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(短編集)

独白するユニバーサル横メルカトル



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独白するユニバーサル横メルカトルの評価: 3.57/5点 レビュー 115件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

筒井康隆

タイトル作品と、映画化もされた無垢の祈りと最後の話を除くと
残りは筒井康隆の各作品からの影響と言うかほぼコピーに近い
あらゆる話が筒井康隆風
童話口調だけど中身は鬼畜
未開拓地の現地人とのドタバタなやり取り
未来国家のおかしな制度と反乱
テーマやどんでん返しの入れ方
出てくるキャラ達の口調
どれをとってもかつて筒井康隆で読んだよなーって記憶が蘇る
最後の拷問の話は読んでて辛いくらいのゴア描写だったけど
筆者の事は現代的なヒトコワ怪談系の作家としてイメージしてたので他は私が思ってた感じとは違いました

とりあえずタイトルは最高だけど
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.18:
(3pt)

このミス!2007年度版1位を獲得した奇作です。

8編収録ですが、とにかくタイトルのセンスが素晴らしいです。
『独白するユニバーサル横メルカトル』はインパクト大ですが、ほかにも
『怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男』
『C14H14N2(ニコチン)と少年-乞食と老婆』
など、何のことだかわかりませんが印象的なフレーズが並んでいます。
このミス!を受賞したこと、表題作が第59回日本推理作家協会賞を受賞したことからミステリと思われるかもしれませんが、内容は不条理ホラー系です。
独特な設定から、独特の文体で、独特の展開が続きます。
ひとつひとつの物語を分析するより、この奇妙な世界観に浸るという感じです。
異彩としか言いようがありません。
ストーリーとして分かり易いのは、『C14H14N2(ニコチン)と少年-乞食と老婆』『独白するユニバーサル横メルカトル』かなと思います。
他に『Ωの聖餐』『無垢の祈り』『オペラントの肖像』『卵男』『すさまじき熱帯』が収録です。

平野夢明ワールドに触れたいひとのために!
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.17:
(3pt)

短篇集。「すさまじき熱帯」が好みでした。

最近よく読む「平山夢明」の短編集です。感想…①「ニコチンと少年-乞食と老婆」:いまひとつ、はっきり主題が伝わらない。伝わりにくい。町の有力者の子供だけど学校でいじめられてるたろうがさらに乞食を虐待するに至る物語ですが、たろうが乞食になにを感じたのかとか、ちんちんの謎とかそういうのがよくわかんない。②「Ω(オメガ)の聖餐」:象のような姿にかわりはてた人間、オメガと過ごすこととなった主人公と、その末路。結局オメガの知性をさらに受け継いで後継者となった主人公。③「無垢の祈り」:ふみにとって救いのない展開がひたすら続き、やっとおじさん現れた?と思ったら義父だったりするあたり、まるでファニーゲームのような裏切り。でも、最後の最後でやっと救い?が。④「オペラントの肖像」:世界観がつかめるまでにちょと時間を要しますが、ラストの完全な裏切りとこれから主人公を待ち受ける運命にはヘドが出ます。主人公を取り囲むすべてのひとたちが主人公を堕術者であることを証明するために仕組まれたものであったというラスト。⑤「エッグマン」:言い回しがなんか、遠回しすぎて、よーするに?語り手「エッグマン」がアンドロイドだったってこと?かな。もう少し読み手に分かりやすく表現できないかなー。うーん。食べ物を食べるときの描写は、さすが「ダイナー」の平山夢明さん。その他いろんな知識が詰まってるなー一体どこでこんな情報・知識を手に入れてるのかと感心。⑥「すさまじき熱帯」:蒸し暑いジャングル?的な環境。広大な密室。そして人食いドジョウや人食いワニの生息する川。その川に顔面を浸けるおぞましい処刑。なかなかインパクト大。どこか「粘膜シリーズ」にも通じる雰囲気。⑦「独白するユニバーサル横メルカトル」:語り手である地図帳、しゃべり方が文学的?すぎて若干読みにくさを感じるとともに、著者の広範囲にわたる知識を感じる一編。ほぼ古典ではあるけど夏目漱石「我輩は猫である」的な目線。中盤ややグロ描写はあるものの、平山夢明小説のなかではたいしたエグさではない。⑧「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」:タイトルからもうすでにそのグロさにわくわくする短編。冒頭、主人公が数字を並べて行動しており読者としてはなにを言ってるのかよくわかんないけど、それは中盤にわかってきます。序盤主人公たちが止血?とか儀式とかいったいなんの?仕事をしてるのかよくつかめず、想像力を要しますが、(おそらくほとんどの読者の)想像どおりの仕事内容であり、かなり鬼畜モノに仕上がっています。しかし無麻酔でのハーディの手技はかなり読んでてきつい。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.16:
(3pt)

