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青の炎
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青の炎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全347件 81~100 5/18ページ
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「わらの女」というミステリーがある。最後まで悪がのさばる内容。 映画になり二時間ドラマにもなったが段々と「普通」の展開に変えられてしまって、原作の跡形はなくなってしまった。 この作品に「わらの女」以上のワルを期待していた。 堂々と事業に成功し、のうのうと余生を送るような…。 まさか自殺で終わるフツーの展開とは…。 また、高校生にしては分別があり過ぎるのも不満点のひとつです。 一国の宰相が堂々と犯罪を行なう国ですから何でもアリです。 天網恢恢疎にして漏らさず、なんていうのは時代遅れです。 全ては自己責任、強いもん勝ちの世の中ですから。 | ||||
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櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 | ||||
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ここまで登場人物の心情を明確に表現されてる作品にはなかなか出会えないと思いました。主人公に引き込まれ、フィクションではありながら非現実を現実と認識するまでに読みいってしまう作品でした。 | ||||
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青春を謳歌するべき時期に違う道を歩んでしまった主人公。後悔先に立たず。 | ||||
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ラストの展開には驚きました。主人公は本気で今を生きているんだなと思いました 面白かったです | ||||
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主人公にあまり感情移入出来なかった。一つ目の殺人はわかるのだが、二つ目の殺人いる?二つ目の殺人は実行の動機も大したものじゃないし実行までの期間も短すぎ。主人公はサイコパスじゃないのかと思った。失敗したら自殺なんて。残された家族のことを考えないあたりが高校生らしいということだろうか? 一つ目の殺人のあと素直に捕まっておいた方が家族のためになる。一つ目の殺人まではよかった。 | ||||
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この世界のどこに救いを求めれば良いのだろうか。 きっと様々に存在したはずの、殺人鬼にならずにすむ”逃げ道”が、 なぜか見つけることができなくなる。 逃げることができれば、違う道がもう1本あれば、 彼は、殺人鬼にならずにすんだ。 その選択があまりに自然すぎて、 普通の高校生と何も変わらない、 普通と殺人が日常生活に隣り合わせていて、紙一重であることを突きつけられる。 あまりに日常の、あまりに悲しい選択を 知ることになるこの小説は貴志祐介の最高傑作だ。 | ||||
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切ない殺人者ではないと思う。 妹と母親を守ろうとしたというよりは自分の所有物を取られそうで怒ってるガキの印象ですね。 | ||||
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一気読みしてしまうくらい引き込まれましたけどね。。なんだか哀しいです。 この世から抹消したくなるような人間が側で寄生虫のように存在している主人公の境遇には同情するし、愛する家族を守りたい純真な想いも痛いほど分かるけれど、 人を殺すということは、道義的な面だけでなく自分自身や愛する家族にさらなる精神的苦痛を与えてしまう行為であることを、なぜ理解出来なかったのか。綿密に計画を練るほど神経質で注意深い印象の主人公なのにそこは短絡的だなあと。 まぁ自分が行う殺人行為に強制終了だとかスティンガーだとか名付けるなど、自意識過剰な中二病的幼さは否めない。どんなに賢くて大人びているようでも実際は17歳の少年に過ぎないわけです。 結局のところ、息子が家庭内の現状を嘆き苦しんで訴えているのだから、いかなる事情があるにせよ母親がもっと毅然とした態度で子供達を守るべきじゃあないですかね。 主人公の行為は決して褒められたもんじゃありませんけど、彼が引きこもって何やら思いつめて悩んでるのを分かっていながら口だけ心配だわーって言ってなんもしない母親。 そんな母を守りたい気持ちからの犯罪と思うと何とも切ないわ。 | ||||
