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凶宅
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凶宅の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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よく考えられた作品だと思います。小説として起承転結がちゃんとしてるし、アイデアも文章もうまい。怖さの表現力もいいと思います。 なのに・・なんだろう、うまく言えないのですが、何か人工的なというか作為的なというか・・入り込んで楽しめないものがあって、読後がいまいちでした。 山とふもとの町の関係や家主のおばあさん、蛇女のお姉さん?などすべてのことが漠然としたまま終わってしまったからでしょうか。結局なんだったか肝心のことがわからないままです。 他のレビューアさんが「”蛇棺葬”と”百蛇堂”を読んでいないとなんのことかよくわからないと思う」と書いていらっしゃるので、未読のためかもしれません。 著者の長編は「のぞきめ」に続いてまだ2冊目なんですが、短編はそこそこ読んでいて、今までのところ短編の方が好みです。「のぞきめ」も強引に引っ張るご都合主義のところがあったしオチもいまいちだったし・・・。 でもすでに”蛇棺葬”を購入済なので、気を取り直してそちらを読んでみようと思います。 追記:あれから気になって「蛇棺葬」、そして「百蛇堂」も続けて読みました。どちらも一級におぞましい話でした。特に「百蛇堂」の方はよくこんなに複雑な話を考えたなと思うほどの秀作です。 その後この「凶宅」を再読しましたが、過去にああいうことがあって、そこへ何も知らない家族が引っ越してきた、そしてこの災厄が起きてしまったのか・・という流れがよくわかりました。 やはりだいぶ読後感が違ってくるので、これから読まれる方は先にこれら2作を読まれることをおすすめします。最初は星3つでしたが4つに増やしました。 キーワードは百巳家、龍巳家、辰巳家の血筋、そして百々山ですかね。力作のシリーズです。 | ||||
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よく考えられた作品だと思います。小説として起承転結がちゃんとしてるし、アイデアも文章もうまい。怖さの表現力もいいと思います。 なのに・・なんだろう、うまく言えないのですが、何か人工的なというか作為的なというか・・入り込んで楽しめないものがあって、読後がいまいちでした。 山とふもとの町の関係や家主のおばあさん、蛇女のお姉さん?などすべてのことが漠然としたまま終わってしまったからでしょうか。結局なんだったか肝心のことがわからないままです。 他のレビューアさんが「”蛇棺葬”と”百蛇堂”を読んでいないとなんのことかよくわからないと思う」と書いていらっしゃるので、未読のためかもしれません。 著者の長編は「のぞきめ」に続いてまだ2冊目なんですが、短編はそこそこ読んでいて、今までのところ短編の方が好みです。「のぞきめ」も強引に引っ張るご都合主義のところがあったしオチもいまいちだったし・・・。 でもすでに”蛇棺葬”を購入済なので、気を取り直してそちらを読んでみようと思います。 追記:あれから気になって「蛇棺葬」、そして「百蛇堂」も続けて読みました。どちらも一級におぞましい話でした。特に「百蛇堂」の方はよくこんなに複雑な話を考えたなと思うほどの秀作です。 その後またこの「凶宅」を再読しましたが、過去にああいうことがあって、そこへ何も知らない家族が引っ越してきた、そしてこの災厄が起きてしまったのか・・という流れがよくわかりました。 やはりだいぶ読後感が違ってくるので、これから読まれる方は先にこの2作を読まれることをおすすめします。最初星3つでしたが4つに増やしました。 キーワードは百巳家、龍巳家、辰巳家の血筋、そして百々山ですかね。力作のシリーズです。 | ||||
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この作品の評価を分ける最大のポイントは、筆者の著書である蛇棺葬と百蛇堂を読んでいるか否かです。勿論こういった仕掛けは珍しいものではないのですが、本書が凄いのは、本文でも宣伝においても全くそのことに触れていない点にあります。例えば関連作品を読んでいればニヤリとする程度であれば敢えて知らせないことで効果を産みます。しかし本作では完全にモヤモヤを残してしまいます。このモヤモヤを残す終わり方自体筆者の特徴なのですが、度を越すレベルです。なので通常であれば「なるべく○○を先に読んでから」と忠告したり「○○での恐怖が再び!」などと相乗効果を狙うと思います。しかし本作では明らかに評価に影響するのにそれをしていません。つまり本作に出会う前に関連作品に出会っているかどうか、その読者一人一人の運命さえも作品に組み込まれているのです。それによる評価のブレはそのまま多彩な登場人物として作品を彩ります。 | ||||
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最初のほうは不気味さはあれどそこまで怖く感じなかったけど 最後の種明かしの後はもうすげー怖かった というか最後まで読んだ後、もう一度最初から読み直すと最初の妹の状況とかリアルに想像してしまって すごく恐ろしい 逃げられないやんこんなの | ||||
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というか、上記の2冊(蛇棺葬と百蛇堂)を読んでいないと、この話の肝心の舞台装置を把握出来ないので、消化不良かも。 後半の種明かしや、えっちで怖いお姉さんについて、幸平との友情についても、ほぼ納得できると思います。 | ||||
