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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全513件 281~300 15/26ページ
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イギリス生まれの老婦人とその孫娘の心の交流を描いた作品です 田舎に一人で住む祖母のもとに、母親が中学生の娘・まいを預けた事から物語が始まります。 元教師で夫に先立たれ、いまは田舎に住む祖母は、登校拒否になった孫娘を責める事は無く ただ、田舎の人たちとの純朴な交わりや自然を通じて、得難いものを教えていきます 小学校の時に聞いた優しいオルガンの演奏を聞くような、綺麗な作品です。 皆さんも読んで楽しんでください | ||||
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おばあちゃんの愛が、あまりに優しく、静かにしみ込んでくるので、 涙が流れてくるまでに、少しだけ時間がかかりました。 しかし、文字を追っていくうちに、胸に じんわりと温かさが広がり、 いつまでもポカポカとして、まるで おばあちゃんのお庭にいるようでした。 本当に素晴らしい作品です。 | ||||
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文中にもありますが、まだ医療や科学が発達していなかったころ、経験や知識が長けている人を人は魔女と読んだという歴史を踏まえて、魔女や魔女修行という言葉が出てきますが、感受性が強すぎることをコントロールしたり、生きるという上で大切なことに対して経験や知識を積むという行為を指してのことととらえると、読みやすいかもしれません。話はシンプルですが、あとがきにもあるように人が作りだした人工的なものに対しての違和感が世の中をゆがめているような感じのある現代において、人が昔から営み続けてきたことの大切さをそっとでもしっかりと主張している一冊だと思います。私も中学・高校時代、まいと同じように人間関係に悩みました。幸い、自分でしっかりと立つ強さを身につけてこれたおかげで、あの頃の苦しさも必要だったのだと今振り返ることができますが、おばあちゃんの言うせりふはどれもごもっともで、納得できるものばかりでした。 それでいて、まいが今ぶつかっているクラスでの話を聞くとき、否定もせず聞いてくれるところが、同じ悩みを経験したものとして、おばあちゃんの懐の深さを感じる場面で、ほっとしたところでもありました。 おばあちゃんのように生きることは実はとても難しいことですが、こんな人になれたらいいな。。。と思いました。 ママの登場は少ないですが、おばあちゃんへの複雑な思いや娘としての思いなどせつせつと伝わってきて、まいの立場、ママの思い、おばあちゃんの気持ち、どれにも共感でき、読んで良かったと思える一冊でした。児童文学だとは知らずに読みましたが、とても大事にしたい本になりました。 | ||||
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短いお話で日本語が美しく流れるように読めるので、一日で充分読めると思います。自分が思春期の時、こういう本と出会えていたら、もっと楽に生きられたのにな〜とちょっと悔しいような気持ちも湧きつつ、読みました。 おばあちゃんの一言一言が胸に染みます。短くてあっさりしたお話なんだけど、だからこそ余計に一文一文がすっと心に染みこんでくような感じですね。映画をまだ見ていないにも関わらず、おばあちゃんの家が瞼の裏に自然に浮かんでくるような感じで… 個人的には二人の別れ方に胸が締め付けられて悲しい気持ちでいっぱいでしたが、でもだからこそあの美しいラストが生きてくるのかもしれませんね。解説の方も書いていましたが死=決して悪いことではない、ということが(決して説教くさくなく)スッとこちらに伝わってくるような素敵なラストだったと思いました。 | ||||
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映画のトレーラーを見て興味を抱き、 映画を観る前に原作を読んでおこうと手に取った。 まいの言葉使いが少しぶれているように思えた。 また、読後に回収されていない伏線のようなものも二〜三箇所気になった。 文章はそっけなく、平易だが、上手さや面白みはあまりなかった。 中学生くらいのはねっかえりのある少女の雰囲気はよく出ていたと思う。 「無視する」と断言するおばあちゃんの言動には、人間らしい歪さがある。 おばあちゃんを慕いながらもその歪さに拒否反応を見せるまいも気に入った。 総じて、児童文学のような印象だった。 それも、勧善懲悪のキャラクター作品のようなものとは異なる、昔ながらの児童文学。 データを見る限り、事実、児童文学なのだろう。 「みんなのうた」や絵本の類に癒しをおぼえる現代人には、そういう効果もあるのかもしれない。 ただ、本書が初めからそこを狙っていたならば、もっとそれに相応しい書きようがあったと思う。 本書がそう書かれていないということは、そこを目指して書かれた作品ではないということだろう。 「素敵な田舎」「素敵なおばあちゃん」という受容しかされていないのなら、 おそらくそれは、作品にとっても読者にとっても不幸なことだろう。 | ||||
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喘息で不登校の娘を持つ母の私が読んで、 本当にそのとおり・・・こんな風に物事に対する心理を 教えてくれるお婆ちゃん、素敵です。 日本の母親もお婆ちゃんも、こんな考えはナカナカ持てません。 グローバルな視点を上手く物語りにして、心理描写を表現している。 私もこんなお婆ちゃんにならなくちゃーと志新たに・・・。 今現在の不登校児の母としては、グローバルと言うより宇宙人と言う感じの 突飛な行動と思考の母親かも・・・世の中からは浮いてます。 その浮いた母から見ても、やっぱり西の魔女は素敵だ。 | ||||
