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追憶のかけら
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追憶のかけらの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 41~60 3/4ページ
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貫井徳郎氏の作品には、時として頼りないヒーローが登場する。が、そのヒーローの存在意味は、その情けない男そのものではなく、対する「伴侶」を美しく描くための「黒子」としてなのだ!ということが、最後にわかる。 過去の話と現代の話とが錯綜しているが、ミステリーとしては「過去」の話の方が、尻切れトンボな分、完成度は高いと思う。「現代」のは、登場人物が多すぎて、実はそれらが何処かで繋がっていたりする不自然さと、実は繋がっていなかったのだなどという複雑さが、読者を混乱させてしまう。 ミステリーとしては今一歩共感出来ない部分もあるが、夫婦の悲しいLoveLoveドラマだと考えれば、男として焼きもち焼きたくなるくらい羨ましい話だと思う。 | ||||
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挿話の主人公佐脇依彦の話が長くて著者もドラマを書くようになったのかと思ったが後からちゃんと犯人探しが用意されていて期待を裏切らない。佐脇の話が終わってからぐいぐい読ませてくれる。 大学講師の主人公松嶋先生は騙されっぱなしでいつ真実に辿り着くのだろうかとハラハラしてしまう。著者の今までの作品と同様に重苦しい雰囲気は踏襲しているが趣は異なっている。こういうのも好きだ。ようやく見つけた黒幕があっけらかんとしているのも好感が持てる。 | ||||
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挿話の主人公佐脇依彦の話が長くて著者もドラマを書くようになったのかと思ったが後からちゃんと犯人探しが用意されていて期待を裏切らない。佐脇の話が終わってからぐいぐい読ませてくれる。 大学講師の主人公松嶋先生は騙されっぱなしでいつ真実に辿り着くのだろうかとハラハラしてしまう。著者の今までの作品と同様に重苦しい雰囲気は踏襲しているが趣は異なっている。こういうのも好きだ。ようやく見つけた黒幕があっけらかんとしているのも好感が持てる。 | ||||
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二転三転、、、五転六転、、、十転、、、。 この物語は、いったい何転すれば、収拾がつくのだろう。 当初から、この学者先生は、人が良くて、罠に陥れられている様にも感じる。 そして、挿入されている手記は、内容が壮絶で、大変読み応えがある。 そして、手記に仕掛けられた罠は、巧妙に学者先生を、陥れてゆく。 この作品には、物語が巧みに練り上げられている点は、著者ならではであるが、 これまでの著者の作品とは、少し読後感が異なる。 著者は、これまで、目を背けたくなる様な、嫌悪感を抱かせる対象に、度々焦点を当ててきた。 この作品は、その点では異なり、読後に、温かいものが後遺する。 文句無しの力作だ。 | ||||
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二転三転、、、五転六転、、、十転、、、。 この物語は、いったい何転すれば、収拾がつくのだろう。 当初から、この学者先生は、人が良くて、罠に陥れられている様にも感じる。 そして、挿入されている手記は、内容が壮絶で、大変読み応えがある。 そして、手記に仕掛けられた罠は、巧妙に学者先生を、陥れてゆく。 この作品には、物語が巧みに練り上げられている点は、著者ならではであるが、 これまでの著者の作品とは、少し読後感が異なる。 著者は、これまで、目を背けたくなる様な、嫌悪感を抱かせる対象に、度々焦点を当ててきた。 この作品は、その点では異なり、読後に、温かいものが後遺する。 文句無しの力作だ。 | ||||
