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(短編集)
名探偵はもういない
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名探偵はもういないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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(クリスティ+クイーン+新本格)÷? …であると思いました。恋愛の場面がぎこちないので、そこがスムーズだったら、読者の桁数が違ったかも知れませんね。きちんと構築された謎と謎解きがあり、私は好きです。 | ||||
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些細な事のように思われる出来事が重要な伏線になっていたり、そこから筋道立てて推理が語られていく作りはまさに本格ミステリの醍醐味を感じられるもの。展開も二転三転して先が気になる。 ※ 以下、少し真相に触れています ※ ただ、事件が動き出すまでが全体の半分ほど掛かっていてテンポが悪い事と、タイトルにもなっているように、「名探偵の役割」を担う人物が次々に変わっていく事に、どういう意図があったのかがイマイチ分からず仕舞い。また、少年の夢が犯罪者から刑事に変わったというラストもなんかピンと来ない。憧れていた義兄が探偵になるために間違った事をして志しなかばでこの世を去ったのだから、少年としては義兄の意思を継ぎ、「本物の探偵」になる事こそが少年の夢であるべきでは?それなら名探偵を担う人が次々と変わっていき、その役割が最後に少年に託されたというラストで納得も出来るけど、それがなんで刑事に?この辺の心象変化には違和感が。タイトルには合致しているけど、そもそもどうして名探偵を否定する終わり方なのかがよく分からない。意味ありげにラストに出してきた少年の名字も「だから?」という感じ。 贅沢を言えばもう少し謎解きやテーマと有機的に結び付いていたら傑作になっていた可能性があるだけに、もったいない。 | ||||
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「雪の山荘」ものの、ちょっと異色ミステリである。旅行中の主人公たちは雪崩により道が寸断されたため、たまたま近くのペンションに宿を求めるのだが、そこには一癖も二癖もありそうな面々が宿泊しており、そして惨劇が、、、という話。2010年から積読になっていたのをようやく読了。 目次を見ると、終盤に「読者への挑戦状」がある。 これは、雪密室系の手ごわい本格推理小説か、と思って読み始めたのだが、そういうものではなかった。要するに外部から孤立した状況、科学捜査が使えない、という意味の雪の山荘ものであった。その状態の中、非常に特異な人間関係が少しずつ描写されていき、緊張が高まってきたところで事件は起きる。。。 ・・・なのですが、まぁどうなんでしょうかこの作品。 この著者、文章がだいぶ情緒的に流れていてまず読みづらい。地の文なのか、登場人物の自問なのか、不明瞭な個所がたくさんあって、これがトリックの伏線かと思いきや、そういうわけでもなかった。 冒頭に、登場人物一覧を掲示できない、などとわざわざ書いてあるのでそこらへんだいぶ期待したが、わざわざいうほどのものでもなかった模様。 最後の最後に明らかになる取り違えは、しかしトリックとはあまり関係がない(某登場人物の情緒的には深い意味があるが)。 それから、ノックスの十戒にはないが、登場人物が合理的判断に基づいて行動しない推理小説は困るなぁ、というのが最終的な印象だ。 いや、現実の事件にはこういう状況はありうるかもしれませんけどね。 | ||||
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思っていたとおりの内容でした。探偵小説が好きな人にはお薦めします。 | ||||
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途中で読者への挑戦状が入っていることから分かるように、全ての手掛かりを読者に提示形式の本格館もの推理小説。 雪の閉ざされた山荘での連続殺人という定番のフォーマットで進行する。 標準以上の出来だと思うが、犯人がこの人というのは・・・・という不完全燃焼感と事件の真相が明らかになるに従って殺人事件そのものがショボくなっていくのが惜しい。 霧舎氏はトリックに凝った作風で知られているが、今回もフェアな謎解き本格推理というフォーマットに凝り過ぎて、やや話がつまらなくなってしまっている感がある。 | ||||
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霧舎巧さんの本は今回が初めてでしたが、これはなかなか凄いです。 まず、本書を開いて最初に目に飛び込むのは空欄になっている登場人物欄。「自分で埋めてください」とのこと。 「なるほど、これがトリックと関係してるのだな。面白いじゃないか……」と推論を立てつつ読み進めていくことになります。 雪に閉ざされた山荘。そこに偶然(?)集まったどこか怪しげな人々。過去の事件との因果関係。 そして、所々にエラリー・クイーンの作品の引用があったり、読者への挑戦があったり、まさにこれぞ新本格ミステリといった雰囲気。 肝心の殺人はなかなか起きないのですが、それでもグダグダになるどころか世界観に引き込まれていきます。 それにしても中盤でこれほど仰天したのはこの作品が初めてかも知れません。 あまり下手なことを書くとネタバレになってしまうので詳しくは書けないのが残念です(笑) ある程度古き良きミステリを読んだ方にこそお勧めの一冊です。 | ||||
