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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全513件 321~340 17/26ページ
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自分に正直であろうとして不器用に葛藤するあまり、長いものには巻かれろ的な処世術にどうしても折り合いをつけられなくなったため、中学校に通いたくないと言い出した主人公まいのピンと張り詰めた心が、”西の魔女”ことまいのおばあちゃんとの田舎生活を通してみずみずしさを回復していく様子が静かに描かれていた。ゆっくり穏やかで無駄なものがきれいに削ぎ落とされたまいとおばあちゃんとの田舎生活の様子が細かく表現されていて、読んでいてこちらも心が洗われるような気持ちになった。これは、まいの心の再生物語なのだろうと思った。 本に付いていた帯に書いてあった、「最後の3ページ、涙があふれて止まりません。」の通り、最後の3ページには”やられた”って感じで、自然に涙が出た。ただし、本作品のほとんどの部分が平坦な生活描写に費やされていて、最後の3ページに行き着く前に、2、3度挫折しそうになったのも事実である。 まいのその後が書かれた「渡りの一日」で描かれる、まいとショウコの気楽でありのままの友達付き合いの様子に、「良かったね、まいちゃん。良いお友達が見つかって。」と、声を掛けたい気持ちになった。 静かな感動をお求めの皆さんには、お勧めの作品です。 | ||||
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話題作でありなんとなくいいかも、くらいの気持ちで読んでみました。 パラパラめくってみて字が大きいし児童文学?と最初は侮っていたのですが、読み始めてからそれがまったくの誤解であることに気付きました。 なんという美文、情景描写がまるで赤毛のアンのように鮮やか! それでいてすごくスピリチュアル。 魂は永遠であることや、シンクロニシティ(偶然の一致)を理屈じゃなく感じている人にはツボだと思います。 最後、涙が溢れてとまらないってほどでもなかったけど、自然にひとすじ涙が流れていました。 同時収録のもう一つの短編もその後の「まい」が書かれていて、良かったです。 | ||||
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皆さんもお書きになっている通り心温まるストーリーです。 感受性がちょっとだけ強い中学生のまいが 知恵をたくさん持っているおばあちゃんと暮らします。 一緒に暮らす事を通じて まいは思春期の社会で上手に過ごせる知恵を学んでいきます。 いつの時代になっても 群れといじめは密接なつながりがあるのかもしれません。 群れになじめなかった人間は攻撃対象となり 群れの結束が強まっていく。 そういうのって人と人との間で生きて行かなければならない、 人間の本能なのかもしれません。 誰しもが、どんな異質な他人を認められるだけの強さを獲得すれば いじめはなくなるんだろうと思います。 他人に対する恐怖も含めて。 おばあちゃんがゲンジさんを許容したように まいもショウコを許容しました。 人に対して苦手意識があるだけで敵になっちゃいますものね。 面倒くさい事を書いてきましたが。 読み終わると カントリー生活っていいなあって思います。 ワイルドストロベリージャムが食べたくなります。 | ||||
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学校での人間関係で大きく悩み傷ついた主人公・まいが、母親の薦めで母方の祖母の家に滞在し、生きる力を取り戻していくお話です。 表題作「西の魔女が死んだ」の他に、「渡りの一日」という超短編作が入っていますが、こちらも「まい」が登場。新たな友人、ショウコと2人を取り巻く人々との交流が描かれています。 どちらもストーリーの組み立ては大変シンプルですが、「まい」と同世代の10代〜20代の学生さんが読むと、その悩みに共感したり、生きる力、生きるヒントを与えられたり、得るものが大変多いと思います。 ただ、私自身はナチュラリストではありませんが、現代文明機器が全く出てこないおばあちゃんの家で洗濯、料理など、生き生きとお手伝いをしている「まい」の様子を読むと、自分自身がいかに「便利さ」に頼りきり、頭や体を使わなくなっていたかということに気づかされました。 短めの話であるだけでなく、文章自体が非常に簡易で、いわゆる文章の裏を流れる何か(心情とか)を汲み取るようなものではありませんが、心が疲れた時、負担になりませんし、ふと目にすることで癒される1冊であると思いました。 また余談ですが、表紙の絵を描かれた早川可寿乃氏が「あとがき」にあたる「解説」を書かれていて、この表紙の絵にどのような思いを込めて描いたかにも触れられていますので、興味がある方は併せて読んでみて下さい。私は早川氏のこの小説に対する感想の部分に非常に共感を持てました(ただ、言うまでもありませんが、かなりネタばれですので、本文を読んだあとに読むほうがいいです。) | ||||
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書店で平積みになっていて、店員さんの「おすすめ」の文字で読んでみましたが、 感動する部分は見出せませんでした。 ひとつの物語としては感動もので完成されています。 私が感動できないほど鈍感に歳を取りすぎていたのかもしれません(40代です)。 小学生高学年〜中学生くらいの皆さんに読んでいただきたい作品だと思います。 自分もそのころ読んでいたらきっと得るものがあったでしょう。 | ||||
