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百番目の男
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百番目の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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この本を読んだ人たちが、真相の驚きを強調したくなる気持ちは、なるほど、よく分かりました。たしかに、これは私には予想できませんでした。 が、「この真相がビックリするから、ぜひ読んで」とは、(相手にもよりますが)なかなか薦めづらいかなあ……。 全体の構成としては、メインストーリーとサイドストーリーが同時に進行する、海外ミステリらしい厚みのある造りです。そういうのがお好きな方には良いと思いますが、私には少し、ミステリ部分の展開がもたついて感じられました。 翻訳もいくらか読みづらく、でもこれは、訳すのが相当難しかっただろうと思うので仕方ないように思います。訳者のかたも編集者のかたも、だいぶ悩まれたのではないでしょうか。 そんなこんなで、星をいくつ付けるかは迷いましたが、自分がどのくらい気に入ったかという相性を表すことにして、星3つで。 | ||||
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とにかく主要登場人物が際限なく繰り出すアメリカンジョークがまったくおもしろくないし笑えない。彼らの頭が悪いのかとさえ思えてしまうレベル。そのおかげで大事な情報について語っているシーンでも真実なのかジョークなのかわからなくなってくる、もしかしたら意図した凝った(?)スタイル。サイコ系スリラーは登場人物の頭が冴えていないと怖さが出にくい。これは翻訳のせいなのかな。 | ||||
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連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。だが連続斬首殺人が発生、事件解決のため、カーソンは過去と向き合わねばならない…。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か。若き刑事の活躍をスピーディに描くサイコ・サスペンス。 | ||||
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他の方も書いていらっしゃいましたが、翻訳にイライラしながら読みました。 え?その解釈おかしくない?と脱線しながら読まなければなりません。 ひょっとして、こういう解釈なんじゃないかなーとこちらも勝手に解釈しながら読んでいたら本文に集中できませんでした。 原作は面白いかもしれませんが。 主人公を’僕’と解釈しているのも??と最初に思いました。 アメリカとまた解釈が違うと思いますが、日本で’僕’というのは幼稚で、未熟に思えるし社会人の男性が使う一人称ではありません。 自分のことを『僕』と言うのは、実は父親・母親・姉のことを『お父さん』『お母さん』『お姉ちゃん』と言うのと同じです。 (※ビジネスマナー“常識”世論調査より) 翻訳がどうも・・しっくりこなかったです。 J・カリーの小説3冊まとめて買ってしまったのは失敗だったかも。。。1冊目なのに続きを読む気が失せました。 翻訳ってやっぱり重要なのだと改めて実感いたしました。 逸脱してしまいますが、今まで読みやすいなと感じたのは橘明美さん、池田真紀子さん。 この方達が翻訳している小説を検索し、購入した方が面白い作品に出会えるかなあと思ってしまいます。 | ||||
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あまり残虐なシーンがないので面白くなく、まだ途中で読むのをやめようか悩んでいます。 アル中の女医さんとの関係がどうなるか、殺人鬼のお兄さんの活躍がどうなるかは、少し興味があるので もう少し読み進めていけば面白くなるのでしょうか。 | ||||
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真相がすごいという噂は聞いてたので、それを楽しみに手にとりました。 で、真相にたとりつく前に、かなり挫折しました。 話が脱線しすぎです・・・。 事件そのものより、カーソンライダー刑事の私生活そのものに焦点をあてすぎていて、まったく物語に集中できない。 もうとにかく真相だけでいいから、と思い、飛ばし読み。 真相そのものは、まあちょっと予測できちゃいましたね。 そんなことだろうと思いました。 でもバカすぎる(笑)。 間違いなく史上最大のおバカ動機でしょう! | ||||
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このミステリーがすごい!=2006年6位。 文春ミステリベスト10=2005年6位。 サイコパスはもう腹いっぱいだ。 一人称「僕」の青春小説文体ミステリには特段の魅力を感じない。 そのような読書傾向を個人的には持っているのだが、 この作品は実に面白かった。 おもちゃ箱を引っくり返すように パンクバンドがポップに演奏するスタンダードナンバーだ。 この曲のスイートでビターなエンディングは、とてもいい。 事件解決という目標に向かって捜査機関と、 その所属員たちが突き進んでいく。 本来は、それがあるべき姿なんだろうが、 政治的な駆け引きや組織内での謀略闘争が加わってくる。 ここは実社会と同じだよね。 ややこしい。 弾は後ろから飛んでくる方が痛いのだ。 ビターテイストなんてもんじゃない。 発生事件の陰惨さ。 登場人物たちの尋常でない性格と境遇。 ストーリーが展開する主要舞台。 ヒト、モノ、コト。ここで描かれるすべてはダウナーな要素に満ちているのだが、 それらは瑞々しい語り口が相当に浄化している。 胸がうずく恋愛模様もあるしね。 素晴らしい翻訳だ。 その一方で、 香辛料にしては、かなりスパイシーすぎるツイストもあったりして。 なによりも語り手である主人公の直情的に過ぎる行動や、 主人公を支え、また支えられる登場人物たちが、 ふくらみを持った人間ドラマとして、ちゃんと味わわせてくれる仕掛けになっている。 | ||||
