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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全513件 241~260 13/26ページ
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小学生の息子がもらってきた「はまっ子読書ノート」(横浜市)の図書リストにあったのをきっかけに読みました。「こんなキャッチーなタイトルの図書が小学生へのオススメ本なの?」という疑問とともに。 おばあちゃんは、一番大事なことは「自分で決めること」「決めたことをやりとげること」だと、言います。 魔女修行の実際は、おばあちゃん流スローライフを習いながら規則正しい生活をし、「リアルの世界での魔女とは何か?」とか、「よい魔女になるには」という名目で人生の話を聞く、みたいな感じです。 だから、ものすごい深い話−死生観やサトリのようなもの−がさらっと出てきたり、かと思えば血縁者の、リアルに魔女っぽい経験の話が出たり、練習すれば第6感以上の超能力が使える?的な話が出てきたり、、、 いろいろ良いことが書いてあるとは思うのですが、おばあちゃんの口を借りてエッセイを書いているのかな、、、という感じで、物語としての起承転結がイマイチなのです。 途中、素敵な田舎暮らしに水を差す「ゲンジさん」という敵の存在が、まいの中で大きくなります。 まいのゲンジさんに対する態度をたしなめ、おばあちゃんは強調します。 「(魔女は)自分の直感を大事にしなければなりません。でも、その直感にとりつかれてはなりません。そうなると、それはもう、激しい思い込み、妄想となって、その人自身を支配してしまうのです。」 (中略) 「、、、大事なことは、今更究明しても取り返しようのない事実ではなくて、いま、現在のまいの心が疑惑とか憎悪とかいったもので支配されつつあるということなのです。」 私はここが話の核心=サトリだと思うのですが、どうもこれが全体のストーリーと結末に生きていないのです。まいは、このサトリを得ずにおばあちゃんの元を去り、新しい学校へ転校します。 新しい学校では、派閥に所属しないタイプの良い友達を得ます。転校は、最終的にはまいが「自分で決めたこと」、そしてまいはこの友達から「決めたことをやりとげる人」とのプラス評価を受けています。これは魔女修行の賜物であることは間違いないし、この二人は結局のところ「二人グループ」ではあるけれど、プラスの感情で結びついているところが前進しているのだとは思います。 しかし、そこまでなのですよね。まいがサトリを得ないまでも、その重要性に気づいたかどうかも不明なまま終わります。最終章でのゲンジさんとのシーンでは、なんかゲンジさんのほうがこの2年でぐっと年老いてカドがなくなっちゃったような表現です。 そして最後のオチ=おばあちゃんの最終メッセージは、まったく不要に思います。 ちなみに私は、このメッセージはおばあちゃんが倒れる直前に書いたものと理解しています。 その理由としては、 ・おばあちゃんは、自分の死期がわかる、というようなことをほのめかしている (「そうね、一つ、いつ起きるとわかっていることがあります」) ・おばあちゃんの説では、魂は肉体なしでは現世で行動することはできないとしている からです。 子どもにとって身近な話題−女子のグループ化、不登校、親との関係、自分の生きにくさ、などなど−を取り上げているのに、それらはまったく消化されていないのです。 これを推薦図書に選んだ人に理由を聞いてみたい。 | ||||
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すっきり、さっぱりした読後感。 読み終わった時の心が満たされる充実感が、よかった。 タイトルから、勝手におどろおどろしい結末を 予想してしまっていたのだが・・・ 全然、違いました。 なんだか力が湧いてくる。 人間関係に疲れたら、読んでみてください。 そうでなくとも、お勧めです。 おばぁちゃんの日々の生活がとても、細やかに 素敵な知恵がぎっしり、詰まっています。 また周囲を見る目が新しくなるような・・・ 不思議な感じです。 | ||||