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貴志祐介さんの作品は気になりつつも胸をえぐられるのが怖くて、なんとなく避けて来ましたが、心と時間に少し余裕があったので、前から読みたかった『青の炎』を読んでみる事にしました。 読み終わった感想は、切ない。とにかく切ない。文中にも秀一自身が「もしも何かが少しずつ違っていたら」と想像するシーンがありますが、まさしくそう考えずにはいられない心境です。 この先の人生、秀一の母友子と妹遥香はずっと自責の念に悩まされて生きる事になると思うし、紀子の心にも消えること無い深い傷が残るでしょう。秀一はかなり頭が良く大人びた人間である事は間違い有りませんが、そこまで考えられなかった点はやはり子供だったのだろうと思います。 途中、国語の教科書に出てくる『山月記』の引用が印象的でした。トラに化けてしまい、いつしか自分が人間であった事も忘れかつての友人を襲おうとしてしまう。また、友人大門の言葉「いかりの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くす」と言う言葉が私に強烈なインパクトを残し、更に度々秀一が自分の心を赤い炎よりも熱く真ん中で燃えている『青の炎』(=タイトルですが)に喩えていた事にリンクしてタイトルの意味にもはっとさせられました。 紀子との絡みが物語を更に切ないものに変えました。最後まで、紀子が秀一を救ってくれる事を(無いとわかりながら)願っていたのですが。 この一冊を読んで貴志祐介さんは非常に頭の良い方だと思い知らされました。人が死ぬミステリーは余り好きでは有りませんが、また心と時間がある時限定で他の作品も絶対に読んでみます。 何故こんな作品をかけるのか、同じ人間として不思議でならない程緻密でいて人間臭い一冊。今で読んだミステリーの中では一番好きでした。 | ||||
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心をかき乱されました。最後の章は特に何度も読み返しました。 主人公を囲む登場人物たちは、主人公に対して些細ながら違和感を感じているはずなのに、 誰も、踏み込んでいこうとはしない。 主人公が破たんする前に、誰かに手を差し伸べてもらいたかった。 彼を助けてあげる方法はなかったのか。 そう思わずにはいられない作品でした。 | ||||
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映画化もされて、話題になっていた作品。実はあまり興味がなかったんだけれど、 高校生による完全犯罪計画という、内容が気になって手にした本。 主人公・櫛森秀一が、家に居座り母や妹に暴力を振るう、義理の父を殺そうと画策するお話です。 「悲しい殺人者の物語」的なうたい文句があったように記憶しているけれど、確かにそうともとれなくはない。 母と妹との穏やかな3人暮らしの櫛森家に現れた、母の元夫、曾根。櫛森家に居座り、傍若無人に振舞う曾根から、母と妹を守るために、秀一はは曾根の殺害を計画し始める。 確かに曾根という男はろくでもない人間である。殺してやりたくなる気持ちは分からないでもない。 だが殺人を、『強制終了』と呼び、その計画をマヌケなコードネームを名付け、まるでゲームか何かのように完全犯罪を企む 彼の姿には、正直「殺すしかなかった」という悲しい切実さがあまり感じられないのだ。 最初から秀一は冴えないダメ生徒にしか見えないので、デスノートの夜神月や、デビルズ・ダイスの白河才の様な 「知的で優秀な若者が、犯罪者へと転落していく」という図式は成立しなくなっている。 成績が良いという設定の割には、頭が回るという描写が無く、また通っている学校も優等生が通う進学校にも見えず、凡人の高校生が通う低レベルな学校に見える。 どこからどう見てもお利口ぶっているだけにしか見えない主人公が、突発的な行動ではなく、計画的殺人を行うのは違和感がある。 その計画を進めて行く経緯(調査や実験など)は現代人らしくネットや専門書を読み漁り整えているが、肝心の決行日には、緊張の余り動揺しまくりで周囲に不自然に見られ 完全犯罪を成し遂げたつもりだが、その日に限って電車で行ったことにしたり、殺害時に慌てて予定外の行動を取って 記録が残ることを知らずに血圧計を使ったりする。それは「知的なはずなのにミスを犯した」のではなく「アホだから当然のこと」という印象になる。 義父殺害はなんとか完全犯罪として成立仕掛けるも、今は荒れている幼馴染みに、当日の行動を目撃され、強請られてしまう。 止むを得ず、彼にバイト先のコンビニへの強盗計画を持ちかけ、痛ましい事故として殺害した。 秀一には、「幼馴染を焚き付けて家族を殴らせた男」という設定が用意されている。さらには、「時には暴力の行使も当然のこと」という意見を述べている。 「最初から暴力的衝動が強く、一直線に殺人に走った単細胞」にしか見えない。 最後に今までの犯行計画を、刑事に暴かれた秀一は「犯人が死亡していれば、警察は事件を深く追求しない」との 判断により、自転車でダンプカーに向かってハンドルを切る。 …で終わり。 飛び込まれた、トラックの運転手はたまったもんじゃないだろう。 秀一の死は、何の関係もない他者の人生を台無しにした。 秀一の死で、世間のバッシングは避けられたが、母や妹に精神的なショックを与えるんじゃないのか? | ||||