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怪異を受けている少年が心底怖がっているのは伝わってきます。 が、読んでいる身としてはハラハラする場面こそあれど ゾワゾワする恐ろしさは感じなかったです。 読み物としては大変面白く、一気に読み進めることができました。 後半ある程度の種明かしはありますが、 怪異の原因、以前住んでいた家族の末路など 全ての謎が綺麗に解明するような流れを期待してしまうとモヤっとしてしまうかも。 お手軽にホラー的エンターテイメントを楽しみたい方におすすめです。 | ||||
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幸平くんがいい子すぎて泣ける。この作品の清涼剤です。彼の今後の人生に幸あれ。 私的には結構面白かったのですが、終盤からラストまでのテンポが早くて、最後にぼーぜん…笑 翔太には幸せになってほしいのですが…。 光文社版で酷評する意見を見つけ、何故かなぁと思ったのですが、読んでわかりました。評価が低い方は、他の三津田作品を読んでいないのです。 これは別にファンかどうかの話をしているのではなく、三津田作品は全体を通して、蛇・マーモウドン・葬送儀礼・民俗学の色味が濃く描かれており、おそらく他の作品を読んでいる人なら、読みながら自ずと脳内で補完されるものがあるのに対し、凶宅しか読んでいない(特に蛇棺葬、百蛇堂を読んでいない)方には、ふーん、で終わってしまう箇所がいくつか見受けられるからです。 辰巳扇ばあさん関連のくだりは、(読んだのは結構前なので記憶が曖昧になりつつありましたが)完全に蛇棺葬ですね。女子大生も百蛇堂を読んでいると、何となくはいはいと理解できるのですが、何の予備知識もない人が読んだら、なんじゃそらだと思います。 終わり方も、作家三部作の完結の仕方がああなのだから、もし同じ世界線の話なら、そりゃあこうなるよね、、と思ったのですが、凶宅しか読んでない人にはアメリカのホラー映画みたいに思ったかも…笑 三津田作品は基本的に完全に謎解きされないことが多く、100%スッキリした読後感は得られないかもしれません。私的には、禍家や凶宅より幽霊屋敷シリーズがおすすめです。蛇棺葬、百蛇堂を読めば凶宅にもまた違った解釈が出来ると思いますし、全く関係ない話であれば短編集は基本的に完成度が高いので、凶宅だけで判断されるのはちょっともったいないかなぁと思いました。まあ著作を全部読んでる事前提になられるのも読者としては困ってしまいますが…。 | ||||
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この主人公の少年って、小学四年生ですよ。家族を守りたい、妹だけは自分が守らないといけないという使命、いやいやそれでも怖いですって、戦えないですってホント。妹からの内緒話にもぞっとしますよ、妹にしか見えない山に住んでる妖怪「ヒヒノ」。「お兄ちゃんだけには教えるね」ってオイオイ怖いって!少年が生まれ持っている第六感、子供にはありそうな能力だし、引っ越し前から感じていた嫌な感覚、近づく恐怖、それが何なのかわからないまま山の上の新しい家へ、周りには未完成のまま打ち捨てられた家々…恐怖しかない。大家の老婆の家恐いでしょ!息もつかせぬ扇婆との暗闇の中での闘い、もうとにかく怖い。妖しいお姉さんに追い詰められるアパートでの攻防、でも、ちょっとエロチックなのがせめてもの救い(笑)。 妹以外の家族への報告、両親は信じなくてもお姉ちゃんとお祖母ちゃんだけは信じてくれると思っていたが、まさかの展開にもう心が折れるでしょ!そうなってくると妹や友達までもが怪しく見えてくるのです。 悲しい結末ではありました、この先残された者たちの未来を考えてしまいながら本を閉じようとした最後の頁。もう終わらせてあげてよ~。まさにホラー映画の真骨頂が発揮された作品です。 | ||||
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古来の日本的な怖さがあり、ジワジワとくる怖さでした。 展開にスピード感もあり、最後の最後まで怖かったです。 | ||||
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レビューを読んで、あんまり怖くないのかな?と油断して読んだらめちゃめちゃ怖かった…。 夜お風呂に入る前に読むんじゃなかった…。 なんどもリアルに背筋が凍る瞬間があって、とくに伏線回収、のネタあかしの瞬間は思わず固まってしまった。 絶望感がすごい。 読み終わって冷静に考えると、何でわざわざそんなことを? って感じだけど、読んでる最中はそんな余裕なかった。 そんな中でも幸平くんがたくましくて健気で、思いやりがあって、彼の存在にとても救われた。 | ||||
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きっと幸平がなんとかしてくれる(母親の知り合いの占い師とかに相談して解決)と信じて読了。 続きが気になって一気に読んでしまった。 | ||||
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光文社文庫版と内容は同じらしいですが、著者曰く「光文社版の未熟なところすべてに手を入れた」ということなので、角川版の電子版を読了。 深夜2時から読み始めて、一気読み→3時間ほどでした。 (三津田)ホラー定番の「忌み家」「忌み村」が舞台で、わけがわからないものに祟られ、追いかけられ回すという、災難な人々のお話です。 もろもろ片付いたかと思われた矢先の最後の一行に絶望…。 いや、まあ、そりゃーホラーに読後感の爽やかさとかは求めていませんが、それでも落ち込む。 その後味の悪さこそがホラーの醍醐味なのかもしれませんが…。 フィクションと割り切っていることで、ここのところ読んでいた、三津田さんの「実話系ホラー」で感じていたモヤモヤは解消された。オチがあり、解決されて、原因もわかるというのはスッキリするものです。 | ||||
