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百番目の男



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【この小説が収録されている参考書籍】
百番目の男 (文春文庫)

百番目の男の評価: 3.65/5点 レビュー 34件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(5pt)

パンクバンドがポップに演奏するスタンダードナンバー

このミステリーがすごい!=2006年6位。
文春ミステリベスト10=2005年6位。

サイコパスはもう腹いっぱいだ。
一人称「僕」の青春小説文体ミステリには特段の魅力を感じない。
そのような読書傾向を個人的には持っているのだが、
この作品は実に面白かった。
おもちゃ箱を引っくり返すように
パンクバンドがポップに演奏するスタンダードナンバーだ。
この曲のスイートでビターなエンディングは、とてもいい。

事件解決という目標に向かって捜査機関と、
その所属員たちが突き進んでいく。
本来は、それがあるべき姿なんだろうが、
政治的な駆け引きや組織内での謀略闘争が加わってくる。
ここは実社会と同じだよね。
ややこしい。
弾は後ろから飛んでくる方が痛いのだ。
ビターテイストなんてもんじゃない。

発生事件の陰惨さ。
登場人物たちの尋常でない性格と境遇。
ストーリーが展開する主要舞台。
ヒト、モノ、コト。ここで描かれるすべてはダウナーな要素に満ちているのだが、
それらは瑞々しい語り口が相当に浄化している。
胸がうずく恋愛模様もあるしね。
素晴らしい翻訳だ。

その一方で、
香辛料にしては、かなりスパイシーすぎるツイストもあったりして。
なによりも語り手である主人公の直情的に過ぎる行動や、
主人公を支え、また支えられる登場人物たちが、
ふくらみを持った人間ドラマとして、ちゃんと味わわせてくれる仕掛けになっている。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.19:
(4pt)

カーソン刑事、がんばれ!

警察ミステリーをいろいろよんで来ましたが、また新鮮なキャラクターの刑事が登場しました。次も読みたいと思う本はなかなか見つからないのですが、これからが楽しみです。なぜ百番目の男なのか、読み落としましたが、普通でいて、そうじゃないカーソン刑事の裏側がとても興味深い。事件そのものは、首なし連続殺人で、謎が解けると「なぜそこまでするの!」と思いますが、そこはミステリーです。お決まりの嫌味な上司が捜査に絡み、多難なスタートをきります。スカーペッタばりの検死局長やその下で働く若い病理学者の美人さん、それぞれが心の闇を隠し持ち、醜悪な事件の重要なキーマンです。そして相棒のハリーとカーソンの厚い信頼関係が一番の魅力です。カーソンの海辺の家、いいです。ハリー・ボッシュのローレルキャニオンの家に次いで、住んでみたい家のベストランク入りです。
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4167661969
No.18:
(4pt)

荒削りの部分もあるが、プロットは面白い

サイコサスペンスというには、若干おとなしめかも。
展開は面白い。キャラクターも魅力ある設定。
ただ、こう言った特殊な心理描写のある小説では致し方ないかもしれないが、
翻訳に難ありの感が否めない。
数回読み直した個所もあるのは、最近ではめずらしい。
方向性が違うのでディーヴァーと比較するのは、ちょっと違う気がする。
これからの洗練度に期待
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.17:
(5pt)

うん、たしかにこれはスゴイ。

評判のジャック・カーリイをようやく読んでみた。たしかにスゴイ。
物語の展開は緻密に組み立てられ、ジェフリー・ディーヴァーを思わせる。
ただし、主人公がとても若々しくて魅力的。若造ならではの青臭いところと、警察上層部との軋轢が読ませてくれる。
主人公の兄がまた、主人公以上に魅力的でビックリ。
あっと驚く展開も、大体は予想できながら読み進めているとはいえ、やはり終盤の盛り上がりには圧倒的に引き込まれる。
ジャック・カーリイ、文句なく素晴らしいストーリーテラーと言える。ただ、惜しむらくは多少ご都合主義の展開がないとは言えない。
でも、読み終わってからも何度も読み返したくなる、細かいところまで非常によく書き込まれた秀作である。
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No.16:
(4pt)

僕 カーソン 最高!

