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百番目の男
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百番目の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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この本を読んだ人たちが、真相の驚きを強調したくなる気持ちは、なるほど、よく分かりました。たしかに、これは私には予想できませんでした。 が、「この真相がビックリするから、ぜひ読んで」とは、(相手にもよりますが)なかなか薦めづらいかなあ……。 全体の構成としては、メインストーリーとサイドストーリーが同時に進行する、海外ミステリらしい厚みのある造りです。そういうのがお好きな方には良いと思いますが、私には少し、ミステリ部分の展開がもたついて感じられました。 翻訳もいくらか読みづらく、でもこれは、訳すのが相当難しかっただろうと思うので仕方ないように思います。訳者のかたも編集者のかたも、だいぶ悩まれたのではないでしょうか。 そんなこんなで、星をいくつ付けるかは迷いましたが、自分がどのくらい気に入ったかという相性を表すことにして、星3つで。 | ||||
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とにかく主要登場人物が際限なく繰り出すアメリカンジョークがまったくおもしろくないし笑えない。彼らの頭が悪いのかとさえ思えてしまうレベル。そのおかげで大事な情報について語っているシーンでも真実なのかジョークなのかわからなくなってくる、もしかしたら意図した凝った(?)スタイル。サイコ系スリラーは登場人物の頭が冴えていないと怖さが出にくい。これは翻訳のせいなのかな。 | ||||
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連続放火殺人を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。だが連続斬首殺人が発生、事件解決のため、カーソンは過去と向き合わねばならない…。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か。若き刑事の活躍をスピーディに描くサイコ・サスペンス。 | ||||
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他の方も書いていらっしゃいましたが、翻訳にイライラしながら読みました。 え?その解釈おかしくない?と脱線しながら読まなければなりません。 ひょっとして、こういう解釈なんじゃないかなーとこちらも勝手に解釈しながら読んでいたら本文に集中できませんでした。 原作は面白いかもしれませんが。 主人公を’僕’と解釈しているのも??と最初に思いました。 アメリカとまた解釈が違うと思いますが、日本で’僕’というのは幼稚で、未熟に思えるし社会人の男性が使う一人称ではありません。 自分のことを『僕』と言うのは、実は父親・母親・姉のことを『お父さん』『お母さん』『お姉ちゃん』と言うのと同じです。 (※ビジネスマナー“常識”世論調査より) 翻訳がどうも・・しっくりこなかったです。 J・カリーの小説3冊まとめて買ってしまったのは失敗だったかも。。。1冊目なのに続きを読む気が失せました。 翻訳ってやっぱり重要なのだと改めて実感いたしました。 逸脱してしまいますが、今まで読みやすいなと感じたのは橘明美さん、池田真紀子さん。 この方達が翻訳している小説を検索し、購入した方が面白い作品に出会えるかなあと思ってしまいます。 | ||||
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真相がすごいという噂は聞いてたので、それを楽しみに手にとりました。 で、真相にたとりつく前に、かなり挫折しました。 話が脱線しすぎです・・・。 事件そのものより、カーソンライダー刑事の私生活そのものに焦点をあてすぎていて、まったく物語に集中できない。 もうとにかく真相だけでいいから、と思い、飛ばし読み。 真相そのものは、まあちょっと予測できちゃいましたね。 そんなことだろうと思いました。 でもバカすぎる(笑)。 間違いなく史上最大のおバカ動機でしょう! | ||||
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小説自体は原作で読めばきっと面白いのでしょうが(特に兄との関係)、とにかく翻訳がよくないです。 2作目の「デス・コレクター」は違う方の翻訳だといいなと思って手に取ったのですが、同じ方でした。 文章を読んでいて、意味不明の部分が多いです。主語と述語がつながっていないような。 校正をする方はいないのでしょうか?誤訳があるかどうかは、原語と照らし合わせないといけませんが、 日本語がおかしいのは、校正の段階で分かるはず。外国作家の作品の良さは、ひとえに翻訳にかかっています。 出版社の方はもう少しこの点を真摯に考慮してくださってもいいように思います。 | ||||
