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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全513件 381~400 20/26ページ
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読み方によっては一種の思想書といえるかもしれない。 自分が正しくて他者が間違っている場合もあるだろうけれど、その逆の場合もありうるという相対主義。 たとえばおばあちゃんのエコロジカルな生活。でも、強制はしない。 また、現代における女性の生き方に関する考え方もさりげなく盛り込まれていて、将来を考え始める年頃の女の子は勇気を与えられるのではないだろうか? 児童書というには懐が深くて考えさせられると同時に、やさしくおおらかな気持ちになれる本です。 | ||||
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大人になっても夏が来るとこういう本が読みたくなる。 舞台は春なんですが、内容は少女の成長物語なんで夏休み小説と言って良いんではないかな? 不登校の少女が母方の祖母のうちで暖かな愛に包まれて成長する。 いじめにあっている孫にそれとなく導く自然な接し方に感銘を受け、死に対するポジティブな受け答えにも暖かい愛情を感じます。 決して甘やかさずにそれでいて、押し付けでもない自然体の子育ては見習うべきなのかもしれません。 祖母の遺言ともいえる一言は一生心に残るでしょう。 | ||||
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この作品を初めて読んだのは中学生になりたての時だったのですが、今読んでも考えさせられます。 この方の書かれる作品は読めば読むほど様々な発見があり、とても面白いです。 作品の重要なテーマである「生と死」も勿論なのですが、まいの活力となるおばあちゃんとの生活が個人的にとても好きです。 勉強を教えて貰ったり、ジャムを作ったり、喧嘩したり。 同時におばあちゃんの持っている色々な知恵が貰えます。 ただ、深いのですが全体がキラキラとしているので、人によっては気にくわない点もあるかもしれません。 もっと全体的に重厚なものが読みたい方には、同じ梨木先生の「からくりからくさ」や「エンジェル・エンジェル・エンジェル」の方がおすすめです。 | ||||
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皆書いてるのであらすじはあまり書きません。まず思ったのは、とても読みやすいという事です。約200ページあるのに、その長さを全く感じさせません。ストーリーもとても良いです。この物語は大半が田舎での話です。また、主人公の悩みの元は都会にあります。ですが、この話は決して田舎を推進するものではないです。田舎、魔女という超自然な要素を懸け橋、きっかけとしてとても広い範囲にメッセージを投げかけているように思います。また、自然の正当さがとても際立って見える物語でした。田舎の自然の風景や自然の生活等は勿論ですが、話の中でお婆ちゃんが主人公に対して言う素敵なアドバイスも、実は全て元は当たり前(自然)だった事ばかりです。その当たり前が今、悪く変わり世の中がとても不自然な状態になっています。現にそれがわかるようなセリフが主人公の悩みとしても描写されています。この物語はそんな世の中、人にとって凄く良い薬になると思います。また、この物語は濃厚な内容やラストと裏腹に展開はかなり淡々と進みます。なのでパッと読もうと思えば本当に早く読めてしまいます。しかし、淡々とした中にも、想像させるためあえて説明を最小限にしているような箇所がたくさんあり(人物描写や風景描写、主人公の悩みの描写等)ゆっくり想像しながら読めば読むほど読者次第で物語が豊かになるような造りでした。ですので、ラストで最高に感動するためにも、誰にも邪魔されないような静かな環境で、ゆっくり読む事をお薦めします。泣きたい人、変わりたい人、悩みがある人、今の生き方に違和感がある人等にとてもお薦めします。ちなみに私は、ラストで久々に号泣しました。読み込めば読み込むほど学べる物語だと思います。 | ||||
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食べること、眠ること、誰かのことを思うこと・・・人間としての基本でありながら 後回しにされている数々をおばあちゃんは大事に守りながら暮らしてきていた。 そのおばあちゃんに弱ったまいを預けるお母さん。最後に大事なものがわかったと いうような言い方をしていたけど、この人に預けた時点でもう大事なものはわかって いたのではないのかな・・・・ 最後におばあちゃんの遺したメッセージをはじめとしてオカルト的にも思える部分も 含まれるうえ、ここに描かれた世界観は奥が深く、若い人には理解できないのでは ないかとも正直思ったが、レビューに寄せられた多くの感想を読めば無駄な心配だった とわかる。また、たとえ今「あ〜泣けたワ」で終わっても何かが残る気がする。 ちょうどこの一冊を読むこと自体が「魔女修行」になるように。 | ||||
