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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 121~140 7/26ページ
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村上春樹の長編は、いつもながら終盤に向かって、ハラハラ・ドキドキの連続だ。長編は「ノルウェーの森」を除き、すべて面白い。駄作「ノルウェーの森」が一番売れたのは皮肉なことだ。この作品も、村上ワールドを堪能できた。ナカタさんが死んで、しばらくして泣いたホシノさんの場面、主人公カフカがラストシーンで流した一筋の涙、何とも言えず、胸が震える。この作品の唯一の失敗は、森の奥深くで佐伯さんが語った、息子を捨てなければならなかった理由だ。無理矢理こじつけるしかなかったのだろうが、明らかに失敗である。生き霊に呪われた一枚の絵に引き寄せられた主人公達が、四国の図書館に引き寄せられ、生き霊は退治され、呪いが解け再生された絵を主人公が引き継良いで、新たに成長していく。鳥肌の立つ展開だ。村上春樹の解説本では、清水良典著「村上春樹はくせになる」と、宮脇俊文著「村上春樹を読む」が傑作だが、「海辺のカフカ」に対する深い洞察は、清水良典氏の方が上。ジョニー・ウオーカーが佐伯さんの恋人の生き霊であることを解説しているが、まさに秀品だ。ま、とにかく「海辺のカフカ」は、息子を捨てた理由の欠陥を除き、鳥肌の立つ、酔わせてもらえる名作品である。 | ||||
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村上春樹氏は、いつまで探し続けるのだろう。もう一人の自分探しの旅を… 彼を一番理解していたあちらの世界に行ってしまった自分に一番近い価値観を持った人(半身の男か女)を探し続ける旅を永遠としている。 彼自身がずっと絵の中に入り込んでしまったようで、それを見続ける読者は又このモチーフかと思いつつ、絵の中の作者から目が離せない。 なぜなら自分も絵の中に引き摺り込まれそうで毎回恐ろしい気持ちになるからだ。 ゆえに読後感はいつも最悪だ。でもその最悪な気持ちを又体験したくて次作も見てしまう。 まるで麻薬 そんなあっちの世界とこっちの世界の境界線上にある物語なので、精神的不安定な人にはあまりお勧め出来ない。 健康な人が時々危うい気分になりたい、そんな時に手に取ると良いだろう。 | ||||
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正直「村上春樹も終わったな」と、下巻を読む気になれなかった本です。 「ノルウェイの森」は、貪るように上下巻を一気読みしたというのに。 この頃から、ハルキストって言葉も出てきたと思います(げんなり) どこがイヤだったかというと、はっきり言って、また手コキだけはしてくれる女性の登場。 (言葉が悪くてすみません) どんだけ手コキに思い入れあるんだよ、と思いました。 村上春樹は、マスターベーションで切なさを表現出来ると思っている人だから、手コキも、セックスとは別の何かを表現してるのだろう。 最後まではしてないけど性的な関係はある、という微妙な感じ?女性の器の大きさ?(笑) 私にはわかりません。 そして、実際はセックスしてない間柄で、処理だけしてくれる女性って稀だと思いますよ。 だから、村上春樹の作品は、「男に都合のいい女性ばかり出てきて、なぜか主人公がモテる話ばかり」と言われるのだと思う。 | ||||
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僕は小説にだって、ミュージシャンの演奏を聴いた後の様に「ああ、良かったな」とだけ思えるものをアリなのではないかと思うんです。 この小説はすっからかんにも感じるし、何かしらの考えることがあるようにも思えます。 僕はこの作者の「押し付けがましい力強さ」を一切感じさせないところが好きです。 頭を空っぽにして読むことをオススメします。 | ||||
