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殺人症候群
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殺人症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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全ての犯罪は、身勝手な動機から始まる。それが復讐だとしても。これでもか、という位に身勝手な殺人者たちを作り出しているが、現実より酷すぎるという訳でもないだろう。登場する殺人者は、どんな美辞麗句を並べてもやはり身勝手な殺人者に過ぎない。渉は、それを理解しているようでやはり身勝手の度合いは小さくない。むしろ、大きいのかも。彼の動機は復讐ですら無いから。 復讐心は理解出来るが、復讐心自体が、個人のカタルシスを求めるものだ。 そして、殺人は許されざる罪であると、作者は言っている様なのだが、そもそも誰に許されるとか許されないとか言っているんだろうか。法のもとでは許されない。宗教上も許されない。しかしー、その二つ共が、人間社会が必要的に創り出したシステムでしかない。動物の社会に犯罪は無い。人間が社会性を捨て獣に戻るのなら、それを止められるのは、己のみ。報いを受けたように見える和子や響子、彼らには、弱肉強食の順番が来ただけではないか。そして、強者に見えた捕食者も、すぐに更なる強者?に殺される。これは人間社会のジャングルの野生動物化した人間=獣たち=犯罪者達の話なのか。 | ||||
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題材としては面白い。貫井徳郎はハマる人にはハマるんでしょう。でも私にはストーリー展開が遅くてハマらなかった。 いろんな角度から見せてる割にはどんでん返しもないし。 それにラストは、スッキリ、できれば幸せが残る終わり方が好きな私にはモヤモヤしか残りませんでした。 | ||||
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シリーズ第三作 現代社会のタブーに触れるようなテーマや行動が多く、思想的な部分で 興味深くはあるものの、とにかく倉持と環の行動や存在があまりに酷い 思わせぶりな行動を繰り返し、何の意外性もない終着点にたどり着く倉持 これだけ多くの登場人物に光を当てておきながら、冷静ぐらいなキャラ付けしか されておらず、バックボーンすら語られずに終わる環 シリーズ最終作っぽいのに終わり方が投げやりなのも、かなりマイナス 読めない作品では決してないが、全てに満足がいく作品ではないことを 読む人は覚悟したほうがいいだろう | ||||
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大作であるが、症候群シリーズ前二作に比べるとかなり冗長な感じで所々、飛ばし読みをしてしまった。 例えば、読者にはすでに知らされていることを登場人物達が延々と推理する場面にはイライラした。 また失踪症候群に続いて残虐な暴力場面や加害少年の悪質さにウンザリさせられる。 | ||||
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たまたま読んだ本なのですが面白かったです。冒頭からいきなり残酷な事件シーンからはじまってひきこまれ一気に読みきりました。 警察の裏捜査チームが連続殺人を調べるみたいな設定。 出てくる犯罪が少年犯罪で犯人は何年かで出てくるけど被害者の遺族はずっと苦しみを抱えて生きていかなければならない矛盾を描いている。そして遺族の苦しみを解消する唯一の方法として犯人への復讐を請け負う殺し屋。設定は少し漫画的やけど犯罪自体は現実にありえる話なのでこわくなったりもします。 かなり重いテーマやしある少年がおばちゃんに対して行う暴力シーンとかめちゃくちゃえげつないです。 あとがきでこの本が三部作の3作目と知った。いずれ1,2作目も読みたいです。 | ||||
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たまたま読んだ本なのですが面白かったです。冒頭からいきなり残酷な事件シーンからはじまってひきこまれ一気に読みきりました。 警察の裏捜査チームが連続殺人を調べるみたいな設定。 出てくる犯罪が少年犯罪で犯人は何年かで出てくるけど被害者の遺族はずっと苦しみを抱えて生きていかなければならない矛盾を描いている。そして遺族の苦しみを解消する唯一の方法として犯人への復讐を請け負う殺し屋。設定は少し漫画的やけど犯罪自体は現実にありえる話なのでこわくなったりもします。 かなり重いテーマやしある少年がおばちゃんに対して行う暴力シーンとかめちゃくちゃえげつないです。 あとがきでこの本が三部作の3作目と知った。いずれ1,2作目も読みたいです。 | ||||
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症候群シリーズの完結作。 遺族の無念を依頼で受ける職業殺人者、息子に臓器移植を受けさせるため殺人に手を染めドナーが現れるのを待つ看護婦、その事件を追う刑事、そして症候群シリーズの秘密メンバー。 四つの視点から物語が進むので正直あまり長さは感じない。テーマも下手に扱えば凄く陳腐になりそうなものなのだが、背景をきっちり語ることにより、それも感じることもなく楽しく読めました。 いかにもエンターテインメント、読者に色んなことを考えせさせたり、感じさせたりする小説だと思いました。 | ||||
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症候群シリーズの完結作。 遺族の無念を依頼で受ける職業殺人者、息子に臓器移植を受けさせるため殺人に手を染めドナーが現れるのを待つ看護婦、その事件を追う刑事、そして症候群シリーズの秘密メンバー。 四つの視点から物語が進むので正直あまり長さは感じない。テーマも下手に扱えば凄く陳腐になりそうなものなのだが、背景をきっちり語ることにより、それも感じることもなく楽しく読めました。 いかにもエンターテインメント、読者に色んなことを考えせさせたり、感じさせたりする小説だと思いました。 | ||||
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三部作とは知らずに購入.貫井氏の作品はこれが初めてです.テーマとしては,大変興味深く,考えさせられるものでした.睡眠を惜しんで読みきりました.が…,小説としての評価は星3つ.冒頭では主要人物然と描かれていた人物が,途中からぱったりと出てこなくなってしまうのが残念.また,ドナーの心臓欲しさに殺人を繰り返す母親も,その無残な最期を迎える時の凄まじさをもって,彼女自身の行いについては触れられることなく終わってしまう.主要人物自体を減らすか,主要人物として登場させたなら最後のオチが何かしら欲しかった.出したからにはその人物の人となり,感情の襞など,もう少し克明に描いて欲しいというのが率直な希望.心臓移植手術を叶えつつも母親を失った継治はどうしたのか?ベテラン刑事・北嶋は?牧田は?梶原はその後どう自分の感情を処理したのか?そもそも500万は払えたのか?細かいようだがいちいち気になる.う~む…,この落ちどころのなさを,どうしたものか!!? | ||||
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三部作とは知らずに購入.貫井氏の作品はこれが初めてです.テーマとしては,大変興味深く,考えさせられるものでした.睡眠を惜しんで読みきりました.が…,小説としての評価は星3つ.冒頭では主要人物然と描かれていた人物が,途中からぱったりと出てこなくなってしまうのが残念. また,ドナーの心臓欲しさに殺人を繰り返す母親も,その無残な最期を迎える時の凄まじさをもって,彼女自身の行いについては触れられることなく終わってしまう. 主要人物自体を減らすか,主要人物として登場させたなら最後のオチが何かしら欲しかった.出したからにはその人物の人となり,感情の襞など,もう少し克明に描いて欲しいというのが率直な希望.心臓移植手術を叶えつつも母親を失った継治はどうしたのか?ベテラン刑事・北嶋は?牧田は?梶原はその後どう自分の感情を処理したのか?そもそも500万は払えたのか?細かいようだがいちいち気になる. う~む…,この落ちどころのなさを,どうしたものか!!? | ||||
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