ダークというよりスプラッター

夢野久作が好きで、似た雰囲気の最近の作品が無いものかと探していて、出会いました。
この作者が書く物語は登場人物がみんな狂っているということでしたが、確かに尋常ではありません。
全体的に、陰鬱さよりは快活さが強く、読みやすい作風だと思います(内容的にはグロ要素が多めなので、好みは分かれると思います)。

鈍く、重く、暗い倒錯を求めていたので、やや期待していたものとは違いました。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.15:
(3pt)

ホラーなのかミステリーなのか。

無垢の祈り、の映画の話題を見て本作を購入。
ジャンルとしてはホラーとかミステリーとか紹介されていたが、短編集なので何と分類するかは難しいところ。
大前提として文章が下手とか圧倒的知識不足、取材不足と言ったことはまったくない。
独自色はあまり感じられない。
これといって気に入った、すばらしいという作品は無かったが、短編なので読みやすかった。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.14:
(3pt)

画太郎氏が漫画化すればとても面白そう

下ネタと暴力を含んだインモラルな童話風文体のストーリーではじまり、
カニバリズム、児童虐待など、常識的な倫理観をもってして読めば間違いなく気分を害すであろう作品群。
ただ、各作品ごとに独特な倫理観を持った世界が形成されており、そこにSF的なテイストを絡めながら描かれている為、
読みごたえとしてはそこそこあってよかったです。
割とぶっとんでる内容なので、表題作含め画太郎先生が漫画化すればある意味面白いのではないかなと思いました。1作目のニコチンと少年のエッセンスは弱者への暴力とナンセンスであるように感じられ、特にそう思ってしまいました。
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No.13:
(3pt)

可もなく不可もなく

どの作品もまあまあ面白かったけど、そこまで話題になるほどでは…と感じた。
サクサク読めるので暇つぶしには最適かな。
グロいシーンは多いけど描写がどれも淡白で臭いや感触をそれほど感じさせない。
人の内面に切り込んでいかない、双眼鏡で俯瞰するような安定感。
星新一のSSを思い浮かべるのはそういう淡白さとオチの印象のせいかなと思う。
個人的に「Ωの晩餐」が一番おもしろかった。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.12:
(3pt)

何割かの筒井康隆臭

”毒マッスル海胆ばーさん”の元ネタ(?)を知るべく手にして見ました。
ジャッジ出来ないので、「普通」にしましたが、これがホラーとは思いません。
人間の汚物的側面を思い知る、ただただグロテスクな作品集(臭)です。
一般人がこれを「傑作」って良いものか?判断に苦しみます。
帯では著名人(京極や綾辻)が褒めてますが、ポーズにしか思えない。
エッジな世界観書けばそれは傑作・名作になるのか?そんなこたぁないでしょう。

ただ、それだけでは終わらないナニカが存在するのも確かで、その点を見れば
何らかの才能を感じることも確かです。
以下各編短評で

・C10H14N2(ニコチン)と少年
シュールな児童小説風。
人間は、自分より下と思ったものには、簡単に酷い振る舞いが出来るというのがテーマか。
どこでタバコの話になるんかと思ったらそうならず、頭を捻るのみでしたが、
読後1時間くらいして、ニコチンてそうゆう意味か!と気づいた(笑)。
まぁ何にしてもクダラナイ話です。

・Ωの晩餐
冒頭とラスト近辺で、こんなにも印象が変わるのかという話。
その食性から、莫大な知性を獲得ある”処理人”の世話をすることになった俺は・・・という展開ですが
この本で最も読む価値あるのはこの一篇かも(最も筒井さんぽいと思った話でもある)。
話の中とはいえ、リーマン予想を解決してるらしいし(笑)。

・無垢の祈り
何とも陰鬱な話でございます。
最後、少女は助かった・・・・・とも言い切れませんし。

・オペラントの肖像
最もSFっぽい話で、「1984」や「華氏451度」的なディストピア物っぽくもあり。
どうしても普通の人に、この本の中の話を読ませないといけないとしたら、これしかない。

・卵男
ハンニバル・レクター博士の様な殺人鬼の話かな~と読み進めたわけですが、
”私も”読者も最後に騙されていたことに気づく。
1番”ミステリーっぽい”話かな。普通に面白かった。

・すまじき熱帯
ジャングル奥地への冒険譚。
ここで描かれる「川に住む恐怖生物」は現実なだけに、最もリアルに怖いかも。
現地の言葉が、適当な空耳風日本語の羅列というのが、ちょっと愉快。

