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青の炎
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青の炎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全347件 281~300 15/18ページ
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現代日本版『罪と罰』とのことですが、それにしても、救いのない結末だったような気がします。暴走しすぎだろってツッコミをいれたくなりました。が、それを差し引いても、後半の刑事とのやりとりやラストのヒロインとの逢瀬は普通に面白いと感じました。サックリ軽ーく読めたのも良かったです。 | ||||
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主人公の措かれた状況がもし自分自身に降りかかったら・・・そう考えた時、私には彼の選択が本当に間違っていると言えませんでした。一人の高校生が起こさずにはいられなかった悲劇。ただ家族を守りたいという純粋な感情が故に追い詰められていく少年の物語ならば、この話は間違いなく傑作です。作品自体も既に映画化され、この作品を通してより多くの人が少年犯罪について考えさせられた事でしょう。本の厚みの分、その描写から痛いほどの切なさが胸を突く作品です。まだ未読の方はゆっくりと噛締めるように読まれる事をお勧めします。 | ||||
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ハッピーエンドではないけれど、きれいにまとまり文句ない終わり方。とても印象に残るという点でも満足できるので、★5つ。世の芥の舞台を高校生が演じるということで、物語全体がとても効果的に脚色されている。が、設定の不自然な点や無理な点が多少気にはなる。また主人公以外の人物がぼやけていたのが残念だが、それでも充分引っ張られる。 | ||||
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最近、みんな安易に「せつない」「泣ける」連発しすぎ!と反発している自分なのに。主人公、せつない。平凡な高校生の生活が一人の最悪の闖入者を発端として崩れていく、そして連鎖。別に泣ける本を期待していたわけではないのに、ラストは涙が出ました。頭脳明晰な作者がどんな読者にも浸透するように、伝わりやすいように練り上げた文章(そんな気がする)も読みやすく、誰にでもおすすめ出来るエンターテイメント作品。映画は未見ですが、読んでいる時点で映像が浮んでくるような視覚的な小説です。 | ||||
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最初に映画のほうを見てから原作に興味を持ち、読んで見ました。映画のほうでは主人公の少年が原作よりもややエキセントリックに描かれていました。若干の違いはあるけれど、映画、原作、どちらも好きです。高校生とは思えないほどに、彼の心の中には他の同年代の子たちには無い何か、暗く思いモノが潜んでいる。そこに惹かれ、目が離せなくなりました。悲しいほど優しく、だからこそ余計に残酷な結末。愛するものを守るために彼が取った行動。自分を守るため取った行動。非現実的な感じもするのに、主人公に感情移入しすぎてすべてがとてもリアルに感じ取れます。読んだあと、何かを深く考えずにはいられない。そんな作品です。 | ||||
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「少年犯罪」。主に16~18歳前後の若者が犯す犯罪。ステレオタイプでこれらの若者は「狂っている」と思われがちです。しかしこの作品の主人公の殺意は燃えるような憎しみと耳鳴りのするぐらい静かで落ち着いた心から生まれました。母親と妹を思うあまりに犯してしまった一つの過ち。でも他になす術がなかった。私がこの本を読み始めたきっかけは先生がふと「青の炎」の話を授業中にしたからです。「少年犯罪」という言葉に過敏に反応して興味本位に読み始めました。題名もなんだか惹かれる。炎は青の部分が最も熱いと小学校で習いました。本来、青は落ち着きの色。そんな意味も含まれて悲しみと憎しみを描いた言葉が「青の炎」という題名を作ったのは読み始めてすぐに気づきました。この本は「青」のイメージどおり、最後まで静かで軽い気持ちでは読めない本です。読み終わったあともなんだか少し考えさせてくれるような心に残る一品になりと思います。 | ||||
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すっごく面白かったです。ほんとに。読み終わった後、「これは私の心の本にしよう!」と思ったほどです(笑)その後母にもすすめ、ビデオも借りに行きました。私は特に紀子とのシーンが好きでした。もし、秀一が家庭に何の問題もなく、紀子と出会っていたならよかったのになぁ、と思います。最後のあのシーンの時に特にそう思いました。シアワセになってほしかったなぁ。あまり本を読まないので、たまに読むとすごく面白く感じてしまいます。物足りなさや欠点など全然ありませんでした。未熟なレビューですが、少しでも参考になったと思う人がいれば、と思います。 | ||||