カーリィの後の作品から知ったので
早速 デビュー作取り寄せましたよ。
スピーディーな展開と相棒との掛け合い
絶妙でした。
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No.15:
(5pt)

面白い。とにかく面白い。

軽いかんじで嫌い、という方もいるでしょうが、私はこの方の場面切り替え方法が好きです。そして場面それぞれに秀逸な「会話」がちりばめられている。くどくない。洗練された言葉。軽妙洒脱なコメディアンの舞台を見ているような感覚。力を感じて著者のプロフィールを見ると広告業界でコピーライターをされていたとか。アメリカの重鎮作家と比較されると少々お気軽な読み物になってしまうかもしれませんが、舞台がマイアミでもなくLAでもなく東部NYやボストンでもない、アラバマ州モビールというなんともいえない中途半端さがまた心くすぐられます。
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No.14:
(4pt)

初めてのジャックカーリィ

ロバートウォーカーとジャックケッチャムが好きで読んでいました。
新しく興味のある作家を探して読んでみました。
「面白くてしょうがない」とまでは行きませんでしたが、次の作品を
読んでみたいと思いました。
サイコ・スリラーだと思って購入しましたが、これは「刑事物」でした。
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No.13:
(4pt)

良かったですよ!

ジャックカーリィーの第一作目の本ですが、ぜひ、手にしてください。
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No.12:
(5pt)

異常殺人鬼のおぞましさに戦慄し心に傷を持つ者達の人間ドラマに癒やされる傑作です。

サイコ・サスペンスと本格推理と感動の人間ドラマの3つの魅力を併せ持つアメリカの実力派作家カーリイの驚嘆すべきデビュー作です。本書のタイトル「百番目の男」は主人公の若手刑事カーソン・ライダーのニックネームで今回の事件の内容とは全く関係しないのですが、後から考えれば中々に怪しくて謎めいたネーミングで読者を惹きつける上手い選択だったと思います。
連続放火殺人事件でのサイコパスの割り出しと解決で手柄を立ててPSIT(精神病理・社会病理捜査班)に配属された若き刑事カーソンは相棒の黒人刑事ハリーと共に公園で見つかった男の首無し死体の事件現場に向かうが、日頃からPSITの活躍を快く思っていない警部スクウィルに何かと横槍を入れられる。検死の結果死体の陰部近くに刻まれた謎のメッセージが確認され被害者の身元も割れたが、その矢先にまたもや二人目の犠牲者が発見される。
本書のミステリーとしての肝は、どうして首を切断したかではなく犯人が死体に謎の暗号を残した意図にあります。暗号の意味を深く考える必要はなく著者が仕掛けた途中の何気ない場面に手掛かりが隠されていますので、貴方もその呆れ返ってしまう少々いかれた動機を推理してみて下さい。それから冒頭のプロローグでのアクシデントから計算された伏線が張られ、最後にどんでん返しの意外な犯人の趣向も隠されていてその技巧は惚れ惚れする見事さです。ここから著者の得意とする生き生きとした人間ドラマに移ります。まず主人公カーソンと相棒ハリーの友情と血気盛んな若い刑事の行動を冷静にいさめ見守るベテラン刑事の息の合った活躍。次に警察内部の敵のぼんくら警部スクウィルに何度も捜査を妨害され追放すれすれまで追い込まれながらも鮮やかに逆転する二人の逆境に負けない痛快で小気味良いしたたかさ。それからカーソンが若い病理学者の女性アヴァの抱える深刻な問題に気づいて手を差し伸べ助ける友情とちょっぴりロマンスの物語。そして主人公カーソンが抱える実兄との過去から今も続く暗い秘密は誠に痛ましく、カーソンとて真の善人でなく弱みがありながらも落ち込まず気持ちを強く持って対処し生きて行く気概が素晴らしいと思います。特に彼の生来持っている陽性な気質の証であるユーモラスなジョークが全編に散りばめられていて、この陰惨な物語の印象を和らげ一抹の救いをもたらしていると言えましょう。最後に異常殺人鬼のおぞましさは迫真の描写で、著者が犯人の狂った論理に基づいた独白を臨場感たっぷりに積み上げ緊張が高まって行くクライマックスの対決シーンには真に鬼気迫る物があります。
著者の作品はカーソン・ライダー・シリーズが8作とノン・シリーズ1作の合計9作が書かれている内の4作が翻訳されており紹介のペースが若干遅れ気味ではありますが、確かな実力を備えた稀有な作家と確信しますので今後も末永く追い続けようと思っています。
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No.11:
(4pt)

読み応え十分で、読んで損なし

他の方も書かれていますが、読後感が悪くないサ
イコ・サスペンスです。

 主人公の境遇(精神病患者かつ殺人者の兄を持つ)
が徐々に明らかにされて行くのも興味深いですが、
周りの登場人物も魅力的(=興味をそそられる)で
、厚い本にも関わらず一気に読めました。

