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(短編集)
独白するユニバーサル横メルカトル
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独白するユニバーサル横メルカトルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全69件 21~40 2/4ページ
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タブーとは、わたしたちのDNAに仕掛けられた、人間という種を存続させるための暗黙の決まりごとだと思う。そのため、タブーを破ることには罪悪感が伴う。だが、世界は理不尽で不条理だ。わたしたちはタブーという暗黙の取り決めに息苦しさを感じている。 そうした息苦しさからの解放が、こうした小説の魅力だと思う。この本には、より実感できるタブーからの解放感がある。 本書の中でも好きなのは「無垢の祈り」という短編だ。この話は、いわゆるヒーローものだと思う。普通と違うのは、ヒーローがシリアルキラーという点だ。ここには、母の愛という「清浄」と、猟奇的な殺人という「穢れ」の、価値観の逆転がある。その逆転が、わたしに昏い解放感を与えてくれる。元ネタはあるのかな。誰か知ってる人がいたら、教えてください。 | ||||
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不条理を描いた作品ではない。 只の現実。 只の現実であることが一番怖い。 SF的や幻想系の作品もあるが、ほとんどは現実に立脚した話。 日常のすぐ隣にはこういうドロドログチャグチャが存在しているという嫌なことを思い出させてくれる。 つまり素晴らしい。 もうほとんど芸術に片足突っ込んでるのでは。 オチだけが全てじゃない。 話の内容自体も個人的には大好き。 一番は「Ωの正餐」。 しかし「すまじき熱帯」のじゃんけんの場面は短いが一番恐ろしかった。 存在に関するシンプルで根源的な怖さ。 | ||||
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短編集です。 どれも救いようのない、嫌な気持ちになる話ばかり。 子どもが虐げられたり、理不尽な苦しみにあえいだり。 表紙絵の気持ち悪さが、まんま中身の気持ち悪さに通じています。 ですが、迫力があり、物語に引き込まれます。 作家さんが人生経験が豊かで、深い精神世界をお持ちで、人間の苦悩をよくご存じなのだろうなと感じるような描写が多いです。 一切のきれいごとや虚飾がないだけに、反感を抱くことなく、変に醒めることなく読み進めることができます。 リアルで嫌で苦しい感じがとてもよく伝わってきて、本当に嫌な救いようのない気持ちになる。 これだけの迫力のある暗い話は、高校生以下には読ませたくないとは思ってしまいました。 でも、地獄の苦しみにいるような人には、もしかしたら何かの慰めでも見つけるかもしれません。 | ||||
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8編からなる短編集。 収められた物語には計算されたものと無軌道に感じるものを感じました。物語の展開自体は好みの物はありませんでしたが、計算されていると感じた所には美しさを無軌道であると感じた所には興味を引かれました。 本の内容としては(直接的な描写に限らない)グロテスクな物をベースに、SFやホラー等のバラエティに富んだ味付けがされた短編が収められています。 個人的に印象に残った物は「ニコチンと少年-乞食と老婆」「独白するユニバーサル横メルカトル」、良いと思った物は「オペラントの肖像」、好きな物は「オメガの聖餐」です。 「ニコチンと少年-乞食と老婆」は個人的には訳の分らない物語でした。主人公の少年の乞食に対する態度の理由(は分るにして)も行動も唐突すぎて意味が分りませんでしたし、各登場人物や出来事も取りあえず出した理解は求めていない的な無軌道さを感じました。訳が分らないところはタイトルもそうで、話を最後まで読んだ後でタイトルを見直すと余計に意味が分りません。ニコチンはともかく老婆?となりました。しかし物語で描写されている乞食が手にパンの耳を持っている部分や、最後の硝子の子鹿が置かれている場所と少年の台詞の部分はもやもやとした物を自分に残し再度物語を読ませる力がありました。無軌道さを感じさせつつも、そういった決定的な場面を描写しない事で幕間を想像させる計算がされているのかもしれないとも感じる話でした(考えすぎかもしれませんが)。個人的には好みの話では無いのですがこの本で一番印象に残る話でした。 「独白するユニバーサル横メルカトル」も展開は好みではないのですが、語り手が地図という事で印象に残っています。これまで石だったり壷だったり鏡だったり色々な物が主人公の話をプロ・アマチュア作品ともに読みましたが地図が主人公の物は無く、地図の思考も単純に人に置き換えた擬人化ではなく地図ならではの考え方になっている所は好感を持ちました。 