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青の炎
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青の炎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全265件 1~20 1/14ページ
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”一度火をつけてしまうと、瞋りの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くすことになる......。” 読了した時目頭が熱くなった。 どうしょうもなかった、愛しいものを守りたかった、大人のようで絶対的に大人では無い青年の物語。 ただ、貴志祐介の手のひらの上ではドロっとした人間模様も人の汚さも、そこから流れ出る血液も、全てリアル。今この瞬間に目の前で起こっているような鮮明さがある。ただ切ないだけでは終わらせてくれないのが貴志祐介の魅力。 度々思う、死は自分と家族を救う手段になりうるのか。安易に善悪では判断できない。 苦しさと愛しさと恐ろしさ、色んな想いで心が動く、素敵な本でした。 | ||||
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どう転んでもハッピーエンドにならないのに、主人公がどんどん追い詰められていく展開が辛かったです。 | ||||
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やっぱり貴志先生の本はすらすら読めてテンポよくて面白い。曽根はもっと酷いやつの描写入れてくれてもよかったとおもう。 経済力と行動力と知性が本当に高校か?と疑ってまう笑 | ||||
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最後の日の午前中も、決して野放しにしたりせず、こんな結末にはならなかったでしょうけどね。 小説に実際とか言っても仕方のないことですけれど。 | ||||
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他のレビューを読むと感情移入できたか否かで評価が異なってるようだ。 自分はこの物語のように大人から理不尽で我慢ならない扱いを受けた経験が幸いないため、終始傍観者として読んだが、曾根との対決シーンでは緊張感を感じ手に汗握った。 もし17歳の自分がこのような状況になったら、チャンスさえあれば同じ事をするかもしれないと想像する。しかし実際はビビって何もできないに違いない。 決して道義的な問題のせいではない。 だから道徳的に問題があるのは当然とは思いつつ彼を肯定せざるを得ない。 ストーリー的には確かに17歳が考えた穴だらけの完全犯罪で、不必要なオマケで墓穴を掘ってしまう。 フィナーレも母や妹のためになる選択か?は人によって感じ方が違うだろうが、自分なら裁かれた事実を作らない決断はアリだと思う。 重苦しいテーマだが若者特有の葛藤、鬱屈、生き様が明るいトーンで描かれている。 重要な転換点までのページ数が多く、テンポの悪さを感じる人もいるだろうが、読後感も悪くなく私はそこそこ楽しめた。 | ||||
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やたら賢くて少し鼻につく高校生が主人公だったので、これは感情移入なんて無理かも…と思っていたのですが、気がつくとページをめくる手が止まらなくなるほど没入していました。 家族を守りたかっただけなのに、どんどん追いつめられていく主人公には、読むのがつらくなるほど胸が締め付けられます。 曾根の鬼畜さは言うまでもありませんが、本来味方であるはずの母親の罪深さにも、読んでいて辛いものがありました。 主人公がとある藪蛇な行動をとってからは、結末の予想ができてしまいましたが、何とも言えない後味の悪さがありながらも、家族を守るという一貫した考えのもとで下した決断には、考えさせられるものがありました。 最初の予想を大きく裏切り、良い意味でぐったりと疲れるほど、感情移入が半端なかったです。 犯罪の計画から実行、その前後の心理描写に至るまで、全てが生々しく克明に描かれているのが大変に見事でした。 | ||||
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一回読んでみると感情移入しすぎて良かったです | ||||
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犯行の場面は心拍数が上がり、話の中に完全に取り込まれていました。まるで自分がその場にいるかのような没入感です。 途中で主人公が平行世界でのことを妄想している時、本当にそうであったらと強く思いました。人としては絶対にしてはならない一線を越えてしまった主人公だけど果たして他の人はどうなのか。法に触れない程度に他人を苦しめる人間は現実世界にもいるのです。それはどうするべきであったのか。どうして人間はこうなのか。虎の話もあって、人間でなければなぁなんて思いました。狂ってしまった結果からはじきだされた主人公の結論は美しいものでしたがトラックの運転手さんが可哀想であることは確かです。 | ||||
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作品としては面白いけど、感情移入してしまい辛すぎる。 | ||||
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最初から犯人は分かっているが、その動機や様々な環境から読者を犯人の味方にしてしまうのが凄いです。 | ||||
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貴志さんの作品はどれもそうですが、『青の炎』は特に最後までどうなるのかドキドキハラハラものでした。 主人公が高校生の少年なだけあり、親近感をもちながら読めました。はぁー。そっか、と一息つきたくなるような感覚。 | ||||
