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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 61~80 4/26ページ
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※アマゾンでは購入していません 以下は参考程度に 上巻のみ読了 その感想としては あまり面白くなかったというのが正直な感想です 文章が冗長ですね確かに 下巻でのどんでん返しを期待するところです | ||||
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極限まで息を止めて我慢しきったら、息を再開した時に気持ち良いだろ。 そんな具合、下巻の途中までは本当、驚くほど退屈。 ただ、最後に繋げるためには最初の詰まらなさすら必要なのかも知れない。 そう考えると、あの詰まらなさも無碍には出来ない気もする。 この約800ページ読んだ頃にやっと得られる丁寧な生き方の方法は 残念ながら、柴田亜美の漫画で似たような真理は得られる。 ゆえに、根っからの春樹好きでない限りは、 柴田亜美のジバクくんを読むことを薦める、強ち本気で薦める。 相変わらず国家権力大嫌いだね、この人。 想像力豊かなリアリストにとって現実世界、 とりわけ日本国で生きていくことは苦痛でしか無いのかもしれん。 とりあえずメタファーという単語が吐き気がするほど目に付く本。 腹立ったからこの本に何個メタファーという単語が出てるか調べてみた。 34個だった。 嘘だけど。 | ||||
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すき | ||||
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およそ、村上さんの長編については読み、このレヴューにも投稿させてもらっているのだけれども、この「海辺のカフカ」については、どういう訳か、読んではいたのだが、レヴューを書いて、いや、書けていなかったことに驚いている。 いつものように、村上さんの文章はそれほど難しくない。最後まで読ませる小説になっていることは、認める。 けれども内容については、いろいろな解釈が出て来よう。単に15歳の少年が家出して、自分を見つめ直す、そして成長する、と言う内容の小説だとはとても思えない。まったくカフカ少年と異なるナカタさんなる人物が登場して、同じ東京都中野区から出発し、同じ高松市に向かうのだけれども、ナカタさんはカフカ少年と結局出会うことはなかった。ナカタさんはカフカ少年の父を止む無く殺害するのだが、最後は入り口の石を見つけ、死に、そして口から細長い白い物体を吐き出した、だけで終わっているのだ。ナカタさんの役割とは、何なのだろうか。 また佐伯さんと言う、行方の分からない母親とほぼ同年齢の女性、そしてカフカ少年の実際の姉と同じ年齢の大島と言う女性が登場する。上巻では、オイディスプスの神話まで語られる。だが、父である田村浩一はカフカ少年ではなく、ナカタさんに殺害されているのだ。佐伯さんについても、母親である、とは断言できないし、大島は恐らく少年の姉ではないだろう、と推察できる。 小説としてはおもしろいし、最後まで読ませるのだが、結局どんな小説だったのか、と問われると、なかなか答えにくいのだ。特に、村上さんがこれだけの長い小説の中で何を読者に訴えたかったのか、と言う視点に立つと、難問を突きつけられることになる。村上さんの他の小説にしても、それは同じで、簡単には答えられない。 多くの読者を巻き込みながらも、正体をなかなか現わさない作家、と言うことになるのだろうか。この「海辺のカフカ」以降、「アフターダーク」、「1Q84」、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅」、そして「騎士団長殺し」、と長編だけでも4つの作品を書いている。今後も出版すれば、非常に多くの部数が売れるだろう作家、けれども掴みどころのない作家、と言うことになっていくのだろうか。 | ||||
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2002年9月に発表されたこの作品について、久しぶりに読み返してみたので考えてみたい。捜せば他にもあるのかもしれないが、村上さんが少年を主人公にした作品は余りないように思う。15歳の誕生日を迎えようとしている、中高一貫校に通う田村カフカ少年は、父親と二人で住む東京の自宅を家出して、四国の高松市にバスで向かう。カフカ少年は、高松では予め調べてあった甲村記念図書館を訪れ、佐伯と言う40代半ばと思われる女性の管理責任者に巡り合う。そしてその部下である謎めいた大島と言う人物の協力により、この図書館に居候することになる。やがてカフカ少年は、佐伯が20歳頃には大ヒットしたこともある歌手であり、その頃に恋人を失った過去を知る。 そしてもう一人の主人公であるナカタさんと言う東京都中野区に住む老人は、第二次大戦中に起きた不幸な事件によって、記憶を失っただけではなく、文字を読む力さえ奪われてしまっている。ナカタさんは猫と話す能力を持っているのだが、そのためにある殺人事件に巻き込まれてしまうのだが、自首した交番では信用してもらえず、ヒッチハイクしながら四国に向かおうとしている。 やがてカフカ少年の父親の正体が明らかになり、行方の分からなくなった母と6歳年上の姉の存在が語られ、オイディスプスが受けた予言が登場する。 出版時の2002年に読んだ時には、15歳の少年が主人公であることに敬遠したくなったことをよく憶えている。だがこうして幾度か読み返してみると、カフカと言う15歳の少年だけを主人公にするのではなく、ナカタと言う同じカタカナ3文字の老人を登場させることによって、物語の展開が単調にならないように工夫しているのだろう、と言うことが分かった。