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グロテスク
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グロテスクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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おばさんの書いた少女小説。 これを読んで、人間のどろどろした部分、女の怖さ、いやらしさを描ききってる、なんて感想を漏らすのは、幼稚だと思う。この社会で何十年も社会人をやっていれば、結婚して一人の女と嫌でもずっと向き合っていれば、誰だってそんなこと骨身に沁みて感じているはず。 それにしても慶應付属の子女たちから抗議は出なかったのだろうか。私たちいくらんでもこんなに卑俗で劣等な人間じゃないわよ、と。 思春期の娘が、友達の家に遊びにいって、建付けが安普請だという感想を抱くだろうか?これはまさに通俗ななおばさんの視線です。人間を戯画化して描いて大人の鑑賞に堪えるには、よほどの知性が必要。筆者は自分以外の人間を、どこかで舐めているのではないですか? | ||||
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現実は汚いものが多く,それを見つめ受け入れる必要があるのは分かる。 しかし,その表現としてこれだけのボリュームが必要だったのだろうか。延々と続く暗い話しに気が滅入るだけではなく,正直退屈さえ覚えた。時間のない人は最後まで読む必要はないんじゃないかと思う。大きなどんでん返しがあるわけではなく,最後まで同じ調子の話しが続くのだから。 | ||||
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最後、今まで周囲の者に対して常に批判的な態度をとっていた主人公がいとも簡単に今まで批判していた人たちと同じ道を進んでいくあたりでの心理的変化の説明がなさ過ぎるというか、短絡的過ぎて主人公の言動に全然共感できなかった。それに主人公は、妹が美人ということでそれに自分の人生が振り回されているといっているけれども美人の規定も人それぞれだから単に美人と書かれてもぴんときませんでした。あまりにも批判的な主人公の表現はわざとらしいし、くどくどしくて好きになれませんでした。どうして常に他人を批判するのか、そんなに批判的になっても結局は批判している自分が一番いやになったりむなしくなるのに、なんか頭が悪いなあと思って、批判的にしか考えられない主人公が、かわいそうな人だと思いました。他の人たちの考えも結構過激な部分が多いし、日常の感情からは跳躍しすぎのような気がしてちょっとついていけませんでした。結局住む世界や時代が違いすぎるということなのでしょうか?過激すぎる内容についていけず共感はできませんでしたが、部分部分での描写では共感できる部分もありました。 | ||||
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何をもってグロテスクと呼ぶのか、は人それぞれです。 主人公(絶世の美女を妹に持ち美に対してコンプレックスのある語り手である女)、その妹「ユリコ」(絶世の美女、生まれながらの娼婦)、主人公のクラスメイト「和恵」(ちょっと鈍いあるいは堅物で融通の利かない、イケてない女)、主人公のクラスメイト「ミツル」(非常に頭の良い冷静に見える女)の4人を中心に物語は進みます。 40歳になった主人公が娼婦として殺された「ユリコ」と「和恵」の裁判を傍聴しに向かう場面から、過去を振り返りながら進むのですが...。 やはり 女 であるという事は大変な事なのでしょうか? テーマとしてこの小説は楽しめました。が、物語として、その世界を楽しめたか?と聞かれると悩みます。出てくる登場人物の、「求めるモノがあまりに高い為に生じている辛さ」にオナカイッパイ になってしまいます。登場人物達の絡みもちょっと都合良すぎるかな、と。 女である事はグロテスクでも何でもないと思います(男性と比べる事において、習慣や文化や年代等あらゆるものから影響を受け、そして有る程度刷り込みとして、前提があり、その差はありますが)、しかし「なりたい」、あるいは「あるべき」(幻想として使われる言葉を使うなら『本当の 私 』)女を意識するならば 女 である事は難しいかも知れません。 でも、それならば小説でやらなくても良かったのでは?と思ってしまいます。 | ||||
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佐野氏のルポを読んでも分からなかった、OLの気持ちがどう描かれているかに注目して読んでみた。一応の筋として和恵の生い立ちと性格は書かれているが、肝心のなぜ売春に至ったのかについてはぜい弱だと思う。それはこの小説が現実の事件を越えられなかったことを象徴している。ユリコの怪物的な美しさも十分に表現されておらず、「薮の中」的な構造も機能していない。女は美醜に一生支配される。たとえ、自分がそこから降りたとしても。日常風景に隠された差別や貧困や悪意や欲望や堕落が……というような事は、目新しくもなく、もっとコンパクトに表現できたと思う。嫌みな表現を我慢して読んだ末の結末がこれではがっかりです。岡崎京子のリバーズエッジでも読んだ方がいいです。 | ||||
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最後に出てくる百合男、あれは蛇足。 | ||||
