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ダーク
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ダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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僕が大好きだったあのミロさんが、トモさんが、鄭さんが…みんなダークサイドに落ちたダースベイダーのように、闇に落ちていきました。これまでのミロシリーズは面白かったけれどもそれでも普通の探偵ものでした。それが…人気シリーズのキャラクターの闇部分をこんなに堂々と描いた小説は記憶にありません。赤川次郎さんの『三毛猫ホームズ』シリーズでこれをやられたらショックを受ける人多いかな? | ||||
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38才の主人公の女性が、ある出来事から人生をガラリと変えてしまう それは彼女にとっては失ってはならない人だったから 人生を変えるまで大きくなくとも、生活を変えるだけでも かなり大変なことで神経が参ってしまうことがある この本の主人公は、とことん前進あるのみの勢いが読んでいで爽快だ ヤクザやホモ、朝鮮人と裏社会に関わる人たちを周囲に固めている為 登場人物の性格描写が明快 長編ですがすぐ読めます | ||||
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分厚さに惹かれて、桐野夏生さんの本をはじめて手に取りました。めまぐるしく舞台が展開する為、長さを感じさせない作品です。しかし主人公の破滅的な人格や久恵の幼稚さはがりが目に付いてその激しさにひとつの共感すら覚えませんでした。感情に流され、我を張り、攻撃性を秘めて、媚び、計算高く、狡賢い。恋に溺れ見失い、男とともに生きることにすべてを賭けた女たち。その割に、40歳で死のうと思ったという信念を新しい恋によっていとも簡単に投げ出す安易さにその心理描写の少なさに驚きを隠せません。彼女たちは自立しているようで、常に男の影に囚われています。更に具体的な計画性を一切持ちません。かなりいきあたりばったりで展開していきます。ミロの探偵業なりの鋭さを感じたのは鄭とのラスト近くの会話だけでそれ以外に彼女の知性を感じさせる部分は無かったです。久恵に至っては、人の心を読める筈なのに、どんどん傲慢で馬鹿になっていきます。始まりの惹き込まれる様な創りや、上手な人間描写に期待をしたのですが、読了感は良いとは言えませんでした。作者の女性は、凡そ男性脳的な思考の方なのかもしれませんね。 | ||||
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桐野夏生さんらしくてとても面白い作品でした。 ミロの波乱万丈な生い立ちを彷彿させるような、 自尊心の塊のような、それでいてどこか頼りなげでじつは女らしい女性。 ミロはカッコいいです。 でも他の方のレビューを拝見すると、シリーズを読まれている方からは 賛否両論のようですね。 シリーズ物と知らずに読んで正解だったようです。 | ||||
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ミロシリーズを2冊ほど読んでからこれを読んだが、良い意味で裏切られた感じでとてもうれしかった。前の2冊で、このシリーズも他にも良くある「主人公は恐い目にはあうが、決して深刻な被害にはあわない普通の探偵物」と思いこんでいたが、今回は違かったからだ。この作品でミロはとんでもない女になっていた。しかし前作よりも生き生きとしていて自由で逞しくて、今回のミロにとても好感が持てた。トモさんの変貌ぶりにも(変な言い方だが)納得がいった。これで終わるのは残念だ。ぜひぜひまた違う職業のミロも読んでみたい。この作品のミロは別人に近いし、トモさんとの関係など前作と何かとつながりがあるので、かならず前作を読んでから読んでほしい。 | ||||
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ミロシリーズははじめて読んだ。シリーズものとして読まなかったからなのか、さほど面白くはなかった。過去の経緯がさまざまに絡み合うのだがよくわからない。ミロの変貌も一つのテーマらしいのだが過去のいきさつがわからないので面白くない。読んでつくづく思うのは、女は強いなあということ。それに比べて男の弱いこと。肉体的にも精神的にも。男は女がいないと生きていけないが女はそうではない。女が「40歳になったら死のうと思う」なんてことはあり得ないというわけだ。ストーリーとしては話が唐突でつながりがなく、必然性もない。要はミロという女にこれでもかと降りかかる災難をたくましく乗り越えていく冒険談だったのか。 | ||||
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日本人女性の意識改革をもたらすような圧倒的な衝動が、胸のすく想いを喚起させる。女性の主人公の作品は、暴力シーンであろうとセックスシーンであろうと最後はあっけなくスルリと難局をかわしてしまったりする。そんなにうまく行くわけないじゃないかという読者のつぶやきは無視されるのがおち。しかし、ミロは違う。衝動を衝動として真っ正面から迎え入れてしまうその意識と行動力は見事。それ故にこそ、最後の最後で何故あの選択をしたのか一貫性に欠ける。あそこで徹底的にダークになってこそ、ミロは新しい何者とも比較されないミロとして再生されたはずであるのに。 | ||||
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この作品のミロは、脆さと危うさを兼ね備え、何ともいえない魅力を放つ。途中、少しストーリーが膨らみすぎ、「ここまで広げた風呂敷をどうたたむのか?」と不安になった。案の定、たたみきれないまま力技でラストになだれ込んでいったが、決して中途半端な終わり方、と感じさせない筆力はさすが、桐野 夏生。まさにオンナの側から発信したハードボイルド! | ||||