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主人公の揺れ動く心に響く、祖母の言葉がいい。 「あなたも人に見せたくないものはあるでしょう? 人は大人になろうとする時、そういうものがどんどん 増えていくんです」 「一番大事なことは、自分で見ようとしたり、 聞こうとする意志の力ですよ」 「そんなことは気にしないことです。無視するんです。 そういう一見不思議な体験を後生大事にすると、 次から次へとそういうものに振り回されることになりますよ」 など、迷い悩む主人公に語りかける言葉に癒されます。 「おばあちゃん大好き」 何度となく、こうつぶやく主人公。 そして、おばあちゃんの役に立つために、 今度会った時、少しでもおばあちゃんを喜ばせられるように、 と、あらゆることに粘り強く取り組んでいく主人公。 どんな時も優しくそばにいてくれる祖母、 慰めたり励ましてくれる祖母。 自分自身の祖母のことを思い出し、本当に有難い存在だったと 改めて思う本でした。 | ||||
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丁度同じ年代の娘がおり、おばあちゃんの家に1ヶ月家出していたので、友人に勧められ読みました。 家出の理由は違いましたが、思春期の女の子の微妙な心理がわかった気がしました。 この年代の娘は 一度家族と離れてありがたみを感じるのも必要かなと。おばあちゃんとのやり取りが素敵でした。 最後は後味の悪い別れ方でしたが、西の魔女のメッセージを受け取り主人公まいは少し大人になったとおもいます。 | ||||
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読みやすく、楽しめました。最後は思わず泣けました。 子供の頃に、読書が好きだった人には楽しめるんじゃないでしょうか。 疲れた大人は時間のある時に、じっくり腰を据えてどうぞ。読むのに時間はかかりませんから。 | ||||
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タイトルと映画化されたというのは知っていましたが、遅らばせながら初めて手に取りました。 ジャンルとしては児童文学に分類されているのを知らずに読み進めましたが、平易で分かりやすい文章、主人公と祖母の独特の台詞のやり取りが心地よく、列車の中で読んでいたにも拘らず、一気に世界に引き込まれてしまいました。 居心地の良い場所を求めたって…という祖母の言葉、古い作品ではありませんが、執筆された当時より、今の時代の方がもっと心に響くような気がします。年を重ね、経験豊かな人物の口から発せられた言葉だからこそ安心感を感じるのかもしれません。 こういった日常に疲れてしまった主人公が再スタートを切るという物語は様々な人物と出会い、影響を受けていくというストーリーが多い中で、少ない登場人物の中で描かれるが故の世界観がこの作品の一つの魅力なのかもしれません。 何が大切なのかを教えてくれる一冊だと思います。 | ||||
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とりあえず、変なタイトル・・・なのは、おいといて。 映画「魔女の宅急便」で「魔女は血(血筋、血統)で飛ぶ」という台詞がありましたが、 この作品で、西の魔女たるおばあちゃんが主人公に課した魔女修行は、血筋の優位性に 頼らぬ、自らの意思で行う地道な反復練習の重要性と、それをやり抜くチカラ。 地味すぎて、つい読み流してしまいそうな箇所ですが、地に足の着いた良いシーンです。 「決意・努力・根性」と言えば、それまでですが。 「魔法」という言葉で子供の興味を惹いてその気にさせるというのも、ある意味魔女らしい。 孫に対してすら丁寧語なのも、老境の英国人女性らしい気品が感じられる、味わいある演出です。 で、タイトル通りにコトが推移するわけですが、おばあちゃん最期に魔女たる所以を見せつけます。 ただ、ラストメッセージが長文(二行だけど)で野暮ったい。もう少し捻ってほしいところ。 意志のチカラが魔法を呼び起こす、というのが後日譚で語られるあたりは素敵。 小奇麗で品良くまとめた作品なのに、あの変なドぎついタイタルはなんなのだろう・・・。 最初、冒険ファンタジーモノかと思ったじゃないですかー。 あと、活字の枠組が大きすぎて逆に読みづらい。ある程度の文字数があったほうが改行が少なくて 疲れない。やはり児童向け? それともページ数水増し商法というやつなのかしらん? | ||||
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タイトルに惹かれ購入。物語の冒頭部分も引き込む力があるしつい続きが読みたくなってしまった。簡単に読めるしなんだか素敵なことがおこりそうな気がするけれどもつまんない本でした。映画もみてみたけどがっかり。ものたりない。どうしてこれがこんなにヒットしたのかわかりません。高校生くらいならいいのかも。 | ||||
