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ブラック・アイス
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ブラック・アイスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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防水加工がされていたので、期待してページをめくると、最初の20ページだけではあるが、赤ペンで線を引いてあったり単語を丸く囲ってあったりしたので、少々がっかりした。それ以外はとてもきれいな状態だったので残念。 | ||||
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まだ途中ですが面白く読んでいます。じわじわと事実が積み重ねられて自分も謎解きをしているような気分になります。筋とは関係ないかもしれませんが「カミカゼAIDS抗議活動」という言葉が出てきました。何のことでしょうか。ご存じの方教えてください。 | ||||
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アマゾンプライムビデオのボッシュシリーズが面白かったので原作に興味を持ちました。 最初はあらすじ知ってるからどうかと思いましたが、ドラマはある意味オリジナルでした。 小説は別物として楽しめました。 登場人物を想像しやすいのでより、頭の中でビジュアル化されて面白さが増します。 特にメキシコでの活躍はまさにボッシュの真骨頂という感じで、盛り上がります。 | ||||
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ボッシュシリーズ第2作目 煽情的な事件が発生したり、過激なアクションやあっと言わせるトリックが披露されるわけではありません。 闘牛との絡み、命を狙われる危険、事件の意外な展開も、もちろんあり、その点もとても面白い(特に遺伝子操作された蠅の存在は興味深かったです。)のですが、それでも本シリーズはやはり、ハリー・ボッシュの人生観を通じて語られる、渋くて深い味わいをじっくり味わうブラックコーヒーを飲むような感覚を覚えます。 アメリカの警官は、犯罪の捜査において、自分たちができるのは個々の事例の処理であり、問題そのものを取り除くことはできないことを心得ている。 なぜなら、たとえば薬物の取引にかかわる売人をひっぱったところで、別の売人が後を埋めるだけ。釣りあげられるのは底辺の売人ばかりで、より大きな魚は釣り糸を切って泳ぎ去ってしまう。 これが、アメリカの多くの都市犯罪がたどる道だ。 そんな警察組織に属するボッシュの上司パウンズは、犯罪という人々の被る被害を、記録簿にとどめるための統計数字としてしか見ていない。 組織の本来的目的を見失い、自らの評価をあげるという内向きな目線で仕事をする人物がはびこると、組織は弱体化していく。 そんな人物が市警を毒していることが十分分かっているボッシュ。 ところが、組織の本来あるべき姿を理解しているボッシュこそが逆に組織のはみ出し者的扱いをされてしまう。 そこにボッシュの孤独を感じさせる。 そんな警察組織に属しながらも、自らの信念で行動せざるを得ないボッシュ。 本作でも前作「ナイトホークス」同様、 「静かにしていると、聞きたい情報をもっている人物が最後にはその沈黙を埋めてくれることがときおりあるのをボッシュは心得ていた」 「事件を解決するには、人に話をさせるようにしむけるだけでいいのだ」 「ボッシュは偶然を信じている人間ではない」 といったボッシュの捜査姿勢に、うむうむと納得し 「ボッシュの家にもアルバムにけっして貼るつもりのない自分の写真が束になってある。目にするときには手に取ってみなければ、と感じている写真がある。それらはこれまでの人生の断片だった。背後に残してきたものを心得、理解することなしには前に進めない人生の」 といったボッシュの人生に思い、ボッシュの孤独を感じます。 それだけに、本書のラストでは、柔らかなぬくもりを感じさせられ、ほっとします。 | ||||
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ボッシュと同僚ムーア。ふたりは出自の環境がそれほど違わないのに(一長一短あるが子供時代はむしろボッシュの方が不幸)後々ここまで差異が生じてしまったのは、元来の人間性の違いだろう。 ムーアが絡めとられていったいきさつにも不自然さは感じず、感慨深いものがあった。 また、出世欲の全くない現場派ボッシュが、管理者意識ガチガチで保身に走っている上官たちや、野心家の検屍局局長代理テレサと交わす姿勢が、シニカルでとても大人対応だ。くそ憎らしい上官アーヴィングをやりこめるところは痛快だった。 本当にさまざまな面でボッシュの人間的魅力に惚れてしまう。すっかりハマってしまった。 本作ではボッシュと今後当シリーズにも登場もするミッキー・ハラ―の繋がりが明かされており、今後の展開がますます楽しみだ。 | ||||
