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青の炎
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青の炎の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全355件 201~220 11/18ページ
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| 『なぜ人を殺してはいけないのか』 という本があった。(小浜逸郎著) 本書での殺人を肯定するか否か、主人公の最後の身の振りについては、どうなのか。判断というか、感情は人それぞれだろうと思うし、本作に限っては、それで良いのだと思う(なんと無責任な)。 本書では、「不覚にも」犯人側の心理に完全にシンクロさせられてしまった。 あっぱれな筆致に、引き込まれていく自分…(思想・信条はどこに行ったのだ?) その割に、最後があっけない感じがした。のだが、この宙ぶらりん感が、なんとなく「あとがき」で回収されてしまうところに、筆者の人柄が、にじみ出ている。(ような気がする) こんな博識で、冷静で、大人びた高校生なんて…、などと思って読み進めるものの、それはそれ、やはり素人の高校生の行為で、プロの目はごまかせない、というところも良かった。 「青の炎」は、「青かった炎」でもあったのかと。 犯した罪はあまりに大きいのだが、少年法というのはこういう生真面目な子どものセーフティーネットになるのかも知れないな、とも(つい)思ってしまった。(本来は逆の(衝動的な、見境のない)ものの救済なのだろうが) 思想・「心情」的には、この終わり方が良いとは思わない。 それこそ全面的に否認して、無罪を勝ち取って、一人の凶悪犯罪者が限りない苦悩を抱えながら、そしてそれを知り得た者も同様に苦悩しながら、生きて行かざるを得ない、というのでも良かったのではないか(そっち方が残酷か?)、ということまで考えた。 翻ってみれば、そこまで考えたのも、物語に強く引き込まれた証拠。 細かい難点はいくつもあろうが、指摘する気にはなれないくらい、この作家が好きになった。 友人・知人にも、素直に勧めてみたい。 人殺しとか、自殺に対するスタンスを超えて、否、それぞれの立場で、考えてみたら良いと思う。 | ||||
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| 主人公が殺人に至る動機が弱すぎる。何年間も苦しめられているというのなら分かるが、義父が現れてわずか10日目で殺害を企てるものなのか?と疑問が生じた。 確かに人を殺すという一線を越えるまでの主人公の葛藤や逡巡は書かれてはいるのだが、主人公や妹が直接被害を受けたり日毎暴力に苦しめられているわけでもなく 追いつめられて、もはや殺害しか考えられないという状況では全くない。同情もできない。もっと過酷な状況で生きている人たちはたくさんいる。 この高校生は知識も豊富で行動力もあり、完全犯罪を遂行できるのではないかと思わせるような人物に描かれているので いっそのこと、高校生の自分が警察の目や司法解剖を欺き完全犯罪を成し遂げられるのか?という考えを試したくなって そこに邪魔者の義父が現れたことによってその考えを実行に移してしまう・・・とかいう話だったらもっと引き込まれたかもしれない。 それでも最後まで一気に読ませてしまう筆力は素晴らしいと思います。 尚「罪と罰」を否定した主人公が破滅していくのは作者のアイロニーだと解釈しました。 | ||||
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| 圧倒的につまらなかった。高校生が完全犯罪と謳っているが、完全犯罪とは程遠い内容だった。この2つの殺しをこんな大量のページで書くほどのことか。粗がありすぎる。これが作者渾身の犯罪なのだろうか。主人公が高校生だからといういい訳も用意していそうだが、それを差し引いても酷い内容である。そんな馬鹿みたいな仕掛けが通用するかと素人でもわかる。不確定要素も満載である。この殺しにページの大半が割かれているため、読んだ後に考えさせられることなどが何もない。ここのレビューでは感動したとか書いてあるが、普通の人であれば感動はできないだろう。というのも、主人公はかなりの異常者で感情移入ができないからだ。どうしても殺さなければならない状況ではないのにポンポンと人を殺す。親友ですら罠にかけて殺す。殺しにいたるまでの心の動きも描ききっていないので、なおさら不自然さが際立つ。はっきり言ってこの作者は文章が下手だ。「、」を多用しすぎる。主人公の周りの友人たちも描写が甘く少ないため、主人公をかばって嘘をつく過程が陳腐にうつる。特に仲のよくない隣のクラスの友人が自分のために嘘をついてくれたといった感じだ。犯罪・心情・感動など全てにおいて3流の物語であった。この作家の作品は初めて読んでみたが、今後彼の作品を読むことはないだろう。多大な時間を無駄にした。もう少しトリックなりを考えて小説にしてほしかったものだ。小説はこのレベルでも高評価が得られるので楽ですね。 | ||||
