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(短編集)
作者不詳 ミステリ作家の読む本
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作者不詳 ミステリ作家の読む本の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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奇妙な古書店〈古本堂〉で、革装でありながら粗雑な作りのミステリ 同人誌『迷宮草子』を手に入れた三津田信三の友人の飛鳥信一郎。 『迷宮草子』には、七つの物語が収録されていて、信一郎と三津田が 一つの物語を読むごとに、彼らの周りで、怪異が発生するようになる。 怪異から逃れるためには、物語の謎を解かねばならないらしく……。 解決が宙吊りにされた作中作を読み解かない限り、怪異 からは解放されない――という、スリリングな設定が秀逸。 虚実を次第に混淆させていくメタフィクショナルな手法が前作よりも徹底されており、 それによって生じる、カオスな結末を娯しめるかどうかが、評価の分かれ目でしょう。 ※作中作『迷宮草子』の各話の内容については「コメント」をご参照ください。 | ||||
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「忌館 ホラー作家の棲む家」と『「蛇棺葬」&「百蛇堂 怪談作家の語る話」』の間に位置する作品。 メタフィクショナルな作風を持つ「作家シリーズ」と言われる作品群の第二弾です。 あらすじは基本的に作中作「迷宮草子」中に収録された(本格)掌編を三津田信三と飛鳥信一郎が解いていくというスタイルです。 「迷宮草子」は7編からなり、それぞれ1「霧の館」、2「子喰鬼縁起」、3「娯楽としての殺人」、4「陰画の中の毒殺者」、 5「朱雀の化物」、6「時計塔の謎」、7「首の館」…のようになっています。 その中でも「子喰鬼縁起」「朱雀の化物」「首の館」はニヤニヤが止まらないような逸品でありまして、 更にいえば「朱雀の化物」は、ああ!またこの手か!とつい最近同系統の作品を見ていたのに唸らされてしまいました。 前作はホラーよりのミステリ、次作はホラー寄りのミステリと認識していますが、本作はミステリ寄りのホラーといった感じで、 本格が好きな方でも楽しく読めると思います。 特に三津田氏の近作「刀城言耶シリーズ」から入られた方でまだ読んでいない方にはオススメです。 徹夜で一気読みする価値はあったと思いました。 文庫では大幅改訂がなされると言うから楽しみです。 | ||||
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一種のメタ。解決篇が書かれていない七つの短編幻想ミステリを読んで、その謎を解かないと読んだ人間に怪異が降りかかるという設定。じわりじわりと迫り来るようなホラー部分も、幻想的なミステリ部分も非常に面白かった。 短編を重ね合わせて長編に仕立てた感じなのだが、短編の質にばらつきがある点がいささか不満といえば不満か。二作目、三作目あたりはちょっとどうかと思う。 | ||||
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「迷宮草子」という同人誌に載った七つの無気味なお話。その謎解きを通じて一つの長編になるという凝った構成。ホラーとミステリとホラーというように世界が交じり合う入れ子構造。虚実がないまぜになるスリルとサスペンス。読んでいる間、頭の中がグラグラする眩暈感と酩酊感。夜中に読むとマジで怖いホラーなのに、中身はしっかり本格ミステリ。これほどの傑作を読み逃していたことを反省しつつ、これから他の作品を読む楽しみができました。 | ||||
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本格ミステリは、本作品中の表現を借りるなら、駒のように殺されてゆく登場人物にどれだけ血を通わせることが出来るかが肝だと思います。作品の構造を見ると、敢えてそういう描写を選んでいるのかもしれないが、僕はのめりこむことが出来ず、最後まで飛ばし読みでした。文中で引用されているような作品の好きな方には面白いのかな。クイーンとかカーとかあんまり知らないので…ミシッ、ミシッ、バキッ、バキッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザーッ、ザーッ、といった擬音表現が多いのも気になった。マンガか、と。 | ||||
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導入部分が苦手なタイプでしたが、ミステリーとホラーが交互に上手い具合に混じり合っていて、かなり分厚い本だけど飽きることなく読み終えることができた。ミステリーの部分は、7人の作家による同人誌への投稿となっているので謎の部分のレベルはまちまちだが、満足できます。ホラーの部分は、ホラーが苦手なので怖くて嫌でしたが、読者を本に引き込むという大きな役割を果たしています。ただ副題に「ミステリ作家の読む本」とある部分のオチ、全体を通じての謎解きは目新しいものではないし、全体の雰囲気を無にしてしまっていてちょっと残念。 | ||||
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三津田信三と飛鳥信一郎が手に入れた「迷宮草子」という同人誌を読むと、身の回りに怪異が起こる。逃れるには「迷宮草子」に収められた7作の短編に潜む、解かれず残された【謎】を解くしかない…【謎】を論理的に解明する事ができれば、怪異は収まるのだが、解けなければ恐ろしい災厄が降りかかる。既に、6人が行方不明となっているという呪われた本。読み始めたが最後、最終話まで謎を解かねば平穏は戻らない…本格を思わせる、それぞれの【謎】もさることながら、全体を覆う、異様な世界観。まるで【魔】に魅せられるかのように登場人物だけでなく、読むものまでもを魅了します。7日以内に【謎】を解かないと災厄が…という設定は鈴木光司氏の「リング」を髣髴させますが…!<B!!R>その魅せ方、切り口は、コチラの方が鮮やかなのでは?装丁や文字組みなども含めた演出には見事の一言。本格ファンもホラーファンも納得。 | ||||
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「しまった、失敗した」 オチに近づいて来た時の私の感想だ。 ミステリ仕立ての短編集形式である。 短編とのひとつひとつは私好みであった。 だが最後のオチが、どうしても受け入れられない。 あす意味とても癖の強い作品なので、好き嫌いが分かれると思う。 | ||||
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自分は前作のホラー作家の棲む家は読んでいないのですが、それでもこの作品はどんどん読み進めていけました。呪われたミステリー同人誌という設定の下七つの話の謎を、三津田信三とその友人、飛鳥信一郎が解き明かしてゆく物語です。個人的に第五話『朱雀の化物』と第七話『首の館』が飛鳥信一郎の理知を引き立てていたので(雰囲気的にも)気に入っています。七つの話は全て微妙に文体を変えて書かれていますが、カッコの中の使い方が共通してしまっているところにこだわりが感じられなくて残念です。でも本の装飾はとても凝ってます。手に取れば解ると思います。そこのところは買って確かめてください(笑)。 | ||||
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