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九月が永遠に続けば



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【この小説が収録されている参考書籍】
九月が永遠に続けば
九月が永遠に続けば (新潮文庫)

九月が永遠に続けばの評価: 2.83/5点 レビュー 136件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1~20 1/2ページ
12>>
No.34:
(3pt)

服部さん良い味!

服部さん、生理的に苦手なタイプだけど、裏があってもよさそうなのに根っから善人で救われる。
対して主人公にはイライラさせられっぱなし。
大方自己中で言うべきシーンで言葉を飲み込む。
それが周囲に伝染してマイナス回転してる感じ。
まぁ、小説だから欠けたところがなきゃ話にはならないけど。
それでも、落ち度がなくても起きてしまう不幸と、自らが招いてします不幸とは雲台の差があるわけで。

「ユリ」で読後感が良かった分、残念感が増した。
オチは最悪。
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No.33:
(3pt)

冗長さの中に力強いメッセージが込められた作品。

ネタバレ注意。ホラーミステリー、ということで手に取った一冊。ホラー要素はあまり感じられないもののミステリー性は十分にあった。ただ冗長な展開が続き、もどかしさも。物語は母である佐知子目線で進んでおり、もう少し主語を変えても楽しめたのではないかと感じられた。服部さんな存在が現実に戻してくれる唯一の薬なのか、服部さんにはミステリー性はなかった。そんな緩慢なストーリーではあったが、読む手を止められなかったのは、やはり沼田ワールドのある種の芳香なのか、決して後味の悪いものではなかった。とはいえ、ハッピーエンドではないが・・・。
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No.32:
(3pt)

初めての作家の初めての作品

初めての作家の初めての作品を読了。ホラーサスペンス大賞だったり、映画化される作品が多いということで、手に取りました。この作品はホラーというよりは、イヤミスですね。母親の秘密、母親の友人の死、息子の失踪、離婚した夫の妻の過去、その娘の秘密、等の色々な人間関係が入り交じるなか、思春期の男女の複雑な心も混じり、なんとも言えない、どんより曇ったストーリーでした。
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No.31:
(3pt)

デビュー作として見れば

失踪した一人息子を探すシングルマザーを中心に、ストーリーの進行にともなって、不快ともいえる複雑な人間関係が浮き彫りになっていく作品。

元夫、愛人、息子の同級生の父親と、男性に対する嫌悪、憎悪のオンパレードで、酩酊してしまいそう。女性のどす黒い本音を書かせたらこの人アリの凄腕だが、本作品はミステリ(ホラーサスペンスか)としての完成度がいまいちで、終盤にかけて尻すぼみ感が否めない。まき散らした毒が、ただの悪口雑言に陥ってしまったようで、ミステリならぬヒステリーの印象しか残らなかった。

デビュー作として見れば、たいしたものなのだろうね。
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No.30:
(3pt)

人間関係が複雑すぎて、読者が置いていかれてしまう

「ユリゴコロ」「彼女がその名を知らない鳥たち」の2作品が良かったので、沼田まほかるさんのデビュー作にたどり着きました。こちらのデビュー作は、ホラーサスペンス大賞受賞作です。

1人息子と暮らす、シングルマザーの主人公は、若い男と逢引きをするようになった。ある日、高校生の息子が失踪し、その翌日には恋人が事故死する。
このような幕開けで始まる物語ですが、主人公の別れた元夫、その後妻、後妻の娘など、複雑な人間関係が現れます。しかもそれらの人々が、やたらに複雑にからまりあっており、何がなんだか混乱するうちに、主人公はその中に巻き込まれていくのですが、ハッキリ言って、読者はこの展開についていけません。
自分の息子が行方不明なのに、妙に淡々と話が進んでいくのも違和感を感じます。

この作品のキーパーソンは、主人公の元夫が再婚した後妻なのですが、最初から最後まで、この女性を取り巻いているものがすべての元凶なのです。そのあたりを、この作品に主軸に持ってくれば良かったのではないでしょうか。
また、服部という登場人物が、この作者の次作の構想につながったのは間違いないように思います。
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No.29:
(3pt)

感情移入できるかな?

