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青の炎



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【この小説が収録されている参考書籍】
青の炎
青の炎 (角川文庫)

青の炎の評価: 4.12/5点 レビュー 347件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全347件 321~340 17/18ページ
No.27:
(4pt)

たった一人の戦い

少年はたった一人で愛する全ての人達を守ろうとした。しかし、少年の心の奥底で燃え上がった『青の炎』は次第に少年を蝕み始めていた・・・。完全犯罪を計画した少年の視点から描かれた倒叙推理小説。作中では一貫して少年はその『優しさ』によって狂気的な殺人を犯して行く。この愛する人達を守りたいという思い。その一心で暴走していく少年の心理描写が実に見事だった。タイトルの『青の炎』だが、『青』という色は少年の決意の強さとその内側に潜む冷徹さを示すと同時に、少年という人としてのアオさを示しているように思える。
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No.26:
(5pt)

切ない殺人犯

家族を守ろうとする責任感と思いやりに溢れる高校生秀一の完全犯罪計画は、一旦は巧く行ったように思われたが、予期せぬ方向へ……。テレビで映画のレビューなどを見て興味を持って読んだので、登場人物は頭の中で自動的に二宮君やあややに変換されましたが、なかなか良いキャスティングでした。小説としての出来も秀逸です。後半は目を離すことが出来ず、一気に読みました。計画が暴かれていく時には、刑事が悪役に思えるほどでした。ラストは切なく、どんな理由があろうとも、罪は自分に返ってくるのだと思い知らされます。
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4041979064
No.25:
(4pt)

ハラハラドキドキ

マジメで優秀な高校生。であるがゆえに目指す「完全犯罪」。本当にやってしまうのだろうか?それとも意外な結末が?とハラハラしながら読んだ。高校生らしい、クラスメイトとのロマンスも切ない・・・。
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4041979064
No.24:
(5pt)

切ない殺人者

映画の話題を聞いて、ストーリーに興味を持ったので小説を読んでみることにした。最初からどんどん物語に引き込まれていって、最後まで一気に読んだ。高校生の櫛森秀一が母と娘を守るために、家に住みつく義理の父親を殺害するという物語だ。私はあまり小説を読むのが得意ではないが、とても読みやすく、世界に入りやすい小説だった。一度、読んで見たほうが良いと思う。
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No.23:
(4pt)

少年に共感しました

主人公はどこにでもいそうな、ごく普通の少年。犯罪を犯すっていうと「自分の欲望の為」って感じなのが多いと思うんだけど、この少年は愛する人達を守る為に、自ら犯罪を犯してしまう。それも綿密な計画を立てて・・・。最後の最後まで、愛する人達を守りたい・・・そんな少年の優しさに心を打たれてしまいました。読んだ後、心がホワッと温かくなるような、やさしい気持ちになれるようなそんなお話しでした。
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No.22:
(1pt)

本書自体は評価する

本書初版が書店に並んだ数週間後、ある凶悪殺人事件が起きた。偶々その現場に蒼いペンキだかタオルだかが落ちていた、犯人の家から本書が押収された、といった、ただそれだけの報道で、内容などそっちのけでTVで取り上げられ、論じられ、その後一斉に店頭から姿を消したことを、あの時のヒステリーの凄まじさを私は覚えている。今回の文庫版の帯びのコメントもそうだが、試写会を見た高校生の反応に、あの時の反応と本質的に同じものを感じる。本質よりも見た目の感性だけでモノを云う恐ろしさを感じるのだ。本書は断じて家族思いの少年の心の軌跡を美しく歌い上げたジュブナイルと解してはならない。詳細に完全犯罪を計画するサイコパス的な要素を持つ少年が、殺人という醜悪な解決方法を選択したが故に、全てを崩壊させるに至る喪失の物語である。それがどのような理由からで有ったにしろ、殺人という選択肢を選んだことの結実の醜悪さを読むべきなのだ。確かに本書はスリリングでスピード感があり、エンターテイメントとして一級であることを私は認める。同時期にデビューした瀬名氏よりも貴志氏の作品の方が読んでいて面白い。産毛をこするような身近な恐怖を描かせたら彼は一級だと思う。それでも今現在のメディアのように、本書を評価してはならない。
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No.21:
(5pt)

悲しさ。思いやりのある主人公

主人公の秀一。家族を守るために、殺人を、犯した。しかし、それは思いやりの結果である。この、青春物語は、読むと、家族の暖かさ、やさしさ、思いやりを改めて、再確認させられる話である。
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No.20:
(5pt)

読みごたえあります!

