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Nのために
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Nのためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 41~60 3/11ページ
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えーっと、2読目です。 タイトル通り「灼熱バード」になんとなく惹かれて再読しました。 1度目に読んだ時もそれなりに満足した読後感ではあったんですが、2読すると全体像がはっきり見えますね。 尤も、粗も見えてしまいましたが。 「Nのため」という事の真相を追っていくと、色々と整合性の取れない粗が気になってスッキリしなくなってしまいます。 ですが、これを4人それぞれの独立した私小説という風に読めば面白かったです。 それぞれの小さな気遣いが事件を歪めてしまったというところはまさにバタフライ・エフェクトというべきもので 運命のいたずらというものを感じずにはいられませんでした。これがテーマだったのかも? 立体的な小説にしたかったという作者の試みは、恩田陸さんの「ドミノ」や伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」といった作品を 目指そうとしたのかも知れませんが、思うほど立体的に組み上がってはいません。 ですが、立体構造の不完全さが故に、ちょっとした事が結末を左右するという「運命の不条理さ」を際立たせる結果に なったと思います。 運命のいたずらに翻弄された各人の、当時の事情と十年経った後の回顧の心情と、それらはとても甘美なものでした。 それぞれリンクする部分はあるけれども、独立した物語という感じで、美味しく頂けました。 だから無理に立体にする必要はなかったと思います。 残念だったのは、5章の回顧録。ここは西崎のパートの筈なのに何故か杉下の独白となってしまっています。 十年後に西崎が一体どんな回顧をしたのか、スルーされてしまったのは甚だ残念でなりません。 また、こういった構造の乱れが読者の混乱を招いた一因かなと個人的には思います。 女性作家の限界を感じさせる点ですね。 ただ逆に女性作家特有の情緒情緒したところが無かったのは逆に良かったです。 この作者では一番好きですね。 | ||||
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話題になってた時に見逃してAmazon prime videoでまさかの発見!!心踊らされて原作購入。 これから読むのが楽しみです。 prime会員で良かったわ! 期待値込めて星5 | ||||
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謎解き要素はあまり無く最後に、「こうだったのか!」というビビッとする感じはありませんでしたが 様々な過去を持つ4人の視点から一つの事件が描かれていて面白かったです! | ||||
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本自体の状態もとてもきれいでしたし、本の内容もとてもおもしろかったです。 | ||||
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あれ?こんな話だったっけ?というのが本心で 原作のほうが登場人物の考えてることがわかり 余計に考え込んでしまいました。 それにしても理解できたのは悲しいけど愛には いろいろな形がありそしてもう一つこの物語に 重要な鍵となる炎にもいろいろな形がありました。 希美の過去が一番読んでて辛かったです。 | ||||
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妻が刺殺そして夫が撲殺される事件に関わった四人の男女。本作品は、四人それぞれの告白という著者お得意の形式でストーリーは展開する。 犯人は拘束されており、そこに何が隠されているかが、Nとは誰なのか(なんなのか)が興味の中心だ。 事件発生から10年後、四人が過去を反芻することで真実があぶり出されるというありがちな趣向となっている。本作品の文章は、若さ=軽薄さに読めてしまって肌に合わないが、登場人物の一人が書いた作中作は文学として好み。 同じようなパターンが続くとさすがに飽きがくるし、期待し過ぎたか衝撃も受けなかった。 | ||||
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それぞれのNがそれぞれのNのためを思って起こした行動が、ある一つの事件を発生させる。そして、それぞれのNは他のNの気持ちを理解できていないため、真実にたどり着くことができない。 作者が意図した立体パズルを俯瞰できるのは読者だけである。この構成がかえって読者を作中により入り込ませるという効果があるのは面白い。 湊かなえ氏は人が抱える心の闇を描写することが非常に上手だと思う。湊氏のいわゆる根暗的な部分に共感を覚える。 | ||||
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一人称で語るのはデビュー作の「告白」以来のこの作家のお家芸ですが、 「告白」と比較するととても称賛はできませんね。 というか、ドラマが面白かったので、原作はもっと面白いと思って読んだのですが、 原作がドラマに負けているという珍しい作品ともいえます。 西崎がなぜ罪をかぶったのか(これはドラマでも釈然としなかった) 杉崎に惚れているあまりに安藤が外からチェーンをしてしまうという設定には無理があり過ぎ。 まあ、この原作があったのだからあの良質なドラマが生まれたという点を考慮して☆3個が妥当ですかね。 | ||||
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読みやすく、スラスラ読めて楽しめた。 しかし、第五章の西崎により語られる事件の真相を読んで、落胆。なんやこの陳腐なオチは。ダサいなあ。 しかし、その後のラスト、杉下希美の独り言を読んで、また評価が変わった。 杉下希美は、病院のベッドの上で、真相が知りたいと思っている。 西崎の語った物語が真相ならば、希美にわからないことはほとんど無いはずなのに。 つまり、第五章で語られた物語は西崎の創作だったということか? ご丁寧に五章の最初は西崎の創作だし、つまりそのまま五章の物語は全部創作だとしてもおかしくない。 最後まで読者に真相を知らせない推理小説?だとしたらすごいと思う。 ここからは私の想像だけど、二人を殺した犯人は希美だったんだろう。希美は少し精神を病んでるようだし、突発的に二人を殺したあと、その辺りの記憶をなくしたんじゃないか。 あとから来た成瀬と、西崎が話し合って、事件は第一章のように解決したけど、真相を知りたがる人間のために、そこから先の物語は作られた。 すべてはN(希美)のために、なんて話だったらいいなあ。 こんな風に、読者に想像の余地を与えてくれる良作でした。 | ||||