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現代の(特に都市に住む)大人は、自分のことを省みる時間がないほど忙しい。自分のことすら不確かなのだから、まいのような敏感な子供を社会の重圧から救い出すのは容易なことでない。全ての子供たちが、まいのおばあちゃんのような存在に巡り会う機会に恵まれたならば、どれだけ彼らは救われるだろうか。 西の魔女ことまいのおばあちゃんは、社会の波に押し流されることなく自分に合ったサイクルで日々を過ごしている。おばあちゃんは、価値を外側に見出すのではなく自分の内側から感じ取ってそれを信じているから、凛として揺らぐことがほどんどない。死を受容しているから、生を全う出来ている。そんなおばあちゃんだからこそ、生きることに懸命なまいの全存在を受け止めることが出来る。一緒に生活していく中で、まいは多くを学び、感じ取り、救われていく。 死から目を背けずに、生を輝かすことが出来ていて、その人の存在から知恵があふれでてくるような「本当の大人」は現代ではまれである。でも、少なくとも、この本を開けば、そんな大人の姿を垣間見ることが出来る。 子供たちが本当に必要としているのはいわゆる教育だけではなく、僕ら大人自身の成長とまいのおばあちゃんのような温かいまなざしである。 | ||||
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現在山梨県の清里で映画化のための撮影が行われているとの記事を見て読んでみた。 凄く身近な出来事(不登校、里山、老人、家族)なのだけれど、凄いです。 児童文学などという枠の作品ではないと思います。 池田晶子さんの「14歳からの哲学」が全部織り込まれているようです。それも非常に分かりやすく。そして心と身体性の問題である心脳問題までも。。 生きる事、死とは何か。 主人公の「まい」とイギリス人なのだが、より日本人らしいおばあちゃんとの心の交流と自然の中での生活を通して人間全てが良い魔女であるべきただと語りかけているのだと思う。 通勤電車の中では読まない事をお勧めする。 | ||||
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見事にヤラれた。 電車の中で立ったままジンワリしてしまった。何と言えば良いのだろう、心の柔らかいところを、ギュッと掴まれるのではなく、優しくさすられるような感覚。読後感は非常に爽やか。 ファンタジーなのだが、読者を試すかのような抽象性。それでいて、心の柔らかいところを刺激するストーリー。綺麗な言葉。何度も読み返したくなる作品ばかりである。 | ||||
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物語の、最初と最後が印象的な本というのは、じつはそう多くない。 そしてそれらが印象に残る本というのは、自分としては「物語として良質な物語」だと思っているのだが、本書はまさにどんぴしゃり。 最初でぐっとひきこまれ、最後の1ページでふっと解放される。 おばあちゃんも主人公のまいも、自分の足で立って、世界とちゃんと向き合っている。 二人の魔女は、とても格好いい。 魔女の生き方を見習って、魔女になってみたい。 忙しすぎて、自分の足場が分からなくなった時には、この本を開く。 きれいごとばかりでもなく、なぐさめの言葉があるわけでもない。 それでもこの本は、深呼吸ができるような、冷たい水を飲むような、そんな気分になれる。 地に足を着いて生きたい人への、魔女になるすすめ。 | ||||
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初めて自然に涙が出た話。 なんでこんなに死が温かいんだろうと思った。 私たちは日常のごたごたに振り回されてるけど、これを読んだ後には 洗練された目線で物事を見据えれるようになった気がする。 | ||||
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この本はどんどん読めるんだけど、記憶に残る一冊でした。特に祖母が亡くなった時の約束の部分を読んだ時は自然と涙がでてきました。心が暖まる一冊で誰でも好きになれるこの本が私はお勧めです! | ||||
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本作を読みながら、角野栄子作【魔女の宅急便】を思い出した。両作品に登場する正統魔女たちは、決して怪しげな超能力や根性論を持ち出さない。大地に生えしもの、天により恵まれしものを、長い時間をかけて仕込み、一瞬の魔法として開花させる。「魔術」と同じ課程を経て発現する魔法は、カルト宗教教祖が用いるあやしげな奇跡ではない。 最近は公認のフリースクールも誕生し、質の悪い人間の群れで我慢する必要も無くなっている。ただし、そこに行くには両親に依りかからず、本作ヒロインのように自分の足で立てる人間であるという前提が必要になるが。 | ||||
