■スポンサードリンク
ダーク
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公があまりに拗らせているので読み切るのに苦労しました。 私にとっては主人公は魅力的ではなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「雨」「夜」「薔薇」そして今回の「闇」を総括したコメントです。 今作「闇」は最も展開が劇的で面白く、一気に読めました。「雨」なんて読了に10日くらいかかったのですが、がんばってこのシリーズをコンプリート出来てよかったです。 …それにしても、ミロの行動原理にかかる無軌道っぷりにはツッコミどころ満載でして、ギャグ小説か!?と叫びたくなることが度々ありました。 気にかかる主な点は以下でしょうか。 ① 惚れっぽ過ぎ 「闇」冒頭で「あんなに成瀬を愛していたのに」的なことを言い出して唖然。ウソつけよ、あの(ミ)容疑者&(成)追跡者の関係で過ごした1週間で惚れるわけないだろ、と。それは愛じゃない。結局、面食いなんですよ。愛より発情では?そもそも、最初からミロは成瀬がかっこよくて魅力的、みたいに言っていたし。その証拠に、「夜」でも外面だけかっこいいゲスAV会社社長に対して容易に体を開きます(2回もH)。 お前が「愛」を語るなよ、とすら思いました。そして、成瀬自殺を教えてくれなかったことを理由に(多少性的嗜好が変でも)優しかった義父を殺すなよ、と。 「闇」の途中で出てきたミロの心象描写「成瀬とは誰だ」(←あれだけ騒いだのに…)は、不意打ちでした。抱腹絶倒させないでください。 ② 行き当たりばったり過ぎ 「闇」を除く3作での探偵業の描写、お粗末でしょう。切れ者でもカッコよくもない。たまに探偵としてのノウハウを発揮し捜査対象をかく乱したり情報をうまくゲットしますが、基本的に捜査方針は行き当たりばったり。発情して二枚目に抱かれ仕事で失敗することも。しかも、「今日できる事を明日に引き延ばす」という怠慢でさらに失敗することも。もっと思慮深く優秀な主人公なら、思い入れも強まったのに…。 ③ 不健康過ぎ 30過ぎて喫煙・飲酒しまくりほぼ昼夜逆転。夜中(というか早朝)目覚めてしまったらいきなりウイスキーを飲む蛮行。私も20代までは飲酒喫煙夜更かししていましたが、さすがに30超えたら自制しましたよ。こういう自堕落で切れ者でもない女性が、作り話とはいえなぜモテ続けるのか説得力がない。 韓国人の愛人になってからキメセクしまくったくせに、離脱症状の記述が一切ないのは「おいおい、実はまだヤクやってんじゃないの?」という疑惑を読者に抱かせること間違いなし。 「外」「頬」から20年以上遠ざかっていた桐野作品ですが、今回ようやくミロシリーズを読破できてよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
諦めかけていた本が読めて大満足です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村野ミロのキャラクターに、惹かれて、シリーズ最終まで読み進めたがこれは、ダメ、飽きてきたこともあるが、上巻で、残念! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
賛否両論あると思いますが、私はガッカリした派です。このシリーズが特に好きだったので、急に主人公始め登場人物の性格が変わってしまった印象です。ミロだけなら心境の変化かと取れますが、お父さんや他の登場人物もいきなり壊されてしまった感じ。 今までの世界観を壊したかったのかもしれませんが、このシリーズのちょっとレトロで直接的でない不気味さとか暗さが好きだったので残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作品としては面白かったです。ドタバタしていて展開が速いので一気に読めます。このシリーズのじっとり暗い感じが好きだったので、急にバイオレンスちっくになって戸惑いました。もうこのシリーズは終わらせたかったのかな? ミロシリーズにしないで、独立した物語にしても変わらない気がしました。ミロシリーズでこれをした意味は私には感じられませんでした。OUTあたりに作風が似ていた気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
探偵村野ミロは愛する人の死を知ってから、その生き方を大きく変える。 まずは自分の義父の殺人に向かう。 周囲を顧みず、自分の思うがままに生きるミロは、多くの人に狙われる。 おそらく読者が抱くであろう登場人物達に対する負の感情は大きい。 読んでいてかなり不快になるが、 その内容にはかなり引き込まれる不思議な小説。 日本を離れてからのミロのその後が気になるが、それは下巻を楽しみにしたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
韓国へと渡ったミロ。 そこで徐との新たなる生活が始まるが、追っ手の魔の手が忍び寄る・・・ 運命に翻弄される中、なんとか生きながらえるミロ。 登場人物達を含めて、どのような結末を迎えるのか・・・ 結末は賛否両論あると思うが、ひとまず長い物語が終わった。 「東京島」の時も感じたが、著者の作品は読むのにエネルギーを使う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