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評者は、マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズを、かってランダムで何冊か読んだのか記憶が定かではない。 手元にもほとんど残っていないのでこの際久しぶりの再読もあえて苦にしないで一作目から読むことにした。 二作目の本書『ブラック・アイス』を読み終え、やはりコナリーの才能がただものではないということを思い知らされた。 並みの作家なら二作目で一作目を超えるレベルの内容の作品を書きあげることは難しい。 が、コナリーはなんなく一作目を超えた傑作を書きあげている。 500ページ以上の本書だが、だれることなく読者を物語のなかへ引き込み、そしてハリー・ボッシュの心情世界へと感情移入させる。 警察小説作家のなかでもトップクラスの作家であることだけは間違いないと思いながら二作目を読み終えたのです。 | ||||
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米国の或る州、真冬、友人が日本から来た出張者を乗せて最寄りの空港から戻ってきた時、”ブラック・アイス”(黒いアスファルトの上の氷)に載ってしまったそのアメ車がスリップして宙返り、ルーフから道路に叩きつけられ、一発でその車を廃車にしてしまったことがありました。翌日、その車を見に行きましたが(笑)、見事にスクラップと化していました。友人も、同乗者も無事だったことが今でも信じられない。そのプライベートな事件は、「わたしのアドバイスを守ったのね」(Kindle の位置No.6760-6761)と言ってのけるシルヴィアの一言へとリンクし、感慨深い。 初版リリースが1994年5月、ほぼ25年ぶりに「ブラック・アイス("The Black Ice")」(マイクル・コナリー 扶桑社BOOKSミステリー)を再読しました。殺人課がポケベルの時代(笑) 麻薬課刑事が殺された事件を発端として、ボッシュは何故か捜査を外されたものの事件の経過に疑問を抱き、上司の意向を無視しながら単独で、アグレッシブにその事件を追跡することになります。そしてその事件は、もうひとつの”ブラック・アイス”へとボッシュを導きます。 <現在>のボッシュよりもより激しい感情に振り回されるボッシュの姿は、<現在>の米国警察小説の苦悩多きヒーロー像のオリジンとして、或いは西海岸ハードボイルドの後継者としての姿を既に体現化しています。 フランク・モーガンのビバップが流れ、「おれは自分がなにものかわかった」の書置き、亡くなった麻薬課刑事の妻、シルヴィアとのアフェア。そして、ボッシュの父親の存在から弁護士ハラーの名前が語られるに至り、このシリーズをシリーズたらしめている<甘い罠>がこの時点で既に仕掛けられていたことに気がつくことになります。(このことは、再読しなければわからなかった。) カレクシコウからメキシコ、メヒカリへ。"聖人と罪人"のタトゥー、現在であれば映画「ボーダー・ライン」の世界が魅惑的に押し寄せてきます。カルテル、蠅、闘牛、情感と謎が混然一体となったコナリーの仕掛けは、最後まで張り詰めた緊張感を保ちながら、一人の麻薬課刑事の<情念>ともう一人の刑事ボッシュの<孤独>と<哀しみ>を際立たせることになります。 優れた男たちの物語は、失われたアイデンティティへの渇望へとつながり、一瞬わかったはずの自分が次の瞬間には霧消してしまいます。コナリーは、とても残酷な物語を繰り返し書き続けているのだと思います。 | ||||
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「ナイトホークス」から順に読んでいます。本作も読者を飽きさせず一気にクライマックスまでもっていきます。さすがコナリーという感じです。500ページ越えということを感じさせないテンポの良さで、一気に読めます。 Amazonオリジナルのドラマを観てから読んでいるので、自分の中ではハリー・ボッシュ=タイタス・ウェリヴァーでイメージが出来上がっており、すべてタイタス・ウェリヴァーでイメージしてしまいます! | ||||
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害虫蠅を駆除するために避妊処理をした同種の蠅を大量にばら撒いて交配させ死滅させるなんてびっくり仰天。知らなかった。内容は面白いの一言。ラストがことのほか素晴らしい。 | ||||