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警察ミステリーをいろいろよんで来ましたが、また新鮮なキャラクターの刑事が登場しました。次も読みたいと思う本はなかなか見つからないのですが、これからが楽しみです。なぜ百番目の男なのか、読み落としましたが、普通でいて、そうじゃないカーソン刑事の裏側がとても興味深い。事件そのものは、首なし連続殺人で、謎が解けると「なぜそこまでするの!」と思いますが、そこはミステリーです。お決まりの嫌味な上司が捜査に絡み、多難なスタートをきります。スカーペッタばりの検死局長やその下で働く若い病理学者の美人さん、それぞれが心の闇を隠し持ち、醜悪な事件の重要なキーマンです。そして相棒のハリーとカーソンの厚い信頼関係が一番の魅力です。カーソンの海辺の家、いいです。ハリー・ボッシュのローレルキャニオンの家に次いで、住んでみたい家のベストランク入りです。 | ||||
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サイコサスペンスというには、若干おとなしめかも。 展開は面白い。キャラクターも魅力ある設定。 ただ、こう言った特殊な心理描写のある小説では致し方ないかもしれないが、 翻訳に難ありの感が否めない。 数回読み直した個所もあるのは、最近ではめずらしい。 方向性が違うのでディーヴァーと比較するのは、ちょっと違う気がする。 これからの洗練度に期待 | ||||
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他の方のレビューを読んで、楽しみにこの本を読みました。結論から言うと、いまいちです。内容を書いてしまうのは控えますが、サイコサスペンスという割には緊迫感にかけ、主人公であるカーソンがやたら喧嘩腰というか、子供っぽいというか、とにかく魅力的とは言い難いです。さらには、事件の真実を示唆する兄であるジェレミーもただイカレテルだけで深みがない、と感じました。羊たちの沈黙を読了した時の面白さ、感動は、この作品には感じられませんでした。残念です。 | ||||
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評判のジャック・カーリイをようやく読んでみた。たしかにスゴイ。 物語の展開は緻密に組み立てられ、ジェフリー・ディーヴァーを思わせる。 ただし、主人公がとても若々しくて魅力的。若造ならではの青臭いところと、警察上層部との軋轢が読ませてくれる。 主人公の兄がまた、主人公以上に魅力的でビックリ。 あっと驚く展開も、大体は予想できながら読み進めているとはいえ、やはり終盤の盛り上がりには圧倒的に引き込まれる。 ジャック・カーリイ、文句なく素晴らしいストーリーテラーと言える。ただ、惜しむらくは多少ご都合主義の展開がないとは言えない。 でも、読み終わってからも何度も読み返したくなる、細かいところまで非常によく書き込まれた秀作である。 | ||||
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カーリィの後の作品から知ったので 早速 デビュー作取り寄せましたよ。 スピーディーな展開と相棒との掛け合い 絶妙でした。 | ||||
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軽いかんじで嫌い、という方もいるでしょうが、私はこの方の場面切り替え方法が好きです。そして場面それぞれに秀逸な「会話」がちりばめられている。くどくない。洗練された言葉。軽妙洒脱なコメディアンの舞台を見ているような感覚。力を感じて著者のプロフィールを見ると広告業界でコピーライターをされていたとか。アメリカの重鎮作家と比較されると少々お気軽な読み物になってしまうかもしれませんが、舞台がマイアミでもなくLAでもなく東部NYやボストンでもない、アラバマ州モビールというなんともいえない中途半端さがまた心くすぐられます。 | ||||
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小説自体は原作で読めばきっと面白いのでしょうが(特に兄との関係)、とにかく翻訳がよくないです。 2作目の「デス・コレクター」は違う方の翻訳だといいなと思って手に取ったのですが、同じ方でした。 文章を読んでいて、意味不明の部分が多いです。主語と述語がつながっていないような。 校正をする方はいないのでしょうか?誤訳があるかどうかは、原語と照らし合わせないといけませんが、 日本語がおかしいのは、校正の段階で分かるはず。外国作家の作品の良さは、ひとえに翻訳にかかっています。 出版社の方はもう少しこの点を真摯に考慮してくださってもいいように思います。 | ||||