 最後の結末も意外なものです。

 記憶に残る傑作とまでは行きませんが、読んで損
なしの一冊です。

 


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No.10:
(4pt)

実は余り期待していなかった

実は余り期待していなかった。読み残しの本からピックアップし、400頁ぐらいなので手頃感からだけで読み始めたのだ。

本書のこの動機に100人中99人の男が驚愕・唖然とするが、百番目の男はひょっとして平然とするかもしれない。

犯人はそのような男だ。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
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No.9:
(4pt)

唖然とさせられる真相が…

カーソン・ライダー刑事シリーズの2作目であるデス・コレクターズ (文春文庫)が非常に完成度の高い作品であったため、
遡って1作目である本作品を読んでみました。
物語の舞台は、アラバマ州モビール市。
プロローグは、緊張しながら検死に臨む病理学者コールフィールドの描写。
この検死室内で、ある事件が勃発します。
そして、舞台はパーティー会場へ。
ここから、採用3年目の若き刑事、カーソン・ライダーが登場するのですが、パーティー終了後、事件が発生。
市内の公園で、男性の死体が発見されたのです。
死体は頭部が切断され、ある部分に意味不明な文字が書かれているという不可解な状況。
やがて、第2、第3の殺人事件が発生していきますが…。
この作品の最大の特徴は何といっても、
「なぜ死体に文字が書かれていたのか?」という謎に対する「唖然とさせられる真相」でしょう。
ミステリの愉しみの一つは、「よくこんなことを考えつくものだ」という驚きを味わうことだと思いますが、
その愉しみを味わえるのが本作品です。
本書の巻末の「謝辞」には、妻とふたりの子どもがささえになって本作品が生まれたとありますが、
作者はこのネタをどうやって家族に説明したのだろう?
そんないらぬ心配をしてまうほど、「……」な真相が物語の最後に待っています。
もっとも、本作品がアイデアだけが取り柄のものではないことは、
2作目の成功が示すとおりで、小説としての完成度もなかなかのものです。
ライダー刑事の若さゆえの仕事や生い立ちに関する苦悩、新人の病理学者アヴァ・ダヴェネルとの恋物語など、
青春小説的な要素が取り入れられていて、サイコ・サスペンスなのに、爽やかな印象を持てるところは、作者の技量の高さを窺わせます。
小説としての完成度は2作目の方が上ですが、
強烈なインパクトを持った、デビュー作に相応しい作品と言えるのではないでしょうか。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.8:
(4pt)

《カーソン・ライダー》シリーズの第一長編

「殊能将之の選ぶ変態本格ミステリ・ベスト5」のうちの一作。
ここで言う「変態本格」とは、殊能氏曰く〈単に変態が登場する
本格ミステリではなく、本格ミステリの醍醐味であるトリックや
どんでん返しに変態性が深く関係している作品を指す〉そうです。
たしかに、本作の死体の下腹部に記されていた意味不明なメッセージの
ホワイダニットは、「バカ」という以前に「変態」の発想で、とても一般人に
考え出せるものではありません(マッチョな男ばかりが犠牲者に選ばれた
理由も振るっていますw)。
けっして万人に薦められる作品ではありませんが、バカミス
(変態)耐性のある方なら、読んで損はない(笑)作品です。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.7:
(4pt)

サイコミステリーとしては、成功。

「百番目の男」という題名に惹かれて、思わず手にした作品。
タイトルの意味は早々に出てきます。
「あぁ、そういう意味だったのね」と、妙に納得。
主人公は、暗い過去を持つライダー刑事。
相棒のハリーは、父親的な立場とでもいうべきか、ライダーを諫めながら見守っている。
上層部の嫌がらせに対抗しながら、犯人を追い詰めて行くストーリー。
ライダーの兄が、あの「羊…」のレクターのような印象を与えます。
まぁ、レクターのような静かな狂気とは正反対ですが。
兄との会話を読んでると、それだけで「狂気」というものが背筋を這うような描写が怖い。
人間の生い立ちが、人を根底から変える恐ろしさ。
ストーリーは元より、狂気の狭間で兄弟の愛情が垣間見えてきます。
血は水よりも濃し…。
ちょっとした恋愛もはさんでありますが、サラッとしているので話的にも邪魔になりません。
何故、首を切断する意味があったのか?
体に書いた文字の意味は?
体系に拘る意味は?
すべての意味が、繋がるラスト。
サイコミステリー的な意味では、成功だと思います。
コレが、デビュー作だとは…。あとがきを読むまで知りませんでした。
次作があるというので、早速手に入れたいと思います。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
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No.6:
(5pt)

