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暗く聖なる夜
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暗く聖なる夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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ページをめくるのが止められない。今回は文章がボッシュ目線になって、ますますのめり込む。しかし、元嫁への執着の記載は必要ないと思う。最後の出会いも意味不明。次回作への布石でもなさそうだし。 以下、どんでん返しのネタバレ有り。テロと強盗の関係もそうだが、特に最後の方でわかる捜査官失踪の黒幕にはビックリ。口はあんぐり。 | ||||
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前作でロス市警を退職したボッシュが自らかかわった未可決事件を、私人として警察官時代のコネをフル活用して解決する物語。しかし、冷静に考えると、ベースにある犯罪(強盗)にくらべて、その犯罪の露見を防ぐための犯罪(FBI殺し、警官殺し、ボッシュ襲撃)のリスクが大きすぎないか? 2003年の刊行なので9・11後のテロ対策と絡んでくる、というか絡めたために、さらに死者が増えていく。悪い奴の大半が死ぬか、死んだも同然となるが、かえって安易に殺害された女性たちのことを想うと何ともやりきれない。 最後にボッシュの娘(マディー)が初登場、これで少し救われた気分になれる。(ボッシュ53歳) | ||||
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いやあ、面白いのなんのって、ボッシュシリーズ屈指の面白さです。 特にエンディングの素晴らしさはシリーズNo1でしょう! これまで三人称で書かれてきたシリーズですが、本作ではボッシュの一人称による文体となっており、まずその点で驚かされます。 これまで書き続けられてきた人気シリーズの文体をガラリと変えてしまうというのは、勇気のいることだったのではないかと思いますし、読者としてもこれまで慣れ親しんでいたシリーズの雰囲気が大きく変わってしまうのではないかと不安を感じつつ読み始めた本書、結論から言うと、そんな不安は全くの杞憂でした。 警察をやめ、私立探偵の免許を取得したボッシュの一人称というのは、マイクル・コナリーが敬愛するレイモンド・チャンドラーの探偵小説の雰囲気を意識したものかもしれません。 警察引退後、生活費としては必要とする以上の年金をもらい、心配事もなく何の問題もなく暮らすボッシュ。だが、何かが欠落しており、心の奥底で求めるものがあることを感じている。 未解決のまま手を離した現役時代の事件。 「この世における私の使命は、バッジがあろうとなかろうと死者の代弁をすることなのだ」 しかしどんなドアでも開けることができるバッジを持たないボッシュの調査は、そうすんなりとは進まない。 予想外の妨害にも合う。 それでもこれまで培ったコネクションも最大に活かし、粘り強く調査をすすめる。 ゆったりと始まった本作、中盤から後半にかけた怒涛の展開にもう目が離せません。 そしてあの感動的なエンディング。 素晴らしい。 | ||||
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シリーズ9弾。前作『シティ・オブ・ボーンズ』ラストでフリーとなったボッシュ。 しかし元の職務に未練たっぷりで、正義感に満ち満ちており(ここは従来以上)、警察や連邦捜査局に邪険に扱われながらも、心ある元仲間の協力を得て事件の真相に挑むところは、テリー・マッケイレヴ(同著者)やジャック・リーチャー(リー・チャイルド著)のよう。ボッシュもか…と、この面には新鮮味を感じなかったのだが、やはりさすがのコナリー作品で、内容は十分おもしろかった。 終盤のスリルとアクションはこれまで以上。ボッシュは齢50代に入っても、その辺のくそガキどもとは経験知が段違い。中高年の星だ! 個人的お気に入りロイ・リンデルの再三の登場もうれしかった。 ※ここからはネタバレ、未読者は読むべからず※ 他のレビューではラストを称賛する意見がいくつか見受けられたが、私は逆。 そもそもエレノアが出て行った理由がはっきりしていない。自分探しか? ボッシュが未だに惚れこんでいるとのことだが、彼女に対する負い目もあるのかと(#1『ナイトホークス』) そこでこんな…。 女性ロマンス小説にもよく《シークレット・ベイビー》シリーズなんてものがあるが、やむを得ない理由ならともかく、ここでのものはただの自分勝手。私は女性読者だが、エレノアの女ごころには理解・賛同できない。 一番かわいらしい時期をボッシュから奪っておいて、この期に及んでおずおずと…。 今後ボッシュがエレノアにどう接していくのか(エレノアを甘やかすな!)。 これを美談としていくようならダメ。本書ではかろうじて減点せず、経過を見て判断することとした。 | ||||