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ロバートウォーカーとジャックケッチャムが好きで読んでいました。 新しく興味のある作家を探して読んでみました。 「面白くてしょうがない」とまでは行きませんでしたが、次の作品を 読んでみたいと思いました。 サイコ・スリラーだと思って購入しましたが、これは「刑事物」でした。 | ||||
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ジャックカーリィーの第一作目の本ですが、ぜひ、手にしてください。 | ||||
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サイコ・サスペンスと本格推理と感動の人間ドラマの3つの魅力を併せ持つアメリカの実力派作家カーリイの驚嘆すべきデビュー作です。本書のタイトル「百番目の男」は主人公の若手刑事カーソン・ライダーのニックネームで今回の事件の内容とは全く関係しないのですが、後から考えれば中々に怪しくて謎めいたネーミングで読者を惹きつける上手い選択だったと思います。 連続放火殺人事件でのサイコパスの割り出しと解決で手柄を立ててPSIT(精神病理・社会病理捜査班)に配属された若き刑事カーソンは相棒の黒人刑事ハリーと共に公園で見つかった男の首無し死体の事件現場に向かうが、日頃からPSITの活躍を快く思っていない警部スクウィルに何かと横槍を入れられる。検死の結果死体の陰部近くに刻まれた謎のメッセージが確認され被害者の身元も割れたが、その矢先にまたもや二人目の犠牲者が発見される。 本書のミステリーとしての肝は、どうして首を切断したかではなく犯人が死体に謎の暗号を残した意図にあります。暗号の意味を深く考える必要はなく著者が仕掛けた途中の何気ない場面に手掛かりが隠されていますので、貴方もその呆れ返ってしまう少々いかれた動機を推理してみて下さい。それから冒頭のプロローグでのアクシデントから計算された伏線が張られ、最後にどんでん返しの意外な犯人の趣向も隠されていてその技巧は惚れ惚れする見事さです。ここから著者の得意とする生き生きとした人間ドラマに移ります。まず主人公カーソンと相棒ハリーの友情と血気盛んな若い刑事の行動を冷静にいさめ見守るベテラン刑事の息の合った活躍。次に警察内部の敵のぼんくら警部スクウィルに何度も捜査を妨害され追放すれすれまで追い込まれながらも鮮やかに逆転する二人の逆境に負けない痛快で小気味良いしたたかさ。それからカーソンが若い病理学者の女性アヴァの抱える深刻な問題に気づいて手を差し伸べ助ける友情とちょっぴりロマンスの物語。そして主人公カーソンが抱える実兄との過去から今も続く暗い秘密は誠に痛ましく、カーソンとて真の善人でなく弱みがありながらも落ち込まず気持ちを強く持って対処し生きて行く気概が素晴らしいと思います。特に彼の生来持っている陽性な気質の証であるユーモラスなジョークが全編に散りばめられていて、この陰惨な物語の印象を和らげ一抹の救いをもたらしていると言えましょう。最後に異常殺人鬼のおぞましさは迫真の描写で、著者が犯人の狂った論理に基づいた独白を臨場感たっぷりに積み上げ緊張が高まって行くクライマックスの対決シーンには真に鬼気迫る物があります。 著者の作品はカーソン・ライダー・シリーズが8作とノン・シリーズ1作の合計9作が書かれている内の4作が翻訳されており紹介のペースが若干遅れ気味ではありますが、確かな実力を備えた稀有な作家と確信しますので今後も末永く追い続けようと思っています。 | ||||
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「羊たちの沈黙」の変形版と言った印象を受ける作品。「サイコ・キラーの心理はサイコ・キラーが一番良く分かる」とのコンセプトを背景にしながら、無理やり普通の刑事物に仕立て挙げた感がある。サイコ・キラーが各死体に残した刻印の内、真相が判明して見ると1つは斬新なアイデアで感心したが、サイコ・キラー対決(?)が中々前面に出て来ないので、読んでいてもどかしさを覚えた。 過去に暗い翳を持つ主人公の刑事、主人公を含めた友誼に厚い刑事コンビ、警察・検事組織内の権力闘争、主人公のロマンス、著名人のスキャンダル、アクション・シーン等、"てんこ盛り"だが、ルーティン的な上、殆ど事件との係わりがなく、物語の構成手腕が拙い印象を受けた。主人公自身の推理能力が凡庸な点も作品として弱い印象。上述のアイデアを掘り下げ、サイコ・キラー対決を前面に出せばもっと求心力のある物語に仕上がったと思う。実際、最後の1/6程度は引き付けられるものがあった。作者のデビュー作の由だが、今後はもっと練れた作品も期待出来るのではないか。 | ||||
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他の方も書かれていますが、読後感が悪くないサ イコ・サスペンスです。 主人公の境遇(精神病患者かつ殺人者の兄を持つ) が徐々に明らかにされて行くのも興味深いですが、 周りの登場人物も魅力的(=興味をそそられる)で 、厚い本にも関わらず一気に読めました。 最後の結末も意外なものです。 記憶に残る傑作とまでは行きませんが、読んで損 なしの一冊です。 | ||||
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実は余り期待していなかった。読み残しの本からピックアップし、400頁ぐらいなので手頃感からだけで読み始めたのだ。 本書のこの動機に100人中99人の男が驚愕・唖然とするが、百番目の男はひょっとして平然とするかもしれない。 犯人はそのような男だ。 | ||||
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