素晴らしくいい小説ではないのですが、それなりに楽しめる。
いろいろとありがちな設定が興味を削ぐかもしれません。
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No.28:
(3pt)

何でもありでいいじゃないか、小説だもの。

全体を通して、主人公の目から見える風景や、動いている人物の描写が上手いと思った。この作品の評判やあらすじを知らずに読み始めたので、はじめは主人公の女性と年下の青年の関係が軸になってストーリーが展開されるのかと思っていた。しかし、ある夜主人公の息子が何の前触れも無く姿を消す。そこからが面白くて一気に読み進んでしまった。後半以降いろいろな疑問(謎)が明らかにされていくのだが、物語の半ばくらいまでの切迫感の割には肩すかしというか、「そんなの、アリ?」としか言えない方向に・・・。

突発的に家を出なければならなかった息子は、何故母親に1本電話を入れて「しばらく帰れないけど心配しないで」と言えなかったのか?まだ高校生の自分が突然姿を消すことによって巻き起こる騒ぎは予測できたはず。←でも、これをやってしまうとこの小説自体が成り立たない(笑)。
いくら亜沙実が「魔性の女」であったとしても、まだ性体験も無く、そういう意味では子供といってもいい高校生の息子が、30過ぎの妊婦に、しかも実の父親の再婚相手に身を焦がすほど激しく惹かれるものだろうか?主人公と自動車学校教官の青年ならわかる。41歳の離婚歴あり独身女性と25歳の青年が男女の関係に陥るのは特に不自然な設定ではない。しかし、高校生の息子の場合は、読みながら「無理だろー!」と何度も思った。
でもね、小説ですからね。

結局は、亜沙実というひとりの魔性の女のせいで、元夫も息子も人生を惑わされてしまった、ということか。
そかし、キーパーソンであるこの亜沙実という女が過去に経験したことについては主人公の口からいろいろ語られているが、実際にどのような人格の持ち主なのかはよくわからないままである。

そんな違和感を持ちながらも、やはりこの作者の言葉の選び方や表現方法は上手だなと感心する。

息子が消えた夜を境に、主人公の焦燥感、後悔、脱力感に満ちた重苦しい心情や、また、目を背けたくなるような回想シーンなどが描かれる中、服部正雄という異色のキャラクターを登場させているのも印象的である。いるいる、おせっかいでずうずうしい、こういうオジサン、イヤダー!と思わせられる立居振る舞いとセリフのてんこ盛りではあるが、思わず声を出して笑ってしまう場面も何度かあった。
が、魔性の女、異常性が露わにされた元夫、突飛な行動を起こす息子、わけのわからないカンザキミチコなどが
ひと通り出揃って結末を迎えたあとは、服部だけがまともな普通の人間に見えてしまった。
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No.27:
(3pt)

なかなかじめ~っとした作品でした。

個人的には衝撃はそんなにはありませんでしたが、面白かったです。
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No.26:
(3pt)

確かに文章力はある

ぽっかりと時間ができ、本屋でほとんど偶然のようにピックアップして買って読み始めた。時間つぶしという割には長く、ストーリーも、どこが「ホラーサスペンス大賞」受賞作かといった具合。しかし、表現力・文章力はあり、女性らしい着眼もありで、とりあえず、最後まで読んだ。評者は男なので、主人公にはあまり感情移入できなかったが。

 登場人物はそんなに多くはないものの、半数以上のキャラクターは不自然というか、書き込み不足というか、いかにも造った感じ、といったところ。作者はこれがデビュー作との由。第2作以降はもう少し手慣れてきているだろうから、折があれば、また別のを手に取ってみようか、とは思う。
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No.25:
(3pt)

