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リベルタスの寓話



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リベルタスの寓話の評価: 2.70/5点 レビュー 27件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

ミタライはスウェーデンにいて、『遠隔』で事件を解決していく

島田荘司の全作品コンプリートを推進中。島田荘司の『リベルタスの寓話』を読了した。『リベルタスの寓話』と『クロアチア人の手』という中編2篇からなる作品集で、初出は、2007年5月と9月の『メフィスト』。単行本は、同年10月5日リリース。

両方ミタライものなのだが、この段階でミタライはスウェーデンにいて、『遠隔』で事件を解決していく。

そしてこの作品も、島田荘司の基本である、

・まず、ありえないくらいの奇想がある
・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる
・それを最後には論理的に帰結させてしまう

が、ほぼ完全なカタチで構築されている。それも、今までの作品で最も難易度が高い、というかこれはいくらなんでも解けないだろう、と思うくらいにガチガチの奇想からスタートしている。チャプタ毎の構成もとても上手くて、唸ってしまう。

どちらも事件の発端は、クロアチア周辺だ(『クロアチア人の手』の事件自体は深川の芭蕉記念会館だが)。その歴史的背景と民族闘争の描き方が秀逸である。そして、この2篇がシンクロしている感じがする。

そういった要素に、医学的要素、そしてなんとRPGの要素、仮想通貨まで絡んでくる。もう驚いてしまう。そして、いつものように奇想は紐解かれ、論理的に帰結する。島田荘司のような大家が、こんなに斬新な世界をどんどんと自作に取り込んでいく姿に感銘すら覚える。

とても斬新な作品集で、ミステリー愛好者なら絶対に読み逃してはならない一冊だと思う。
リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)より
4061827057
No.4:
(5pt)

学ぶ

歴史を含め多くのことを学ばせてもらった。普段は目を背けるようなこともこの本でなんとか読み続けることができた。人はどんな怪物にもなり得るものだと、血が氷る思いだ。
トリックや内容なのか、辛辣な意見が多いが、奇想天外だろうと、現実には難しいトリックであろうと、そのトリックを思いつけることが尊敬に値する。今ままでの己の書きてきたものと違うものを出力する才能というのものは尊敬に値する。
ただ、もう少し石岡くんに優しくしてほしいな、とは思ったが。
リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)より
4061827057
No.3:
(5pt)

お家時間が充実

自宅で読書三昧できます。ありがとうございました。
リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)より
4061827057
No.2:
(4pt)

○○○技術の思いがけない応用法

ううう、ネタバレなしに書くのはつらい…
ユーゴの民族浄化を背景に、医工学の某技術二種類を応用したトリックと、オンラインゲーム界の動きを絡めた、島荘らしい重厚な本格。二種類の技術のうち一つは既にいろいろ作例がありますが、標本の取り出しかたは恐るべきものです。もう一つの技術については、まさかこんな悪用が可能とは思いもよらなかった…
石岡氏も東京出張所としてなかなかに活躍しています。
リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:リベルタスの寓話 (講談社ノベルス)より
4061827057
No.1:
(4pt)

○○○技術の思いがけない応用法

ううう、ネタバレなしに書くのはつらい…

ユーゴの民族浄化を背景に、医工学の某技術二種類を応用したトリックと、オンラインゲーム界の動きを絡めた、島荘らしい重厚な本格。二種類の技術のうち一つは既にいろいろ作例がありますが、標本の取り出しかたは恐るべきものです。もう一つの技術については、まさかこんな悪用が可能とは思いもよらなかった…

石岡氏も東京出張所としてなかなかに活躍しています。
リベルタスの寓話 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:リベルタスの寓話 (講談社文庫)より
4062770121

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