こうした工夫をしてくれていると言うことが分かると、おおよそのあらすじを記憶していても、下巻の展開について以前に比べてもう少し深く理解できるようになるのではないかと思う。 いつものことながら村上さんの読書量は、やはり大したものだと感心する。フランツ・カフカについては、残念ながら最も有名だが非常に短い「変身」しか読んだことがない。村上さんはこの他に、少なくとも「城」、「審判」、「流刑地にて」も読んでいる。それほど長い作品ではないから、村上さんはこれらを恐らく複数回読んでいることだろう。 好みの問題になるのだろうが、村上さんは情緒的な問題だけではなくて、論理的な問題についても明晰な側面を有している。甲村記念図書館に現われた2人の女性の主張に対して、大島が次々に理路整然と論破して、やがて納得のいく論理を展開するる場面は、爽快である。だが結末は、大島が自身の個人的なことを披歴することで、2人はこの小さな図書館を去らざるを得なくなってしまう形をとっている。 Schubertの第17番ニ長調ソナタについても、大島に語らせていることに、はっとした。村上さんの音楽の好みには、時々違和感を覚えることもあるのだが、Schubertについては、村上さんの感覚の方が上らしい。と言うのも、村上さんにはSchubertのピアノ三重奏曲の魅力ついても、他の作品で教えてもらったことがあるからだ。 | ||||
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文章力は高いし魅力的でミステリアスな人物を描けていると思う。 だけどノルウェイの森みたいに響いてこなかった。作者が50代の時の作品なので、もう少し年を取ったら読み返してみたいと思う。 | ||||
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きれいな状態で届きました | ||||
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テーマは仏教でいうところの「中有」を描くことだろう。いわば死者の生きている別次元の世界。それは『ノルウェーの森』で言われていた「野の井戸」に落ちる経験がどいういうことかを描くという課題に答えたことだと言える。だがしかしやはり何かが足りない。それは経験のリアリティだろう。---とはいえこの小説に魅力が乏しいということではない。若者ファッションの描写はとても魅力的だ。ほかにも何が欠けているということもなく、空から魚が降ったり、超自然的な次元のことがさほど以外ではなく描かれているし、ネコとの会話力も十分納得できる語りになっている。とすれば何が足りないのか? それは、先述したように、リアルな体験と、それに基づく別の文体だ。例えば折口信夫の『死者の書』のような文体。そして言語感覚。「した した した」と耳に伝わってくる音のリアリティ。新しい文体を得ることなくしてはこの壁は越えられない。 | ||||
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仏教でいう「中有」の時空を描こうとしたものとみえ、それなりに豊かさや面白さはある。また若者ファッションの描き方も上手い。しかし、わたしには『ノルウェーの森』に比べれば平凡な作に思えた。それはやはり作者のリアリティの感覚が届いていないのだ。---言い換えれば、後者の「野の井戸」に落ちた世界を一人称の経験として描こうとしたが(それが中有だ)、それに失敗しているということだ。---そのためには文体から変えなければならないだろう。折口の『死者の書』のように。「した した した。」などの響きがきこえるように。 | ||||
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いわゆる村上ワールドで楽しく一気に読んだ。テーマは「ほんとうの答えは言葉に出来ない」だろう。 | ||||
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はっきり言ってがっかりしました。 上巻は、面白いのかと思いましたが、下巻になり、あまりにも、性描写が多いので、しかも、近親相姦っぽい話が 出てきて、気持ち悪いなと思いました。 途中で読むのをやめました。 今回も2つの物語が同時に進行する形式をとっています。 IQ84の作品は、面白くて読みだしたら止まらなかったのですが、今回は、途中で、読む気がしなくなりました。 | ||||
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この本が出た頃、本屋で聞いた学生の会話。 "あ、俺「海辺のカフカ」、これ読んだよ。" "へぇ、で、どんな話?面白かった?" "ん~、エロかった。" "水着だから見られても恥ずかしくないもん!" と同じく "文学だからエロだけど恥ずかしくないもん(主に異性に対して)" てのがあって、そういうニーズに応えてくれるのが村上春樹なんだと思う。 私はエロが読みたかったら、堂々とエロ小説、エロ漫画を読むので、別に面白くはなかった。 | ||||
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最初はUFOを題材にしたSFもの? と思わせながら物語は、東京の野方に在住する15歳の少年と、おなじく東京に在住する障害のある老人をそれぞれべつの話の主人公として、物語は交互に進行していきます。 少年のほうは、父親のある予言から逃れるように家出をして四国の高松へ。そして、たまたま立ち寄った私設の図書館で、図書館の人間の厚意もあり、図書館を手伝うことを条件に、図書館の一室に住まうことをゆるされます。少年は、そこで恋をします。 いっぽう老人は、障害のために補助金を貰うかたわら、猫と話せる特技をいかして行方不明の飼い猫をさがし、依頼主からわずかばかりの謝礼をうけとりながら、つつましく生活をしていました。しかし老人は、さがしていた猫を殺そうとしていた人間を、逆に殺してしまいます。 その後、啓示のようなものをうけた老人はヒッチハイクをしながら西をめざし、たまたまトラックに乗せてくれた親切な青年と四国にむかうことになるのですが、この先、ふたりの物語はまじわるのだろうか? と期待させながら物語は…… 下巻につづく、のでした。 | ||||