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中学に進んでまもなく、不登校になってしまったまいは、西の魔女こと母方の祖母と一緒に暮らすのである。そこで、まいは魔女になる手ほどきを受けたのである。肝心なことは、自分で何でも決めて、決めたことは最後までやり遂げることである。祖母に見守られる中でまいは言いつけを守り、生活をしていくのである。 うーん。確かに感動する物語だと思うし、人生に役立つ教訓めいた話もあり、すごく子供に読ませたい物語だと思うが、この小説の世界観が私には合わなかったかなという感じがします。物語として淡々と進んでいるだけだなという感じがして、それだけなんだという思いがします。 | ||||
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不登校になった中学生の女の子が田舎のおばあちゃんと暮らしていく中で 魔女の修行をする。ごく当たり前だが、なかなかできないことを おばあちゃんとの生活の中でできるようになってく。 評判のせいか期待しすぎたところがあって、個人的には普通に読み終わってしまいました。 田舎での自然と向かい共存する生活がいつも目の前にあるからかもしれません。 もうすこしキャラクターを掘り下げてあれば違ってきたかもしれません。 女性が読むと感じ方が違うのかもしれません。 | ||||
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多感な思春期の少女を主人公に、 不登校という繊細な問題を取り扱っているのにも関わらず、 「死」を軽々しく描く筆者の姿勢に不信感をおぼえずにはいられなかった。 主人公「まい」の父親に「死んだら何もなくなるんだよ」 と語らせた上で、西の魔女たるおばあちゃんに、 「ニシノマジョ カラ ヒガシノマジョ ヘ オバアチャン ノ タマシイ ダッシュツ、ダイセイコウ」 などという霊界からのメッセージを届けさせるラストは、 確信犯と言っても良いだろう。 特に「脱出 大成功」などというフザけた言葉を使うのはタチが悪い。 死後の世界や来世や前世を信じて、 死に甘美なる誘惑を感じながら自死にいたる子どものニュースは後を絶たない。 文学で「死後の世界の可能性を説くな」とも「宗教観を語るな」などとも 言うつもりはないが、それらを主張したいなら、もっと真摯な態度でして欲しい。 特にこの書の読者が、 シュタイナーやロハスやマクロビや癒しなどにかぶれた、 ナチュラル志向のアッパーミドルな親と、 その子女に多いだろうことを予想すると、 事態は看過できない。 | ||||
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期待をしすぎたのか、わたしの中で温めすぎたのか、 一気に読んだ結果、ただ通り抜けていってしまった感じがした。 でも、「大事なのは自分で決めること」だとおばあちゃんが いっていたのと、続編があまり好きになれなかったので星3つ。 ただ、この本でとてもいいなあと思ったのはこの装画。 タイトルだけ聞くと、どんな怪しい話なのかと思ってしまうが この絵のなかに物語のやさしさすべてが描かれている気がする。 ちなみに解説はこの絵を描いた早川司寿乃さんが書かれているので 読み終えたあとにもう一度絵を見るとやさしい気持ちになれるはずです。 | ||||
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以前映画で観て、妊娠している今赤ちゃんと読みたいと思い本を買いました。 先に映像を観てしまっているので若干イメージが固定されつつもやっぱりやっぱり良いお話でした 私も思春期に祖母を亡くしていてちょうど酷い態度をとってから会えなくなってしまったので主人公にとても感情移入してしまいました。 おばあちゃんの魂はまた長い旅に出ますがいつまでも私達を見守ってくれてるんだろうなと改めて思いました。 この作品に出逢えて本当に良かった。 草花の手入れが苦手な私ですがお庭をこれからはお花やハーブでいっぱいにしたいと思います | ||||
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ある下級生が、この本を最近読んだ本としてあげていて、全く偶然にダブリン滞在中に安宿の本棚にあったので、こんな縁もあるのかとギネスを飲みながら読みました。 多感な少女まいは、生きていく上で要となりうることを西の魔女こと祖母から教わります。核になるのは自分のことを自分で決めるということ。他に、きちんと規則正しい生活をすることや、自分で管理できる感性の在り方の大切さなど、あくまで良い魔女の特性として語られます。 昔の頑固親父は「こうじゃなきゃいかん!」と怒鳴ってくれたわけですが、最近の親父は「自分で決めなさい」と優しく言うらしい。むろん、すでにその段階で選択可能性は最小限に抑えられています(とか書くのは意地悪すぎかな)。作中「まいが、ここにずっと住み続けたいなら、それでもいいのよ」と魔女が話したときに、父親がドキッとした顔をしたという箇所があります。この辺がリアルといえばリアルなんじゃないかと思います。なぜかって、世の中、自分のことを自分で決めるってことはかなりの力を持っています。そして、誰もがそれを尊重せざるをえないように出来ています。魔女と生活することを娘が選ぶなら父親はそれに反対することはできても、強制的に止めることは難しい。自分で決めること、他人が決めたことを尊重すること、この二つを魔女の教えとして物語化した作品に思えます。 | ||||