「オペラントの肖像」はディストピア物で物語で用意された道具が雰囲気を出すための小道具に終わらずに、物語で確りと利用されて、物語自体も綺麗に構成されている所が個人的には好みです。結末は好みでは無いですが良い落ちだと思います。 「オメガの聖餐」は登場人物のオメガの独特なキャラクターと物語の結末が良かったです。主人公とオメガが最後まで突っ走り、最終的にはキャラクターなりに報われるという自分が好きな展開と結末がある話でした。 この本全体の個人的な感想としては、展開は好みでは無いものが多かったですが、バラエティに富んだインパクトのある話が多く、最後に明かされる事実を元に物語を振り返させる所などは面白さを膨らませる作りで、話自体がよく計算されて作られているなと思わされた本でした。 それだけに「ニコチンと少年-乞食と老婆」だったり、他の話に含まれる計算されて置かれているようには思えない出来事や描写まで考えさせられるという不思議な本でもありました。 普段の自分の判断基準からすると話の展開や結末が好みで無いものが多いため、星3(普通)の評価になるのですが、計算された上手い話作りと不思議と印象に残った上手くない(と感じる)部分も含めて星4(気に入った)とします。 自分が今作を気に入った理由は自分でもよく分りませんが計算された部分と計算されていない様に感じる部分のバランスが自分にとって丁度良かったのかもしれません。 こういった自分でも何が気に入ったのか説明できない本は偶にあるのですが、理由は分らないながらもそれまでの自分には無かった新しい分野を開拓させてくれた気分にも似た気分にさせてくれて嬉しくなります(恐らく今作の話の調子自体は明るく楽しい気分にさせてくれる物ではありませんので注意)。 | ||||
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日本最恐ストーリーテラーのひとり。読後の後味の悪さ、不条理に発生する凄まじいバイオレンス。異常な程細部にわたる暴力描写など、独断で評価するなら自分の求める平山ワールドが一番色濃くでているのがこれと「ミサイルマン」かな。以降は、文体含め洗練されつつ、平山ワールドへ有無を言わせず引っ張り込むパワーが同時に薄れて来た気がします。 あくまで初期作品に比べてですが。とはいえ平山夢明の最新刊が出る度に心躍らせて購入してます。 「Sinker~沈むもの~」の絶版も久しく中古市場では高いです。再販かリブート版を期待してます。 | ||||
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「を」というより、「が」といった方が正しいかもしれない。 著者にとって描き易い、苦のないものなのだろう。人によっては目を背けたくなり、ともすればギャグと化す。 イジメられる少年の姿を、躊躇なく描ける著者にとって、あるいは愛し合う夫婦の姿など、とても書ける代物ではないのかもしれない。 著者の十八番、殺し屋稼業的作品は、いつもながら、どこか切なさと虚無感に溢れている。 表題作の『独白する〜』は、散々、ミステリーではないと叩かれたが……それは、確かにそうだ。 オノマトペの使い回しには、少々、残念な思いをしたが、ただの怪談屋、B級ホラー批評屋でないことは確かだ。 | ||||
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読後感の悪い本にはまって読んでいましたが、これが一番気持ちいいと思います。 | ||||
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とりあえず 最終章 「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」が 特にヤバかった。 ダリオマージュの 夢の中が リアルに 僕の宇宙に再現された。夢野久作氏にもなし得なかった 脳内麻薬が 平山夢明によって 放出されたのである。 まぁ 他の短編についても話たいことは山々だが とりあえず 独白するユニバーサル横メルカトル 以外は オススメ。 すまじき熱帯は 地獄の黙示録を 思い出させたし、 卵男は レクター博士を思い出させた 勿論 後の解説で おぉ〜!やはり そうかぁ と感心するんだけどね。 とりあえず 僕の中で 忘れられない もしくは 忘れたくない 貴重な図書だな。 | ||||
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自分の狂気が押さえられずに検索していたら辿り着いた。 ありとあらゆるグロ系の映像や小説に触れていたので、これまでの小説に溜息しか出なかった自分には新鮮だった。 まず目次からしてオチが予測できない。これ以上に救いのない終わり方は何か、と思いながら読み進めてみたが期待を裏切らない内容のオチがついて満足した。 この小説に救いはないし報いもない。辛酸を舐め、はじき出された人生をさらに地獄へとつき飛ばす。背中を押してもらいたければこの小説を読めばいい。 現代を日本人として生まれた幸せを噛み締めるか、更に辛苦を味わうかは読む人にとって受け取り方も変わるだろう。 または今、死ぬほどの苦しみを感じている人には挑戦する勇気を与えて貰えるかもしれない。 不遇の家庭に育ち追い詰められた社会不適合者が、読後にまだ自分の人生は恵まれていると思える、そんな小説。 この小説を世に生み出した作者に感謝したい。 | ||||