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順番に読んでいますが、第二作ともなれば、より人物が生き生きしています しかし、ブラックアイスはそれだけでなく、壮大なスケールで人生を描いています 壮大にしたため、結末は割合予想どおりといったところでしたが、運命に翻弄される 人間を大きく描けているので、しょうがないですね 携帯電話では無く、固定電話やポケットベルでの連絡といったところが時代を感じますが 決して古くないと思います 翻訳も良かった | ||||
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主人公のボッシュの同僚が自殺したが、ボッシュは疑惑を抱き・・・というお話。 前作と引き続き質の高い展開のハードボイルド警察小説。今回は同僚だった刑事が残した遺言や近隣で起きた不審死から謎がどんどん膨らみ、最後には警察を総動員しての大団円に向かうというスケールの大きい展開で飽きることなくおしまいまで一気読みできる作品でした。他にも読みどころがあり、不審死の身元を調べる所など、かなりリサーチして書かれており良く調べたなと感心してしまう程の濃い内容の小説でした。調べればいいという訳ではないですが、それでもここまで良く書いたら褒めたくならない人はいないでしょう。 更に、ハードボイルド/私立探偵小説の多くが男の孤独やらきざなセリフでお話を逃げるのに対して、この著者のコナリーはきちんと推理小説というものを良く弁えているのが判るような最後の意外な展開が用意されており、2作目でここまで書けたらあっぱれという出来になっております。 これでもまだ第2作ということでこれからの作品が大いに楽しみになります。是非ご一読を。 | ||||
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本作品では、警察の汚職、上層部との軋轢、麻薬がらみの犯罪、メキシコ国境近くの怪しさ、DEAの軍隊並みの奇襲攻撃等、いろんな要素が詰まった作品。その中で、一匹オオカミ的な主人公が幾層にもわたる謎に迫っていく展開は非常にスリルがある。 カルフォルニアの軽いノリの中、その会話のテンポは非常面白くもあり、英語も比較的容易なので原文で堪能した方が良いと思う。 | ||||
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ハリー・ボッシュのキャラはハードボイルドにぴったりですね。マイクル・コナリーがシリーズを長く続けているのにも頷けます。僕はこのブラックアイスをボッシュシリーズの中でも一番気に入っています。意外性があるのはもちろんですが、最後のところで真犯人と会話するときのボッシュは、悲しくもありかっこよくも見えます。マイクル・コナリーにはこれからもボッシュ・シリーズを書き続けてほしいですね。 | ||||
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ロス市警の孤高の刑事、ハリー・ボッシュを主人公としたシリーズ第1作、「ナイトホークス」のあまりの面白さに、驚嘆した私は、当然のごとく、第2作である本作品を読むこととなりました。クリスマスの夜、待機勤務のため、自宅で無線スキャナーに耳を傾けながら、一人クリスマスディナーを楽しんでいたハリー・ボッシュの耳に飛び込んできたのは、<ハイダウェィ>モーテルでの死体発見を知らせる交信。署に電話してみると、麻薬課のカル・ムーア刑事の死体だという。待機勤務なのに、なぜ自分のところに出動要請がなかったのか。数週間前にムーア刑事と酒を酌み交わしていたことから事件に興味を持ったハリー・ボッシュは、密かに探りを入れていく…。本作品のテーマは「麻薬(覚醒剤)」で、登場人物表から明らかなとおり、麻薬(覚醒剤)の密輸ルートとして、「メキシコ」が絡んでくるのですが、欧米のミステリの世界で、「麻薬(覚醒剤)」と「メキシコ」は切っても切れない関係にあるようで、「ありがちな設定」です。このあたりは、「ナイトホークス」も同じで、出だしは「ありがち」なのに、読んでいくと、人物描写や物語展開が魅力的でどんどん物語の世界に引き込まれてしまうのが、このシリーズの凄いところです。特に、後半50頁は思いもかけない展開が待ち受けており、ミステリ本来の面白さも忘れていない点が、嬉しい限り。また、シリーズものらしく、前作で明かされなかったハリー・ボッシュの生い立ちが次第に判明してくるあたりも、見逃せません。巻末の解説で、このシリーズへの期待を「日本でいえば大沢在昌の『新宿鮫』シリーズが登場してきたと同じような衝撃」と書いていますが、そういえば、鮫島刑事は新宿署の孤高の刑事。ちなみに、シリーズ第4作「無間人形」は、「麻薬(覚醒剤)」がテーマで、本作品で「ブラック・アイス」と呼ばれる「麻薬(覚醒剤)」が「新宿鮫」では、「アイスキャンディー」でした…。 | ||||