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おばあちゃんとの暮らしの中で、傷ついた心を癒していくまい。「登校拒否」「いじめ」「近所付き合い」「親子関係」などの要素がさりげなく盛り込まれながらも、1番のメインは「自然のすばらしさ」と言うことだろう。読んでいると、においや色や瑞々しさや精気や静寂が感じられる。 | ||||
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面白かったです。でも本の帯に「最後の○ぺーじで泣ける。」みたいな事が書いてあって、 よせばいいのに、エンディングを知ってしまいました。 登校拒否だったことも少女だったこともあるので、まあ、ふつうに面白かったです。 でもね、 魔女修行のところはもっと「おおおっ!」と言わせて欲しかった。 ナチュラリストなら普通にしているようなことばかりのような気がします。 わたしの家はそれなりの田舎なので、ミントなどのハーブは雑草のごとく生えているし、 ドクダミのお風呂とか、どうも私の周りは魔女がいっぱいいるようです。 | ||||
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私は小説でもドラマでも映画でも人を殺して涙を誘う、というのは嫌いなのですがこれは別でした。 人物がちゃんと描かれているからでしょうね。映画も見てみたいです。 その後の話は無くても良かったかな、と思いました。 | ||||
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短編なので、朝の通勤時間とお昼休みで、読み終えてしまいました。 気持ちが高ぶって、仕事に復帰できませんでした。 こんなことは初めてでした。不覚でした。 | ||||
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読み終えて「えっ、これだけ?」と拍子抜けしました。大仰に魔女など持ち出さなければ語れないような物語ではないし、そもそも、本にわざわざ書くほどの話ではないと思います。登場人物がみんな薄っぺらいし、魔女が死んだあとの家で主人公の少女があるものを見つける場面は、あまりにもわざと過ぎて白けました。映画まで作られたようだけれど、この話のどこがそんなにいいのかなあ…。 | ||||
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人はどうして、なくしてしまうまで、本当に大切なものに気付かないのだろう…? 最後まで読み通すと、文庫本の帯にあった「最後の3ページ、涙が止まりません。」という言葉が、鋭く、そしてしみじみと胸に蘇ってきます。 | ||||
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子供向けの作品だったんですね。 読みやすくてあっという間に読んでしまいました。 自分の生き方にも娘の子育てにも行き詰っていた時期だったのでよんでいて心に響くところや自分の中に問いかけるところが沢山ありました。 きっと私だけじゃなくて現代を忙しく生きる人はハッと思わされるところがある作品ではないでしょうか。 この中の登場人物、こどもでも大人でもどこか読んだ人の中に共感できる部分があるように思います。 『西の魔女・・・』を読んでから少し自分に対しても子育てに対してもスローで行きたいなと思えるようになりました。 そんなに長くない話しながらも読み応えは抜群。 もちろん皆さんのレビューにあるように泣きました。 面白かった本の運命で人から人へ渡り歩いて私の手元からどこかへ行ってしまいましたが、、、、 他の誰かもこの本に出会って心打たれているのならそれで良いかなって思います。 この話が面白かったので別の梨木さんの本も読んでみたくなりました。 | ||||
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映画化もされた、「西の魔女が死んだ」。 読んでみました。 素直に、とってもいいお話でした。 いじめにあって、学校に行けなくなった女の子まいが、 魔女の血をひくというおばあちゃんのおうちで、 生きる意味や、大切な知恵を学んでいくお話です。 一番大きなテーマとなっているのが「死」について。 人間には魂があって、来世があるのか――。 そんなテーマに真正面から向き合って、 答えを示している小説です。 また、おばあちゃんの娘、つまりまいのお母さんですが、 その人が、おばあちゃんと対照的な人、という設定もおもしろかったですね。 おばあちゃんは、昔ながらの価値観や生活を大切に生きていますが、 このまいのお母さんは、非常に現代的な女性で、キャリアウーマンなわけです。 そこに、著者のこの小説に込めた思いというか、意図を感じました。 良いな、と思ったのは、 どちらの生き方も決して否定をしていないということ。 ただし、真理は真理として、確信をもって、魂の存在、来世の存在を訴えてきます。 まいの成長の物語として読んでも、良いと思いますが、 生きることに迷った時、苦しくなったときに読むと、 ふっと魂がゆるみ、心がリセットできる小説。 | ||||