最高のサイコ・サスペンス

 近年読んだ作品の中では最高のサイコ・サスペンスでした。
 99人が同じ考え方をする中で1人だけが異なる根拠で思考する。100番目の男に必要なのは心理学(僕)か超心理学(僕の分身)か?全般的に猟奇的で陰鬱なストーリーですが、主人公「僕」の相棒のハリーのウィットでマイルド感を加味しています。そのため、とことん陰鬱になることも無く一気に読めます。
 これがカーリィーの処女作とは驚きました。これだけの登場人物を扱い、全てを絡み合わせて、警察ストーリーとしてまとめるとはすごいです。なにしろ、猟奇殺人あり、出世争いあり、上司との軋轢あり、職場のもめ事あり、同性愛あり、アル中あり、精神病あり、児童虐待あり・・・。ありったけの複雑さを詰め込んで、最後にどんでん返し。1作目がこれですから、2作目は評価がシビアになりますが、さらに上をいくのか、これがピークなのか?興味深いです。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.5:
(5pt)

中身が濃く楽しめる一冊です

全体的には王道を行っている話ですが、細部の描写が良くできていて、中身が濃く、楽しめます。
内容は、90パーセントが、読者の予想通りになり、非常に気持ちよく読めます(悪役が没落したりとか)。また、10パーセントの意外性も所々にちりばめられていて、バランスが良いと思いました。
ただし、登場人物が多いのと、なじみのない職業がメインなので、初心者向きではありません。普段から本をよく読んでいる人には勧められる一冊です。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.4:
(4pt)

爽やかです

サイコ・ミステリーの秀作。主人公のカーソンを始めとした人物描写がいい意味で「軽い」。
ほとんどケイのような検視局長、レクターのような主人公の兄が登場する。
「えっ」と思うが、二番煎じに陥らないだけの筆の細やかさがあるので、興ざめしなかった。
恋愛も絡めているが、相手の(アル中の)監察医も魅力的。
読後感が爽やか。サイコ物の暗いヘヴィーなテイストと登場人物の爽やかさを上手にバランスとっているところが、本書の肝だと思う。
犯行動機やクライマックスの謎解きは読み応え十分で、一気に読み通せます。
続編も出版が決まっているそうで、人気のシリーズになりそうです。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
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No.3:
(4pt)

あきれるほどに常軌を逸した犯罪動機

「このミステリーがすごい!」の’05年海外編で同点第6位、「週刊文春ミステリーベスト10」でも’05年海外部門で第6位にランクインしたサイコ・サスペンス。
本書の一番のポイントは、訳者があとがきで「どうです、驚いたでしょう?」と言っているように、頭部を切断した死体に刻み込まれた奇妙な文字に隠された真犯人の、一歩間違えれば“バカミス”になりかねないゆがんだ意図と、殺人を犯すにいたったインパクトのある異常な動機である。
アブノーマルな犯罪に挑むのは、モビール市警察本部<精神病理・社会病理捜査班(PSIT・ピスイット)>の若き捜査官、カーソン・ライダー。捜査は、彼のこころを病んだ兄やPSITをよく思わない市警察内部の邪魔を絡ませながら進展してゆく。
扇情的な犯罪を題材に扱っているはいるが、物語全体からはそれほど陰惨なイメージは感じられない。むしろ、みずみずしく、スピーディーで若々しいものを感じる。
それは、この犯罪のあきれるほどに常軌を逸した動機や、カーソンと相棒のハリー刑事とのアメリカンジョークにあふれた軽妙で洒脱なやり取り、新任女性検屍官をアル中から更生させようとするカーソンの心遣いや、舞台となっているメキシコ湾に面したアラバマ州モビールの大都会とは一味違う独特の南国の風土、そしてなによりもこの物語が青年捜査官カーソンの若々しい一人称の語りで綴られているところから来るのだろう。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.2:
(4pt)

人物が生きている

いわゆるジェットコースターノベルで一気に読んでしまった。後から考えると少しご都合主義もあるけれど、主人公以外の登場人物を語るエピソードが生き生きとしているので、気にならない。シリーズ化を期待したい作品です。女性検察官が他作者の有名シリーズに出てきそうなキャラクターなのがご愛敬。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969
No.1:
(4pt)

こわいです

本格的な謎解きというよりは、異常者との対決が主体のミステリです。主人公やその他人物の造詣にも著者の力が感じられます。しかし、あの動機には、まいった。
百番目の男 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:百番目の男 (文春文庫)より
4167661969

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