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文句なしに面白い!背中を電気がビビッと走りました。特に23章、体の自由を奪われた元刑事とその妻の描写は素晴らしい。ボッシュの元妻エレノアへの果てしない想い。一発の銃弾説。私はナイトホークス以来なので二人の破局の理由を知らないのですが、元に戻ってくれーってハラハラしっぱなしでした。 | ||||
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マイクル・コナリーにはまり、たくさんの作品を持っています。今回、中古を手に入れましたがお安く、とても綺麗な状態でした。 | ||||
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警察を退職し私立探偵となったボッシュ。救いを求めるかのように手を伸ばした格好で殺されていた若い女性の遺体がずっと心に引っかかっていた彼は、未解決であった事件の再捜査に着手します。しかし古巣であるロス市警やFBIから圧力がかかり、かつての同僚すら手を引くよう彼を諌めます。 名高いボッシュシリーズの中でも一番の名作と誉れ高い本作。シリーズで初めて用いられるボッシュの一人称は、殺人事件を解決することが彼にとって被害者の尊厳を守る行為であることを強く読者に意識させます。どんな圧力にも屈することなく、真実を明らかにしようと魂を打ちこむボッシュの姿は、探偵というよりまるで求道者のような崇高さを感じさせます。絡まった糸をほぐすように少しずつ詳らかにされていく事件の真相にも目が離せません。 | ||||
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ずっと心に引っかかっていた若い女性の殺害事件の謎を解決しようと奮闘するボッシュですが、ロス市警やFBIから圧力がかけられ、もはや警官でない彼は情報にアクセスすることすら一苦労します。それでもあらゆる手段を用いて証言や物証を手に入れ、一つずつ丁寧に見返すうちに、ボッシュは様々な時期に起こった別の複数の事件が件の女性殺害事件と関わっていることに気付きます。 いつもの通り、緻密で論理的なボッシュの操作方法は我々読者を唸らせますが、本作はそれだけにとどまらず、叙情的な描写も卓越しています。邦題の「暗く聖なる夜」が歌われる場面や、原題である「ロスト・ライト」を見いだす場面は筆舌に尽くしがたいほどの美しさに満ちた名シーンです。シリーズ最高傑作であるだけでなく、今世紀のミステリーの傑作の1つに数えられてよい名作であると思います。 | ||||
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マイクルコナリーの作品を日本語訳されたものを第一作から読んでいます。今回も期待を裏切らない内容でした。続編も楽しみで、今日から読み始めます。 | ||||
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LAPDを退職したボッシュに昔の仲間から連絡が入る。 強盗事件の流れ弾にあってのち、寝たきりの生活を送る彼から依頼された古い殺人事件を掘り返していくボッシュの前に現れる深い闇。 この作品では全編を通じて非常に人間的なボッシュが描かれる。 ボッシュシリーズには珍しく、この小説のみのエピソードでほぼ筋立てが完結している。 この小説に先立つシリーズでは順番に読んでないと今一つ楽しめない部分があるのだが、初めてボッシュをこの本で読んだ人でも本小説ならば抵抗なく楽しめるだろう。 本小説の出だしの巧みさはシリーズの中でもピカイチじゃなかろうか。ぐいっと読者の心をわしづかみにする魅力があって、本編の楽しさを予感させるに十分だ。 推理あり、LAPDやFBIとの騙し合い、駆け引き、裏切り、ボッシュの自宅を舞台にしたドンパチもあって最後まで息つく間もなく楽しませてくれる。 終わりかと思ったら、予想もしなかった人物が最後の最後に事件のカギを握っているなんて、やっぱりコナリー。 最後の30ページのお楽しみは変わらない。 個人的にはボッシュの昔の仲間が長い間行方不明となっていたかつての恋人の遺体を前に洞窟の向こうで肩を震わせて泣くシーンが読んでいて、切なくて心に残っている。 最後にラスベガスに行ってエレノアの自宅を訪れるシーンはこれから後のボッシュシリーズを楽しむためには絶対に知っておかなくてはならない大切なエピソードだ。 エンディングとしては異色の終わり方 − 読後感が非常によろしい。 | ||||
