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殺人症候群



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殺人症候群の評価: 3.78/5点 レビュー 81件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 21~40 2/3ページ
No.32:
(5pt)

三作を順に読んでこそ

『症候群』シリーズ三作を続けて読みました。
解説にあるように、「一作目からキッチリと読む方が絶対に楽しめ」る作品だと思います。
それぞれのキャラクターに愛着が湧いてから読んでいたので、一気にストーリーに入れました。
一、二作目からは想像出来なかった倉持の過去が、こんな形で関わってこようとは…。
「少年審判や精神鑑定の是非を問う」ような作品は色々ありますが、この作品は考えさせられるというより、純粋なエンターテイメント作品として楽しめました。
貫井作品は他にいくつか読んでいますが、個人的には『慟哭』と同じくらい好きな作品です。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
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No.31:
(5pt)

三作を順に読んでこそ

『症候群』シリーズ三作を続けて読みました。 解説にあるように、「一作目からキッチリと読む方が絶対に楽しめ」る作品だと思います。 それぞれのキャラクターに愛着が湧いてから読んでいたので、一気にストーリーに入れました。 一、二作目からは想像出来なかった倉持の過去が、こんな形で関わってこようとは…。 「少年審判や精神鑑定の是非を問う」ような作品は色々ありますが、この作品は考えさせられるというより、純粋なエンターテイメント作品として楽しめました。 貫井作品は他にいくつか読んでいますが、個人的には『慟哭』と同じくらい好きな作品です。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.30:
(5pt)

復讐とは

未成年犯罪の被害者、重い心臓病の息子を抱える看護婦、警察の裏チーム。複雑に絡みあうストーリーも短い章に分割されて読み易い構成となっており、引き込まれてページを繰りました。
普段幸せに暮らす平凡な人々を襲う突然の不幸に対してどう向き合うのか。テーマとしては非常に重いが、深く考えさせられる。
殺人請負人となった被害者の響子とその響子を支える渉との関係でもやはり温度差があり、最後には不幸を招くのだが、やはり実体験を伴わない限り、その深い悲しみを理解することは到底出来ないのだろう。
ただもし不幸にも自分の愛するものが傷つけられたら、間違いなく復讐もありと考えてしまう。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.29:
(5pt)

復讐とは

未成年犯罪の被害者、重い心臓病の息子を抱える看護婦、警察の裏チーム。複雑に絡みあうストーリーも短い章に分割されて読み易い構成となっており、引き込まれてページを繰りました。
普段幸せに暮らす平凡な人々を襲う突然の不幸に対してどう向き合うのか。テーマとしては非常に重いが、深く考えさせられる。
殺人請負人となった被害者の響子とその響子を支える渉との関係でもやはり温度差があり、最後には不幸を招くのだが、やはり実体験を伴わない限り、その深い悲しみを理解することは到底出来ないのだろう。
ただもし不幸にも自分の愛するものが傷つけられたら、間違いなく復讐もありと考えてしまう。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.28:
(5pt)

重くて、辛くて、切ない痛み

「症候群三部作の完結編! きっと今回は倉持の過去が・・・いや、今回かなりぶ厚い本だから環の過去も書かれていたりして。
わくわく〜〜〜」
・・・・・・なんて読み始めたら、いきなり書かれていたのはショッキングな犯罪とそれに引き裂かれる被害者の家族の悲惨な姿。
最後は巨大な悪の組織が相手かと思ったら、法律で無罪になる犯罪と臓器移植がテーマとは・・・。
「まずい、このまま進んだら、絶対前ニ作のように“犯人を捕まえてハッピーエンド”でなんて終わるはず無い」
と、思いつつ、読むのを止められませんでした。だんだん胃が重くなって、痛くなって・・・・。
そして、「読まなきゃよかった!!」と思いつつ読了してしまいました。
読まなければ、あのチームはいつまでも不協和音を奏でつつ一緒に事件を追いかけている存在として覚えていられたのに・・・・。
残されたのは、きっと現実にたくさんいるであろう罪にならない犯罪の被害者とその家族たちの心の痛み。
いや、そんな事言ったら『おまえにゃ、わからないよ』と言われるんだろうな。
「復讐は正義か」なんて、結論なんて誰にも出せない。ただ、復讐を夢見ないと生きることができない人間の弱さが、切ない。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.27:
(5pt)