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| 17才・高校生の秀一は、家族を守るために完全犯罪を企てる。 母親の元・再婚相手が、平和な家庭の中に害虫のように寄生している現状を打破するために、害虫駆除、つまりは彼の人生を強制終了させることにしたのだ。 愛する母親と妹に迷惑をかけないためには、決して殺人と気付かれてはならない。 怒りによって内に燃える青の炎が己の身を焼き尽くすように、切なく哀しい絶望…。 美しい湘南をロードレーサーで駆け抜ける情景があまりに綺麗で、より一層哀しみが増した。 | ||||
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| 初めて貴志祐介さんの作品を読ませていただきました。 京都大学卒業、バリバリのエリートを想像させる、マニアックな文章。丁寧すぎる ほどの書き込み。描写。 その筆致をもって描かれる主人公は秀一という高校生。自転車が好き。ロード レーサーで海岸道路を風を切る。頭もよければ、神奈川の海岸を走りすぎるその姿は、 どう考えても格好良すぎる。 その主人公の犯した完全犯罪は、あまりにも巧妙。精緻。 コロンボは出てきませんが、ゆっくりと紐を解かれていく秀一の気持ちが、 まるで一手一手玉をつまされていく棋士のようで、秀逸。 海岸の景色が、少しずつその情景によって色が変わるようで、とても不思議。 最後の海の色、空の色を見てみたかったなあ、という読後感です。 作者は自転車にも知識がおありのようですね。とても楽しく記載を見ました。 高校生らしく、値段も考慮されていて、本当にマニアック。 ただ、あの辺りの海岸道路は、2回ほど走ったことがありますが、結構風が強くて 思ったほど計算が立たないのでは?これもスリルを味わうところですか? この後、貴志さんの作品をいくつか読ませていただきましたが、この作品が一番 フツーですね。かなりマニアックですが。 マニアックさと、主人公に90点かな。 | ||||
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| トラックの運ちゃんの、見事なハンドルさばきで衝突を免れたかもしれない。そして主人公は命を取り留め、逮捕され、世間を騒がせる。そして刑を終え、家族に迎えられ、ヒロインと結ばれる。めでたしめでたし。 こんなことでも考えてないと、かわいそうでしかたがない。 | ||||
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| 私は高校1年生の頃にこの本を読みました。 学校の図書室で偶然見つけ、授業中読み始めると、少年は誰を殺害しようと思っているのか、少年はこれからどんな道を歩むのか、気になって仕方なくなり、授業が終わって、真っ先に本屋へ走ったのを昨日の事のように思い出します。 それから本を読む楽しさに目覚め、他の作家さんの本も読むようになり、自分の読書好きが始まりました。 24歳になった今までも何度も読み返しました。 最初は少年に対するやるせない気持ち、少年の最後の選択、悲しくて仕方ありませんでした。読んでは読んでは悲しさに浸っていました。 でも何度となく読み返すうちに、少年は、本当に悲しい犯罪者の一言で片付けられる存在なのかどうか疑問に思って来ます。 何万円もお金をかけた法医学書に、実験、シミュレーションなど、完全犯罪を犯そうとしているにしても、何だかそれらが彼にとって一つの娯楽のように思えてしまうのです。 守るために友達を裏切り、罪を重ね、ゲームに失敗し、電源を落とすように強制終了してしまう彼自身の人生。その理由さえ、そうしたほうが自分が一番楽だから。 誰か一人でも幸せになれたんでしょうか?私は首を縦に振る事はできません。 この一冊は、これからも何度も読み返すうちに少年の心理に近づき、掴もうとしてもまた遠ざかるを繰り返すのだと思います。 | ||||