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途中まではスラスラ読めて、引き込まれるような感じがあったんですけど、ラストがいまいち…過程と比べて弱い…ラストをもう少し練り上げてくれてたら★5でした。ラストの弱さが今までの熱を吹き飛ばしている気がします。本当に惜しい。題材や、それぞれの想いを巡るのはとてもおもしろかったです。 | ||||
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作者がプロの作家になってから、書き始めた最初の小説だそうです。 その以前から書かれている小説と作風は同じ、複数の目線から 1つの事件を紡いでいき、読者を引き込んで行くという、作者の得意 とする小説です。 テーマは 「究極の愛」とは「罪の共有」 とのこと。 主人公たちがそれぞれ相手を思う嘘をつき、決して見返りを求めない、 そんな、切ない小説に仕上がっています。 やるせない後味が残ります。 | ||||
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全部解決、ああすっきりした!というミステリー小説の醍醐味とも言える爽快感は皆無、なんとも言えない複雑な読後感に包まれる。 登場人物全員が真実を知り得ないまま幕が降ろされ、読者である自分だけが全てを知ってしまったもどかしさが後を引く。 温かいような切ないような苦しいような、けれど心の奥に小さく小さく灯るロウソクのような優しい余韻がいつまでも残る。 父親に家を追い出され、精神を病んだ母親と共に苦渋の高校生活を過ごし、故郷を出て誰にも頼らず1人で生きていく決断をする杉下と、幼少期に母親から受けた残虐な虐待を母親の愛の形だったと証明しようと小説を書き続ける西崎。心の奥底に癒えない深い傷を負った2人の、自分はけっしてかわいそうな子ではないのだ、誰にもかわいそうな子だとは思われたくない、という切ない心の叫び声からは、人間の純粋かつ醜い深層心理が描き出される。 究極の愛とは、罪の共有。誰にも知られないように、本人にすら気付かれないように、愛する人の罪を半分引き受け、身を引くことが究極の愛だと語る杉下と、愛する人の全てを受け入れることが究極の愛だと信じる西崎を含む4人の登場人物の様々な想いが交錯する中で事件が起こるーー。 登場人物4人それぞれが愛する人を守るため、嘘をつき、誰にも知られないように罪を犯す。罪の共有、見返りを求めない献身的な愛ーー、しかし果たして本当にそうなのだろうか。西崎が、杉下が、安藤が、そして成瀬が真実を隠した本当の理由は、誰よりも大切な自分自身を守るためではなかっただろうか。Nのために、愛するあなたのために、嘘をついたと4人は信じている。しかしそのNとは、4人それぞれの愛する"自分"だったのではないだろうかーー。どこまでも続く終わりの見えない迷路のような余韻に浸りながら、気が付けばまたページを開き直す自分がいた。 | ||||
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不倫、束縛、それぞれの想い、といった 登場人物の感情が手に取るように分かる内容でした。 あっという間に読み終えることができました。 | ||||
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誰も悪くないのに罪を被った西崎さんが可哀想で、救われない気持ちです。そもそも、みんなで秘密を警察に言わなかったとしても、西崎さんが嘘の自白をしたとしても、犯人とするには無理があるんじゃないかと思いました。 セキュリティ万全のタワーマンションなのだから、エレベーターの防犯カメラをチェックすれば、安藤がラウンジから一度下へ向かったことは一目瞭然。廊下にも防犯カメラがあったとしたら、外側のドアチェーンを触る様子は映っていなかったのか。 そもそもチェーンを外側からかけていることが同フロアの人や清掃、管理業者から不審に思われなかったのか、安物のチェーンならば男の力で蹴破れたかもしれない。 安藤が疑問に思ったとおり、今でも虐待の痕が残る西崎の生い立ちを調べれば、警察だって燭台が凶器であることに疑問を持つはず。 西崎さんが可哀想でした。 | ||||
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ドラマ鑑賞後に読み、またドラマを見直しました。安藤くんのキャラがドラマによりインプットしてしまっていたので本の方ではもの足りず… でもやはりいい作品。 | ||||
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湊かなえさんの、ラストでそうくる⁉︎というストーリーの仕掛けが大好きです。 ですがこれは、微妙でした。 物足りなかった。 | ||||
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安藤が外からチェーンをかけるという設定があまりにも不自然すぎる。 これはこの小説の大きな欠点である。 著者は立体的に仕上げたつもりと言っているが、このあまりにも不自然な安藤の行為により、台無しになった小説である。残念すぎる。 時系列をばらばらにしても物事の流れがわかるということに、この著者の尋常ではない文章力を感じるからこそ、このミスが痛い。 | ||||
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先にドラマを見てしまったので先入観ありでしたが、本筋は変わっていないのでドラマではわからなかった登場人物の心情などがわかってよかったです! | ||||
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読みやすくて面白かったです。秋の夜長にいいです。またよろしくお願いします | ||||
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湊かなえさん好きなんですが、これはいつものようにグイグイ引き込まれたなかった。 読み進めてもいっこうに話に入り込めず、何度か最初に戻ったりして。 なんか記憶しにくいんです。 理由はおそらく登場人物のキャラが全員ぼんやりしてだれにも感情移入できないこと、なんとなく話のテンポが悪いことではないかと。 めんどくさくなって途中で読むのやめちゃいました。 | ||||
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