・独白する~
最も内容が想像出来なかったタイトルですが、文字通り地図の独白ストーリーでした。
『虚航船団』とか過去にあったので、地図が喋ろうと怯みはしませんが。
地図が何を語るのか・・・はなかなか驚愕のストーリーでしたが、”お坊ちゃん”になってからはちょっとね。
地形を描くと、描いた対象がなんであれ、地図族になってしまう設定は面白い。

・怪物のような~
読んでるだけで痛くなるような拷問話。
簡単な仕事のはずが、その日の獲物(ゲスト)は一筋縄では行かず・・・
拷問屋と拷問屋殺しの対決という構図なのかと思えばそうでもなく、
なんか知らんけど、「絆を取り戻す話」になってるかも。
なかなかオススメ出来かねますが、不思議な読後感はある。

割りと肯定的な短評をした様な気はしますが、帯のように
「宝石」だの「神」だの言う気はさらさらありません。
バッサリ言えば、「悪趣味」の一言です。
ついでに言うと、単行本の装丁が凄い。これだけは手放しで賞賛(特にカバー内側)。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.11:
(3pt)

平山ワールド好きですが。

「ダイナー」や「メルキオール」にくらべると、引き込まれる感じと読後の満足感は少なかったです。
おもしろい話もありましたが、少し期待外れでした。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.10:
(3pt)

これは…ミステリー?

ミステリーでは無いと思います。どちらかと言うと…SFでしょうか。

かなり読む人を選ぶと思います。私は最終話を読んだ後、
食欲が失せて数日食べられませんでした。

人はどこまで残酷になれるのか、登場人物達は絶望や苦痛の末に
何を見出すのか、狂気の中に、一縷の救いはあるのか……。
色々なことを考えさせられます。

友人に貸すような場合も気を付けて下さい、友人を失う可能性があります。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.9:
(3pt)

悪くはない、という感じ

面白かったもの、面白くないというか読みづらいものの、クッキリ二分された印象。
■ニコチンと少年
不条理感が、いかにも平山テイストと思った。
何の解決も無く、説明もない感じに好き嫌いが分かれると思う。
けど、それが夢明クオリティ。
■Ωの聖餐
人食い+数学。
一番、読んでいてゾクゾクした。
■無垢の祈り
一番、夢明らしさを感じた。
■すまじき熱帯
悪夢の冒険譚。
ロクでもない話、いい意味で。
あとの作品は、冗長に感じた。
それは、個人的に『超怖い話』、『東京伝説』の分量になれたせいかも知れません。
でも、作品の出来、不出来に寄るところもあると思う。
まあ、そんな波も夢明特有なものだと思うので、肌に合わないな、という感じも含めて楽しむべきなんだろうな、と思った。
独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫)より
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No.8:
(3pt)

グロテスク小説

奇抜なタイトルと「このミステリーがすごい」1位で知られる本書だが、この小説にミステリーの要素はなく、ホラーと呼ぶのも違う気がする。
新しいジャンルとして「グロテスク小説」に分類するのが妥当だろう。
この小説から受ける印象は「恐怖」ではなく「不快」である。
ただただグロい情景描写が続いてゆく、これを「独特の世界観」と評するに値するかどうかは見解の分かれるところであろう。
評価の分かれる本と言ってしまえばそれまでだが、「この本を好きだという人とは親しくなりたくないなぁ」そんな本である。
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No.7:
(3pt)

度を越した異常さが、この作品の魅力でもあるのだろう

 2007年版このミステリーがすごい!第1位、2006年度日本推理作家協会賞受賞である本作は、異常な作品である。この度を越した異常さが、この作品の魅力でもあるのだろうけど、好き嫌いがはっきり分かれる作品であることは間違いない。自分はあまり好きではないタイプだった。どこがミステリで、どこが推理なのかは読み終わったあとでも謎である。(この謎が解けない時点ですごい秘密とかに気づいていないだけかもしれないが。。)オムニバス形式の短編集で、「世にも奇妙な物語」をとてつもなくグロくしました、といった様相。というか、もう「グロい」どころの騒ぎではないね。どんな精神状態であればこのような文章が書けるのか不思議であるほどのこの壊れっぷり。読んでいて、体のあちこちが痒くなる感覚。そんな中、ある種の爽快さも感じるのが不思議である作品だ。
 壊れた社会に巻き込まれた太郎が老人との出会いで変わってゆく「C10H14N4(ニコチン)と少年」、人を食べ死体処理をするオメガが最後に食したい人間は「Ωの晩餐」、見捨てられた少女の祈りは殺人犯に届くのか「無垢の祈り」、芸術が禁止された条件付けの世界を描く「オペラントの肖像」、死刑囚のために刑務所に導入されたロボットとは「卵男」、賞金首を追って異常なジャングルに入り込む「すさまじき熱帯」、地図の独白により明るみになる真実「独白するユニバーサル横メルカトル」、夢に救いを求める「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」。
 とくに、本作品のタイトルともなっている「独白する―」と「C10H14N4(ニコチン)と―」は、なかなか味がある語り口で新鮮だったし、「卵男」はなんだか「羊たちの沈黙」に、「すさまじき熱帯」は「地獄の黙示録」の最後の方に似ていて面白かった。
独白するユニバーサル横メルカトルAmazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトルより
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No.6:
(3pt)

これってミステリーなんですか?