電車の時間待ちで、たまたま手にした本。それがぐんぐん引き込まれ、最後まで息つく暇もありませんでした。倒叙推理小説というジャンルは初めてよんだのですが、普通の推理小説を読んでいる時とはまったく反対で、犯人側に感情移入してしまっている自分に驚きを覚えました。殺人を犯した後の苦悩や、追い詰められていく切迫感。思い出すだけでドキドキしてきます。人間の優しさや、もどかしさや、悲しさ。そんな色んな感情が凝縮された本です。ぜひ読んでみてください!
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No.19:
(5pt)

読後感はむしろ爽やか

家族が母と妹だけの高校生・櫛森秀一は学校での成績も良く、家族からも愛されているし、友人にも恵まれている。元義父と小学校からの友人一人を除いて。そんな彼が家族を守るため、緻密な計画を立て、完全犯罪を実行に移す。全ては計画通りに進んだかに見えたが…家族を守り通そうとした櫛森秀一の行ったことは、法的にも倫理的にも許されることでない。しかし、この作品はそう言ったことを云々するのでなく、純粋な悲劇のヒーローものとして読むべきであると思う。結末は悲劇のヒーローにふさわしいものだったので、読み終えるとしばらくの間、爽やかな読後感が残る。
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No.18:
(5pt)

見事な青春小説

秀一は中学生のときに、突っ張っている紀子にさりげなく『本当は心優しい子だよ』といいつづける。彼はこのことを洗脳実験のような『ドルネシア効果』だと自分に言い聞かせている。事実彼女は次第におとなしくなっていき、やがて高校のときに再会したときにはまるきり別人になっていた。秀一は殺人者である。しかしこの物語には秀一を客観的に描いた文章はひとつも無い。秀一の独白ですべてが進んでいる。その中では秀一の本当の心も隠されているような気がしてならない。たとえば、秀一は本当に単に洗脳実験のつもりで紀子に声をかけつづけたのだろうか。そうではないだろう、ということを最後のほうまで読むと読者は次第とわかってくる。秀一は優しすぎるのであるとか…。読者は倒叙推理小説だからといって主人公の『動機』がすべてわかったと思ってはいけない。中島敦の『山月記』と漱石の『こころ』が受験生の秀一の心の中でひっかかる。いったんトラになってしまうと引き返せなくなる人の心、自分の中でしか清算できない罪の心。この小説は単なる犯罪小説ではない、『条件さえ整えれば人を殺してもいいのでは』と青春時一度は思う疑問に、ひとつの答えを出している。高校生には必読の青春小説だろうと思う。と、高校の先生には声を大にして言いたい。
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No.17:
(5pt)

マジで切ない

高校生による完全犯罪。店頭でパラパラめくってみて、なんか難しそうな理数系の公式が目に入り、読むのやめようかな…と思いながらも手にした一冊。途中からはグングン櫛森秀一(主人公)の世界に引きずり込まれ、一気に読んでしまいました。母を、妹を守りたいという「青の炎」。高校生らしい無軌道さがなにか懐かしい郷愁を誘い、最後には切なさで胸がいっぱいになりました。マジでお薦めです。
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4041979064
No.16:
(5pt)

信じるしかなかった? でも、本人はそれを許せなかった。

 映画館で、映画化の予告編を見てから、小説を読みました。主人公が、あんなに、考えて、あんなに、やって、実行したのに…やはり、わずかな事で… 家族、身の回りの人間達を、まず信じる!事から、はじめなければならなかったのか。
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4041979064
No.15:
(4pt)

