■スポンサードリンク
凶宅
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
凶宅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よく考えられた作品だと思います。小説として起承転結がちゃんとしてるし、アイデアも文章もうまい。怖さの表現力もいいと思います。 なのに・・なんだろう、うまく言えないのですが、何か人工的なというか作為的なというか・・入り込んで楽しめないものがあって、読後がいまいちでした。 山とふもとの町の関係や家主のおばあさん、蛇女のお姉さん?などすべてのことが漠然としたまま終わってしまったからでしょうか。結局なんだったか肝心のことがわからないままです。 他のレビューアさんが「”蛇棺葬”と”百蛇堂”を読んでいないとなんのことかよくわからないと思う」と書いていらっしゃるので、未読のためかもしれません。 著者の長編は「のぞきめ」に続いてまだ2冊目なんですが、短編はそこそこ読んでいて、今までのところ短編の方が好みです。「のぞきめ」も強引に引っ張るご都合主義のところがあったしオチもいまいちだったし・・・。 でもすでに”蛇棺葬”を購入済なので、気を取り直してそちらを読んでみようと思います。 追記:あれから気になって「蛇棺葬」、そして「百蛇堂」も続けて読みました。どちらも一級におぞましい話でした。特に「百蛇堂」の方はよくこんなに複雑な話を考えたなと思うほどの秀作です。 その後この「凶宅」を再読しましたが、過去にああいうことがあって、そこへ何も知らない家族が引っ越してきた、そしてこの災厄が起きてしまったのか・・という流れがよくわかりました。 やはりだいぶ読後感が違ってくるので、これから読まれる方は先にこれら2作を読まれることをおすすめします。最初は星3つでしたが4つに増やしました。 キーワードは百巳家、龍巳家、辰巳家の血筋、そして百々山ですかね。力作のシリーズです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よく考えられた作品だと思います。小説として起承転結がちゃんとしてるし、アイデアも文章もうまい。怖さの表現力もいいと思います。 なのに・・なんだろう、うまく言えないのですが、何か人工的なというか作為的なというか・・入り込んで楽しめないものがあって、読後がいまいちでした。 山とふもとの町の関係や家主のおばあさん、蛇女のお姉さん?などすべてのことが漠然としたまま終わってしまったからでしょうか。結局なんだったか肝心のことがわからないままです。 角川ホラー文庫の方のレビューで「”蛇棺葬”と”百蛇堂”を読んでいないとなんのことかよくわからないと思う」と言う方がいらっしゃるので、未読のためかもしれません。シリーズだとはわざと明記していないというふうに書いておられるレビューアさんもいて、3作全部読み終わった時点になって「あー関連作だったんだ。そういうことか・・」とわかるようになってるんでしょうか? 著者の長編は「のぞきめ」に続いてまだ2冊目なんですが、短編はそこそこ読んでいて、今までのところ短編の方が好みです。「のぞきめ」も強引に引っ張るご都合主義のところがあったしオチもいまいちだったし・・・。 でもすでに”蛇棺葬”を購入済なので、気を取り直してそちらを読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品の評価を分ける最大のポイントは、筆者の著書である蛇棺葬と百蛇堂を読んでいるか否かです。勿論こういった仕掛けは珍しいものではないのですが、本書が凄いのは、本文でも宣伝においても全くそのことに触れていない点にあります。例えば関連作品を読んでいればニヤリとする程度であれば敢えて知らせないことで効果を産みます。しかし本作では完全にモヤモヤを残してしまいます。このモヤモヤを残す終わり方自体筆者の特徴なのですが、度を越すレベルです。なので通常であれば「なるべく○○を先に読んでから」と忠告したり「○○での恐怖が再び!」などと相乗効果を狙うと思います。しかし本作では明らかに評価に影響するのにそれをしていません。つまり本作に出会う前に関連作品に出会っているかどうか、その読者一人一人の運命さえも作品に組み込まれているのです。それによる評価のブレはそのまま多彩な登場人物として作品を彩ります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初のほうは不気味さはあれどそこまで怖く感じなかったけど 最後の種明かしの後はもうすげー怖かった というか最後まで読んだ後、もう一度最初から読み直すと最初の妹の状況とかリアルに想像してしまって すごく恐ろしい 逃げられないやんこんなの | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まぁ面白かった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