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この小説は、カフカ少年が家出をして、両親を乗り越えて成長するという、決して荒唐無稽ではない筋書きに沿って描かれている。 それにしては、全く面識のないナカタ老人に夢の中で(無意識の世界を通じて?)支援してもらったり、「異界」に入って旧日本兵に出くわしたり、星野青年にグロテスクな「虫?」を退治してもらったりする、まさに白昼夢と言うべき荒唐無稽な世界にも入り込んでいる。 結局、現実の世界でも幻想の世界(異界)でも、カフカ本人や協力者が障害を打ち破って成長する(のを助ける)というストーリーになるのだが、白昼夢の世界でもそんな予定調和が起こるのに違和感を感じた。。 | ||||
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結局最後は、現実に戻っていくとはいえ、なかなか考えさせらえるものであった | ||||
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15歳の主人公が家出をし、図書館で暮らし始めます。 その物語と平行して老人と青年が運命に導かれるように旅に出ます。 そして二つの物語はだんだん近づいていく。 登場人物は皆味があり、いい雰囲気を醸し出しています。 ただ、猟奇的な人物が登場し、グロテスクなシーンがあるので注意が必要です。 | ||||
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学生ですが村上さんの作品は初めて読みました。 カフカくんは15歳にしては大人びていて難しい言葉や表現をよく知っているなとは思いましたが、別に違和感は感じませんでした。世の中いろんな人がいるし。ケータイ小説じゃあるまいし、変に若さを意識して生意気な感じを出そうとするよりはずっといいと思います。登場人物たちの会話は引用ばかりで分かりにくいので読むのをやめようかなーと思ってると、次の行に妙〜に心に響く表現が出てきたりするのでやめられない止まらない!物語の展開も、飽きてきた頃に驚くべき事が起こるのでつい最後まで読んでしまいました。この作品は登場人物に共感するというよりは文章・表現に引き込まれてしまう所が多かったです。なのでタイトルやあらすじで判断せずに、ぜひ一度手にとって読んでみる事をお勧めします。 | ||||
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ハルキは雰囲気の人というか、要するにブローティガンの「愛のゆくえ」みたいな、不安でアンニュイで謎めいた気分が感じられればいいのだろうと私は思っている。なんつうか音楽みたいなもので、流れはあるが論理はない。だから謎はいろいろ出てくるが、たぶんこれは作者に初めから解決する気がないというか、だって解決したら謎ではなくなってしまうではないか、と考えているような気がする。 しかしミステリアスな雰囲気で持たせるには、私にはちょっと長すぎる。こういう音楽はポップに短ければ心地よいけど、交響曲ならもう少しカタルシスというか、ここがクライマックスですよ的な強さがほしいのだ。読者は長い物語にはある程度のまとめのようなものがあるだろうと期待していると思うのだけど、この物語は長さのわりに結末があっけない。というか、主人公カフカの心情としてはそういうところに落ち着くんだろうな、と読者が予想した通りになっている気がする。 ブローティガンだって、こんなに長くないのである。せめてこの半分くらいの長さでまとめてくれたら良かったんじゃないかと思う。 | ||||
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文学相手に「面白い」っていうのは評価でも批評でもないんだろうけど、本当に読んで「ああ、面白かった」と思った時しか使わない賛辞。 10年くらい前に読んだときはさっぱりつまらなかったのに。 この「面白い」という表現は何かの例えではなく夢中で次の展開を求めてページをめくってしまうあの感覚のことです。 ここには愛しい人々がおり、興味深い出来事があり、美しい音楽があり、粗暴な言葉や表現がある。事態を切り開くアクションがあり、そして比喩ではなく決然とした結末がある。これはそれまでの村上春樹にはなかったことのように感じる。(というか研ぎ澄まされている) そう、ここでの村上春樹はそれまでになく物語を「面白く」することに心血を注いでいる。 (だから1Q84もあんな風に面白い) 今年2016年の寒い1週間に読んだコレは驚くほどに記憶を刺激し、共感させ、とても懐かしく同時に見たこともない世界を旅させてくれた。 初読でつまらないと感じた方、どんな内容だったかすっかり忘れてしまった頃に(そんな時期は割とすぐにやってくる)もう一度読むことをお勧めします。きっと面白さにびっくりします。 | ||||