重くて、辛くて、切ない痛み

「症候群三部作の完結編! きっと今回は倉持の過去が・・・いや、今回かなりぶ厚い本だから環の過去も書かれていたりして。
わくわく〜〜〜」
・・・・・・なんて読み始めたら、いきなり書かれていたのはショッキングな犯罪とそれに引き裂かれる被害者の家族の悲惨な姿。
最後は巨大な悪の組織が相手かと思ったら、法律で無罪になる犯罪と臓器移植がテーマとは・・・。
「まずい、このまま進んだら、絶対前ニ作のように“犯人を捕まえてハッピーエンド”でなんて終わるはず無い」
と、思いつつ、読むのを止められませんでした。だんだん胃が重くなって、痛くなって・・・・。
そして、「読まなきゃよかった!!」と思いつつ読了してしまいました。
読まなければ、あのチームはいつまでも不協和音を奏でつつ一緒に事件を追いかけている存在として覚えていられたのに・・・・。

残されたのは、きっと現実にたくさんいるであろう罪にならない犯罪の被害者とその家族たちの心の痛み。
いや、そんな事言ったら『おまえにゃ、わからないよ』と言われるんだろうな。

「復讐は正義か」なんて、結論なんて誰にも出せない。ただ、復讐を夢見ないと生きることができない人間の弱さが、切ない。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
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No.26:
(5pt)

あなたなりの答えを出してみてください!

精神異常、未成年。こんな理由でもしあなたの大切な人を殺した犯人が釈放されていたら、どんなふうに感じますか??
警察に彼らの情報を問い合わせても、個人情報の保護という名目で教えてもらえない。
「ただ、加害者に謝ってほしい、遺族の気持ちを分かってほしい。」
そう思って裁判を起こせば、「慰謝料目当ての卑しい家族」というレッテル。踏み倒されて支払われない慰謝料。そして、長い裁判によって精神的・肉体的にボロボロになっていく家族…
そんなときにあなたの代わりに加害者に裁きを与えてくれる「職業殺人者」がいたら、あなたはどうしますか??
この作品は、「不起訴処分になった殺人犯に復讐することは許されるか、否か?」という大きな問いを軸に話が展開していきます。
また、前作「失踪症候群」で姿を現した環と他のメンバーたちの遺恨も、今回の話の展開上重要な要素になります。興味をもたれた方はぜひ、前作・前々作を先に読むことをオススメします。
相変わらずの貫井ワールドの素晴らしさ!社会への大きな疑問の提示、「追う側」「追われる側」「殺す側」「殺される側」という様々な視点からの繊細な描写、そしてユニークな「解説」(笑)
極めつけは、あのラスト!!僕にとっては、貫井さんなりの、法という名の絶対正義に対する挑戦状に思えてなりません!「この人はやってくれたよ!」って感じです(^^)
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.25:
(5pt)

あなたなりの答えを出してみてください!

精神異常、未成年。こんな理由でもしあなたの大切な人を殺した犯人が釈放されていたら、どんなふうに感じますか??

警察に彼らの情報を問い合わせても、個人情報の保護という名目で教えてもらえない。
「ただ、加害者に謝ってほしい、遺族の気持ちを分かってほしい。」
そう思って裁判を起こせば、「慰謝料目当ての卑しい家族」というレッテル。踏み倒されて支払われない慰謝料。そして、長い裁判によって精神的・肉体的にボロボロになっていく家族…
そんなときにあなたの代わりに加害者に裁きを与えてくれる「職業殺人者」がいたら、あなたはどうしますか??