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おばあちゃんとまいの平凡な日常の中の幸せと、おばあちゃんの優しさが丁寧に描かれた物語だった。まいの不安定な心情がとてもよく表現されており、魔女を目指すという目標をもつことで自分の意思で物事を考えることの大切さを学んだまいの成長した様子もよかった。ただ、前評判がよかったわりに、平凡な内容だったのが残念だった。 | ||||
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映画を偶然拝見したので、書籍も購入しました。 書籍だけを拝見すると、 なんともイメージしづらい印象を受けました。 だから3点とさせていただきました。 ストーリー性やメッセージ性は申し分ありません! 本当の豊かさマインドとは何かを気づかせる、 いや、そのヒントを提供していただいた気がします。 もし書籍には良い印象を抱かなかった方は、 映画をみることをお勧めします。 その後、書籍を再び読んでいただければ、 表題の“映画との相乗効果”を実感していただけると思います☆ | ||||
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主人公まいはまさに等身大の私のよう。 そして、おばあちゃんは理想の人。田舎暮らし、植物や薬草に詳しい。オーガニックにナチュラルに生きているけれど、煙草を吸っている…ちょっと粋な部分もあり…。こんな風に私も美しく歳を重ねて行けたらなんて素晴らしいかと思いました。規則正しい生活という基本的な事をどれだけの人ができているだろうか。この一冊は、今の現代社会が見て見ぬふりをしている事に向き合うきっかけになると思います。だれもが西の魔女と同じように生きられるわけではないけれど、学ぶことは多いと思います。なんとも言えない、優しくて柔らかい感覚が残りました。何度も読みたい一冊です。 | ||||
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心に深くしみる。 中学生といえば、心がむやみに揺れ動く。生きることにも学校にも絶望を感じたり、自分の存在意義ってなんだろうと悩んだり。でもそれがうまく表現できないから、没交渉になったり。 穏やかに、マイペースで「まい」と接する「魔女」 中学生ってどうしてこんなに不器用なのかしら...としみじみ懐かしく感じ、そして私にもこんな魔女が居たらどんな風にその後の人生が違ったのかしら、と思う。 たんたんと、そしてしっかりと成長していく「まい」の姿が快い。 読んでよかった。 | ||||
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映画「西の魔女が死んだ」を見て感動し、その原作に興味をもって本書を手にしたのが、期待を裏切らぬ素晴らしい作品であった。映画は本書をほとんど忠実に映画化したものであることがよくわかる(登場人物が追加されているといった多少の違いはあるが)。そうすると本を読む意味がないのではないかと思う人もいるかもしれないが、ちょっと待ってほしい。人間のあり方を説くおばあちゃんの言葉は普遍的で、児童文学の枠に収まりきらないものであり、主人公まいと同年齢の少年・少女だけでなく、大人の心に響く箴言に満ちている。例えば、「いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力です。・・・そういう簡単なことが、まいにとってはいちばん難しいことではないかしら」「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって後ろめたく思う必要はありませんよ。・・・シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」といったおばあちゃんの言葉にハッとしない大人の方が少ないのではないだろうか。また、自然に包まれる幸福感の描写の瑞々しさ。「西の魔女が死んだ」は映画だけでなく、本で一つ一つの言葉をじっくり反復するように味わうのにも適した作品である。 本書にはまいの後日談「渡りの一日」も収録されているのも嬉しい。「本当の直感を受けたときの感じを体得」できるようになったのか、映画しか見てない人は是非まいの成長をおばあちゃんの魂になったかのように見届けて下さい。 | ||||
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これは好き嫌いが分かれる本だと思う。だから気軽に人に奨められないなあ。 「死」についての祖母のセリフと父のセリフの違いが印象的だった。 二人のセリフについて、夫に簡単に説明したら、父のセリフの方が納得いくというような ことを言っていた。私はどちらかというと祖母の意見に近い。梨木香歩がすごいのは、 そのどちらがいいとか悪いとか決め付けてないところだ。 ラスト3ページ、電車の中で涙ぐんでしまい、術中にはまった!と悔しかった。 1ページ14行というのはなんとも贅沢な組み方で、味わいながら読める。 ラスト前、「ゲンジさん」との関係が少しずつできあがっていくことがうれしかった。 時間が解決してくれる物事って、あると思う。 | ||||
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裏表紙や目次をよく見ればわかるのですが、この本には、本編「西の魔女が死んだ」に続けて、その後のことを書いた「渡りの一日」が収録されています。私はこれに気付かず一気に最後まで読んでしまい、大失敗したと思いました。本編を読みおわたら、一旦本を閉じることをお奨めします。 | ||||
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