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| これほどまでに主人公の気持ちに入り込める作品は読んだことがありませんでした。 次にどんな結末が待っているのだろうと鼓動の高まりを感じつつページをめくりました。 内容は主人公の家庭を乱す者が現れ、それとの争いを通じて主人公がどう変わっていくのか というものですが、最後のあたりにはもし自分がこうなれば、と思いを巡らせるようになり なかなか読み進めることができませんでした。 この物語は事件の当事者側からの視点で描かれており心情描写もさることながら 湘南の海の描写が個人的には印象的でした。 本格派推理小説と言って申し分ない作品です。読んで損はしないと思いますよ。 | ||||
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| 黒い家で貴志ワールドに触れた私ですが、本書も読みやすい文章と先の気になる展開で、あっという間に読み終わってしまいました。作中にエロゲーやネットの話題が出て来たのには驚きます(本書の発売は20世紀) 着々と犯罪に手を染めながらも、紀子とのやりとりでは甘酸っぱい青春を描く。ストーリーの強弱がはっきりとしていて、飽きることはまったくなかったです。 | ||||
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| この作品ほど、読んでいて主人公に共感できた話は読んだことがない。 一部のレビューを見ると、感情移入できない、頭が良すぎる云々書いてあるが、はっきり言わせてもらうとそういう人は「並」な人間だと思う。 社会は「異常」な人間を受け入れ難い。「並」を好むから。これが世の常だ。 故に評価は低くなると思っていたが、まさか逆とは これが皆櫛森のような高校生を受け入れてならまだしもそうじゃない(と思われる)から呆れる。 作品に関しては、内容・描写・心理・流れ…全てにおいて完璧と言える。 ただ、1つ問題点を挙げるなら、殺害方法を複雑にし過ぎたこと。 もっとシンプルな方がいい。 これは櫛森に対しても言える。 完全犯罪はシンプルな方がやり易い。 まぁ、そんなこと書いたら真似されて後々問題になってしまうかもしれないが。 | ||||
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| ちょっと賢い高校生が、母親と妹のために殺人を犯すのだが、その過程が ゲームっぽい感じなので、随分とライトな小説だなというのが前半部分を 読んでの感想。 ところが二人目の殺人を犯した辺りから様相は一変する。出来れば、殺人 を犯した前の時点に戻りたいという主人公の思いに、読んでいて、物凄く 大きなやるせなさや切なさを感じ、主人公の親にでもなったかのように苦悩 してしまう。 最後はあまりにも虚しくて悲しくて、自分の心にポッカリと大きな穴が空 いてしまった。まさかここまで心が揺さぶられる小説とは思いもよらなかった。 | ||||
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| 社会を舐め、自分の知性を過信したナルシストが、完全犯罪の梯子を上っていく。犯罪を成し遂げ、さて梯子を降りようして、既に梯子が外されているのに気づく。その瞬間の絶望・・・。 「悪の経典」や「模倣犯」 に似た味わいの良作。梯子が外れる瞬間は鳥肌が立ちます。 | ||||
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| ラストの方もけっこう面白かったんだけど、最後の最後が駄目。トラックの運転手が可哀想すぎる。ただの自己中だったみたいな終わり方になって後味が悪い。最後の2行ぐらいなんで作品の評価が落ちるほどのことでもないんだけど。 | ||||
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| 櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。 女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹と3人暮らし。 その平和な家庭を踏みにじる闖入者が現れた。 母が10年前に再婚しすぐ別れた曾根だった。 曾根は秀一の家に居座り、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。 警察も法律も家族の幸せを取り戻してくれない。 秀一は曾根を葬り去ることを決意する...。 