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Pの密室
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Pの密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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島田氏の他の作品とは、ひと味違う内容で前から気になってたいたので今回、購入しましたが、やはり読み終わると満足度が高いです。 | ||||
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初の幼稚園時代と小学生時代の御手洗の活躍を描いた中編が2編収録されている。子供の御手洗が主役と言っても内容は子供向けではなくいつもの御手洗ものなので安心されたい。 鋭すぎる御手洗少年と鈍すぎる警官の対比など定番ながら御手洗の天才ぶりが堪能できる作品である。後半のPの密室はなかなかの物理トリックでアイデア自体は素晴らしい。ただ、敷き詰められた絵の謎が法月倫太郎の密閉教室と被っているが、それでもこれなら子供が思いついてもおかしくない不可能トリックであり、十分次第点だろう。Pの密室というタイトルも最後まで読めば何がPだったのか判明する。ほろ苦い結末も含めなかなかの良作であると言える。 | ||||
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子供でありながら警察官を上回る知識で事件を解決幼少御手洗! ……さすがにちょっとやりすぎな感がいなめない気がした 事件はどちらもかなり地味であまり御手洗シリーズを読んでいるという感じはしなかった まあファンなら買ってもいい程度の作品 | ||||
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名探偵コナンや探偵学園Qの人気にあやかったような、あるいはキャラに引きづられたかのような作風である。 それでも『鈴蘭事件』の方は、さほど文句を言いたくなるような箇所は思い至らなかった。こっちだけなら★4つくらいだったろう。 問題は表題の『Pの密室』。人物もトリックも さっぱり地に足がついておらず、現実味がない。ネタばれの恐れがあるので詳しくは書けないが、苦肉の妄想に近いアイディアを、無理やりミステリーの題材にしてしまったという印象。そもそも中学の数学の教科書から抜け出して来たかのような、あんな建物がありようながない。 同じ「ありようがない建物」であっても、『斜め屋敷の犯罪』の『流氷館』は、とてつもないリアルさが感じられたのだが・・・ | ||||
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5歳児くらいの御手洗が手がけた事件2つ。もう、なんていうか、あまりにも天才過ぎてヤダ!こましゃくれてて実に不快である!だいたい仮にも警察が5歳児の言いなりになって、ガキを1人で渦中の現場にイカせたりなんてするかよ!!御手洗ファンの人用に、こうわざわざ幼少期のお話を書いたんでしょうけど、興味ない人には実に不快なガキとなってしまいました。トリック的にはスズランのほうがよかったですね。Pのほうはタコっぽかったです | ||||
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御手洗シリーズの中編2編、『鈴蘭事件』と『Pの密室』を収録。『鈴蘭・・』は御手洗が幼稚園児、『P・・』が小学校二年生という物語で、御手洗の秘められた生い立ちと早熟な才能が知れてファンにはたまらない逸品となっている。ここでの御手洗少年はもうまるで名探偵コナンみたいである。既に事件全体の全体像と自分が正解を明かすことによる影響まで全てを認識している。御手洗のこの優しさは作者自身の優しさに等しい。ファンの気持ちを大切にする島田氏の優しさがでた傑作だ。 | ||||
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本格推理初心者の私は恥ずかしながら、「御手洗潔」という名探偵の存在を知らなかった。初めて読む『御手洗』ものが本書だというのはよかったのか、悪かったのか。ただ、二年間『本格推理の森』を歩いてきて、初めて出会った『本格探偵』のような気がする。何しろ、幼稚園児にして、結局私はこの御手洗少年の足元にも及ばないのだから。『鈴蘭事件』は御手洗潔が幼稚園児だったときの事件。トリックは簡単だけど、事件そのものは人間の欲と哀しさがいっぱい詰まった深いものである。そしてそれは御手洗少年小学二年の『Pの密室』でも同じ。『「生きるって、ときに残酷だね」彼はぽつりと言う。「土田先生の事件のこと?」すると少年はうなずいた。「誰かを助ければ、別の誰かが罪に落ちるんだ。僕には!未来しか解らない。その未来に向かって、すべてが風のように、あっという間に過ぎてくれればいいんだけどね。」』こんなこと、の未来の『名探偵』にしか言えない。そしてその名探偵は幼少にしてすでに『人生の残酷さ』に想いを馳せていたのだ。また一つ読まなくちゃいけないシリーズものが増えちゃったなあ。 | ||||
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トリック自体はあまり評判が芳しくないようですが、御手洗潔の裏話的な物語で、これはこれで十分楽しめました。彼は大人になっても、弱い人間に対しては非常に丁寧に接したりしますが、この姿勢は幼稚園児だった頃から変わらないんだなあ、とか、事件を解決しても、それがもたらす影響を考え、決して有頂天にはならないほんとうの優しさを持っているとか。なんだか、たまに、御手洗潔というひと実在の人物であると錯覚すらします。頭が賢いってことは、普通の人にはわからないことまでわかってしまったりして、決していいことばかりではないんですね。 | ||||
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少年、御手洗潔2つの難事件に挑む完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小2の御手洗少年は真相を看破する。表題作ほか名探偵・御手洗潔の幼少期を描いた「鈴蘭事件」収録。ファン垂涎の1冊! | ||||
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御手洗氏の知られざる生い立ちに迫る中編2作からなる作品の文庫版です。情報のスピードを求めた方は既に単行本等でご存知の事と思いますが、基本的に文庫版のみで追っている私には目新しい内容でした。彼の性格形成をなさせた一因が多少見え隠れするのはファンにとってはご愛敬ですね。ミステリーとしてのトリック云々については探偵の年齢を考えると、その事件背景と共にこの辺りが妥当だと思いますよ。(それでも充分凄いと思いますが・・・あんまり奇想過ぎるのもかえって引いてしまうかも)それよりも何故彼が事件の解決に関わっていくのか、そのスタンスの原点になってゆく部分へ思いを巡らす事が、その源流からの流れという活躍を知る上では興味深いと思いました。真実を知り、それを知らしめる事によって生じる残酷さと葛藤する幼き魂、軽く流してしまうには純粋すぎたが故、今の彼を造り上げる遠因となった物語とすれば、私には静かな感動をもたらしてくれた一冊でした。 | ||||
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御手洗と言う名前が無ければ、途中で何度読むのをやめようと思ったことか・・・子供だましのトリック(御手洗が子供だから、これで良いのかも)あの両津勘吉のような行動。どれも古臭く、イヤミで、文章の質も低い。昔はよかったのに。どうしてこうなてしまったのだろうか? | ||||
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二つの中篇、どちらも名探偵の子供時代がかかれている。御手洗潔はやはり天才。5歳でモーツァルトを演奏し、因数分解を計算する。そして犯罪捜査にも深い関心を持っていた。高度経済成長以前の日本の風俗が好意を込めて描かれている。トリックもいつもの奇想ではなく、ある程度納得できる。屈託を内に秘めた少年名探偵の姿に漫画のイメージが重なるが、これは設定上いたしかたないであろう。 | ||||
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