この作品は、「不起訴処分になった殺人犯に復讐することは許されるか、否か?」という大きな問いを軸に話が展開していきます。

また、前作「失踪症候群」で姿を現した環と他のメンバーたちの遺恨も、今回の話の展開上重要な要素になります。興味をもたれた方はぜひ、前作・前々作を先に読むことをオススメします。

相変わらずの貫井ワールドの素晴らしさ!社会への大きな疑問の提示、「追う側」「追われる側」「殺す側」「殺される側」という様々な視点からの繊細な描写、そしてユニークな「解説」(笑)

極めつけは、あのラスト!!僕にとっては、貫井さんなりの、法という名の絶対正義に対する挑戦状に思えてなりません!「この人はやってくれたよ!」って感じです(^^)
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.24:
(5pt)

正義のための殺人も悪なのか?

未成年というだけで、精神を病んでいるというだけで、殺人を犯しても
たいした罪には問われない。数年の後には社会復帰して、何食わぬ顔で
普通の生活をする。そんな加害者の姿を見たら、被害者の家族はいった
いどう思うのだろうか?まして、加害者側の人間に反省の色が見えない
としたら?おそらく憎しみでいっぱいになるに違いない。それは、相手
を殺したいほどの憎しみかもしれない。「法が裁いてくれないのなら、
自分の手で。」愛する家族を失った者がそう考えたとしても、それは
無理のないことだ。この作品に登場する人たちの心に残る深い傷。
それを死ぬまで抱えなければならないつらさは想像を絶する。もし自分
がその立場になったなら、「復讐のための殺人はいけない。」とは言え
ないだろう。何が悪で何が正義か?この作品が読者に問いかけるもの
は、あまりに大きすぎて重すぎる。とても深く考えさせられる作品
だった。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
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No.23:
(5pt)

正義のための殺人も悪なのか?

未成年というだけで、精神を病んでいるというだけで、殺人を犯しても

たいした罪には問われない。数年の後には社会復帰して、何食わぬ顔で

普通の生活をする。そんな加害者の姿を見たら、被害者の家族はいった

いどう思うのだろうか?まして、加害者側の人間に反省の色が見えない

としたら?おそらく憎しみでいっぱいになるに違いない。それは、相手

を殺したいほどの憎しみかもしれない。「法が裁いてくれないのなら、

自分の手で。」愛する家族を失った者がそう考えたとしても、それは

無理のないことだ。この作品に登場する人たちの心に残る深い傷。

それを死ぬまで抱えなければならないつらさは想像を絶する。もし自分

がその立場になったなら、「復讐のための殺人はいけない。」とは言え

ないだろう。何が悪で何が正義か?この作品が読者に問いかけるもの

は、あまりに大きすぎて重すぎる。とても深く考えさせられる作品

だった。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.22:
(4pt)

あまりにも重く・・・

シリーズ3部作の最終作。とはいえ、気軽にストーリーを追い、純粋にエンターテイメントとして楽しめた1・2作目とは随分印象が異なる。取り上げられているテーマのどれもがあまりにも重く、どのような結果になっても割り切れなさが残るだろうと、途中で何度も読み続けることを断念しそうになった。この作者らしい『驚き』も出てくるが、物語の重さの前にはいささか薄れてしまっている。文体は、いつもどおりの事務的でサクサクしたものだが、これだけの枚数を費やした割には強引さが目に余る部分も多い。とはいえ、これほどの深刻な問題に真正面から向き合い、力を出し切っている作者には驚嘆するし、現代社会に一石を投じるこの作品を多くの人に読んでほしい。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.21:
(4pt)

あまりにも重く・・・

シリーズ3部作の最終作。とはいえ、気軽にストーリーを追い、純粋にエンターテイメントとして楽しめた1・2作目とは随分印象が異なる。取り上げられているテーマのどれもがあまりにも重く、どのような結果になっても割り切れなさが残るだろうと、途中で何度も読み続けることを断念しそうになった。この作者らしい『驚き』も出てくるが、物語の重さの前にはいささか薄れてしまっている。文体は、いつもどおりの事務的でサクサクしたものだが、これだけの枚数を費やした割には強引さが目に余る部分も多い。とはいえ、これほどの深刻な問題に真正面から向き合い、力を出し切っている作者には驚嘆するし、現代社会に一石を投じるこの作品を多くの人に読んでほしい。
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No.20:
(5pt)

次回作は「テロ症候群」!?