500ページを超える単行本は重い。文庫にすればよかった。 顔に降りかかる雨 から 続けて読んだので 間の作品の事はわからないが 面白い。久恵という盲目の女が 恐ろしいのと、実際の光州事件も絡めて、 最後は 沖縄で子供とともに生きていく、まだ 続きがあるような終わり方も 内容がハードなだけに余韻が残る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミロは壊れたと言うよりも、運が悪いだけ。運が悪いのに気づかずにソッチへ突っ走っちゃった感じである。 壊れてんのは周りの人間だと思います。元親友と義父の女がすごく狂っている。 かつての親友が自分の景気が悪いときにミロに金貸しちゃって生活が困ったからってだけで、本気で殺そうとか何故ミロをあんなに憎むのか解らない。 久恵も自分の恋人が死にそうで、見殺しにした娘が許せないのも解らない。もともと二人とも残虐な人間だったのでは? そんな二人に眼をつけられて追われて逃げるミロのお話。 久恵が嫌悪感を感じさせる人物なのに、はいつくばってでも生きようとするところが魅力的なキャラだった。 大女で怪力、幼稚な思考の割りに頭の回転が速く、誰とでも寝るし、第六感の発達とヘドロの中でも適応できる生命力、暴力的で残虐な性格など、盲人なのに弱弱しいところが一切無いのが潔かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
桐野夏生さんの作品には、女探偵ミロシリーズというのがあって義父の後を継いで探偵になるんだけど、なかなか面白くてみんな読んだ。 ずっと、法律に基づいて、犯人を捕まえる正義の味方だったのに、最後にミロが壊れた。 ミロは夫に自殺された心の傷を抱えていたのだが、事件の最中に愛した男が友人の殺人犯であることを暴き警察に逮捕させる。 しかし、愛していたので、出所したら一緒に暮らすことを夢見ていたのだ。 だが、その恋人にも獄中で自殺される。 そこで、ミロは完全に壊れてしまい、義父を殺し、髪の毛を金色に染め、偽造パスポートで韓国に逃亡し、ヤクザの男の愛人となり、麻薬で狂喜のセックスに耽る。 偽造のブランド品を売りまくるうちに、ある中年の日本人に騙され、睡眠薬入りの酒を飲まされ、寝ているうちに両手両足を縛られ、犯されてしまう。 気が付いたミロは、その日本人を絞め殺す。 その日本人の兄弟が日本のヤクザの幹部だったため、命を狙われて追われることになり、ミロが愛し始めていたその情夫も殺される。 日本に戻ったミロは、その犯された日本人の子供を身籠っていることを知り、堕胎しようとするが、ひょんなことから産むことになり、日本人の兄弟に、その赤ん坊を奪われそうになる。 何の愛情も感じていなかったはずのその赤ん坊に突然愛情を抱き、赤ん坊を抱えて逃げる。 さて、その後のミロと赤ん坊はどうなるのだろうか? このミロが壊れたところを読んで、僕は呆気にとられ、最初、ガッカリしたが、何処まで堕ちるのか、だんだん夢中になって読んでいた。 ミロシリーズは、最後のこのミロが完全に壊れてしまう部分を書くためにあったんだということがそのとき分かった。 確かに、それまでは、あまりに桐野作品としてはノーマル過ぎた。 桐野作品がそんなはずはないと、少しガッカリしていたのだ。 最後に、桐野作品の真骨頂が顕われた! これが桐野作品なんだ! やっぱり凄い、桐野作品は凄い! アウトローを書かせたら桐野夏生さんの右に出る者はいない! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
剛腕で読者をねじ伏せる、と言ったらいいのでしょうか。 登場人物全員が被害者であり加害者。地獄の淵を全力疾走し僅かにでも休もうとした者が容赦なく地獄へと転がり堕ちる。どの人物に両手をあげて共感することもできず、けれどその生きることを欲する凄まじいエネルギーに打ちのめされずにはいられない。 是も非も言わせず、読む者を組伏して魅了する常軌を逸した小説、だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現時点では、探偵村野ミロのシリーズの最新刊(完結編?)です。今までの、ある事件の謎をミロが解決していくという、ストーリーで読ませるものではなく、『OUT』『柔らかな頬』(直木賞受賞作)に続く作品であるとおり、物語の登場人物のほぼすべての人の心の動きを軸に書いていく筆致です。 韓国の光州事件を間に挟むなど、そのスケールの大きさにはいつもながら驚かされます。桐野さんが相変わらずダイナミックでアグレッシブな作家だということがひしひしと伝わってくる一冊です。 探偵ミロのシリーズと思わないで読むことができますよ。お薦めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いったい村野ミロに何が起きたんだ? と言うより、作者に何 が起きたのだろう。前作『天使に見捨てられた夜』では上質な 女流ハードボイルドの世界を構築していたのが、本作では一 転、題名そのもののダークな世界となる。 