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二回目の殺人が感情移入出来ず只のサイコパスに感じる。二回目の殺人は凶器の指紋から証拠が普通に出そうな気もしたが記述が見つからなかった。最後で主人公の人格を疑う、後味悪い。全体的にすごく面白かっただけに所々もったいない! | ||||
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オーディオブック、長かった。しかし、それでも聴きつづけられるほど面白かった。主人公の高校生の青年?少年?の「家族への愛」を火種とする炎が、ある人物への怒りにより青色へと変色していく。いったん高温になってしまった炎は、どんどん勢いを増し制御不能となり「憎しみ」どころか「大切な人」たちにまで燃え移ってしまう。後に残ったのは「悲しみ」という燃えかすであり、当然それらを「燃えてしまう前」に戻すことなどできない…。 | ||||
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心をかき乱されました。最後の章は特に何度も読み返しました。 主人公を囲む登場人物たちは、主人公に対して些細ながら違和感を感じているはずなのに、 誰も、踏み込んでいこうとはしない。 主人公が破たんする前に、誰かに手を差し伸べてもらいたかった。 彼を助けてあげる方法はなかったのか。 そう思わずにはいられない作品でした。 | ||||
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殺人はいけない。いけないけれど、時と場が違えば法に裁かれず行われている事実。子供に、なぜ人を殺してはいけないの?と問いかけられたら、宗教を関係なしにキッパリと明確に説明ができない。いけないと建前では言い続けるが、本音は…殺したいほど憎い相手と関わったことはないが、報道やネットでたまに見る人物。「害悪」でしかない者が存在する。それに関わってる人間はどんな思いをしているのだろうか?思いを馳せずにはいられなかった。これはフィクションだけど、現実、脳内で想像している人は少なくない気がする。 | ||||
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殺人者ではあるけれど主人公の秀一には感情移入してしまって...。とても感動しました。 | ||||
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とある高校生男子が、とある犯罪を起こすことを決意するお話です。ま、ザッと書くと、家の中にいる厄介者の男を完全犯罪にて始末する・・・、っていうお話。 犯人が最初からわかっているミステリーを「倒叙」っていうそうですね。普通は、明かされることのない犯人の心理がリアルに描かれるので、そのハラハラ感がたまりません。 でねえ、昨日の夜、一気に読んだわけですが、この男子の気持ちの痛みがよくわかります。今、正にある危険・危機と、「家族を守らなければならない」っていう願い。 そして、「今ここにある不幸は、永遠に続いてしまうであろう」っていう絶望感。怒り。特に若い時の人生の大問題は、「人生を幸福な方に持っていく為の方法論・選択肢」をほとんど持っていないことが多い、ってことと、「感情が行動に直結しやすい」ってことですね。 「長期的なスパンで人生を見る」ってことと、「ある程度適当なところで折り合いをつける」ってことも含め。多分、若者の中には、家族の中に尋常でない憎しみを抱えている人もいるでしょう。まあ、そういうのは別に若者でなくてもいるでしょうが、同じような痛みを抱えた人間を描いた青春小説として読んでも面白いと思うし、何か感じるところはあります。 ラストもね、よくわかるよ。「ヒリヒリする痛み」を共感しながら読めば、何か感じるところのある小説だと思うなあ。今の自分に共感してくれる人はいなくても、今の自分と同じような苦しみ・痛みを感じている人がいる、ってことを知るだけで、何かは変わるものなので。 | ||||
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でしたが後半になるとおもしろくなり一気読みしてしまいました。最後はもしかしたら「読者のご想像におまかせします」だったのかな・・・と思いました。 | ||||
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日本人は律儀と言うのか、犯罪を犯したら罪を償わなければならないと言う思い込みを作家でさえ捨てきれないのか。 作品としては、最初の殺人だけをもっと細かく丁寧に、また被害者の残酷性をもっと描写して悪だというイメージを植えつけて欲しかった。 その上で最初の殺人のみにして追求をぎりぎりのところでかわして捕まらず、ハッピーエンドとなれば言うこと無し。 | ||||
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