どっちかというとホラー小説のような気がしました。
夢と現実の境目を描いたようなグロ描写は凄まじく、読み手を選ぶでしょう。
というか、まともな人間は読まない方がいいと思います。
怖いかと聞かれれば、どうかなあ。
今や現実の方が凄惨な事件は多いし・・・
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No.5:
(3pt)

「下劣」です

 評価の高い作品なので、うっかり読んでしまう方が続出することが予想されます。
 警告。これ、いやな後味ですよ。しかも内容は「下劣」。登場人物の性格は「愚劣」。
 わざわざお金と時間をつかってまで嫌な思いをしなくてもいいだろうと思う方は、読まない方がいいです。
 もちろん、「この世の汚さから目をそらすな」という物言いは存在しますが。しかし現実は充分醜いですし、「目をそらすな」とおっしゃる方々が、そんな醜い世界を変えるための努力をしているわけでもありません。(むしろ、汚いことを書いたり読んだりしたいだけの人が大部分です。)
 読まなくても、読みたくないとおっしゃっても、この本の場合、全く恥ではないと思います。
 わたし的には、読まなくても良い本でした。
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No.4:
(3pt)

微妙

個人の読書歴によってスッパリ感想が別れる作品。
既存のモンにちょっとチガウ味の
薬味いれてオリジナルですって売ってるニセ新商品みたいな...
パクったとか言わんけど、つい最近流行った映画とかに酷似してて
それも多数の話で使用してて...このミス一位、信用でけんなって事。
グロ描写とか全然グロくないし!血とか糞とか字だけで興奮できる人凄いな!
ストーリーとか構成に、臭いたつ怖さがないよ。
星3なのは、短編たくさん書いてる人だけあって、キレはあるかな...(一話の長さとか)
最後まで読めたし、あんまり本よまん人になら勧められる可能性あるんで。
独白するユニバーサル横メルカトルAmazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトルより
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No.3:
(3pt)

『Ωの聖餐』オススメ。

小説読んで寒気がしたり、ついつい顔をしかめてしまうことって中々ないと思います。
物語を読む時って、自分は現実に生きているという安心を土台にして、創作された世界に小旅行する感じだと思っているのですが、
その安心が崩されそうになるほど、この小説は負の強い力を持っていると感じました。
評価している割に★が少ないのは、すべての短編を支持しているわけではないからです。
残念ながら半分くらいしか興味が持てませんでした。
その中でもオススメなのは『Ωの聖餐』。
とにかく恐怖が垂れ込めていて、ジメジメとした嫌な匂いが感じられそうなくらいリアル。
この作品こそ、平山夢明の真骨頂なのではないでしょうか。
独白するユニバーサル横メルカトルAmazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトルより
4334925103
No.2:
(3pt)

独特の世界観

本作は「このミス」で選ばれるまでまったく知らなかった。というか著者も知らなかったのが。
グロテスクな描写ばかりなので、それが好きか嫌いかによって評価は分かれそう。中には星新一のショートショートを思い浮かべるような作品もあった。
本作の評価がどうかというと、人によってはっきり分かれそうなので書きづらいが、個人的には可もなく不可もなくといった感じ。ただ、この本作がなぜ「このミス」で1位になったのかだけは最後までわからなかった。ミステリーという感じはしないんだけどなぁ・・・
独白するユニバーサル横メルカトルAmazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトルより
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No.1:
(3pt)

ちょっと期待しすぎたかな…

帯のヨイショコメントや、ファンの方の絶賛ほどにはいいとは
思えませんでした。
8本入っている中では、後半の3本はなかなかの出来でした。中盤あたり
までは、既視感しかないような安手のSFのイメージだったのですが。
実験的にいろんな文体に挑戦しているあたりも楽しめるし、最後の作品が
なかなか強烈なので、読後直後にはインパクトが残りますが、それでも
これ以上の世界を創造しうる小説はいくらでもあります。
個人的には、絶望と生理的な嫌悪感に満ちた最後の作品はかなり好みです。
独白するユニバーサル横メルカトルAmazon書評・レビュー:独白するユニバーサル横メルカトルより
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