やっと文庫本が出ました。一気に読んだ。解説子が言っているように、この小説に限っては第一作「失踪症候群」第二作「誘拐症候群」を読んでから、この三作目に入ったほうがよろしかろうと思う。設定自体がまるで現代の「仕掛け人」なのであるが、三作目に至ってはまるで仕掛け人VS仕掛け人。というエンタメ性と、最愛の人を殺されたのに、加害者は法の網をくぐりのうのうと生きている。果たして彼らに復讐することは許されないことなのだろうか。という重厚性とが上手くブレンドされている。重い問いに対して、安易に倫理的な理屈を持ち出して解決しようとしていない。そこがいい。いつもながら、視点が次々と変わることによる、「何かある」と思わせる構成。傑作です。長い間待っていた甲斐がありました。ところで私、この本は三部作で完結したことになっているらしいのですが、わたしはぜひとも四作目をつくってもらいたいと思います。なぜなら主要登場人物で、ひとりだけ過去が明らかになっていない人がいるということがひとつ。失踪、誘拐、殺人、とだんだんと犯罪性が高くなってきたなら、最後まで行かないといけないでしょう。というのがひとつ。今回ひとつの罪の根源に迫ったのだとしたら、次に「敵」として相対するのは「国家」でしょう。だとすれば次の題名は決まりです。「テロ症候群」。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.19:
(5pt)

次回作は「テロ症候群」!?

やっと文庫本が出ました。一気に読んだ。解説子が言っているように、この小説に限っては第一作「失踪症候群」第二作「誘拐症候群」を読んでから、この三作目に入ったほうがよろしかろうと思う。
設定自体がまるで現代の「仕掛け人」なのであるが、三作目に至ってはまるで仕掛け人VS仕掛け人。というエンタメ性と、最愛の人を殺されたのに、加害者は法の網をくぐりのうのうと生きている。果たして彼らに復讐することは許されないことなのだろうか。という重厚性とが上手くブレンドされている。重い問いに対して、安易に倫理的な理屈を持ち出して解決しようとしていない。そこがいい。
いつもながら、視点が次々と変わることによる、「何かある」と思わせる構成。傑作です。長い間待っていた甲斐がありました。
ところで私、この本は三部作で完結したことになっているらしいのですが、わたしはぜひとも四作目をつくってもらいたいと思います。なぜなら主要登場人物で、ひとりだけ過去が明らかになっていない人がいるということがひとつ。失踪、誘拐、殺人、とだんだんと犯罪性が高くなってきたなら、最後まで行かないといけないでしょう。というのがひとつ。今回ひとつの罪の根源に迫ったのだとしたら、次に「敵」として相対するのは「国家」でしょう。だとすれば次の題名は決まりです。「テロ症候群」。
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4575517399
No.18:
(4pt)

考えさせられました

出張で、東京駅から新幹線に乗るときに購入。
雑誌など読んでいて、なんとなく知ってはいたがこれを読みながら、
未成年の殺人犯の罪の軽さを改めて実感。
現在の法律は未成年者に対してあまりにも寛大ではないか?
精神障害者なら殺人を犯しても罪をつぐなわなくても本当にいいのか?
残された遺族のやりきれなさが伝わった。
遺族の怨念を晴らすための職業殺人・・・
正義とは何なのか???
同時進行で、心臓移植しか生き延びることが出来ない息子のために、ドナー登録をしている人間を殺す母親。
なんとなく結末はしっくりしなかったが、読みながら考えさせられる作品でした。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399
No.17:
(4pt)

考えさせられました

出張で、東京駅から新幹線に乗るときに購入。雑誌など読んでいて、なんとなく知ってはいたがこれを読みながら、未成年の殺人犯の罪の軽さを改めて実感。現在の法律は未成年者に対してあまりにも寛大ではないか?精神障害者なら殺人を犯しても罪をつぐなわなくても本当にいいのか?残された遺族のやりきれなさが伝わった。遺族の怨念を晴らすための職業殺人・・・正義とは何なのか???同時進行で、心臓移植しか生き延びることが出来ない息子のために、ドナー登録をしている人間を殺す母親。なんとなく結末はしっくりしなかったが、読みながら考えさせられる作品でした。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
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No.16:
(5pt)