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不思議な話が続くが、性同一性障害でかつ同性愛者ということに自分と重ね合わせた。 ただ事実誤認がある。 仮にこの話が日本でなされていたのであれば、性別を確認するために差し出した運転免許証はうそである。 なぜなら日本の運転免許証には性別の欄はない。 | ||||
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前置きをしておくと、僕はスランプに陥った15の受験生です。お恥ずかしながら村上春樹の作品は今まで一度も読んでおりません。 孤独と不安に苛まれた僕が息抜き程度に読もうと考え読みました。 この作品の主人公は、15歳らしい幼さを欠いています。そんな乾いた描写の裏側に、中学生らしい中途半端に大人びた思想が垣間見えます。 また、田村カフカと大島さん、またはカラスと呼ばれる少年が繰り広げる哲学的な会話は、心の冷えきった僕が普段考えることと大きな差はなく、親近感を感じほんの少し安堵しました。 人生を大きく分ける正念場に立つ不安を感じているこの時期に読んで正解だったと思います。世の中を哲学的に捉えるようになった時期に読むべき一冊だと思います。 | ||||
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カフカ君、君も大人になりお元気でお過ごしのことと思います。 君を「心の井戸」から掬い上げたミスターMのお蔭かと思います。君の物語は、もう世界的に ネタバレバレバレで、いまさら、のこのこと、これから書く君への手紙なんて「なに言ってる んだ、わかりきったことをつべこべ言うんじゃねーよ」とお叱りを受けそうですが、これを最 後に君への思いを、このへんで断ち切りたい心情をご理解ください。 また、君の物語には、ミスターMの他作品に登場するテーマもたくさん含まれていますが、 それには触れません。君が読んだ漱石の『坑夫』もそうですが、漱石作品にも共通したテーマ が繰り返しでてきます。例えば、遺産相続問題、友人や夫婦関係の葛藤など、心の奥底にある 「業」です。ミスターMも似たようなテーマが繰り返されるのも同じことです。 君への「手紙」では、君の物語に絞って書いてみたいと思います。物語で日ごろ感じている いくつかの「疑問」について、と云った方が適確かもしれません。 ざっと物語の整理だけしておきましょう。カフカ君、君を中心に、周りにいる人びと、佐伯 さん、大島さん、ナカタさん、星野青年、さくらさん。そして、夢か幻想の世界から現れたよ うな(と云っても少しも違和感がありませんが)、「ジョニー・ウオーカー」さん、君の父親 で彫刻家です。不幸な最後をたどります。「カーネル・サンダーズ」さん。星野君にベルグソ ン論をする哲学専攻の女性を紹介したり、ナカタさんや星野青年にアドバイスをする神でも仏 でも人間でもないかたです。あとは可愛いゴマちゃんとミミちゃんでしょうか。 そうそう君の周辺を飛び回っている「カラスと呼ばれる少年」という君の分身らしき少年も います。黄泉の国で君に代わって、ジョニー・ウオーカーさんの両目をつつきまわすかたです。 お父さんは自分のミノとカンナで復讐されたんでしょうね。カラスはチェコ語でカフカらしい。 舞台は東京都中野区から四国の高松市、高知県の山奥へと、不思議な奇縁で皆さんが集まっ ていきます。なぜ高松なのでしょう。君の着替えを少なくするため暖かいところを選んだこと もありますが、やはり弘法大師空海さんがお呼びになったのでしょうか。 いずれにしても、君は、猫を殺し心臓を食べ、猫魂で笛をおつくりになっている気味悪いか たに呪いをかけられ、遺伝子を移され、予言された言葉に追われるように家出しましたね。 幼いころの写真で、海辺で、お姉さんの片側の顔と君が写った古い写真一枚を持っていました。 その時、お父さんとの会話もなくお父さんが「なにを」しているのかわからなかったのでしょ うね。夜行バスで一緒になった「さくら」さんに「姉」を感じてしまいます。君の場合、年上 の女性はみんな「お母さん」と「お姉さん」になるのでしょうか。 高松で、私立の「甲村記念図書館」に落ち着きます。そこで、図書館の責任者で、佐伯さん という美人で不思議な五十二歳の女性と、大島さんという二十一歳で「血友病」で「性同一障 害」のかたにお世話になります。