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全編がグロく読後感も良くない。落ちが弱いのもいくつかあった。すまじき熱帯とかなんじゃその終わり方w。卵男も良かったのだが落ちが今一という感じがした。 しかしこの文章力も含めた世界観は凄いものがある。 | ||||
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とにかく、覚えにくい名前で、 独白するユニバーサルメルカトル図?独白するユニバーサルメカルトル・・・? と思ったものでした。興味はあるものの、手にとって読むまでに至らず、なんとなしに、 きっかけはなんだったか忘れてしまいましたが、これを読んでからというもの 平山夢明の本を見っけては、「よっしゃ、メルキオールGET!」「なんだと、他人事が文庫化だと!?」とひとりはしゃいでいたものでした。 基本的には、短編構成です。そして、このミス大賞をとったのは周知かもしれませんが、 このミスというよりは、このホラーだと思います。 もともと怖い本とかのシリーズを書いてた人で、小説なども色々書いています。DINER等。 特徴的には、 ・ぐちゃどろ、スプラッター、これでもか、な痛い表現 ・強引な押し問答、実はコミカルだったりも。 ・映像感が強烈 最初読んでみると、なんでいきなしそんな話になってるのん?不条理すぎる!というか唐突だな! と思ったりするわけなんですが、それが大好きになってきてしまいます。個人的には寺田克也の絵を凄く連想してしまうのですけれど。 ちなみに、読む人を選ぶと思うので、スプラッターな感じが嫌いな人にはまったくもってオススメができません。 オメガを読んだ知人は、吐き気が・・・・・・と言い、それ以降読むことはできませんでした。 コミカルなオカマ親父と息子のアフリカ(だったかな)遭難記が個人的には楽しいです。 | ||||
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表現がかなり悪趣味、且つグロテスクなので好みが分かれると思います。 私は悪趣味、且つグロテスクなものが好きなので楽しめました。 ただこれが単なる低俗な悪趣味小説にならないのは、やはりある種の美学に貫かれているからでしょう。 それは、徹底的な虚構性と「いかがわしさ」とでも申しましょうか。 現代における、江戸川乱歩の正当な後継者の一人だと思います。 | ||||
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気持ちが悪い。 ミステリーではない。 そこにあるのは私たちが日常で使っている 漢字、平仮名、カタカナ、英語、数字、なのにどうしてこんな気持ちにさせられてしまうのか。 それなのに、読み出してしまったら中止させてくれない。 何かよく分からないが凄い本。 この読後感、どうすればいいのか。 カバー内側に印刷されている穏やかな作者の写真を呪う。 | ||||
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らしいです!まぁなんか似てる部分ありますな!ドキッとさせる部分が特に。内容はグロい。エロい。下品。汚い。、、、ただ、表面が美しい。丁寧。英知。それが好きならはまります。好きなモノ↓・独白するユニバーサル横メルカトル(ひとつだけ明らかに味が違うな〜。シングル曲って感じw好き。)・すまじき熱帯(この本の中で1番パワーがありました!サビですかなw)・オペラントの肖像(SF好きにゃーたまらんっ(笑)・Ωの正餐(セイサンと読みます。すまじき熱帯が番長なら、これは裏番長って感じ。2番手にもってきたのはいただけない。)普通↓・卵男(オペラントと同じ感じがした。途中までは1番好きかも!オチがイマイチ)微妙↓・ニコチン・無垢・怪物 | ||||
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気持ち悪さを文字のみでここまで表現できるのが凄いと思います。私は平山夢明さんはとても好きなので、即購でした。読んでいる間の不快感や、不条理感で想像を大いに膨らませることができる、…というか否応なくしてしまう作品だと思います。この作品から何を読み取るのかは読者次第、とは思うものの、まずはグロさやエグさの印象が何にも勝ります。好きな方は絶対はまると思います。嫌いな方は本当に嫌悪すると思います。読む前に、気をつけて下さい。 | ||||