切ないです・・・。

私がこの本を買ったのは元から本を読むのが好きだったので、偶然本屋で見かけて興味本位で手に取ったのがはじめでした。初めは主人公の秀一の態度が大嫌いだったのですが、読んでいるうちにどんどんと感情移入していってしまい、一日で読んでしまいました。家族を愛する気持ち、その愛する家族のために完全犯罪に挑むなかで一人の高校生として、同級生の彼女を愛して、そして、そのすべてを守るために、最後の決断を下す主人公!マジ真剣にないてしまいました!めっちゃお進めです!ぜひとも読んでほしい一冊です!
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No.14:
(5pt)

マジ泣き・・・。

私がこの本を買ったのは、元から本を読むのが好きで、興味本位で面白いかな?と思い手にとったのが理由でした。初めは主人公の態度があまり好きではなかったのですが、家族を守るため完全犯罪に挑む姿を読んでいくうちに感情移入していってしまいました。これほどまで誰かを守りたいと願う気持ち。だけど、そんなことを考えていてもやっぱり高校生は高校生で・・・。好きな女のこのことさえ騙して苦悩しながらも、家族を守ろうと完全犯罪に挑む姿に、切ない気持ちになりました。おかげで一日で読んでしまいました。ラストで真剣に泣きました!これはもう本当にお勧めです!ぜひとも手にとって読んでほしい一冊です!
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No.13:
(4pt)

せつない・・・・。

この本を初め見た時、なぜか買いたい!!という感じになりました。普段本を読まない私なのですが、なぜかこの本に吸い込まれそうな気分になり、つい買ってしまいました。この本を読んでいくうちにせつなさと怒りが込み上げてくるような感じでとても感動しました。いままでのうちで一番感動する事のできた本でした。
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No.12:
(4pt)

単純に「面白い」だけじゃない。

読み終わって暫く、私は凄く複雑な思いに囚われました。「切ない」という言葉だけでは言い表せないような、そんな思いがよぎりました。悲哀や憐憫といったものが、それは複雑に絡み合って、泣きたいのか、落ち込みたいのかよく分からない感情がわきました。十代の人間が、みんながみんな、「自分がやらねば」と思うまでの責任感を持っているわけではないとは思います。確かに、道徳観念からみれば、歪んだ責任感であるとは思いますが、その責任感の強さには、少し憧れる所がありました(断じて、殺人を容認しているわけではありません)ただ、強すぎる責任感にそぐわない、短絡的な計画殺人はいかがなものかと…。ただ、それも彼が17歳という年齢であるせいかもしれません。単に短絡的だ、とは言い難い、少年の「稚拙な残酷さ」がそこには秘められているのではないでしょうか。
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No.11:
(5pt)

青臭いけど、泣ける。。。

私は、辛くて、せつなくて、、そんな思いを抱えながらこの本を読みました。義理の父親(元か、、)を憎む熱血漢。。なんだけど本人はいたって冷静だし、かなり大人、で、青臭い。。「こんな高校生いないだろ!」って思う人もいるのかもしれないけど、このアンバランス加減が、”いい”のではないかしら??何度読み返してもラストは泣けます。泣きながら読んでいて家族に「そんなに辛いなら読むのやめれば?」って言われてしまったほどです。
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No.10:
(2pt)

たしかにせつないのですが。

たしかにせつないのですが、これまでの貴志作品に比べると、なんだか物足りなさが感じられます。何度も読めばもう少しよさがわかってくるのでしょうか。「せつない」ものを読みたければ、これでもいいのかもしれないけれど、文章力だけで押していて、ストーリー的にはどうですかねえ???もし、彼の作品をお探しでしたら、私は、他の貴志作品からお読みになることをお勧めします。
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No.9:
(2pt)

甘い青春小説

頭の良い主人公のはずが凝っているは手口だけで思考はかなり短絡的。最後もささっと纏めた感じ。「黒い家」を読んだ後だけに物足りなさが残った。
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No.8:
(5pt)

感動の書でした

 昨今、少年犯罪の目立つ世の中になりましたが、主人公の殺人の動機を否定できる大人はいるのでしょうか・・・ 彼の切羽詰まった思いを想像するだけで切ない思いが何度となくこみ上げてきます。 
青の炎 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:青の炎 (角川文庫)より
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