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題名に惹かれつつも、しばらく読まずにいた。 書店でも、横目で見つつ、素通りした。 でも、とうとう負けて購入。 読んでよかったと思った。 すっきりと描かれた少女の内面がよく伝わる作品だと思う。 こういった作品は、女性にしか成しえないのではないかな。 しっかりとぶれずに生きる「西の魔女」と揺れ動く「東の魔女」 なかなかよい読後です。 | ||||
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主人公のまいは、閉塞された学校社会に言いようのない違和感を感じている。 まいの休息に選んだ場所はイギリス生まれのおばあちゃんの家だった。 そこは、ゲンジさんなど社会から排除されたものが存在することを許される不思議な場所なのだ。 そこでまいはおばあちゃんに生きるための手ほどきを受ける、 しかし、おばあちゃんとある事件がきっかけで仲たがいをしてしたまま、まいは母の待つ実家に帰ることになる。 数年後、学校へと戻ることを選んだまいにおばあちゃんの訃報が届く。 悲しいようなよく分からない感覚を持つまいは母と共におばあちゃんの家へと向かう。 そこには西の魔女であるおばあちゃんから東の魔女であるまいにガラスに描かれたメッセージがあった。その時、まいは初めて涙を流した。 おばあちゃんからのメッセージである、東の魔女は日が東から登るように、これから成長していくまいの姿を表し、 西の魔女は日が沈むように人生の終焉を迎えるおばあちゃんの姿の表れである。 そして、今、東の魔女であるまいもいずれ西の魔女になるだろう。 まいも西の魔女になったとき、おばあちゃんからの教えを新たな東の魔女に伝えてゆく。 これは、命から命へと永遠に続いていく生命の連続性を描いた作品であると感じた。 | ||||
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娘から借りて読んだ。 この短い話は色々な謎を残したまま終わってしまう。 ゲンジという人はどういう人なのか。 魔法とは何なのか。 そもそも魔女とは何なのか。 それらは意味ありげに物語を横切りながら、決してこれだという解き明かしを出してくれない。謎が謎として残るだけに余韻も深い。読む人に結論が委ねられている。読む人が一人一人自分なりの解き明かしをするしかない。逆に言うと読む人の数だけ答えがあるということなのだろう。 本作は非常に陳腐に言ってしまうと、ある少女が成長するに当たって経てきた「通過儀礼」の話だ。社会から一旦脱落した主人公が、不思議な空間と時間を経て、社会に戻って来る話だ。主人公が不思議な空間と時間の中で学ぶことは「自分で物事を決める」というシンプルなものである。それを「魔女訓練」と呼んでいるわけだが、考えてみると「自分で物事を決める」ということは確かに難題である。これは年齢をいくら重ねても難題で有り続けることは、自分の歴史と現状を考えても良く分かる。 主人公は自分の意志として、社会に戻ることを決めた。その結果としておばあちゃんに会う機会を失った。西の魔女であるおばあちゃんにとっては、その展開は十分予見出来ていたはずだ。であればこそ本作のラストシーンの魔法が理解出来るような気がする。どう僕が「理解したのか」については、謎解きをやらない本書に準じて説明しないことにする。 | ||||
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小学生から、中高年まで、誰が読んでも温かい気持ちになれる良書です。 こう一言で書いてしまうととても平板ではあるが、なかなかそういう本はない。 子供時代にこういう本に出会えるか否かでその子供の長い一生を大きく変えると思う。 目に見えるものや社会の決まりごとなんて、本当に取るに足らないもの そう教えてくれる本です。 | ||||
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タイトルの意味がよく分からないな〜と思いつつも、読み進めていくうちに、自分がかつて持っていた子供のころの純粋な気持ちを思い出して、素直に本の中に飛び込んでいました。難しい言葉で全然語ってないのに、生きる意味や目には見えないけれど確かにある世界、そして大人になること、優しいおばあさんの愛に包まれながらもしっかり現実を生きる勇気を主人公と共に背中を押してくれる素敵な本です。 | ||||