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非常につらいお話であります。主人公の秀一が同年代ということもあってショックでした・・・この作品を読むにはそれなりの覚悟がいると思います。ストーリー全般にわたって主人公の心のみを描いているので、非常に感情移入しやすく、殺人を行うシーンでは、まるで自分が行うかのような緊張感があります。作品の様々なところに主人公の葛藤・悲しみ・優しさ・憎悪・・・といった感情が繊細に描かれていて、思わず完全犯罪が成功することを祈ってしまいます。しかしラストに近づくにつれて皮肉的な事実が次々と明かされて行き、主人公は追い詰められます。また、僕としては主人公とそのガールフレンド紀子との心の交流も見所だと思います。最後の別れのシーンはなんとも切なく、またある意味残酷でもあり、言いようのない悲しみが、押し寄せてきます。しかし、なぜここまで評価して星1つともいえるのか・・・それはラストシーンの主人公の行動です。確かに彼の選択は周囲の人々を守るためです。しかし、社会的好奇の目にさらされるのと、最愛の息子・・誰よりも好きな兄・・嘘をついてまでかばいたい友人・・利用していたと告げられても愛せる人・・そんな人間を失うのとどっちがつらいことなのでしょうか?この作品の中の人物は誰も救われませんでした・・・これは殺人とは何も生み出さないという作者のメッセージでしょうか?なにか別の道はなかったのかと考える、そんな私は甘いのでしょうか?それとも・・・ | ||||
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異常な世界とは、思いますが改めて読んでいくと、少年の揺れ動く心情が垣間見れます。映画もまた見たくなる一冊です!! | ||||
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青 と言われて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?クール,理知的,冷静,純粋・・・・わたしもそうでした.あと「まだまだ青いなあ」なんていいますから,未熟さをイメージした人もいるでしょうか.でも考えてみてください.例えば,ライターの炎には赤い部分と青い部分があります.一見,中央の赤い部分の方が温度が高そうに見えますが,じつは青い部分の方が温度は高いのです.太陽は6000度~8000度レベルの高温で真っ赤に燃えています.しかし,自ら光を放つ天体を恒星といいますが,この恒星の中では太陽はかなり高齢なのです.もう膨張をはじめかなり肥大しています.余命はもう50億年ほどしかありません.太陽はおじいちゃん星なのです.で,生れたばかりの恒星はどうかというと,太陽よりもっと小さくて青白く地味に光ります.しかし,やはりその温度は太陽のそれをはるかに凌いでいます.降り注ぐように輝いてる星空を見上げてください.あの星一つ一つが恒星なんです.今,わたしには本書の主人公が広大な夜空の端のほうに輝く小さな青白い恒星に見えます.クールで理知的で純粋な彼を感じてください.青の炎の内に秘めた峻烈な情熱を感じてください.あと本書の所々に表れる彼の幼さを感じてください. 彼の意識レベルにおいては,彼のエネルギー全てが母親と妹のために費やされました。保身のためだけにしたことは物語の最初から最後まで全くありません。ほんとに,朽ち果てるまで自らのエネルギーを放出し続けてくれている恒星のようです。美しすぎる,そして悲しすぎるお話です。 | ||||
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友人に勧められてこの本を読みました。殺人を肯定してはいけないのですが、主人公の完全犯罪が成功するように…と思ってしまいました。彼の起伏の激しさ、殺人をする相手に対する憎悪、なにより家族を想う気持ちが彼を追い込んだのだと思います。ラストに行くにつれて皮肉なものだなと感じました。なぜ殺人までしなければならなかったのか…運命は残酷です。彼には輝く未来が必ず待っているはずなのに。と思ってしまいました。クラスメイトの紀子に対する彼の気持ちが本物に変化していき最後は本当に切ないです。彼女は彼の選んだ決断、真実を知った時どう感じどう捉えたのか考えるだけで胸が苦しくなります。読み終わったあと、言葉では言い表すことのできないような悲しい気持ちが私の中に残っています。でもこの本を読んで本当によかったと思いました。 | ||||
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殺人を犯す前後の主人公の心理描写が素晴らしいと思う。また、主人公が高校生というのもいい。感情移入がしやすく、殺人を実行するときなどはこっちまでハラハラさせられてしまった。買ってよかったと思うので星5つ。 | ||||