アサミが生きてない。

アサミの存在が物語の核な割にアサミは最後まで哀しい人形のままで
犯人がどうでもいいおセンチな第三者だったことにがっかりしました。

人間の原罪の魑魅魍魎を描きながらもシナリオとしては
「なーんだ、ただの行き違いじゃん」と登場人物が全員ズッコケる。

アサミと兄の関係も明言されることなく想像は読者に委ねる形に終始。
後半でもしかして冬子はアサミの兄の子供だったのかもと思うものの
ページを戻って心理を推察するには物語は進行しすぎていて。

無駄な人物を削ぎ落とせばもっとクリアにもっとリアルになったのに。
いろいろ盛り込みすぎてアサミのDNAの輪郭がぼやけた気がしました。
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No.24:
(3pt)

読んでいて、ここまで苦痛になる小説はなかなか無い。
旨み成分が無く、辛味成分も無く、苦味、渋み成分しかない。
選考委員の方は文章ばかり褒めているが、内容はどうなんだと聞きたい。
とはいえ、年配の方には愛されそうな本だと思う。
二十代の若造が読む本では無いかな。
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No.23:
(3pt)

自分の好みとは少し違うが、良作ではあると思う

本作品は、ホラーサスペンス大賞という、現在は存在しない新人賞の第5回(2004年)の大賞を受賞した作品とのこと。

「ホラー」と「サスペンス」という二つのジャンルをミックスした作品を公募した、この新人賞は、2000年に始まり、2005年の第6回で短い幕を閉じたという。
受賞作家には、今をときめく、道尾秀介や、誉田哲也がいるとのことで、レベル的には良い作品が集まったのではないかと思われるが、やはり、エンタテインメント小説の2ジャンルを兼ねるという趣向には、困難な面が多かったのはではないかと、推測されます。

本作品も、率直な感想として、「ホラー」と「サスペンス」の二つを兼ね備えていることは認めるが、どちらも中途半端な印象が否めないような気がします。

主人公の「私」である水沢佐知子は41歳。
医師である夫と、8年前に離婚し、高校三年生の息子・文彦と二人暮らし。
物語は、ゴミ出しに行った文彦がそのまま失踪。
行方を探し求めるというメインストーリーに、関係する登場人物達との「愛憎劇」といったものが深く、かつ複雑に絡まっていく。

この「愛憎劇」の描写中に、目を蔽いたくなるような「ホラー」系のものが含まれているのだが、どの登場人物も、その「真意」が描写される一歩手前で終わってしまう。
これは、もしかすると、グロテスクになる直前で、「抑えを効かせる」という小説上の高度なテクニックなのかもしれないが、エンタテインメントに期待する「面白さ」を十分に満たしていないように、私には感じられました。

また、この「愛憎劇」が古来からの人間の営みであることを示すためのエピソードとして、
1.衣通姫(ソトオリヒメ)の逸話
2.柳田圀男の「遠野物語」中の逸話
が登場するのですが、物語後半で活かされていないのは、自分にとっては、消化不良な印象。

良質な作品とは認めますが、自分の好みとはちょっとはずれた作風であります。
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No.22:
(3pt)

異才といえば異才

ホラーサスペンスという分野になるのでしょうか。
淡々と、気づけば話が進行していっているという感じです。
それなりに伏線もあるし、ミステリー的な要素も十分あります。
とはいえ、一般的なミステリーファン受けする内容ではないでしょう。
登場人物の人間関係は気持ち悪い程どろどろしているし、どこか不自然な
性格の人間ばかりです。
そして、最後の真相もどこか拍子抜けするし、個人的に納得のいくものではありません。

しかし、作者の感性というか、考え方というものには、ある種人間の本質を捉えている
部分を感じ、読んでいてたまに鳥肌が立ちました。
それを表現するために極端な設定になっているのかなとも感じました。
ハマる人はハマるのではないでしょうか。

答えのない人間の心の闇を描いている感じですが、服部の存在が唯一の救いと言えるでしょう。
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No.21:
(3pt)