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自分もこのミス1位につられた買ったクチですが、エロ・グロ・ギャグが織り交ざった 独自の世界観ですごく楽しかったです。 短編集なので気軽に読めますので未読の方はぜひ。ただし、ミステリー的な要素はほぼ皆無です のでその点は注意。 | ||||
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これはいい! 読んですっきりするさわやか小説とはほど遠く、どちらかというと難解であり、過激な表現もてんこもり。 それなのにこのカイカンは。 パズルを気持ちよく解き明かし、最後にぱちっとピースをはめた、あのカイカン。 残酷な描写のあとにそっと来る静謐な救いだったり、 思い切った人肉ぐらいの鬼気迫る表現のあとにそっと忍び込む、知への欲求だったり。 この作者がとてもピュアだとか優しいなんて思わないけれど、ぞっとするような冷静な計算高さと、 ほのかにひと刷毛、香るスマートさにニジュウマル。 | ||||
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特異な題名以上に、読者に新鮮な驚きを与える衝撃的な短編集。9つの短編を収めているのだが、一作毎に趣向が凝らされ、様々な形で恐怖と戦慄を与えてくれる。 無垢な少年少女が、過酷な現実に直面する事によって自らも"優しさ"を喪失し、人間としての一線を越えてしまう話。一見、単なるスプラッター・ホラーに見せかけた巧緻な構成を持つ作品。近未来の統制社会を舞台にしたSF風の作品ながら、捻りを凝らして人間の持つ"優しさと酷薄さ"を対比させた作品。「羊たちの沈黙」のパロディの様な体裁ながら、これも捻りを凝らした作品。更に、「地獄の黙示録」のパロディめいた内容を、初期の筒井のドタバタSF風に描いてみせた作品。「地図」を物語の語り手にして、その持ち主の所業を徐々に明かして行く作品等々。多様な作風とストーリー・テリングの巧みさに驚かされる。 全体として、ある一線を越えてしまった人々の狂気・喪失感を巧みに描いている感じがする。越えるキッカケは、家庭環境、食欲、肉体的暴力、強迫観念、金銭欲、フトした原因で犯した最初の殺人等。私は特に「強迫観念-喪失感」が印象に残った。作品毎に文体を完全に変えているのも特徴的。ワザとたどたどしく書いてあるもの、緊迫感に溢れた筆致のもの、静謐感が漂うもの、サンバのリズムが似合うもの。そして、本作の特徴とも言える極度に醜悪な描写。これは本当にリアルに描いてあり、読む方によっては生理的嫌悪感を覚えるかも知れないと心配される程。これまで作者の作品を読んでいなかった事が悔やまれる、そんな秀逸な短編集。 | ||||
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何度か吐きそうになる。比喩ではなく,嘔気が来ること間違いなし。「このミス1位」で手にとって,最後まで一気読み。ホラーやグロい話は苦手なのに,何故だか読み進めてしまった。短編集。 【以下,ネタバレ含みます注意】 近未来の行政システムを描いた「オペラントの肖像」,表題作「独白するユニバーサル横メルカトル」がおすすめ。 | ||||
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一言で言えば「悪趣味」ということになる。 「このミステリーがすごい!」2007年度第一位を獲得した、平山夢明による短篇集である。この作品がミステリーかどうかは疑問が残るものの、挑戦的な意欲作であることは間違いない。個人的には最終話の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」が断トツであった。 MCという強迫神経症の男性と、ココという人生に絶望した醜い女性。椅子に縛り付けられた後者に、前者が手術用具を使ってありとあらゆる拷問(というより生きたままの解剖)を容赦なく繰り広げる。目的はない。強いて言えば人生に絶望しているココに、苦痛から逃れたいという希望を与えることだろうか。MCは解剖学用語を駆使して自分の行為を逐一ココに解説し、脇役である「溶けた時計のような頭の男」がその残酷さを読者に代わって訴え、その言葉が行為の異常性を改めて強調する効果を生み出している。だがココは最後まで拷問(解剖)を拒絶しない。叫び声を上げない。「指は切断されるよりも折られる方が痛いわ」などと言って、むしろ苦痛を味わっているかのようである。男女の言葉だけに耳を傾けるのであれば、これは死にいたるセックスにほかならず、交わされている会話の調子と物理的な行為とのギャップが、その残虐さをかえって際立たせている。 読み終わったときの後味の悪さ。しかしそれこそが本作の魅力なのだろう。言葉はどこまで人間を残酷にできるか。その難問に挑戦したかのような、悪魔的で救いのない、読者を選ぶ作品集である。幸せなままでいたければ読まないほうがいい。 | ||||
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