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辞書並みに分厚い本だ。 表紙を開けるとまず軍服を着た兵士や猥雑な街のスクラップが目に入る。今までのミロシリーズと比較してもこの本は明らかに異質な感がする。 内容はまさしくダーク(当たり前だけど…) 慈悲の念や人間の善良といった部分が殆どない。 勿論桐野夏生はそういった類のものを得意とする作家なので、読者はこの光のない物語にどんどん引きこまれてしまう。 何事にも屈しなかったミロが何故ここまで落ちたのか、正直がっかりしている。生ぬるいミルクの様な関係だった友部と断絶して、韓国人の徐を愛するようになったのか、もう少しミロの内面的な移り変わりを抉り出して欲しかった。それというのも私には成瀬や友部のような自衛心の強い繊細な魅力を徐に感じ取れなかったからだ あともう一つ、私はローズガーデンからミロを読みはじめたので、 ・ローズガーデン ・顔に降りかかる雨 ・天使に見捨てられた夜 ・水の眠り 灰の夢 ときている訳だが村善との確執がどうも気になる。 果たしてミロと村善は憎み合うような関係だったのだろうか。 ローズガーデンは読まないでダークを読んだ方が良かったのかもしれない。 | ||||
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分厚い本で、読むのに少し決心がいるけれど、読み始めると止まらない。敵が味方になったり、味方が敵になったり、優位に立ったり、窮地に陥ったり、揺れるミロの立場にハラハラさせられる。シリーズは全部読んでいるつもりなので、ミロがこだわっている男の事件の話も読んでいる筈なのだけど、思い出せない。読んでいる間はとても面白かったけど、おそらく少ししたら忘れると思う。 | ||||
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桐野夏生は僕の中では、決して“裏切らない”作家である。簡単にいえば、駄作が少ない。『リアルワールド』に続いて読み始めた分厚い長編『ダーク』であるが、光州事件のくだりに関してはやや冗長さを感じるが、最後までダレることなく読ませてくれた。この筆力はさすがといいたい。今更ではあるが、女性の奥底に潜む、男では決して理解できない心理を描かせたら、この人の右に出る作家はいないのではないだろうか。この作品は村野ミロシリーズの完結篇であるが、ミロの長い物語を理解するには、どうやら過去の作品も遡って読まなければならないだろう。義父・村野善三のトップ屋としての若き日を描く『水の眠り灰の夢』に始まり、探偵としてのミロが活躍する『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』である。『顔に~』と『天使に~』はまだ未読なんで、ぜひ読んでみたくなった。それにしても『ダーク』に描かれているミロの姿はあまりにも魅力的である。男顔負けの頑ななほどの芯の強さ、包容力を感じる女性的な優しさ、目が離せないほどの細く危ういモロさをもった魅力に、しばらく囚われてしまいそうだ。 | ||||
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獄中の成瀬が死んだことを知ったミロは、探偵を辞め友部に金を借りる。盲目のマッサージ師久恵と暮らす義父善三を訪ねたミロは彼を殺し久恵宛の300万円を奪う。久恵は鄭に連絡し、鄭と久恵と友部のミロ追跡が始まる。突然殺人を犯すミロの行動はなかなか理解できないが、非常にテンポの良いエンターテイメントであった | ||||
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ミロの物語を初めて読んだ。ー40になったら死のうと思っているーこの帯表紙になぜか強く惹きつけられた。そして、この分厚い本が一気に読めてしまったのはすごい。過激なほどに激しいミロの話だが、女心が胸が痞えるほどによく書かれている。いつしか自分もミロの愛人を愛しているような感覚になっていた。ミロが選んだ最後の選択‥それは今の私に希望をもたらせてくれたと思っている。桐野氏はあまりに有名だけれど、本を読んだのはこれが初めて。こんな風に女の気持ちを描写できることに感激。作者自身も好きになった。 | ||||
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ミロの物語を初めて読んだ。ー40になったら死のうと思っているーこの帯表紙になぜか強く惹きつけられた。そして、この分厚い本が一気に読めてしまったのはすごい。過激なほどに激しいミロの話だが、女心が胸が痞えるほどによく書かれている。いつしか自分もミロの愛人を愛しているような感覚になっていた。ミロが選んだ最後の選択‥それは今の私に希望をもたらせてくれたと思っている。桐野氏はあまりに有名だけれど、本を読んだのはこれが初めて。こんな風に女の気持ちを描写できることに感激。作者自身も好きになった。 | ||||
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ミロシリーズは初めて読みましたが、馳星周タッチの話でかなりぶ厚い本でしたが、一気に読みました。是非「ダーク」の続編を読みたいですね。ただ、その前に出ているミロシリーズとは少し繋がらない部分もある様な気がしたので(ダークの後に読みました)ダークはまた新しいミロの話だと思って読むと良いと思いました。 | ||||
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人生を変える恋もあるけど、通り過ぎてしまえば数ある恋のひとつだと気づくこともあります。ただ、それに気づくには時間がかかることもあり、無駄な時間を費やして大切な人をなくすことも・・・女1人で自由に生きている人をみると憧れる子持ちの女ですが、自由も大変そう。人はいろんなしがらみの中で生きていくんだと実感した1冊でした。 | ||||
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乱歩賞受賞作「顔に降りかかる雨」そして、「天使に見捨てられた夜」につづく「村野ミロ」シリーズの完結編です。しかし、これまでの2作を読んできた読者にとって、本当にシリーズと呼んでよいのかどうか・・。読み始めは、ミロや善三の過去2作との違い、ストーリー展開の意外性に驚かされます。しかし読み始めたら止まりません。題名「ダーク」にこめられた作者の意図は・・・。ページ数は多いですが、2段組ではないため、あっという間に読み終わります。作者のストリートテラーとしての筆力に改めて脱帽です。前の2作のほか、村野善三の活躍を描いた「水の眠り灰の夢」もおすすめです。この物語の背景を理解する上で、灰→顔→天→ダークの順に読んでみるのもよいかもしれません。 | ||||
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