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久しぶりに面白い海外物ミステリーシリーズに出会った。結構有名なハリー・ボッシュシリーズ(恥ずかしながら全く知らなかった)で ある。発刊されているシリーズの最新作を読んだわけだが、ハードボイルトでありながら、ありがちのとっつきにくさがないのは やはり主人公ボッシュの温かみとどことなく出てくる人間臭さのせいか。それと筋運びが良い。今回も女性殺人事件と 200万ドル強奪事件を追うボッシュ。強盗に襲われ半身不随となった同僚刑事が事件のきっかけを匂わす。失踪した 女性捜査官の残したヒント、そういった全てが謎ときとして不自然な形ではなくどんどん紐解かれていく。この作者の筆力 を最後まで感じさせる。一気に読んでしまった。今後このシリーズはどんどん読んでいくことになろう。 注:このレビューは数年前に自分の備忘録で書いたものです。その後コナリーは僕の大のお気に入りになっています。 | ||||
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ロサンジェルス市警の孤高の刑事、ハリー・ボッシュを描くシリーズ第9作は、2003年発表、2005年邦訳−−と紹介してきたのですが、今回からは、「元」刑事となります。 と言うのも、前作「シティ・オブ・ボーンズ」のラストで、刑事の職を引退してしまったから。 本作品は、刑事を辞めたボッシュの一人称で描かれます。 ハードボイルドでは、お馴染みの一人称形式ですが、このシリーズでは初めて。 冒頭は、映画制作者、アレクザンダー・テイラーを訪ねるシーンから。 引退し、現在52歳となったボッシュには、現役中に未解決となった事件が心に残っていた。 それは4年前のこと。 テイラーの経営する映画制作会社の若き女性社員、アンジェラ・ベントンが自宅前の玄関で、絞殺死体で発見されたのだ。 その事件後、今度は映画撮影に本物の200万ドルを使おうとしたところ、その現金が強奪される事件が起こる。 しかし、ボッシュは途中で事件からはずされてしまったのだった…。 これまでは警察のバッジを付けていたことで、行いやすかった「捜査」が、私立探偵となり警察組織という権威を活用できなくなった訳で、その点をどのようにクリアして、事件を追及していくのか、ということが本作品のひとつの読みどころだと思います。 しかし、そこは刑事時代に築いた人間関係をうまく活用し、捜査を進めていきます。 「孤高」の刑事は、「孤独」ではなかったのです。 本作品は、初期の作品と比べると、二転三転する「意外性を狙ったストーリー」は弱くなっていますが、作品を積み重ねることによって生まれてきたボッシュの人間性が、他の登場人物と絡み合い、上質の人間ドラマに仕上がっているところが、高評価できる点です。 ラストに明かされる「ある事実」が、次作以降への期待を高めさせる良作でした。 | ||||
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「夜より暗き闇」などを、読んで以来マイクル・コナリーの本を読んでいなかったので久しぶりにハリー・ボッシュものを読んでみた。ハリーこと、ヒェロ二ムス・ボッシュ刑事の生い立ちは、このシリーズを飛び飛びながらも読んできたから本書を、一つの物語として読んでいるような気がしない。 が、初めて本書を読む人には、趣味のジャズの話や人生哲学とも捉えられる思いを、一人称でボッシュが語ってゆくスタイルには戸惑うかも知れない。 9・11テロ以降、ブッシュ政権下でテロ対策立法の元、強権的なFBIの取締りが現実として本書で語られてくる頃から、この物語が面白くなってくる。 ただ、犯人達を刺激して襲われるかもしれない設定からのエンディングには、作者の強引さが感じられ、これがコナリー流なのかもしれないが、私はあまり好きになれない。 主人公ボッシュの一人語りが嫌いではないのだが・・・。 | ||||
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ボッシュシリーズの魅力については、今更いうまでもない感がありますね。 ロス市警を本当に辞めてしまったショックと一人称に違和感があって、 なんとなく読み始めは遅遅として進みませんでしたが、やはり、ボッシュですから。 すぐにぐいぐい引き込まれました。同じ警察機構の中での駆け引きの方が難しいってなんだか嫌になるな。 いつも寂しげで一人が好きそうな彼が幸せになることをずっと祈りつつ読んでいるのでラストには、ほっとしました。 | ||||