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霧舎巧さんの本は今回が初めてでしたが、これはなかなか凄いです。 まず、本書を開いて最初に目に飛び込むのは空欄になっている登場人物欄。「自分で埋めてください」とのこと。 「なるほど、これがトリックと関係してるのだな。面白いじゃないか……」と推論を立てつつ読み進めていくことになります。 雪に閉ざされた山荘。そこに偶然(?)集まったどこか怪しげな人々。過去の事件との因果関係。 そして、所々にエラリー・クイーンの作品の引用があったり、読者への挑戦があったり、まさにこれぞ新本格ミステリといった雰囲気。 肝心の殺人はなかなか起きないのですが、それでもグダグダになるどころか世界観に引き込まれていきます。 それにしても中盤でこれほど仰天したのはこの作品が初めてかも知れません。 あまり下手なことを書くとネタバレになってしまうので詳しくは書けないのが残念です(笑) ある程度古き良きミステリを読んだ方にこそお勧めの一冊です。 | ||||
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2002年に原書房から出た単行本の文庫化。加筆修正がなされている。 長編ミステリ。 面白いけれど、ぎこちない。そんな印象の本であった。ずっと昔からプロットを考えていて、やっと作品化することに成功したというのだが、確かに「若さ」と「未成熟」を感じる部分と、熟練したミステリ作家としての「まとめ方のうまさ」とが混じり合っているようだ。 前者はすなわち、名探偵への憧れということである。名探偵になりたい。そんな気持ちが滲み出ている。 しかし、それをミステリ作家としての習性から、どんでん返しとか意外性に落としこんでしまったところが、不協和の原因となっているのではないか。 なんだか煮え切らない作品であった。 | ||||
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2002年に原書房から出た単行本の文庫化。加筆修正がなされている。 長編ミステリ。 面白いけれど、ぎこちない。そんな印象の本であった。ずっと昔からプロットを考えていて、やっと作品化することに成功したというのだが、確かに「若さ」と「未成熟」を感じる部分と、熟練したミステリ作家としての「まとめ方のうまさ」とが混じり合っているようだ。 前者はすなわち、名探偵への憧れということである。名探偵になりたい。そんな気持ちが滲み出ている。 しかし、それをミステリ作家としての習性から、どんでん返しとか意外性に落としこんでしまったところが、不協和の原因となっているのではないか。 なんだか煮え切らない作品であった。 | ||||
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メフィスト賞受賞直後の作品だが、作者の幼児性・幼稚性が前面に出てしまった作品。 雪と地震によって閉ざされた山荘というウンザリする舞台設定。その山荘に集まった顔ぶれの驚くべき偶然性を平然と書く無神経さ。登場人物の一人の特異な性格のみに依存したトリック。尻軽女のロマンスで話に花を添えようとする少女趣味。そして、エラリー・クィーンの名前と体裁を騙るという信じ難い傲岸不遜ぶり。 最低の作品である。作者が作家として成長する日は来るのであろうか ? | ||||
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メフィスト賞受賞直後の作品だが、作者の幼児性・幼稚性が前面に出てしまった作品。 雪と地震によって閉ざされた山荘というウンザリする舞台設定。その山荘に集まった顔ぶれの驚くべき偶然性を平然と書く無神経さ。登場人物の一人の特異な性格のみに依存したトリック。尻軽女のロマンスで話に花を添えようとする少女趣味。そして、エラリー・クィーンの名前と体裁を騙るという信じ難い傲岸不遜ぶり。 最低の作品である。作者が作家として成長する日は来るのであろうか ? | ||||
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章立てといい、挑戦状といい、筆者らしい遊び心と丁寧さに満ちた良質なミステリ。 丁寧さにこだわったためと思われる盛り上がりの無さが、エンターテイメントとしては弱いですが、一歩間違うと、バカミスに流れそうなところをぎりぎりで踏みとどまっている感じが個人的には大好きです。 でも、相変わらず、ロマンス場面はなんだか恥ずかしがって書いてるでしょう?というニュアンスが出るのは筆者の特徴か? 最近すっかりご無沙汰の開かずの扉外伝として読むのも面白い。 | ||||