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海外の雰囲気のただよう、あたたかい作品でした。タイトルにもある通り、「死生観」が文章の中で、一つの軸に据えられているにもかかわらず、エンディングにまであたたかみが残る作品というのは本書をおいて他にはなかなか無く、そこが本書の優れている点であると言えます。 児童文学の世界でも色んなタイプの魔女がいますが、本書に登場する魔女は、現実との接点の多い、ある分野で力をもった人を象徴的に描いているような印象をうけました。ですから、主人公が魔女の修行をするといって日常生活習慣から始まったことは、好印象でした。こういった魔女の描き方もあるのだなと、もの新しさも感じられたほどです。 生き方へのメッセージがつまった、あたたかくも素晴らしい一冊であると思います。短い文章で、とても読みやすいので、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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死から始まり、いろいろと難しい話題を取り扱ってる。十分考えさせられながら読まされた。 特に、「人は死んだらどうなるのか?」と言う疑問を純粋に抱き大人達に質問する女の子と、それに答える大人のやりとりがなんともいえんかったな〜。 女の子の質問に対して、お父さんの答えが悲しくて、怖くて、女の子が泣いてしまうシーンがある。そのお父さんがしゃべった答えは私の思い描いているモノと同じだった。複雑だったなー。 それにしても行間が少ない本だな。スグ読めた(笑) | ||||
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この本をはじめて読んだ時の私は、“まい”と同じように登校拒否をしていました。進学して、少しずつ学校に行っていましたが、それでも登校拒否でした。この本を読み終わって閉じた時、私は急に心細くなりました。例えどんなに寄り添ってくれる人がいても、その人は私の変わりに歩んではくれないし、どんなにアドバイスをしてくれても、私の代わりに全てを決めてはくれない。結局、人は一人である。けれど、だからこそ寄り添う人の温もりが身に染みる。今までの自分を思い起こし、深く恥じ入りました。魔女という言葉が不思議な響きを持ち、爽やかな感動だけでなく重い課題を突き付けられたような。己を振り返る。読むのではなく向き合う本。この美しい物語を受け入れきれなかった私の心情で、星は一つ減らしましたが、本当にいい本です。 | ||||
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登校拒否(最近は不登校っていうのかな)になってしまった中学生の女の子(まい)が、イギリス人の祖母のもとに預けられて暮らす話です。おばあちゃんの物事に対する見方、考え方、人生観は深くて、大人の私にも十分いろいろな示唆を与えてくれました。無理のないゆったりとした展開の中で、おばあちゃんが中学生の女の子(まい)に教えてくれる内容のひとつひとつが心に残りました。最後の場面は悲しいはずなのに、あふれんばかりのおばあちゃんの愛情を感じて、思わず涙が出てしまう、さわやななラストになっています。また続編もなかなかのものです。 | ||||
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たいへん読みやすく、あっという間に読み終わる長さです。主人公と西の魔女の交流はほのぼのとしていて心が温かくなる感じです。後半の部分で主人公が西の魔女に言いたいことを言えなかったことが「なぜ早く言わないのか」とおもったけど、最後の場面で納得しました。でもすごくせつないです。 | ||||
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とても感動しました。 普段、本で泣くことがない、ましてや、学校でなど絶対に泣かなかったのに、よみおえたあと、目にいっぱいの涙をためました。 家にかえって、もう一度読み、号泣しました。 | ||||
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ある日学校へ行くのが嫌になってしまった喘息の少女が、祖母の元へ魔女修行に出る。 子供の頃はあまり児童小説に興味がなかったのに、今になって読むとその面白さに驚くことがある。 無から生まれる創造力よりも経験から生まれる想像力の方が、より身近だからかもしれない。 ここで言う魔女の定義は明らかにされていないけれど、それもまた色んな読み方ができる。 とは言え、やっぱり多感な時期に読んでもらいたい作品。 魔女修行のやり方がしゃれているし、実践的に描かれているところがいい。 小学生の姪でもいればプレゼントしてあげたい1冊。 | ||||
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本を読んで、人生初かもしれない涙が少し浮かびました。 「世界の中心であ、愛を叫ぶ」でも「東京タワー」を読んでも別に感動して泣いたりすることなんて無かったけど、この本では少し涙が浮かびました。 世の中にもこんなに優しい心を持った魔女が居たら、世の中はもう少し、もう少しだけ人に優しくなってくれるのかな・・・。 | ||||
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