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なんか児童書みたいな感じ。 というか日本児童文学者協会新人賞の作品らしいので児童書なのかな? やろうとしてることはわかるんだけどなんか話しが押し付けがましい。 花の名前とかが詳しく書いてあったり魔女修行など 物語世界の描写は悪くないんだけどなんだかなーって感じ。 本の帯にラストの3ページで涙!とか書いてたので どんなに感動すんねん!?とか思ってたら案外普通でした。 むしろ帯が煽ってるせいでこの程度で涙カヨって 笑ってしまいました…。(この作品が好きな人すいません…) まったく雰囲気が違うけど巻末の「渡りの一日」のほうが小説としてはまだマシかなぁ。 子供向けの童話としてならまぁそこそこ。 大人の方だと子供だましな感じがすると思います。 | ||||
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読んでいて感じたことは、文章が、とても丁寧にはぐらかすことなく物事をとらえているということだ。難解な言葉はおそらくほとんど使われていない。だが、述べられている物語は、繊細であるが、豊かであり、 深いことをきちんと(それはすみずみにいきわたるように)語られている。人と人のかかわりについて、平易にしかし的確に語られている。読んでいて私は、五月の晴れたしずかな陽だまりの中にいるような心持がした。名作・話題作などとはちょっと違って、小品なのだが輝いている。こんな作品に今まで出会ったことがなかった。大した読書経験ではないが良書数あり、この小説は読んだタイミングもあるけれど、これからもずっと自分の中で大切にしていきたいと思った。 | ||||
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「おばあちゃん、大好き」「アイ・ノウ」の合い言葉が好きなのと、おばあちゃんの魂についてのお話を読みたくての購入です。映画でもそうでしたが、おばあちゃんの魂についてのお話は、おばあちゃんの聡明さと優しさに溢れていると思います。内在を期する純粋な部分が引出される思いがします。淋しさや悲しさに気がついて、怖い夜があることを解ろうとして、それ以上の楽しさを見つけてくれて「アイ・ノウ」って言えるくらい心を寄り添わせてくれるおばあちゃんのお話。マイちゃんには宝物になっていると思います。きっとどんなお話でも宝物になっていると思います。でも、おばあちゃんがマイちゃんに残したメッセージですけれど、あれは、おばあちゃん自分のために残したのだと思います。それでおばあちゃんはマイちゃんに「アイ・ノウ」って言いたかったんだと思います。マイちゃんが伝えたいことを知っていたのだと思います。 | ||||
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少女が祖母(魔女)との交流で生命力を回復し、自身を個性化していくお話。とても読みやすく、じんわりと沁み入ってくる。自然や心の囁きを聞くことの大切さを再認識させられる。児童書であるが大人こそ読むべきかと。 | ||||
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情景描写が奇麗です。 読んでいてとても癒されました。 | ||||
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出だしで西の魔女が死んだと出て、その後、長い長い回想シーンに入る。 この構成はこの本だからこそできたのだろう。 ほのぼのとしみじみと良い内容だと思った。 小学生が読んでもしっかりと心打たれるのではないでしょうか。 でも、男の子だったらつまらないと言うかもしれない。 | ||||
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人間としてこの世に生まれ、生きていく上で大切なことが 分かりやすく描かれています。 自然に囲まれて、自由な心で毎日を過ごし、 決して先入観や偏見で物事を判断せずに、 周りの人には優しさと愛を持って接する。 そんなことができるのが、どんなに有名になったり お金を儲けたりすることよりも、本当は価値のある人生のような 気がしました。 | ||||
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