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妹が、一押しの小説だというので読み始めた。謳い文句は、家族を守るために殺人を犯してしまった切ない犯罪者、となっているが、そこまで切なく哀しい思いは抱けなかった。曾根を殺すところまではまだ許せたが、(それでも、他に手段を尽くすべきであったと思う)犯罪が明るみに出ることを恐れて、同級生を殺した事には納得できなかった。更に、終わりも余りに呆気なさ過ぎて、拍子抜けしてしまった。それ故、読み終えた後に残るものが少なく、特に何も感じることはなかった。テーマが重いものであるだけに、もう少し、何か訴えるものが欲しかった。しかし、主人公の緻密な心理描写や、犯罪を侵してしまうまでの課程にぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまった。読んでいる最中は非常に面白く、小説としては充分だと思う。 | ||||
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文学としては、なかなかいいと思う。結構切なく書いてあるし、ジーンとくるものがある。最後のほうの刑事から取調べを受けているところとかは、かなり主人公に感情移入してしまった。でも拓也を殺してしまうのは私利私欲のためだし、なんだか最初の目的と違うのではと思ってしまってそのへんは共感できなかった。それに黒い家と天使の囀りを読んだ後だったのでなんとなく物足りなかった。もう一つ付け加えると、映画化されたことで本当にげんなりしてしまった。配役は全然あってないし、いま流行りのアイドルを使っておけば何とかなるだろうみたいな雰囲気むんむんで「またかよ」って感じだった。 | ||||
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殺したいほど憎い人はいますか?愛する人を守るためにはどうすれば?苦しんでいく主人公を、応援する一方で切ない。とても切ない気持ちになっていきました。どこかでボタンを掛け違えてしまったんですね。どうして友人をもっと信頼できなかったのか、家族と一緒に頑張れなかったのか?何かが一つでもあれば、こんな苦しみを背負うことはなかったはずなのに。私も主人公同様に犯人側からの視点で見た反抗というのが好きですので、とても興味深く読めました。江ノ島、鎌倉と言った実際の地名が出てきて情景が目に浮かびます。 | ||||
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とにかくすごいありそうな話でリアル。“殺人”というのは決して私たちと遠いものではないというのを実感しました。一歩間違えれば、誰でも犯すかもしれないものなんだな、とつくづく思います。私自身、主人公と年が近いせいか、気持ちもすごく共感できます。 | ||||
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会社の人に薦められて読みました。あまり、推理小説とか読まなかったのですが、読んでいるうちに主人公の気持ちに寄り添うように、引き込まれてしまいました。今まで、自分は殺人とか人に殺意を抱くことなんかないと自信を持っていましたが、主人公のような立場なら、自分も殺意を抱く可能性があると感じました。 主人公はとても頭が良くて、家族思いの良い子なのに、自ら罪に手を染めてしまったために、どんどん鎖に手を縛られたように闇の世界に引きずられていく様子が、とてもリアルで、怖かった。 喜志さんの小説には、すぐに読者をストーリーの中に引き込む力があると思います。 | ||||
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言われているような感動は無かったものの確かにセツナイ犯罪者ではあった。好きな女の子、母や妹の事を思いやっている心理描写、授業風景などの高校生らしい日常の場面とその裏で着々と殺人計画を練っていく孤独でやり切れない主人公の姿との落差は効果的に描かれていたと思う。ただ本当に周りの事を思いやっているのであればあの責任の取り方は選ばないで欲しかった。二度目の殺人も一度目で捕まらなかったせいか随分と安易に行動に移してしまったようにも思えた。感覚・感性の近い学生の時に読むには最適な一冊かもしれない。読書感想文で読まれる作品の定番になりそう? | ||||
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私は映画の青の炎も見たし、原作の方も読んだけれどこの二つにはちょっと違うところがあります。最後に感動するシーンも、映画と原作ではまったく異なります。私はこの原作がオススメです。映画のほうもすごく面白いのですが、私は本のほうのストーリーが好きです。映画を見て、まだ原作を読んでいない人も、そうでない人も、ぜひ。 | ||||
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貴志祐介さんの作品は、ずっと追いかけているんだけど、この「青の炎」は、これまでの貴志作品の中でもひときわ異彩を放つ傑作だと思います。愛する母と妹のために殺人を犯す主人公。完全犯罪が成功寸前で・・・・・・。読みながら悲しくなってしまいました。貴志祐介さんの作品は、どれもオススメだけど、特に若い人に読んで欲しい作品です。映画化されたので、映画も観ましたが、やはり原作の良さを充分に描ききれてないようです。主人公の心の葛藤や慟哭が原作ほど緻密に描かれてないですから。若い人には、ぜひ読んで欲しい一冊です。 | ||||
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