愛と復讐

東京駅の本屋で、表紙のデザインのみで買ってしまいましたが、東京-新大阪間の新幹線で、トイレにも行かず、いっきに読みきってしまいました。登場人物の男達は哀しく、優しく、強く描かれていて、昔のハードボイルドが好きだった人に特にお勧め。家族持ちの中年男性は泣いちゃうかも。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.15:
(4pt)

症候群三部作の最後を飾る大作

警視庁の捜査課が表立って動けない事件処理をする特殊チームの活躍を描いた「症候群三部作」の第3段。少年犯罪、精神障害などにより、罪が軽減されたことのある前科を持つ者達が命を落としていたことが判明する。環はメンバーを集め、調査にあたるよう指示するが倉持は断り、姿を消す。そして、調査を続ける、原田・武藤のメンバーの前に、倉持の影がちらつく…。テーマとしては、被害者による復讐。このテーマは、大抵の作品でそうなのだが、とにかく重い。復讐を代行する「職業殺人者」と、それを追う特殊チーム、病の心臓移植のためドナーカードを持つ若者を次々と殺す母、そして倉持…。「正義とは何か」「刑罰とは何か?」「少年法」…などなど、一つだけでも重いテーマなのが、それらが複合しあっていくため、とにかく重厚な作品となっている。「症候群三部作」の最後をつとめるだけあって、前二作をはるかに凌ぐボリュームがあり、貫井氏らしい仕掛けも施されている。ただ、仕掛け自体は、終盤に入った辺りでばらされる。この作品、そして三部作の最後に出てくるのは、危ういバランスで保たれていたチームの人間関係の結末。この辺りは、三部作を通して読まなければ理解しがたいかもしれないが。この作品だけで読んでもそれなりには楽しめると思うが、やはり三部作は通して読むことをお勧めする。
殺人症候群Amazon書評・レビュー:殺人症候群より
4575234311
No.14:
(5pt)

愛と復讐

東京駅の本屋で、表紙のデザインのみで買ってしまいましたが、東京-新大阪間の新幹線で、トイレにも行かず、いっきに読みきってしまいました。登場人物の男達は哀しく、優しく、強く描かれていて、昔のハードボイルドが好きだった人に特にお勧め。家族持ちの中年男性は泣いちゃうかも。
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No.13:
(4pt)

症候群三部作の最後を飾る大作

警視庁の捜査課が表立って動けない事件処理をする特殊チームの活躍を描いた「症候群三部作」の第3段。
少年犯罪、精神障害などにより、罪が軽減されたことのある前科を持つ者達が命を落としていたことが判明する。環はメンバーを集め、調査にあたるよう指示するが倉持は断り、姿を消す。そして、調査を続ける、原田・武藤のメンバーの前に、倉持の影がちらつく…。
テーマとしては、被害者による復讐。このテーマは、大抵の作品でそうなのだが、とにかく重い。復讐を代行する「職業殺人者」と、それを追う特殊チーム、病の心臓移植のためドナーカードを持つ若者を次々と殺す母、そして倉持…。「正義とは何か」「刑罰とは何か?」「少年法」…などなど、一つだけでも重いテーマなのが、それらが複合しあっていくため、とにかく重厚な作品となっている。
「症候群三部作」の最後をつとめるだけあって、前二作をはるかに凌ぐボリュームがあり、貫井氏らしい仕掛けも施されている。ただ、仕掛け自体は、終盤に入った辺りでばらされる。この作品、そして三部作の最後に出てくるのは、危ういバランスで保たれていたチームの人間関係の結末。この辺りは、三部作を通して読まなければ理解しがたいかもしれないが。
この作品だけで読んでもそれなりには楽しめると思うが、やはり三部作は通して読むことをお勧めする。
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)より
4575517399

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