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思春期小説、みたいな感じなのかな? ギリシャ悲劇と日本の古典をモチーフにいているとのことですが、おなじ悲劇でも、絶望から主人公がふたたび立ちあがろうとするような物語は、やる気であったり活力であったりを、逆に読み手にあたえてくれるような気がします。 | ||||
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村上春樹作品は、「1q84」「ねじまきどりクロニクル」の順に読んでこれが三作目なのですが 上記2作品に比べて結末がすっきりはっきりしなくて何か物足りませんでした。 | ||||
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ここでは、ジョニー・ウォーカーはリンボに居て、更に先に進もうとしている。それは何としても止めなければならないものだった。その使命を果たそうとしたのがナカタさんであって、彼は途中で倒れるけれどもホシノくんがその使命を受け継ぎ、完遂させる。ホシノくん(またはナカタさん)には事の重要さは全くわかっていないのだが、この場合わかっていないことが必要だったのだ(と、鮨屋のトロも言っていた)、まさにこの役割はナカタさんとホシノくんの役割なのだと感じさせる。 それにしても、ナカタさんは現実的にはかなり損な役回りを与えられたなぁと思う。本当に気の毒としかいいようのない人生だった。(にも関わらずナカタさんは懸命に生き続けた。) カーネル・サンダースが出てきたときには笑ってしまったが、彼や彼の呼んだ女の子は、実は猫だったのではないか。 少年カフカの方のストーリーはオイディプス王の物語に出てくる予言に沿って物語が展開するが、ここで最も罪深く感じられるのは佐伯さんという人物だ。彼女は結果的に彫刻家・田村浩一や少年を苦悩の中に陥れてしまった。 彼女もまた時代の運命に翻弄された人の一人ではあるけれども。 彼女はその昔起こった学生運動の渦中での出来事で人生を変えられてしまったが、過激な学生運動も先の大戦も、暴力によって人を支配しようとすることにおいては同じなのだということを考えさせられた。 | ||||
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唐突に赤い上着の彼が出てきたので驚いた。このくだりはかなりグロテスクな描写が続くので、そういったものに恐怖を感じる人は敬遠したほうがよさそうだし、お酒好きの人なら、ジョニー・ウォーカーが飲めなくなってしまう人も出てきそうだ。関係ないけど、この役をジョニー・デップがやったらぴったりだなとも思った。 また、ナカタさんのこうもり傘と、大量に空から降ってくるもの、それらはマグリットの絵のモチーフを喚起させる。そういえば「騎士団長」では最初に顔のない男が登場する。 私は「世界の終わりと~」が好きで、「世界の終わりと~」が発表されるまでの作品を1から何度も読んで、いつも「世界の終わりと~」を読んだところで村上作品を読むのをストップしていた。 そして近年、知人から「1Q84」を薦められ、そこまでに発表されていた作品を読まずにいきなり「1Q84」に触れ、 更に数年後「騎士団長殺し」を読み、それをきっかけに今、古い未読の作品を読み漁っている。 最初から系統立てて読むと、また印象は違ってくるのかもしれないが、現時点での感想を言えば、これは「世界の終わりと~」以上の面白さだった。 尤も「世界の終わりと~」を読んでいた頃、私はまだ若かったので今それを読むとどう感じるかはわからない。 | ||||
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最高におもいろい小説です。(☆5つ)でも、だから何って感じもする。面白さ訴えたい伝えたいものを示してもらいたい。その新設がない分☆を一つ差し引いて☆4つ。 | ||||
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この本はイラク戦争勃発の前年に出版され、その後のアメリカで非常に高く評価された。そして今、ここ10年ほどずっと右傾化しているここ日本で、排外主義や歴史修正主義、戦争を肯定する雰囲気が醸成されつつある今の日本で、まさに必要とされている本であろう。 一見シンプルな筋であるが、その語られている真意は圧倒的。 今までも、これからも、これから先のずっと未来も、この物語とこの本の内容を理解し、血肉にした人々は必要とされるであろう。 村上春樹の作品の中でも最も重要な一冊。 | ||||
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「あなたにだけは覚えておいてほしい」とは、母親がいるすべての男の子へのメッセージだな。 最近の村上春樹本は謎が発散せず、それなりに閉じることに違和感。 動物虐待の記述や毎度の強烈な性描写で評価上損している気がするが、名作と思う。 批判者が多いのはわかるが、他に誰がこんな作品書ける? 「職業としての小説家」によると、最初の読者は奥さんらしい。 こういう性描写について奥さんはなんていうんだろうか興味がある。 「あなた、こういうことがしたいの?フフ」みたいな感じか? | ||||
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