■スポンサードリンク
(短編集)
名探偵はもういない
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
名探偵はもういないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(クリスティ+クイーン+新本格)÷? …であると思いました。恋愛の場面がぎこちないので、そこがスムーズだったら、読者の桁数が違ったかも知れませんね。きちんと構築された謎と謎解きがあり、私は好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中で読者への挑戦状が入っていることから分かるように、全ての手掛かりを読者に提示形式の本格館もの推理小説。 雪の閉ざされた山荘での連続殺人という定番のフォーマットで進行する。 標準以上の出来だと思うが、犯人がこの人というのは・・・・という不完全燃焼感と事件の真相が明らかになるに従って殺人事件そのものがショボくなっていくのが惜しい。 霧舎氏はトリックに凝った作風で知られているが、今回もフェアな謎解き本格推理というフォーマットに凝り過ぎて、やや話がつまらなくなってしまっている感がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
霧舎巧さんの本は今回が初めてでしたが、これはなかなか凄いです。まず、本書を開いて最初に目に飛び込むのは空欄になっている登場人物欄。「自分で埋めてください」とのこと。「なるほど、これがトリックと関係してるのだな。面白いじゃないか……」と推論を立てつつ読み進めていくことになります。雪に閉ざされた山荘。そこに偶然(?)集まったどこか怪しげな人々。過去の事件との因果関係。そして、所々にエラリー・クイーンの作品の引用があったり、読者への挑戦があったり、まさにこれぞ新本格ミステリといった雰囲気。肝心の殺人はなかなか起きないのですが、それでもグダグダになるどころか世界観に引き込まれていきます。それにしても中盤でこれほど仰天したのはこの作品が初めてかも知れません。あまり下手なことを書くとネタバレになってしまうので詳しくは書けないのが残念です(笑)ある程度古き良きミステリを読んだ方にこそお勧めの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
霧舎巧さんの本は今回が初めてでしたが、これはなかなか凄いです。 まず、本書を開いて最初に目に飛び込むのは空欄になっている登場人物欄。「自分で埋めてください」とのこと。 「なるほど、これがトリックと関係してるのだな。面白いじゃないか……」と推論を立てつつ読み進めていくことになります。 雪に閉ざされた山荘。そこに偶然(?)集まったどこか怪しげな人々。過去の事件との因果関係。 そして、所々にエラリー・クイーンの作品の引用があったり、読者への挑戦があったり、まさにこれぞ新本格ミステリといった雰囲気。 肝心の殺人はなかなか起きないのですが、それでもグダグダになるどころか世界観に引き込まれていきます。 それにしても中盤でこれほど仰天したのはこの作品が初めてかも知れません。 あまり下手なことを書くとネタバレになってしまうので詳しくは書けないのが残念です(笑) ある程度古き良きミステリを読んだ方にこそお勧めの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
章立てといい、挑戦状といい、筆者らしい遊び心と丁寧さに満ちた良質なミステリ。 丁寧さにこだわったためと思われる盛り上がりの無さが、エンターテイメントとしては弱いですが、一歩間違うと、バカミスに流れそうなところをぎりぎりで踏みとどまっている感じが個人的には大好きです。 でも、相変わらず、ロマンス場面はなんだか恥ずかしがって書いてるでしょう?というニュアンスが出るのは筆者の特徴か? 最近すっかりご無沙汰の開かずの扉外伝として読むのも面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇をてらった仕掛けはありません. 超人が登場するということもありません. 驚くような大きなどんでん返しもありません. 事件のヒントはすべて目の前のページの中にあります. ツッコミどころがないかと言われればアレですが, それでも上に書いたように変なトリックなどもなく概ねスッキリ. あえて空欄になっている登場人物一覧のページも, 読み終えたあとならなるほどと思わせられるはずです. 少し入るロマンスもアクセントになっていますし, 物語の鍵にもなっていてなかなかよいと思います. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人の登場人物を軸に話を進めていく推理モノとは違って、次々と“名探偵”となりうる人が登場し、そのたびにかわされていくところがおもしろかったです。霧舎さんの本は初めてなのですが、なかなか思い切りの良い登場人物の動かし方で、後味もそんなに悪くはないと思います。ただ上にも書いたとおり、登場人物の間を転がるので、いまいち登場人物(おもに主人公)の目で事件をとらえることができなくて、余計推理しにくいような気もしたのですが・・・。これが本格モノの醍醐味でしょうか。また、キャッチフレーズの“なんと「あのひと」だった”の《なんと》の意味が私もわからなくて、最初、これはシリーズものなのかと思ってしまいました。タイトルも、それに惹かれて読んだのですが、わかるようでわからない感じがします。すごく気になって惹きつけるのですが、ここは後味すっきりしないなぁ。まぁ、そこがまたおもしろいですけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自称絶滅危惧種新本格派最後の一羽、霧舎巧の本格ミステリ本。今回もやっぱりちょっとラブコメのりでした。作者の他の本を読んでいたこともあって人間関係の裏などは少々わかったんですが肝心の謎解きの方は最後までさっぱりわかりませんでしたので、私は作者からの挑戦に負けたことになるのでしょう。相変わらず趣向を凝らしたトリックです。難解な本格ミステリの割はなかなかに読みやすいので本格初挑戦という方にも良いんじゃないでしょうか。ただ同じ作者の《カレイドスコープ島》と少々リンクしてますので《カレイドスコープ島》を読んだことのある人は最後のページを先に見たりしないようにしましょう。個人的感想でなんですが読了後にタイトルの意味も納得がいったりしたところなどが!気に入りました。しかしキャッチフレーズの《二転三転するスリリングな推理の醍醐味を味わわせてくれるのは、なんと「あのひと」だった》の《なんと》がいまいちぴんと来なかったので星一つマイナスです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!