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「羊たちの沈黙」の変形版と言った印象を受ける作品。「サイコ・キラーの心理はサイコ・キラーが一番良く分かる」とのコンセプトを背景にしながら、無理やり普通の刑事物に仕立て挙げた感がある。サイコ・キラーが各死体に残した刻印の内、真相が判明して見ると1つは斬新なアイデアで感心したが、サイコ・キラー対決(?)が中々前面に出て来ないので、読んでいてもどかしさを覚えた。 過去に暗い翳を持つ主人公の刑事、主人公を含めた友誼に厚い刑事コンビ、警察・検事組織内の権力闘争、主人公のロマンス、著名人のスキャンダル、アクション・シーン等、"てんこ盛り"だが、ルーティン的な上、殆ど事件との係わりがなく、物語の構成手腕が拙い印象を受けた。主人公自身の推理能力が凡庸な点も作品として弱い印象。上述のアイデアを掘り下げ、サイコ・キラー対決を前面に出せばもっと求心力のある物語に仕上がったと思う。実際、最後の1/6程度は引き付けられるものがあった。作者のデビュー作の由だが、今後はもっと練れた作品も期待出来るのではないか。 | ||||
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死体に施された文字の意図は何か? 若き刑事の活躍を描いたサイコ・サスペンス。 バカミスにも通じるどんでん返しが凄い!って聞いてたせいか、 あまりにも期待し過ぎていた。 でもなあ、最後の真相を知ったからといって、 俄然作品が光り輝くわけでもない。 首切り事件に、性格の異なるバディ刑事もの。 サイコな兄貴を持つ主人公。 対立する警察組織……。 その設定一つ一つがありきたりだ。 また、下手な訳のせいか、描写についても今一つ。 ライトなタッチの文体はスラスラ読めるけど、 別に洒落が効いてるわけじゃない。 チャンドラーやレナードには遠く及ばないし。 とにかく、この小説を読んでると アレやコレといった他の面白かった小説を思い浮かべてしまう。 ただ、サイコな兄貴と刑事の弟の関係は、 ちょっと感心した。 最後のエピローグでの兄貴がとった行動。 ちょっとした兄弟愛が感じられ、 全編に渡ったエグい描写も、これで清められた。 どうせなら、この兄弟を中心に書いて欲しかったけどね。 | ||||
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結論からいうとラストは衝撃的でした。 サイコ・サスペンスなんで犯人が何を意図して死体に奇怪な文字を書いたのか、普通の人には理解不能やけど、最後まで読むと犯人の恐ろしい意図が見えてきてビックリしました。 異常犯罪担当部署に配属されてるカーソンとハリーのコンビがこの事件を捜査するのですが、そこには出世争いで事件より自分の事しか見えてない上司や、アルコール中毒で悩んでる病理学者、そしてカーソンの兄であり精神病棟に入院してるジェレミーなど、事件の捜査以外にも問題が山積みの作品です。 本筋の事件の他にも様々に要素が詰まってるので読んでいてボリューム感があります。 ただスラスラって読めないのは翻訳に問題があるのかな。 少し羊たちの沈黙を意識してるところもあるけど、オリジナリティ度も高い作品なんで先は全く読めないですよ。 カーソンとハリーの2人のコンビの会話が面白いので、サイコ・サスペンスの暗い雰囲気までもが爽やかに感じる時がありました。 続編も発売されてるみたいなんで、またこの2人に会える日を楽しみにしてます。 | ||||
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一時期サイコサスペンスがブームになり、あらゆる種類のサイコサスペンス小説が出版されました。「羊たちの沈黙」がその中のベストであることは多くの人が認めるところではないでしょうか。「百番目の男」は、その「羊たちの沈黙」の二番煎じ三番煎じ的作品です。 主人公に捜査を進める上でのパートナーがいたり、ロマンスの要素があったりするのが新味と言えるかも知れませんが、そのパートナーもロマンスの相手も人間味が薄く、主人公やストーリーにとって都合のいいように動きすぎです。 アルコール中毒の人物が登場するのですが、その人物は簡単にアル中になり簡単にアル中を克服してしまいます。終盤で嵐の中、主人公がナイフを持って川に飛び込むのですが、溺れそうになった主人公が取った行動、これがほとんどマンガです。犯人の動機の設定とか要所々での盛り上げ方などは上手いのでマンガの原作ならこれでOK!なのですが小説としては新人作家のデビュー作の水準を越えるものではありません。 | ||||
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百番目の男……百人のうちの99人が考えることとは別のことを考える男。「羊…」タイプのサイコを横軸に、主人公の生い立ち自体のサイコを縦軸に編み上げた、暗い色の生地がミステリーのベースといったところ。この表面に、警察組織内の派閥抗争、相棒や同僚たちとの信頼関係、二人の女性病理学者の半生、そして例によって恋愛、と鮮やかな色の模様をにぎやかに縫い込んでいった感じ。あと、何というか、さらに色合いでいえば、主人公の目を通してみるメキシコ湾の透明感のある海の青さが印象に残ってしまって、ストーリー本来の重苦しさをあまり感じずに済んでしまうところがある。比較的初期段階で犯人の見当がついたり、意表を突く展開がないわりに最後まで飽きずに読めたのは、そうした色合いの妙のためだったのだろうか? | ||||
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