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章立てといい、挑戦状といい、筆者らしい遊び心と丁寧さに満ちた良質なミステリ。 丁寧さにこだわったためと思われる盛り上がりの無さが、エンターテイメントとしては弱いですが、一歩間違うと、バカミスに流れそうなところをぎりぎりで踏みとどまっている感じが個人的には大好きです。 でも、相変わらず、ロマンス場面はなんだか恥ずかしがって書いてるでしょう?というニュアンスが出るのは筆者の特徴か? 最近すっかりご無沙汰の開かずの扉外伝として読むのも面白い。 | ||||
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奇をてらった仕掛けはありません. 超人が登場するということもありません. 驚くような大きなどんでん返しもありません. 事件のヒントはすべて目の前のページの中にあります. ツッコミどころがないかと言われればアレですが, それでも上に書いたように変なトリックなどもなく概ねスッキリ. あえて空欄になっている登場人物一覧のページも, 読み終えたあとならなるほどと思わせられるはずです. 少し入るロマンスもアクセントになっていますし, 物語の鍵にもなっていてなかなかよいと思います. | ||||
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雪崩で道を閉ざされた山荘。 一癖も二癖もある探偵の登場。 そしてアクの強い登場人物。 この要素だけでも、読んでいてとても楽しい。 「読者への挑戦状」つきで、更にお楽しみが・・・。 物語の中盤から、探偵の犯人当ての推理にやや疑問を感じてしまう。理屈は分かるけど、あまりすっきりしない。 そして読み進むうちに、作者の都合の良いようなトリック設定に無理矢理に納得させられるようで、面白味に欠けてしまった。 もう一声、馬鹿でかいサプライズが欲しかった。 | ||||
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雪崩で道を閉ざされた山荘。 一癖も二癖もある探偵の登場。 そしてアクの強い登場人物。 この要素だけでも、読んでいてとても楽しい。 「読者への挑戦状」つきで、更にお楽しみが・・・。 物語の中盤から、探偵の犯人当ての推理にやや疑問を感じてしまう。理屈は分かるけど、あまりすっきりしない。 そして読み進むうちに、作者の都合の良いようなトリック設定に無理矢理に納得させられるようで、面白味に欠けてしまった。 もう一声、馬鹿でかいサプライズが欲しかった。 | ||||
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『少年の夢は犯罪者になることだった。』 そんな一文で、ズンと霧舎巧の世界に引き込まれてしまう作品。視点は第3者視点でありながら、探偵役がトン、トンと移り変わっていったり、あいかわらずちょっとラブコメテイストが含まれていたり、とにかく霧舎巧ファンにはたまらない作品です。 霧舎巧の小説を読んだことのない方には、他の作品をウチならお薦めしますが、「開かずの扉研究会」シリーズをお読みの方には是非という作品。 | ||||
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一人の登場人物を軸に話を進めていく推理モノとは違って、次々と“名探偵”となりうる人が登場し、そのたびにかわされていくところがおもしろかったです。霧舎さんの本は初めてなのですが、なかなか思い切りの良い登場人物の動かし方で、後味もそんなに悪くはないと思います。ただ上にも書いたとおり、登場人物の間を転がるので、いまいち登場人物(おもに主人公)の目で事件をとらえることができなくて、余計推理しにくいような気もしたのですが・・・。これが本格モノの醍醐味でしょうか。また、キャッチフレーズの“なんと「あのひと」だった”の《なんと》の意味が私もわからなくて、最初、これはシリーズものなのかと思ってしまいました。タイトルも、それに惹かれて読んだのですが、わかるようでわからない感じがします。すごく気になって惹きつけるのですが、ここは後味すっきりしないなぁ。まぁ、そこがまたおもしろいですけど。 | ||||
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自称絶滅危惧種新本格派最後の一羽、霧舎巧の本格ミステリ本。今回もやっぱりちょっとラブコメのりでした。作者の他の本を読んでいたこともあって人間関係の裏などは少々わかったんですが肝心の謎解きの方は最後までさっぱりわかりませんでしたので、私は作者からの挑戦に負けたことになるのでしょう。相変わらず趣向を凝らしたトリックです。難解な本格ミステリの割はなかなかに読みやすいので本格初挑戦という方にも良いんじゃないでしょうか。ただ同じ作者の《カレイドスコープ島》と少々リンクしてますので《カレイドスコープ島》を読んだことのある人は最後のページを先に見たりしないようにしましょう。個人的感想でなんですが読了後にタイトルの意味も納得がいったりしたところなどが!気に入りました。しかしキャッチフレーズの《二転三転するスリリングな推理の醍醐味を味わわせてくれるのは、なんと「あのひと」だった》の《なんと》がいまいちぴんと来なかったので星一つマイナスです。 | ||||
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