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評価が高いので購入しましたが、全く感ずるところがありませんでした。で何?という感想です。こんなに評価が高い作品をわからない私は、人としてかけているのかなと逆に心配です。 もう一度読み直したらわかるのかなと考えましたが、もう一度読む事はないと思います。 とても優しい文なので簡単に読めます。読みながら美しい柔らかい映像は浮かんでくるのですが・・・。子供の読み物なのではと思いました。 ドラマにすれば又違うように感じると思います。 | ||||
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評判が良い作品なので、期待して読み始めたのですが、あまりにつまらなくて途中で読むのをやめてしまいました。途中で読むのをやめたなんて、久々です。 まず、このホンワカした感じが波長が合わないのか、気持ちが悪く、おばあちゃんの口調もなんか嫌でした。 なにしろ途中でやめちゃったので生意気なことは言えませんが、グッと心つかまれるものがなく淡々と進んでいくので、何かを通して伝えたいことというよりもただ奇麗ごとを並べているような印象で嫌になっちゃいました。 なんでこんなに評判がいいんだろう?自分が感覚ズレてるのかな、とちょっと心配です。 | ||||
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なんだか懐かしい感じがしました。昔夏休みに田舎に帰って過ごしたおばあちゃんとの日々を思い出すような。スローライフな感じ。それはなにもロケーションだけじゃないな、と本書を読んでて思いました。会話していると、時間がゆったりと流れてるのを感じたりします。そういうのを思い出しました。それだけだと退屈なような気もしますが、魔女修行や喉に突き刺さってどうしても飲み込めないような中年男性の存在など、なかなかおもしろい物語です。 星が1つ少ないのは、テーマやエピソードをもうちょっと深く掘り下げて欲しかったからです。短編でさらっと読めるのを長所と感じる人もいるでしょうが、私には物足りなく感じました。 「扱いにくい子」「生きにくいタイプの子」がおばあちゃんと触れ合ってどう変化するのか?知りたい人にはおすすめです。 | ||||
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人生って難しい。躓いたり転んだり悩んだり涙したりでもその全てが明日に繋がってる。くじけそうになったり逃げ出したくなったりしても自分で考えることを自分で感じることを決してやめないで少しずつでもいいから前に進もうって思えるあったかいお話!!私の人生の肥やしですワラ | ||||
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この前読んだ『家守綺譯』が面白かったので、梨木香歩の他の作品を読んでみた。 家守綺譯と同じように、不思議さに包まれた優しいファンタジー。児童文学出身ということだが、読みやすい文章で、不覚にも涙が落ちそうになった。 他の人と違っていいんだ、ってもっと早くに知っていれば、もっと早く楽に生きられるのに。 | ||||
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登校拒否中の中学生まいと、 田舎で暮らす英国人のおばあちゃんとが 織りなす心温まる物語。 魔女の修行と称して おばあちゃんが教えてくれることのなかに、 人生の至言が盛り込まれています。 読んで、とても温かい気持ちになれました。 | ||||
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主人公の中学生まいは,学校でのストレスに打ちひしがれ登校拒否になり田舎暮らしをするおばあちゃんのもとで心身のケア(魔女修業)をする.友人との付き合いからくる緊張感やネグレクトで受けた心の傷を癒すための万人共通の処方箋はないが,人間らしい規則的な生活のリズムを守ること,自然に回帰し一体となる経験を重ねること,先入観を捨てて澄んだ目で他人を眺め適切な人間関係の距離の保ち方を訓練することが心身の蘇生に有効であることが読み取れた.現代人に欠けている健全な死生観,それを養うには子供の頃からのトレーニングが必要なのであろう. この小説を読んでいて「西の魔女」と称されるイギリス人のおばあちゃんの姿に,ターシャ・テューダー(Tasha Tudor, 1915-2008年)のイメージを重ね合わせました.季節の移り変わりや流行に左右されることなく,自給自足を基本とする菜園を営み野趣豊かな庭造りをする姿には共通するものを感じます.感情に支配されることなく,自然と理性を根本に据えた生活を実践することが,とりもなおさず魔女修業であると思われます. | ||||
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主人公まいが、大好きなおばあちゃんから教えてもらったもの、 それは「自分の足でまっすぐ立って歩いていくため」の魔法。 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなったまいに、 魔女修行としておばぁちゃんが伝えたかったこと。 「喜びも希望も、もちろん幸せも、何でも自分で決める」 おばあちゃんの死が悲しいことではなく、 やさしくあたたかいものとして受け入れられます。 | ||||
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