読み手側の想像力と読解力が必要かも

テンポは良かったと思います。
どうなるのか?といった展開を期待しながらでしたから。
ただ、表現的には抽象的で、現実主義の人には理解できない部分も多いかもしれません。
感覚そのままを文章にしたような所もありますし、登場人物の心理が表に出ている感じではありません。
話の中にも【絵】が出てきますが、この小説自体も絵のような感じにも思えます。
「わかるわ、その気持ち、その感じ」と思える方もいらっしゃるでしょうし、
まったく理解できないと思う方もいらっしゃるでしょう。

悲壮なサスペンス、というよりは、主人公が殻を脱ぎ捨てるきっかけのお話、的な感じも受けました。
人生経験や想像力で読むタイプの小説だと思います。九月が永遠に続けば (新潮文庫)
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No.20:
(3pt)

大賞を受賞したわりには・・・

「読書界を震撼させたサスペンス」
「ホラーサスペンス大賞を受賞」

貴志祐介の「黒い家」を読んだときのような身震いをまた味わいたくて
買ったんですが・・・

少なくとも震撼はしなかった(笑)
後妻の忌まわしい過去の描写には、多少震撼めいたものを感じたけども、
その他には特にね・・・
愛人の事故死の真相も結構あっさりしてるしね。

ホラー&サスペンスとしてはちょっと弱いかなぁと感じた。
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No.19:
(3pt)

何だろう。この不思議な読後感は・・

ホラーサスペンス大賞ということで、この手のジャンルは苦手だが本屋で積んであったので手に取ってみた。
一気に読ませてくれるこの何とも言えないタッチは、今までに読んだことのない、表現しにくい不可思議な感じがした。
気味の悪さというか、後味の悪さというか、これがホラーサスペンスということなのだろうか。
ただ、大賞というレベルの作品だとしたらこのジャンルはやはり自分には合わないのかも・・・。
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No.18:
(3pt)

時々います

主人公のような女性は、小説以外の社会でもたくさんいる。
また、見た目の美しさと独特の雰囲気を持ち合わせ、いろんな男性を振り回し、また色んな男性に振り回される女性も。

幸せになる女性とは、どういう人なのでしょうか?
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No.17:
(3pt)

ミステリーというよりは…

本屋さんでも目立つコーナーにあり、帯も興味をそそるものだったので、読んでみました。

が…ふつうでした。犯人が意外とか話の内容が予想外とかではなく、たんたんと多分こんなふうに進むんだなぁというように進んでいきました。

ミステリー?と疑問符がつく感じです。憎悪などのどろどろ感も思ったよりは薄かったです。

1回読んで、満足しました。2度読みはしないです。
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No.16:
(3pt)

佐知子さん、踏みつけられすぎ

年末に何とも救いのない話を読みました。
佐知子の一人称でつづられる何とも不毛な物語ですが
結構スリリングに事件が展開していきます。
文章も人の心をよく描いていて、近所のお節介男に
対する苛立ちや、元夫の再婚相手である亜沙美と
その娘冬子への屈折した思いもよく伝わりました。

しかし、しかしですぞ、服部さん親子以外の
佐知子さんへの理不尽さは酷すぎます。
特に元旦那なんて息子が行方不明で困憊している
元妻に対して素っ気なさ過ぎ!しかも無神経にも
今の妻への想いを佐知子に吐露してる始末。
ネタバレになるからそれ以上は言いませんが
最後の理不尽さに対する佐知子の怒りが
あれだけで済むなんて!!怒りの方向が
あの子に向けられるのもチョット・・・・

子供を思う母親の心情が鬱々と上手に表現されているだけに
もう少し終盤は掘り下げて欲しかったかな〜。
結局死ななくていい人が巻き添えになって
暗い暗い気持ちになりました。
良くも悪くも心が冷え冷えする話でした。


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No.15:
(3pt)

映画化されたら…

映画化されたら結構面白いと思う。弓男を柄本明にしないで欲しい。はまりすぎているから。主人公も寺島しのぶにしないでほしい。
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