分に 拒絶反応を起こすかもしれません。 海外の映画で精神科医と患者の恋愛を描いているものがありますが この本はもっとグロテスク。 主人公の元夫の性癖はありえそうですし、 主人公の息子が一回り以上年上の実父の後妻に惹かれてしまうのも ありえそう。 どれも法律に触れる行為ではありませんが、 魅力的な友人に嫉妬し続け、線路に突き飛ばしてしまう女子高校生だけが 犯罪者です。 やった事はいけませんが、嫉妬する位魅力的な人、 美しい人ってたま〜にいますよね。 主人公の高校生の1人息子と元夫の魅惑的な後妻が 何日も一つ屋根の下に暮らし、 まだ男女の仲じゃないというのが現実的じゃないと思いました。 | ||||
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人によってこんなに評価が分かれる小説ってなかったよなあ。 ストーリーを一口に言うと、息子と二人暮らししている主婦がいる。元夫の精神科医は、とある事件の被害者アサミに恋愛感情を抱くに至ったため、主人公の主婦と離婚する。アサミに起きた壮絶な事件がある。アサミには美しい娘がいる。ある日主人公の主婦の息子が行方不明になる。そして・・主人公側の思いに焦点を当てると、最愛の息子がいなくなった不安や悲しみが伝わる。アサミに焦点を当てると、悲劇的な事件に巻き込まれた女性とその後の悲惨な人生という話にもなる。私は主人公主婦にまとわりつく、隣人の関西のおじさんに焦点をあててしまったため、このおじさんが作り出す美味しそうな鍋料理が気になっってしかたがなかったです。不思議な小説ですので、一回は読んでみることを勧めます。 | ||||
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この作品は第五回ホラーサスペンス大賞を受賞している。別におどろおどろしい化け物が出てきたり、オカルト的な人物が登場するわけでもない。ただ、何か不安で恐ろしく、その正体が分からぬまま筋が進行していく恐怖は耐え難いものがある。ある日、私こと、佐知子の息子が忽然と失踪する。その直後には、愛人の犀田が地下鉄のホームで転落死する。この二つの事件は関連があるのか、佐知子は耐え難い恐怖と不安に苛まされ、必死に息子を探そうとする。もともと、犀田は、別れた夫雄一郎が再婚した亜沙実の連れ子冬子のボーイフレンド。冬子は、亜沙実が、見知らぬ男たちに強姦されたときに出来た子供、その事件ゆえに精神を病んだ亜沙実を雄一郎は引き取って結婚するというのがこの物語の実質的な発端となっている。それぞれの登場人物は悪人ではないが、何らかの秘密を抱えている。それが不気味だ。作品の後半に、段々筋が進行していく中で、不安は目に見えた恐怖に変わっていく。この作品の特徴は作者の確かな文章力だ。こういった作品でしっかりとした文章力はより恐怖と不安を掻きたててくれる。どんどん筋を追わせること、目に見えない不安と恐怖からのがれるべく読者にページをめくらせる、そんな作品だ。 | ||||
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途中まではわくわくしながら読み進めました。 いっきに読めるし、とても面白かったです。 オチが残念! 息子…ちょっと変なんじゃない? 関崎とナズナが嫌いでした | ||||
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サンプルを読んで、即購入。 同じような体験はしたくないと思いつつも、どんどん読めてしまうお話。 不幸だと感じるのは、真実を知ろうとするからなのでは?と。 鈍感力が、幸せを支えることもあると痛感した本。とてもおもしろかった。 | ||||
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面白かった。なぜ評価が悪いかわからない。 確かに、軽いミステリーとして読むとつらいかもしれないが。猫鳴りの次に読んだが、同じ作者の作品という感じて特に違和感なし。 | ||||
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とても良かったです とても敏速に処理して頂き、本も良好な品でした。有難う御座いました。 | ||||
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たくさんの登場人物の気持ちが錯綜して 私には難しかったです。 誰に感情移入するかによって、色んな味方ができる 作品だと思いました。 | ||||
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本屋に行ったらエロ怖いとPOPにあり、その売り文句に惹かれて買ってみた。 普通に読む分には面白かったですよ。 誰が押したのか・・・とか、爪はなんなの・・・とか、 そもそもの失踪の原因は・・・とか、 最後まで分からないままだしね。 序盤あたりではゾクッとする場面も確かにありました。 しかしまあ、他の方も書いていますが、 とんでもねえ糞ガキだな、とは思いました。 連絡くらいしろや、と。電話一本で済む話じゃねーか、と。 と突っ込みたいポイントもあるんですが、値段分は楽しまさせてもらったので良しとします。 | ||||
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賛否が真っ二つに分かれているので興味をそそられ、読んでみました。私の場合は「賛」です。主人公の元夫の後妻の描写…というか人物設定、恐るべきものがあると感じました。こういう魔性を有する女は、直接的に見たことがないと理解できないと思います。男を狂犬病にする女…いるのです、こういう女。たとえば、デイサービスに通っているような80歳くらいの老人を狂気させてしまうような女です。私の場合、幸か不幸かそういう実在の女を知っています。筆者も、空想ではなく、実在のモデルに取材したのではないでしょうか。また、主人公の女性が、同性を男の目で嘗め回すような描写がありました。それも感覚的には理解できます。たぶん、ふつうの健全な人にはお薦めできないと思います。ただ、性に浸って生きてきた人には共感を得るのではないでしょうか。 | ||||
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総じて皆さんの評価が低いですね。 作品のストーリーや一人一人の行動についてはそれぞれ意見があるでしょうから、 特には申し述べません。 しかし、この作者の心理描写や「まるで○○のような」という比喩表現には私は 年齢を重ねた著者の奥深さを感じます。 読みやすくて軽妙な作品だけがやたら持てはやされる昨今ですが、このような重 心の低い小説があってもいいんではないかと思います。 私は『ユリゴコロ』に次いで二作目の沼田作品ですが、前者の時はさほど感じな かった文章の精緻さを『九月・・・』では感じました。 ディープな小説だけに、登場人物の心理や行動については賛否両論あるでしょう が、ここはひとつ、「文章を堪能する」という観点から、この小説を読まれれば いいのではないでしょうか。 | ||||
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