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ダーク



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【この小説が収録されている参考書籍】
ダーク
ダーク (上) (講談社文庫)
ダーク (下) (講談社文庫)

ダークの評価: 3.91/5点 レビュー 57件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(2pt)

上でがっかり、下で諦め?

作品としては面白かったです。ドタバタしていて展開が速いので一気に読めます。このシリーズのじっとり暗い感じが好きだったので、急にバイオレンスちっくになって戸惑いました。もうこのシリーズは終わらせたかったのかな?
ミロシリーズにしないで、独立した物語にしても変わらない気がしました。ミロシリーズでこれをした意味は私には感じられませんでした。OUTあたりに作風が似ていた気がします。
ダーク (下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ダーク (下) (講談社文庫)より
4062753863
No.3:
(2pt)

最後まで一片の救いもない

女探偵・村野ミロシリーズの最新刊。作を重ねるごとに、村野ミロは“ブッ飛び”続けているのだが、まだまだその路線は続くらしい。「40歳になったら死のうと思っている」というセンセーショナルな見出しから始まるこの物語は、賛否の分かれるところだろうと思うが、正直言って私にはちょっといただけないものだった。人間は元来身勝手なものだし、村野ミロ自身も、これまでこのシリーズに登場した人物達も、すべからく身勝手な人間ばかりが登場していたが、今回はその最たるものと言うべきだろう。日本から韓国、そしてまた日本へと舞台は移るが、最後まで一片の救いもない物語である。愛憎半ばする義父を見殺しにしたミロは、義父が最後に愛した女である盲女・久恵に追われ続ける。久恵から逃げよう、逃げなければ、という考えはまったくないものの、40歳で死ぬまでの時間をどこか遠くで別人の様に暮らしたいと願うミロは、別人のパスポートを手に入れて韓国へと渡る。良き隣人であった筈の友部の裏切りに合い、久恵だけでなく、義父の昔の仕事仲間にも執拗に追われるが、韓国では束の間の休息を得る。身勝手な行動で、関わる全ての人間を災厄に巻き込み、毒を撒き散らして突き進むミロは、驚くことに今作で子供を産むのだが、これもまた刹那的な行動でしかない。桐野夏生得意の“砂糖菓子の様に崩れてゆく”描写は、登場人物の全てに延々と繰り返される。結末の様子からすると、遠からず同シリーズの続刊を刊行するものと思われるが、どこまで行ってしまうのか…。発行されれば恐らくまた買ってしまうだろうとは思うが、読後感が悪くなって行ってしまうのはちと困る。
ダークAmazon書評・レビュー:ダークより
4062115808
No.2:
(2pt)

ここまで壊す必要があったの?

私は村野ミロが好きだったので、ここまで壊されると少しキツイ。
善三がいきなり心疾患を患っていたのはどうかと思うし、
久恵に至っては、心情は理解できるけど行動はありえない。
何だかすっきりしないのは、大作なのだけどいまいち辻褄があっていないからだと思う。
人生は辻褄の合わない理解に苦しむものだと作者は言いたいのかもしれないけど。
今までのミロは好きだった。このミロは嫌い。
ダークAmazon書評・レビュー:ダークより
4062115808
No.1:
(1pt)

特出しすぎた女性心理・・・・・・

分厚さに惹かれて、桐野夏生さんの本をはじめて手に取りました。めまぐるしく舞台が展開する為、長さを感じさせない作品です。しかし主人公の破滅的な人格や久恵の幼稚さはがりが目に付いてその激しさにひとつの共感すら覚えませんでした。感情に流され、我を張り、攻撃性を秘めて、媚び、計算高く、狡賢い。恋に溺れ見失い、男とともに生きることにすべてを賭けた女たち。その割に、40歳で死のうと思ったという信念を新しい恋によっていとも簡単に投げ出す安易さにその心理描写の少なさに驚きを隠せません。彼女たちは自立しているようで、常に男の影に囚われています。更に具体的な計画性を一切持ちません。かなりいきあたりばったりで展開していきます。ミロの探偵業なりの鋭さを感じたのは鄭とのラスト近くの会話だけでそれ以外に彼女の知性を感じさせる部分は無かったです。久恵に至っては、人の心を読める筈なのに、どんどん傲慢で馬鹿になっていきます。始まりの惹き込まれる様な創りや、上手な人間描写に期待をしたのですが、読了感は良いとは言えませんでした。作者の女性は、凡そ男性脳的な思考の方なのかもしれませんね。
ダークAmazon書評・レビュー:ダークより
4062115808

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