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主人公・松嶋は、久しぶりに会った友人と飲み、羽目をはずして風俗へ。 それに激怒し、妻は子供をつれて実家に帰ったが、 1週間後、謝罪をするまもなく、事故死。 娘は義父母の元に置き、落ち込んだ生活を送っていたが、 ふとしたことから戦後すぐに自殺した作家の最後の手記を手に入れた… 「手記」は、旧仮名遣いなので、ものすごく大変だが、慣れてくると面白くなってくる。 この物語は、自殺した作家が書いた56年前のできごとと、現在の大学の国文学の講師の、 2つの物語。 まったく接点のないはずの2人は、実は繋がっていた。 ただし! 推理小説にしては、なんとも情けない主人公である。 すべての点において騙されっぱなしだからである。 謎解きなどはほとんどない。 自身はついていないと書いてあったが、 ここまでツキに見放され、自信がなく、 どこまでも騙されている。 「二者択一」には、「今度こそ!」がないのである。 自分に自信のない人もたくさんいるだろうし、 自意識過剰すぎる人もいることであろう。 しかし、あまりにもおどおどしすぎる人がいると、腹が立ってくる。 これでは、咲都子も浮かばれない。 全体として面白いのだが、 この主人公だけは好きになれない… | ||||
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主人公・松嶋は、久しぶりに会った友人と飲み、羽目をはずして風俗へ。 それに激怒し、妻は子供をつれて実家に帰ったが、 1週間後、謝罪をするまもなく、事故死。 娘は義父母の元に置き、落ち込んだ生活を送っていたが、 ふとしたことから戦後すぐに自殺した作家の最後の手記を手に入れた… 「手記」は、旧仮名遣いなので、ものすごく大変だが、慣れてくると面白くなってくる。 この物語は、自殺した作家が書いた56年前のできごとと、現在の大学の国文学の講師の、 2つの物語。 まったく接点のないはずの2人は、実は繋がっていた。 ただし! 推理小説にしては、なんとも情けない主人公である。 すべての点において騙されっぱなしだからである。 謎解きなどはほとんどない。 自身はついていないと書いてあったが、 ここまでツキに見放され、自信がなく、 どこまでも騙されている。 「二者択一」には、「今度こそ!」がないのである。 自分に自信のない人もたくさんいるだろうし、 自意識過剰すぎる人もいることであろう。 しかし、あまりにもおどおどしすぎる人がいると、腹が立ってくる。 これでは、咲都子も浮かばれない。 全体として面白いのだが、 この主人公だけは好きになれない… | ||||
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交通事故で妻を亡くした国文学学者が入手した手記。その手記には五十年前に自殺した作家の自殺に至るまでの事件が克明に記されていた。手記の謎を解こうとする主人公に降りかかる悪意。三転四転する真相。途中で読むのが止まらない。寝不足必至。 手記単体でも短編を読み終えたような満足感。人間が描けている! | ||||
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交通事故で妻を亡くした国文学学者が入手した手記。その手記には五十年前に自殺した作家の自殺に至るまでの事件が克明に記されていた。手記の謎を解こうとする主人公に降りかかる悪意。三転四転する真相。途中で読むのが止まらない。寝不足必至。 手記単体でも短編を読み終えたような満足感。人間が描けている! | ||||
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緻密なストーリー構成で読むだすととまらない。 どんでん返しが待っている展開には脱帽する。 ただ、一番の被害者である人へのカタルシスがなかった ことは読後のもやもやとした気持ちがただただ残る。 | ||||
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緻密なストーリー構成で読むだすととまらない。 どんでん返しが待っている展開には脱帽する。 ただ、一番の被害者である人へのカタルシスがなかった ことは読後のもやもやとした気持ちがただただ残る。 | ||||
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~最初はミステリーかどうかさえ定かではありませんが、手記に謎が現れ、そして手記が中盤で終わったところから本当の謎解きが始まります。次第に読むスピードが速くなっていく/物語に引き込まれる構成になっているので、五〇〇ページ近いですが、途中で辞めないでほしい作品です。本作は地味な装丁やタイトルからは想像しにくいですが、紛れもなく~~ミステリー。二転三転する犯人像(偽の犯人)、『さよならの代わりに』に勝るとも劣らない感動の読後感など、傑作と言っていいと思います。~ | ||||
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~最初はミステリーかどうかさえ定かではありませんが、 手記に謎が現れ、そして手記が中盤で終わったところから本当の謎解きが始まります。 次第に読むスピードが速くなっていく/物語に引き込まれる構成になっているので、 五〇〇ページ近いですが、途中で辞めないでほしい作品です。 本作は地味な装丁やタイトルからは想像しにくいですが、紛れもなく~~ミステリー。 二転三転する犯人像(偽の犯人)、 『さよならの代わりに』に勝るとも劣らない感動の読後感など、 傑作と言っていいと思います。~ | ||||