というか、上記の2冊(蛇棺葬と百蛇堂)を読んでいないと、この話の肝心の舞台装置を把握出来ないので、消化不良かも。 後半の種明かしや、えっちで怖いお姉さんについて、幸平との友情についても、ほぼ納得できると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怪異を受けている少年が心底怖がっているのは伝わってきます。 が、読んでいる身としてはハラハラする場面こそあれど ゾワゾワする恐ろしさは感じなかったです。 読み物としては大変面白く、一気に読み進めることができました。 後半ある程度の種明かしはありますが、 怪異の原因、以前住んでいた家族の末路など 全ての謎が綺麗に解明するような流れを期待してしまうとモヤっとしてしまうかも。 お手軽にホラー的エンターテイメントを楽しみたい方におすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幸平くんがいい子すぎて泣ける。この作品の清涼剤です。彼の今後の人生に幸あれ。 私的には結構面白かったのですが、終盤からラストまでのテンポが早くて、最後にぼーぜん…笑 翔太には幸せになってほしいのですが…。 光文社版で酷評する意見を見つけ、何故かなぁと思ったのですが、読んでわかりました。評価が低い方は、他の三津田作品を読んでいないのです。 これは別にファンかどうかの話をしているのではなく、三津田作品は全体を通して、蛇・マーモウドン・葬送儀礼・民俗学の色味が濃く描かれており、おそらく他の作品を読んでいる人なら、読みながら自ずと脳内で補完されるものがあるのに対し、凶宅しか読んでいない(特に蛇棺葬、百蛇堂を読んでいない)方には、ふーん、で終わってしまう箇所がいくつか見受けられるからです。 辰巳扇ばあさん関連のくだりは、(読んだのは結構前なので記憶が曖昧になりつつありましたが)完全に蛇棺葬ですね。女子大生も百蛇堂を読んでいると、何となくはいはいと理解できるのですが、何の予備知識もない人が読んだら、なんじゃそらだと思います。 終わり方も、作家三部作の完結の仕方がああなのだから、もし同じ世界線の話なら、そりゃあこうなるよね、、と思ったのですが、凶宅しか読んでない人にはアメリカのホラー映画みたいに思ったかも…笑 三津田作品は基本的に完全に謎解きされないことが多く、100%スッキリした読後感は得られないかもしれません。私的には、禍家や凶宅より幽霊屋敷シリーズがおすすめです。蛇棺葬、百蛇堂を読めば凶宅にもまた違った解釈が出来ると思いますし、全く関係ない話であれば短編集は基本的に完成度が高いので、凶宅だけで判断されるのはちょっともったいないかなぁと思いました。まあ著作を全部読んでる事前提になられるのも読者としては困ってしまいますが…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この主人公の少年って、小学四年生ですよ。家族を守りたい、妹だけは自分が守らないといけないという使命、いやいやそれでも怖いですって、戦えないですってホント。妹からの内緒話にもぞっとしますよ、妹にしか見えない山に住んでる妖怪「ヒヒノ」。「お兄ちゃんだけには教えるね」ってオイオイ怖いって!少年が生まれ持っている第六感、子供にはありそうな能力だし、引っ越し前から感じていた嫌な感覚、近づく恐怖、それが何なのかわからないまま山の上の新しい家へ、周りには未完成のまま打ち捨てられた家々…恐怖しかない。大家の老婆の家恐いでしょ!息もつかせぬ扇婆との暗闇の中での闘い、もうとにかく怖い。妖しいお姉さんに追い詰められるアパートでの攻防、でも、ちょっとエロチックなのがせめてもの救い(笑)。 妹以外の家族への報告、両親は信じなくてもお姉ちゃんとお祖母ちゃんだけは信じてくれると思っていたが、まさかの展開にもう心が折れるでしょ!そうなってくると妹や友達までもが怪しく見えてくるのです。 悲しい結末ではありました、この先残された者たちの未来を考えてしまいながら本を閉じようとした最後の頁。もう終わらせてあげてよ~。まさにホラー映画の真骨頂が発揮された作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ししりばの家(澤村伊智著)のあとがきを書かれていたことでこの作者を知り、はじめて手をだしたのが本作でした。 どこにでもある平和な日常がささいなところから少しずつ狂い始めていき、やがて大きな災厄へと発展する…そんな展開を期待していたのですが、主人公はなぜか予知能力のようなものを持っていて冒頭から「何かすごく良くないことが起こる」ことが示唆されます。スピーディーかつハードな展開になるかと思えばそうではなく、その後は主人公による推理を軸にして比較的ゆっくりと話は進みます。ただしこの推理によって謎が解けていくかと思えばそうでもありません。結局はわからないことだらけのまま終盤までストーリーは進みます。そして読み終わってもわからないことだらけです。 結局、怪異は何がしたかったのか、なぜ近所の住人はおかしくなってしまったのか、主人公たちの前に住んでいた家族はどうなったのか…など、大事なところは何も明かされないままボンヤリと幕が下ります。一方で比較的どうでも良いことについては最後の方でネタばらしがありますが、怪異との関係性は全くわからないうえ内容も失笑してしまうようなもので、単に作者のおふざけとしか思えませんでした。 他の作品を読んでいないので何ともいえませんが、もしこれから初めてこの作者の作品を読むとしたら、別の作品を手にとったほうが良いかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古来の日本的な怖さがあり、ジワジワとくる怖さでした。 展開にスピード感もあり、最後の最後まで怖かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ありがちな展開ですが、終盤に少しスピード感があります。 