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どれだけ恐ろしくても頑張って家族を守ろうとあの手このてで立ち向かう子供。それを必死に助けようとする友達。ホラーを越えた絆更には無念にもトリツカレ亡くなってしまった家族のご冥福を祈りました。ホラーにするには惜しい!絆。がピッタリな気がする | ||||
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謎だらけで先が気になって仕方なったです。 ヒヒノって…?? 桃子ちゃんの日記も、206号室の女性に起こっている事も全てが謎!! でも幸平くんと出会えて本当に幸運だったと思います。 こういう友情は素敵です。 終盤、ヒヒノ達の正体が分かった時はトリハダでした。 そして、その後の出来事…めまぐるしい展開でした。 ラスト。 嘘でしょうー!!1行で頭が真っ白です。すごい!と思う作品でした。 | ||||
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三津田先生の作品は、なんでこの地名にしたのだろうとか、なぜこの名字なのか、などと考えながら読ませられて楽しい。いい作品だと思います。 | ||||
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三津田さんのミステリー作品の方は好きで好んで読んでいたのですが今作はホラーといえどもちゃんとミステリー色が出ていて非常に面白かったです 作者の知識のバックグラウンドが深いせいでしょうか、ところどころ設定が練り込まれていて読後感は最悪(いい意味です)気持ちの悪い想像が無限に広がっていきます。有体にいえばSAN値が減ります また、昨今のホラーのように本当に怖いのは人間の悪意、みたいな結末ではなく昔から怖いものがちゃんと怖く描かれているのが非常にgoodです。 他のレビューの方が言っているように分かりやすいホラーですので分かりやすく怖がりたい人におすすめです | ||||
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本書は、この作家のいわゆる「家」三部作のちょうど真ん中にあたるはずである。そうして、「家」シリーズと短編集の一部しか読了していない私には、この作家の全体像はつかめないかもしれない。それでもあえて私見を述べさせてもらうのならば、本作品は三部作のなかで最も興味ぶかかったし、これから三津田氏を読もうとする人がいるならば。この「凶宅」こそが何よりのテキストになるのではあるまいか。「呪怨」に代表されるJホラーは、基本的に「家霊」の障りである。だが、本書で作者が描こうとしているのは、「忌み地」「忌み山」なのであろう。個々人の怨念を超越した、土地の障り。それはなまなかなことで鎮められるはずも、ない。確かに他のレビュアー諸氏の言うように、構成等、荒削りな部分も散見されるやもしれぬ。が、それをカバーする「もの」が、作者には読了した短編も含めてあると思われるのだ。化け物を描くのならば! どうかここで一皮も、いや十皮も化けてほしい。それこそがあなたの本領であろう。嗚呼。いで、このうへは、などか奇特のなかるべき………………!? | ||||
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引っ越し先の家に異変が…って事で、よくありそうな話ですが… 三津田さんらしいスリルとサスペンスが詰め込まれててホラー小説としては良い出来栄えだと思いました。 単純と言えば単純な話なんですが、私は、この手の話が好きなもんで… サスペンス色の強いホラー小説が好きな方にはオススメの一冊だと思います。 | ||||
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引っ越し先の家に異変が…って事で、よくありそうな話ですが… 三津田さんらしいスリルとサスペンスが詰め込まれててホラー小説としては良い出来栄えだと思いました。 単純と言えば単純な話なんですが、私は、この手の話が好きなもんで… サスペンス色の強いホラー小説が好きな方にはオススメの一冊だと思います。 | ||||
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いわくつきの家と、蛇の姿をした怖いもの。 作者が「怖いもの」として取り上げてきたそれらが、この一作にも込められています。 ストーリーの構成や仕掛けは陳腐かもしれませんが、「ホラー作家の棲む家」から続く「家もの」「蛇もの」を読み続けてくると、やはりこの一作にも、ひんやりとした怖さを感じます。怖い家も蛇神様も、もしかしたら自分がこの先、どこかで出会ってしまうのではないかという思いもするような…。 おそらく、作者はこの先も、「家」と「蛇」にこだわりを持って創作を続けてくれるのだろうと思います。今後、その恐怖がどのように変わっていくのかが楽しみでもあります。 手に取りやすい一冊ですが、この作品だけではこの作家の世界を堪能することはできないので、ぜひ、他の著作を一読してから読むことをおすすめします。 それと、引っ越し先で友達になった男の子のキャラは良かったと思います。 人間関係において、あまり救いのないような三津田作品では、友達との絆が「禍家」と並んで珍しい(?)さわやかさかもしれません。 | ||||
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