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他人のために良かれと思ってやったことが、実はまったくの逆で、その人間を不幸に陥れていたとしたら・・・。自分のまったく知らないところで、自分に恨みを持つ人間がいたとしたら・・・。50数年前の出来事と、松嶋の身辺に起こる出来事はどうつながるのか?人の人に対する憎悪は、思わぬところから生まれてくる。誰を信じればいいのだろう?人とつきあうのが怖くなる。だが憎悪する人間がいる一方で、松嶋のことを理解し、温かく見守ってくれる人間もいる。そのことに松嶋が気づいたとき、救われた思いがした。 | ||||
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他人のために良かれと思ってやったことが、実はまったくの逆で、その人間を不幸に陥れていたとしたら・・・。自分のまったく知らないところで、自分に恨みを持つ人間がいたとしたら・・・。50数年前の出来事と、松嶋の身辺に起こる出来事はどうつながるのか?人の人に対する憎悪は、思わぬところから生まれてくる。誰を信じればいいのだろう?人とつきあうのが怖くなる。だが憎悪する人間がいる一方で、松嶋のことを理解し、温かく見守ってくれる人間もいる。そのことに松嶋が気づいたとき、救われた思いがした。 | ||||
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物語の三分の二くらいまでは確かに面白かった。ぐいぐい引っ張られる展開に、夢中でページをめくった。しかしラスト近く、あまりにもストーリー(謎解き)が二転三転するうち、著者自身もこんがらがってしまったのでは?と思いたくなるようなまとまりのなさを露呈。あげくの果て、とってつけたようなラスト。私は全然「感動の涙」は流せませんでしたよ。こんなにもストーリーをねじまげなくてもじゅうぶん感動作になり得たはずなのに。残念! | ||||
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物語の三分の二くらいまでは確かに面白かった。ぐいぐい引っ張られる展開に、夢中でページをめくった。 しかしラスト近く、あまりにもストーリー(謎解き)が二転三転するうち、著者自身もこんがらがってしまったのでは?と思いたくなるようなまとまりのなさを露呈。あげくの果て、とってつけたようなラスト。私は全然「感動の涙」は流せませんでしたよ。 こんなにもストーリーをねじまげなくてもじゅうぶん感動作になり得たはずなのに。残念! | ||||
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最後の最後で少しウルっときましたが、涙は出ませんでした。でもいい作品でした。しいて言えば夫婦の理想的な「愛」の形を描いた作品でしょうか。一応ミステリー作品なのですが、黒幕を探すのに、二転三転して、小説としては読み応えがあります。感想は感動よりも、面白かったというのが本音です。「手記」の文章も夏目漱石の「こころ」を彷彿させるような作品で引き込まれます。ラストは美しい終わり方で、こんな夫婦関係がもてたらいいなあと思わせるような作品でした。 | ||||
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最後の最後で少しウルっときましたが、 涙は出ませんでした。 でもいい作品でした。しいて言えば 夫婦の理想的な「愛」の形を描いた 作品でしょうか。一応ミステリー作品 なのですが、黒幕を探すのに、二転 三転して、小説としては読み応えが あります。感想は感動よりも、面白 かったというのが本音です。 「手記」の文章も夏目漱石の「こころ」 を彷彿させるような作品で引き込まれ ます。 ラストは美しい終わり方で、こんな 夫婦関係がもてたらいいなあと思わせる ような作品でした。 | ||||
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全470ページ中200ページほど割かれた“とある作家の自殺に至るまでの手記”はかなりの読み応えこれはと期待は高まるが、その手記の謎を追うが故に策略に嵌まっていく大学教員があまりにおバカ過ぎてミステリーには成らず。ページをめくる手は止まらないのだが薄い落胆が最後まで続くのだ。勿体無い。大学教員の心境なり回想は胸を打つのだけれど…うまく処理できなかったのか?ちと欲張り過ぎたのか? | ||||
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