知的で、教養深く、古典文学から音楽までなんでもよく知っ ている、君が尊敬する人物です。 そして、奇縁でしょうか、部屋の壁に『海辺のカフカ』という油絵がかかっています。十二 歳くらいの少年と何人かの人たちが描かれている真夏の海辺の光景です。この少年は佐伯さん の恋人で、二十歳に亡くなった甲村君でしょう。残念ながら君ではありません。後ほど、森の 奥深いところ、夢の中か異界かでしたが、君が佐伯さんに「君だ」と云わせているだけです。 また、不思議なことに、画の「何人かの人たち」のなかにナカタさんが描かれていたのです。 佐伯さんが目撃しています。ナカタさんも記憶を失い、字も読めませんが、海の香りをかすか に思いだす場面がありますね。 こうしてみると、君も、佐伯さんも、ナカタさんも高松に吸い寄せられていくことが、大島 さん流に言いますと「ドラマツルギー」だったのでしょう。大島さんは何でもよくご存じです。 その介添えをしたのが「入り口の石」なんです。この石の正体がどうしてもわかりません。 君は、佐伯さんが十九歳のとき(ミスターMが好きな1969年ですね)作詞作曲した『海辺 のカフカ』のなかで、この石のことにうすうす何かを感じましたね。この石は、マジックショ ウに登場するの不思議な箱の役割を果たしているのでしょうか。ミスターMの好まれる「井戸」 や「壁」、「深い森の平らなところ」を表す神秘的な「なにか」なんでしょうね。「入り口の 石」で出口はどこなんでしょうかね。悪い人を閉じ込めてしまう「力」があるのでしょうか。 お父さんに不幸があった日、君のTシャツは血まみれでしたが、ナカタさんの衣服は血がついて いませんでした。「入り口の石」を通じて「遊離体験」したのでしょうか。 「愛」を求める人は「なにか」のきっかけで、入り口から入り込み、また出てこられるのでし ょうか。裏返すと石が閉じられるというんです。まあ、あまり深く考えないでおきましょう。 さて、六十歳をとっくに過ぎたナカタさんのことです。小学生のころ、1944年十月、受 け持ちの岡持先生と「お椀山」(お椀山は何かのメタファーでしょうか)へキノコ狩りに行き、 何週間も気を失ってしまいます。なぜ十六人もの生徒が失神し集団昏睡に陥ったのでしょうか。 ジュラルミンの光で未確認飛行物体と云う人もいます。わたしは白昼の稲妻ではなかったのか と思います。佐伯さんもナカタさんも雷や雷鳴に縁のあるかたです。もしくは、前夜、ご主人 (1945年6月に戦死する)との激しい性夢をみた岡持先生の背後に、ご主人が「生き霊」 として立ち子供たちにショックを与えたのかもしれません。また、先生は手ぬぐいを見つけら れ、恥ずかしさでナカタさんを激しく叩いた顔が夜叉のように見えたこともショックを与えた のでしょう。子供たちは記憶しておきたくなかったのです。この事件で、ナカタさんと佐伯さ んに、新しい人生が「入り口の石」から出てきたのでしょうか。 最後に、佐伯さん、ナカタさんはお互い失われたものとして死んでいきます。佐伯さんは、 君に『海辺のカフカ』の絵とレコードを遺します。しかし、勘違いしてはいけません。これは 君に、佐伯、甲村さんの霊を弔ってもらいたいためです。だから、君が指摘していた『海辺の カフカ』の不調和に感じられたリフレインの和音がハーモニーを醸し、美しく変わったのです。 ナカタさんは星野青年の一部に溶けあって後継されていくことを決めましたね。 長くなるのでこのへんで終わります。まだまだ書きたいことが残っているのですが、またの 機会に譲ります。物語を、悪と善との対立構造と理解したり、父上のジョニー・ウオーカーさ んは悪の使いであるとか、いろいろな解釈が成り立ちます。 君の創造者であるミスターMはこう云ってます。「リアリズム文学は好きではない。自我を 追い求める心理学的な小説も書きたくない。読者が楽しんでくれるような物語を書きたい。自 由にかけるのが作家である。」と云うような意味です。まさしくミスターMは「入り口の石」 という魔法箱から、悪戯っぽい、エンターテインメント的な物語や人物を、千手観音のように 、マジシャンのように掬いあげる名人なのです。君の物語に表現されるいろいろな疑問符はミ スターMを楽しむためで、深く考える必要がないかもしれません。 この手紙は、ひっそりと君の胸にしまっておいてください。いまさら人眼につきたくないの です。ああ、君の仲間が呼んでいます。もう君の夢や幻想におつきあいするのも疲れました。 また悩ましいミスターMが呼んでいるのです。しばし眠れそうにありません。 | ||||