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ロス市警の孤高の刑事、ハリー・ボッシュを主人公としたシリーズ第1作、「ナイトホークス」のあまりの面白さに、驚嘆した私は、当然のごとく、第2作である本作品を読むこととなりました。 クリスマスの夜、待機勤務のため、自宅で無線スキャナーに耳を傾けながら、一人クリスマスディナーを楽しんでいたハリー・ボッシュの耳に飛び込んできたのは、<ハイダウェィ>モーテルでの死体発見を知らせる交信。 署に電話してみると、麻薬課のカル・ムーア刑事の死体だという。 待機勤務なのに、なぜ自分のところに出動要請がなかったのか。 数週間前にムーア刑事と酒を酌み交わしていたことから事件に興味を持ったハリー・ボッシュは、密かに探りを入れていく…。 本作品のテーマは「麻薬(覚醒剤)」で、登場人物表から明らかなとおり、麻薬(覚醒剤)の密輸ルートとして、「メキシコ」が絡んでくるのですが、欧米のミステリの世界で、「麻薬(覚醒剤)」と「メキシコ」は切っても切れない関係にあるようで、「ありがちな設定」です。 このあたりは、「ナイトホークス」も同じで、出だしは「ありがち」なのに、読んでいくと、人物描写や物語展開が魅力的でどんどん物語の世界に引き込まれてしまうのが、このシリーズの凄いところです。 特に、後半50頁は思いもかけない展開が待ち受けており、ミステリ本来の面白さも忘れていない点が、嬉しい限り。 また、シリーズものらしく、前作で明かされなかったハリー・ボッシュの生い立ちが次第に判明してくるあたりも、見逃せません。 巻末の解説で、このシリーズへの期待を「日本でいえば大沢在昌の『新宿鮫』シリーズが登場してきたと同じような衝撃」と書いていますが、そういえば、鮫島刑事は新宿署の孤高の刑事。 ちなみに、シリーズ第4作「無間人形」は、「麻薬(覚醒剤)」がテーマで、本作品で「ブラック・アイス」と呼ばれる「麻薬(覚醒剤)」が「新宿鮫」では、「アイスキャンディー」でした…。 | ||||
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ハリー・ボッシュシリーズ第二弾、ハリーの僚友の刑事ムーアが散弾銃で顔を飛ばして自殺をする。同時に他の刑事が担当していた2件の殺人事件を担当することになったハリー。彼はその3件の事件が関連しており、またムーアは決して自殺ではないことをつきとめる。事件はメキシコを舞台にした麻薬ブラックアイスの密輸ルートと絡んでくる。そしてムーアの隠された生い立ちが事件の背景にあることも。父親に捨てられたムーアと同じく父親の顔をしらないハリーの過去も明らかに。このような過去の親子関係が背景となった事件では松本清張の「砂の器」が有名だが、ちょっと今回の作品はそのような雰囲気も味あわせてくれる。そして最後の50ページで事件は急展開の解決に至る。今回はメキシコの闘牛を舞台にした麻薬犯罪組織との強烈なアクションもあり、ムーアの妻シルビアとハリーの恋愛(今まで読んだ3冊ともハリーは激しい恋に落ちる、ちょっとやりすぎ?)あり、そしてひねった落ちもあり、「ナイトホークス」より面白いかった。 | ||||
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出版された順に読んでいない為、彼の作品を読むのはこれで8つ目。 順を追って読んでいないせいで良く分かるのだけれど、驚くのはこの第2作目で 既にハリー・ボッシュと周辺がガチガチに出来上がってしまっているという点。 マイクル・コナリーは、この1,2作目を書いた時点で既にその先に書くものが 全て頭の中に入っていたのではないか、或いは、まるで一気にボッシュシリーズを 書き上げてしまったかの様な、そういう凄い印象を持ってしまう。 間違いなくボッシュシリーズの面白さが生まれる要因の大きな一つがそこなので、非常に感心してしまった。 | ||||