ですが動きはそこそこあるものの大方、グダってる感じが否めないかなぁと。 怪異もイマイチすっきりせず… それほど怖くもないですしラスト数行の締め方もこの手の作品にはよくあるパターンでした。 例えて言うなら、映画化され昨年公開された某小説のラスト、子供が何かをつぶやくかのように…。 著者の作品が好きで他の作品も色々と読んでますが凶宅はちょっと自分にはあいませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先にkindleで購入して面白かった「忌録」。阿澄思惟は三津田信三の別名義では?という考察を見かけ、本書を購入。 前〜中盤はありがちな展開、ありがちな怪異が続きグダグダ。小学生目線で描かれているからか、恐怖の表現も単調でありきたり。 お世辞にも怖くありません。 「忌録」のほうがずっと面白かった、と残念に思っていたのですが。 良い意味で裏切られました。 終盤のカタルシスは鳥肌もの。 ミステリ作家だと知って納得しました。 ここだけで価値あるホラー小説だと思います。 トリック(?)が肝ですが、ホラーなので、ミステリほど綿密に伏線が張ってあるわけではなく… 関連作があるようなので読んでみたいですが、本書自体は再読しないとおもいます。 阿澄氏とこの作者は、確かに同一人物のような気がしました。 実話怪談ファンなので、怪異の理由を語らず余韻を残す作法は好みです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
引っ越し先が奇妙な一軒家で、主人公の少年がいろいろ巻き込まれていくという展開。 うーん、山の神を宅地造成で怒らせたからこうなったのかなぁ。 いまいち、ピンとこない怖さであった。また、最後のほうで一気に家族を失ってしまうのだが、ちょっと急すぎないかと。 強引な名前の符号であったり、ここまで死んじゃう必然性あるの?という結末もあり、もうひとつの読後感。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューを読んで、あんまり怖くないのかな?と油断して読んだらめちゃめちゃ怖かった…。 夜お風呂に入る前に読むんじゃなかった…。 なんどもリアルに背筋が凍る瞬間があって、とくに伏線回収、のネタあかしの瞬間は思わず固まってしまった。 絶望感がすごい。 読み終わって冷静に考えると、何でわざわざそんなことを? って感じだけど、読んでる最中はそんな余裕なかった。 そんな中でも幸平くんがたくましくて健気で、思いやりがあって、彼の存在にとても救われた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小学生の主人公が引っ越し先で起こる不思議な体験のお話。 起こることがあまりにも現実離れしていて全く身近に感じられず、話としては面白いとは思いましたが、怖いという感情にはなれなかったです。 次々に出てきたよくわからない現象についても、きっと最後に説明があるのだろうと期待していたのですが、放置されて違う展開になり、終了という形になってしまったので、色々な疑問が残ったままになってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きっと幸平がなんとかしてくれる(母親の知り合いの占い師とかに相談して解決)と信じて読了。 続きが気になって一気に読んでしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
光文社文庫版と内容は同じらしいですが、著者曰く「光文社版の未熟なところすべてに手を入れた」ということなので、角川版の電子版を読了。 深夜2時から読み始めて、一気読み→3時間ほどでした。 (三津田)ホラー定番の「忌み家」「忌み村」が舞台で、わけがわからないものに祟られ、追いかけられ回すという、災難な人々のお話です。 もろもろ片付いたかと思われた矢先の最後の一行に絶望…。 いや、まあ、そりゃーホラーに読後感の爽やかさとかは求めていませんが、それでも落ち込む。 その後味の悪さこそがホラーの醍醐味なのかもしれませんが…。 フィクションと割り切っていることで、ここのところ読んでいた、三津田さんの「実話系ホラー」で感じていたモヤモヤは解消された。オチがあり、解決されて、原因もわかるというのはスッキリするものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どれだけ恐ろしくても頑張って家族を守ろうとあの手このてで立ち向かう子供。それを必死に助けようとする友達。ホラーを越えた絆更には無念にもトリツカレ亡くなってしまった家族のご冥福を祈りました。ホラーにするには惜しい!絆。がピッタリな気がする | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎だらけで先が気になって仕方なったです。 ヒヒノって…?? 桃子ちゃんの日記も、206号室の女性に起こっている事も全てが謎!! でも幸平くんと出会えて本当に幸運だったと思います。 こういう友情は素敵です。 終盤、ヒヒノ達の正体が分かった時はトリハダでした。 そして、その後の出来事…めまぐるしい展開でした。 ラスト。 嘘でしょうー!!1行で頭が真っ白です。すごい!と思う作品でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!