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「青の炎」は、貴志祐介のミステリー小説です。 主人公は、湘南の高校に通う17歳の櫛森秀一。 母と妹との平和な暮らしを脅かす男、曾根を自らの手で殺害することを決意します。 しかし、その過程で彼は様々な困難に直面し、良心との葛藤に苦しみます。 完全犯罪に挑む少年の孤独な戦いを描いた作品です。 この小説の魅力は、主人公の心理描写にあります。 秀一は、家族を守るために殺人を犯すという極限の状況に置かれながら、普通の高校生としての日常を送ろうとします。 しかし、その日常は次第に崩れていき、彼は自分の行為に対する罪悪感や恐怖感に苛まれます。 作者は、秀一の内面の葛藤を繊細に描き出し、読者に感情移入させます。 また、秀一の周囲の人物たちも、彼の運命に影響を与える重要な役割を果たします。 特に、秀一に好意を寄せるクラスメイトの紀子は、彼の心の支えであり、最後には衝撃的な展開を引き起こします。 「青の炎」は、殺人という極端な行為を通して、家族の愛や人間の弱さを描いた作品です。 読者は、秀一の選択に対して、同情するとともに、自問自答することになります。 心に残る衝撃を与える一冊です。 | ||||
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この物語のストーリーを考えながら、作中の一言が気になった。 「『罪と罰』は、あまりにもリアリティーがなさすぎて、うんざり」 家族を守るため、緻密な計画のもと、二件の殺人を犯した高校生が主人公。 警察は,何とか誤魔化せたようだが、自分の人生が狂い始めることに気づく。 中島敦の「山月記」の虎の未来に同情する場面は、藪の中の獣道でしか生きられない外道と化した自分の投影だろう。 最後の結末は、「罪と罰」とは逆になっているが、少し不自然。 そもそも自然死と思われる案件を、なぜ殺人や強盗を担当する強力係が検分し、担当したのか? なぜ最後に一日の余裕を与えたのか? このレベルの殺人二件だけで、17歳に実刑はありうるのか? そう考えると、結末が納得いかなくなる。 ソーニャほどではないにしても、最後まで彼氏を信頼する彼女の存在が、作品に上品さを与えている。 | ||||
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自分だったらこういう時どうしただろう、何ができたんだろうと思いました。 | ||||
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中盤弛んでちとキツいとなるかもしれないけれど、ぜひ最後まで読んでほしい。 最後は止まらず、きっと読んで良かったと思ってもらえるはず。 スパゲッティ食べる姿を眺める母親の顔が見たかった。 | ||||
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This novel is just simply extraordinary. The author really wrote an amazing and complex protagonist as he dismantled his obscure desires and explored the human perversity and suffering. | ||||
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綿密な殺人計画をたてる高校生の話。 事故死に見せかけるために実験したり工作したり、本人は真剣ですが途中から「犯人って大変だなぁ…」と笑えてきました。特にナイフを作るシーンは、もはや殺人関係なく楽しんでいるのでは…?と思える、主人公のイキイキした様子が楽しかったです。 全体的に陰鬱でラストも悲しいですが、 恋人とのやり取りや江ノ島の風景がさわやかな青春を描いています。 貴志先生の作品は、ミステリ好きにはたまらない設定がたくさんあっていいですね。 | ||||
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前半、やや冗長に感じたが 後半から一気読みした。 が、高校2年になったばかりの男子と言う設定は無理がありそう。 | ||||
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ミステリー小説でしたが、まさか最後に泣くとは思いませんでした。 クラスメイトの紀子が主人公である秀一に対して好意を抱いているのは明白であり、秀一はそれを様々な場面で利用します。 しかし最後には、紀子に対して絶対的な信頼を置き、重要な証拠である鍵を託すほどに。紀子は鍵を受け取り、秀一を庇うことを決意します。 そのお互いの様子に心を打たれました。 もちろん2人の殺人を犯している秀一は裁かれるべきですが、家族のためを思って実行したことであるため、「早く制裁を加えてくれ!」という気持ちには一切ならず。 どうにか罪を免れて、幸せに暮らして欲しいと強く思いました。 そして最後には、これまた家族を世間からのバッシングや今後の人生を守るために、愛車であるロードレーサーに乗ったままトラックに突っ込むという選択をする事に。 こんなにも家族思いの高校生が、どうしてここまで苦しまなければならないのかと、読んでい自分も同じ様に苦しい気持ちになりました。 最終的には主人公自身で自ら始めた物語を終える形になりますが、トリックなどもよく作り込まれていて読み応えのある作品だったと感じました。 | ||||
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突然転がり込んできて傍若無人の振る舞いを続ける母の元再婚相手。母と妹を守るため、高校生の主人公は、義理の父であった男を亡きものにすべく殺人を企てる…という倒叙ミステリ。 完全犯罪を目論みるまさに秀才の、試行錯誤のプロセスが面白い。完璧なアリバイの抜け穴を、持てる知識でリカバリーしていく。読み進めながら主人公に肩入れしていることに気づくのだった。 自然死に見せかけることに成功した主人公。ホッとしたのも束の間、事件の真相を察知した同級生から脅しを受けて…と続く。 一人の高校生が犯罪をエスカレートしていく様に、切なさがつのる。刑事に解き明かされていく、犯行の全容に、ページを繰る手が止まりがち。決着のつけ方に、どんよりである。 | ||||
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