前作でミロと良い関係を築いていたゲイの隣人友部は、裏切 りや打算に塗れた人物として描かれている。作者はゲイにで も振られたのだろうか。 物語を読み進めるうち、ここに書かれている世界は全てギャグ なのでは無いかとすら感じてしまった。そんな中で、ミロの義父 善三と暮らしていた盲目のマッサージ師、久恵の描写は秀逸。 愛する男を殺され、ミロに復讐を誓う姿には女の執念を感じた。 この作品ではミロの変貌振りが唐突すぎる。獄中の男の手紙 を隠匿していたくらいで義父を殺そうとまでするだろうか。今ま でのシリーズを読んでいた読者には戸惑いが大きいだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの人の書くように、私も、これまでのミロ・村善のシリーズと余りにもタッチの違うこの「ダーク」の行く末を悩みつつ、上からこの下に突入した。 もう何というか、落ちるところまでは落ちる、と言う感覚。 行き着くところまで行くであろう。。。そしてその行き着くところは「死」、を予感させながら、ひたすら破滅へと進もうとするストーリー。 著者の筆力で、それでもぐいぐいと引っ張られていって、あぁ、自分もミロの死を受け入れようとしているのか、と絶望しつつ。 本編と関係ないところに、もちろん、多くの人生があるわけで、その多くの別であったはずの人生が、どこかで交錯し、本編の行く先も、ミロも行く先も大きく変えていく。 絶望の中の、かすかな希望。 あぁ、救われたのかなぁ、自分も、と言う安堵感がかすかに広がった。 古い言葉だが、捨てる神あれば拾う神あり。 そうして、また次への希望がわいてきた。次に進まなくてはならないのは、またしんどいことなんだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやぁ、困ったとしか言いようがなかった。 (上)だけ読んでいるうちは、ほんと、なんと言っていいかわからなかった。 全体の流れ、スピードと、その流れが下へ下へ、破滅へ破滅へと言うところ、そしてろくな人間が出てこないところは、正直なところ、馳星周の小説を読んでいるのか、と言う錯覚に陥るほどだった。 そうか、ミロは行ってしまったのか。もう読むのよそうか。。。 いや、でも、その行きつくところを読まないといかん。いかん。 そうして、何とか鼓舞して、自分の甘えを叱って、下巻へと突入したのでありましたぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「顔に降りかかる雨」→「天使に見捨てられた夜」→「水の眠り灰の夢」→「ローズガーデン」と来て、本書を手に取りました。「水の〜」で村善のカブが私的には上がっていたので、前半、心臓疾患とか久恵との関係にかなりぶっとびました;;トモさんの描写といい、鄭の描写といい、レビュアーのみなさんがおっしゃるように、確かに登場人物のダークサイドを描いた作品ですね…でも後半の徐の過去、徐とミロの絆の部分を読んでせつなくなってしまいました。単純な解釈かもしれませんが、せつない系に弱いので★4つです。続編が出るとしたら、はやく読みたいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
連作と知らなかったので、ほかの2冊を読まず、本書を読みました。 成瀬という人間がどういう人間だったのか、為三が、友さんがどんな人間だったのか、前2作 には彼らを別の面から捕らえて描かれていたのでしょう。 私はそれを飛ばしていきなりダークサイドを読んでしまったんですね。 前2作を読めば、彼らの行動の背景にあるものが判り、もっと面白かったのだと思います。 除の過去の話がすごく面白かった。 除がこの作品の中で一番丁寧に描かれてると思うし、かっこよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の村野ミロが、親友(シリーズ1作目で殺害された宇佐川耀子)の母親を見舞いに訪れるという一見穏やかな導入部。だがその母親の発したある一言により、シリーズを通しての読者を引きずり込む怒涛の展開が始まる。 前作までような探偵ものではないし、これまでの人間関係は大きく崩壊します。そのことに戸惑いつつも、北海道の路上でミロと「村善の女」がすれ違う瞬間、追われる身となったミロが韓国人に成りすまし男と出国する瞬間、行き先の韓国でミロがトモさんに見つかってしまう瞬間……。そんな瞬間瞬間の物語に魅了され続け、最後まで読み通してしまいます。ファンとしてはミロが人間として逸脱していく姿にも戸惑いつつ、最後の1ページまで誰にも媚びない彼女の格好よさに、やはりまた続編を期待してしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻とは一転、登場人物の壊れっぷりに拍車がかかり興奮して最後まで一気読み。1・2作とハードボイルド調だったにも関わらず様変わりして主人公ミロのキャラクターまでも一変しています。全体的に垢抜けた印象を受けましたが個人的には本作の方が好みです。最後まで筋が読めない緊張感にハラハラドキドキさせられる刺激的なアンダーグランドの世界でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!