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A・J・クイネルが亡くなったのでクリーシー・シリーズはもう読めない。スカダー・シリーズは枯れすぎてしまった。フロスト・シリーズはなかなか続編が出てくれないので、イライラさせられてばかりだ。スワガー・シリーズは続いてはいるが、初期の頃の興奮はない。こうなると頼りはボッシュ・シリーズだけではないだろうか。 このボッシュ・シリーズ、それまでは三人称で書かれていたが、本書は一人称になり、よりハードボイルドの結構が際立ってきた。 一人称の成功はラストに如実に顕れ、これ以上はないだろうというほどのラストになっている。 個人的にはシリーズNO1の作品といってよいだろう。 | ||||
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私が想像するHarry Bosch、外見はちょっとお腹まわりも気になるやさしい眼をした中年。鋭い洞察力と本能的なひらめきが、刑事を辞める前に解決できず、思いが残っていた事件に解決への道を開く。LAの引退刑事、昔の相棒、捜査に介入するFBI、古い付き合いのジャーナリスト、役者はそろっていますよ。関係があると思っていた事件は関係がなく、まさかの人がカギを握っている。転がしたペットボトルの水にだって意味がある。よくできたストーリー。ノンストップで読めます!!お楽しみを。最後の1章だけ、あれ、こんなメロドラマチックでいいのかなって思いましたが、Bosch、よく働いたからご褒美ってことでしょう。 | ||||
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ロス市警を離れたハリー・ボッシュが、未解決事件の解決に単独、挑む。その結果、噴出するテーゼは人はなぜ殺されなければならないのか? なぜ、殺してしまうのか? 気高く生きるとはどういうことなのか? などなどだ。 ボッシュは道理に合わない死を許さない。殺されなければならない人間なんかいないんだ、もしくはすべてが殺されるべき人間だ、ということになってしまうから。そのボッシュの絶望的な優しさがあらわになっていて、読ませる。 さまざまな問いかけが可能な作品だと思う。ラストは圧巻だ。切なくも、辛い作品でもある。 | ||||
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スピーデーな展開と歯切れの良い文体で読み手をぐいぐい引っ張ってゆく力強さは、他の同種のノベルを得意とする作家の作品と比し、抜きん出たものがある。やはりガムシューストーリーは、テンポの良さが生命線だろう。但し、軽快さに引き摺られ一気に読み終えた後になって、幾つか疑問が沸き起こった。主人公のHARRY・BOSCHについては、多分シリーズの前作の中で多く語られているからなのか、それとも作者は人物造形描写に重きを置かないタイプなのか、CONNELLYの作品を初めて手にする私には、どうにもBOSCHの内面、性格が良く見えてこない。まず、ラスべカスで生活する離婚した元妻の所に協力を求めに行くというのが、前作或いは前々作で語られた特殊事情を省略されてしまうと不可解さだけが滓のように残る。要するに、BOSCHの人となりを詳しくしるためには、過去に遡って読まなければならないということなのかもしれない。そしてもう一つ、事件の裏に潜む真犯人が登場する場面では、何だか犯人が自ら進んで姿を現した感じで、幾分不自然さを感じた。痛快、軽快感の中にも、いまひとつしっくりしないものが残る一作だ。 | ||||
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前作でLAPDを辞めたHarry Boshは、元の同僚からの連絡により、4年前の事件を調べることになった。半ばまでFBIとの争いにHarryだが、最後には意外なほどあっけなく事件は結末を迎える。 それにしても、これほどハッピーエンドのHarry Boshシリーズはないのではないかと思えるほど、読後感は最高でした。 | ||||
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すごい可愛いです。よくできてるし、どこから見てもおもしろい。これは本の域を越えています!!大切にします☆あたしもこんな素晴らしいものが作れるようになりたいです | ||||
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