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マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ・サーガ>シリーズ第2弾。 ’94年、「このミステリーがすごい!」海外編第9位にランクインしている。 今でこそ、このシリーズは“当代最高のハードボイルド”、“現代ハードボイルドの到達点”といわれているが、当時の書評を見ると、本書については「主人公、シリーズの在り方が、ハードボイルドを論じる評論家の間でも賛否両論に分かれた問題作」と書かれている。 ボッシュと同じハリウッド署の、麻薬課刑事ムーアの、頭が半分以上吹き飛んだ死体が、クリスマスの日にモーテルで発見された。殺人課で当直のボッシュは現場に赴くがなぜか捜査からはずされる。状況は、遺書らしきものも見つかって汚職警官の自殺。しかし検屍局局長代理で、ボッシュとも付き合いのあるテレサは、自殺は偽装であり、実は殺人だと見破る。興味を抱いたボッシュは、上司の命令にそむいて、孤独な捜査を始める。やがて彼は、ブラック・アイスという新しい麻薬の売買に絡む大物を追い詰めるべく、メキシコへと踏み込んでゆく・・・。 そして、ボッシュが看破した、ラストで明らかになる衝撃的で予想外の真相は、本格ミステリーといってもいいほどのもので、「このミス」第9位にふさわしいインパクトのあるものだった。 それと共に、本書は、孤高なはみ出し刑事ボッシュを個人的に描いたハードボイルドである。それは、ボッシュが長い間知らなかった自分の父親に初めて面会する回想シーンと、もうひとつ、上司の言葉に象徴される。「わたしにはまったくおまえが理解できない。なんにもならないことになぜすべてを賭ける?」 | ||||
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Black Ice is another well-constructed Harry Bosch novel. Harry, an outsider detective within his own department, cannot accept convenient coincidences or inconsistencies. He is forever on the lookout for situations that are painted or constructed to be what they are not. This skepticism is exactly what is needed on Christmas night when Harry intercepts radio traffic about a death in a seedy motel room in his district while he is on call. But Assistant Chief Irving has rushed to the scene and quickly concludes, too quickly for Harry's liking, that the death of narcotics detective Cal Moore is a suicide - end of story. But Harry finds several cases that seem to be much too conveniently attached to Moore, suggesting that Moore may have been a target. Bosch almost methodically pieces together the connections. The evidence in all the cases finally points to a drug operation involving black ice in Mexicali, Mexico. Harry has to use all of his expertise in surviving this case. The Black Echo and The Black Ice are too very good entries into this genre. I'd also try‾Giorgio Kostantinos' first book‾Quest‾, but not overly so. With the creation of Bosch and his complex, well-paced stories. | ||||
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ハリー・ボッシュシリーズの2作目、主な登場人物は捜査関係者だが、今回はメキシコへ乗り込んで事件の解明を始める。 麻薬課の刑事の過去を探っていくうち、その境遇を自分の過去と重ね合わせたり、最後に予想外の展開が待ち受けているなど、真っ当な探偵小説。 英語も難解ではなく、ぼちぼち読むには最適の小説かと思います。 | ||||
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