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様々な人物たちが登場するこの物語の中でもっとも読者に近い存在なのは、星野さんだろう。彼は歳の割りに大人びすぎてもなければイワシや昼を空から降らせることもない。そういった意味において、星野さんという存在は我々自身の姿と捉えることもできる。著者がどう設定したかはさておき、彼の姿は僕たちの投影のように思える。彼はわけのわからぬままタナカさんについていき彼を手助けする。彼の非論理性いかんに関わらず星野さんはとりあえず行動してみよう、という態度を随所にとる。一見したら行き当たりばったり彼の態度はしかし、何が起こるかわからない状況かにおいても、自分の持ってる力、できることを模索した上でその都度適切な行動をとろう、いやとれるんだ、という静かなながら力強い心がまえがある。父なるものが存在しない世界において彼は自分の心が振るうものにとりあえずついていくという態勢をとる。最終的に彼はナカタさん亡きあと大きな闇、呪いを葬り去るという大仕事をやってのける。そんなことは誰も見ていない、これをしたからといって賞賛する人もいない、そんな仕事を彼は、彼以外にする人はいないのだからというマインドの元で、やってのける。星野さんの話で僕が選びとることのできる示唆は二つだ。何が起きるかわからない現代社会というのは未知の世界だ。そんな不明瞭な世界において持ち合わせの能力で適切に振る舞うために、常に世界に向けて開かれているべきこと。そして、誰も褒めてはくれない、でも自分がやるしかない仕事に対して平然と真摯に対処すること。こういったことがこの世界に溢れている呪いに対抗するささやかながら、しかし確かな力を持った手段なのではないだろうか。 | ||||
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記憶と図書館ベストマッチ。 宮沢りえの舞台も見て欲しい。 メタファーと本物。 生と死。 心がざわめく。 | ||||
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村上春樹氏の小説としてはとても読みやすい作品ではないでしょうか。 村上春樹氏の小説をまだ読んだことなく興味ある方に最初の一冊としてお勧めしたいです。 読みやすいとはいえやはり物語の難解さと独特のクセはあります。 しかし、ストーリーはもちろん面白いですし、なんと言っても魅力的キャラクターが多く登場するのがこの作品だけでなく村上春樹作品に共通する素敵部分だと私は思います。 これから読む方は最後までしぶとく読んでいただき、それで終わるのでなく何度も何度も読み返して自分なりのこの作品の魅力を見つけ出して欲しいです。 最後に、私は大島さんが好きです。 | ||||
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カフカ君は、世間や社会にコミットできず、それらから浮いているような気がしていた。 地に足をつけならないという思いで、体や知力を鍛えたりした。 そして、放浪へと向かった。 偶然、それが、自分の中身を洗い流して新しいものを注ぎ込むように、自分を質的に変える契機となった。 ナカタさんと違うのは、変える対象が自分か自分でないかということだけである。 そして、変化をもたらすものは、自分の行為や意思ではなく、外からの刺激(ここでは、超常現象や出会い)であるということである。 拙い所感ではありますが、こういう風に読むと面白かったです。 | ||||
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かみさん用に購入。 とりあえず面白かったとのこと。 私はまだ読んでませんが | ||||
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内容としては、タブーに触れた感じのする本書です。 性的描写に抵抗がない方におすすめします。 | ||||
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内容としては、タブーに触れた感じのする本書です。 性的描写に抵抗がない方におすすめします。 | ||||
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