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現実に密着しすぎて題材をうまく消化できなかった憾みがある。モチーフになった事件それ自体のほうがこの小説より遥かに文学的だと思うのは自分だけだろうか? 俗に「事実は小説より奇なり」と言うが、著者は現実に起きた東電OL事件やオウム真理教事件の影を追っているに過ぎない。そして当然ながら、物語そのものが持つ衝撃度において、この作品は現実に起きたこれらの事件を一歩も超えることができていない。この小説の語り口は江戸川乱歩を意識したように見受けられるけれども、さて物語の内容はと言えば、乱歩と違って野放図な文学的想像力の羽ばたきなど期待すべくもない。残念ながら、フィクションの醍醐味を感じさせるには程遠い作品としか言いようがない。 | ||||
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空前のおばさん小説しかも出てくるおばさんが全員美人じゃないグロい、というより怖いよ今もおばさんたちが世界に生息していると思うとね | ||||
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OUTでおなじみの桐野サンこの人はほんと人間の悪意を表現させるとうまいねしかし文章には独特のクセがある 特に本作はその傾向が強い結論としての「売春するのは世の中に対する復讐」という理論はちょっと弱いかな これじゃ村上龍 ラブ&ポップの「援助交際する女子高生はお金やブランド物がほしいわけじゃない 彼女達は小冒険がしたいんだ」というアフォな理論と変わらないあと気になったのが主人公(ユリコの姉)の名前が最後まで出てこないのはラストのオチのための何かの伏線だと思ったが結局なんの意味もなかったのは合点がいかなかった私は東電OL事件なるものを知らなかったが 事件の経緯を見てみると本作はまんま模倣している 引用というレベルではないようだこのような作品の作り方はどうかと思う | ||||
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3人の女性が主人公として扱われているが人物描写に区別が出来てない美女もエリート女性も美女の姉妹も結局セックスに縛られた同一人物のようだ536ページ2段書きでセックスに対する吐露を読まされる売春によるこの世に対する復讐は、人間としての尊厳を失うだけこのことに気付かない寂しい女たちの根源が差別というのなら、差別を理由にした戯言小説にしか読めない | ||||
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ダヴィンチで浅草キッドさんのお奨め本で知り、私は実際の事件を知らないからこそ、軽い興味で読んでみたのですが・・。本当に気分の悪くなる反面、情景が自然と頭の中に浮かんでしまう物凄く怖い本でした。なぜ?そこまでして自分を痛めつけるのか??もっと他の生き方を選ばなかったのか?でも、女の人の内に秘めたドス黒い心理は、簡単に想像がつく程に私も女であって。。浅草キッドさんは、佐野眞一さんのノンフィクション「東電OL殺人事件」と読み比べて欲しい。との事でしたが、私はもうこの事件の真実に目を向ける事は、やめておく事にしました・・。 | ||||
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この本の感想は、女性と男性とでは違ってくるのではないでしょうか。女性の嫉妬・悪意が、うんざりする位、執拗に生々しく描かれています。女性の私には、正直、共感よりも嫌悪感が先立ち読み進めるのが辛かった。人間の感情の中で「嫉妬心」ほど醜く手におえない物はないのではと思います。結局、手におえなくなり自滅していく女性たち。また、彼女の作品には、必ずといっていいほど、性に溺れる中年女性が登場しますが、異性には興味をそそる存在かもしれませんが、同性の私には、まさに”グロテクス”です。決して清廉潔白を気取るつもりはありませんが・・・ | ||||
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途中から読むのが辛くなっちゃいました。最後はパラ読み。今回ちょっときつすぎ。あたし的にはOUTの頃の桐野夏生が一番良かった気がします。でも女のエゴを書かせたらこの人以上に書ける人はいないんだろうな~。できっと次回作も見ちゃうんだな。これが桐野夏生のすごいとこ?怖いもの見たさの方にはお勧めかな? | ||||
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高い評価が並んでるけど、どこが良いのかサッパリわからない。コンプレックスの塊のような女が、一人称でしゃべってるんだけど、そもそも誰に向かって話してんの?その他の登場人物も、みな一人称か手紙の形で話してるのだが、ダラダラと長いだけで疲れました。人間の心の奥底にあるグロテスクな部分を照らし出してるのは分かる、だけど、いらない部分が多過ぎる感じがしますね。男性からみると、「人一倍綺麗な妹を持つブサイクな女のひがみ」に思えてきます。たしかに人間の心には醜い部分もあるでしょう。でも、この小説は醜い部分だけを重点的に描いて、本来の人間の持つ美しい部分は描かれてないですね。読み進んでいくにつれて、不愉快な感情さえ抱いてしまいました。こういう話は女性向きなのかも・・・?私のまわりの友達もこの小説を読みましたが、男友達はほとんど不評でした。要約すると、綺麗な妹を持つ女のひがみ、成績は良いが美しくない女の身勝手な思い込み小説ですかね。男性にはお奨めしにくい、と言うか、男性には分かりづらい小説です。 | ||||
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評価が高かったのでめちゃ期待してたのに “なんだこりゃ?” って感じ。「東電OL殺人」をそのまんま持って来ただけじゃないですか。最後に何か期待させてくれるモノがあるのかと思ったらソレも無し。なんとも期待はずれな作品でした。 | ||||
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