曾根を葬り去るためにはどうすればいいか一人で考える秀一。 それも殺人ではなく病死や事故死に見せかけられる方法。 そしてある方法で曾根を葬り去ることに成功した秀一だが... ある同級生に曾根殺しの真実を知られてしまい弱みを握られてしまう。 そして次に秀一が考えた方法とは....。 この本は犯人の秀一の目線から書かれているので、すごく面白い。 秀一が家族を守る為に一人で悩み行動する姿は苦しい。 この話は嵐の二宮和也主演で映画化されました。 映画も小説もどちらもおススメですが、小説のほうが秀一の苦悩が詳しく描かれています。 読んでいて苦しくなりますが.....。 推理小説やミステリー系が好きな方にはぜひ読んでほしい1冊です | ||||
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| 主人公の殺人を倒叙形式で描いている。 主人公のおかれた状況から、主人公に感情移入できすぎてしまう。 また実在する地名を使うなど状況描写のうまさ、登場人物がが絶妙で 本当に起こったのかと思うくらいリアリティがある作品となっている。 涙なしには読めないし、人はどうして殺してはいけないのかという問いになっているような気もする。 | ||||
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| この小説の読みどころは、殺人を犯した後の秀一の心理描写に尽きる。 最初の殺人は綿密な計画を立て、圧倒的な行動力で強制終了させることに成功する。しかし、友人に犯行がばれた後の主人公はそこら辺の少年犯罪の加害者のように軽い殺人を犯す。ここら辺からの秀一の不安、後悔、焦り、虚無感などの記述は、殺人の重さを深く読者に訴える。更には、秀一の家族を守るはずの行動が、結果的に家族を苦しめることになるのは皮肉的です。 主題が殺人の重さということにあるのなら、成功した作品だと思う。 | ||||
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| 完全犯罪完全犯罪と言っている割には、ボロが出まくり、ミスしまくり。 まあそれは置いておくとして、主人公の心理描写が素晴らしかった。切ない。 話の展開もベタで、これはこれで良い。 ストーリーはシンプルで、心理描写で読ませる。こういう本好きだ。 巻末の解説にもあったが、倒叙小説は心理描写に特化した書き方なんだな。 ただ、主人公がやたらシスコンだったのが気になった。 その傾向の原因となったエピソードが欲しかったかな。 | ||||
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| 自分は初ミステリー作品ということで どんなものかワクワクしながら、最後まで読みきりましたが、 ページを捲るのが止まらない!止まらない! 決して自分よがりな目的ではなく 家族の生活を脅かす異物を排除しようと決意をする秀一。 犯行を決意したときや 殺人を犯したあとの、徐々に精神が蝕まれていく描写に、とてつもなく力を注がれてらして、 驚くほどあっさりと感情移入できました。 主人公自身、何度も自問自答をくり返すシーンがあり さぞかし苦悩に苛まれたことでしょう。 ただ、紀子に対する扱いが酷くありませんか? いろいろと利用されて彼女が不憫に思えてしかたありませんでした。 | ||||
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| 帯にあるとおり、『こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか』とてもせつない物語だった。 主人公の秀一はかけがえのない大切な家族を守るため、人を殺す。 自分が人殺しになったことが明るみに出ると、守るべき大切な家族に迷惑がかかり、家族を守ったことにはならない。 そこで秀一は周到な殺人計画をたて、見事計画通り実行する。これで平和な家庭を取り戻せるはずだった。 しかし悪いことはできないもので、警察、同級生に疑われ、嘘を重ね、犯罪も重ね、どうしようもないところまで追いつめられてしまう。 最後まで普通の幸せな家庭を望んだだけだったのに、犯罪を犯したばかりに物事が悪い方向にしか運ばない。 人を殺して幸せをつかむことなんてできない、と当たり前だけど考えさせられた。 それでも読めば読むほど、家族のことを一番に考える秀一に同情して応援している自分がいた。 どうして普通の幸せを願っただけなのに、こんなことになってしまうのか。 何とかしてやってくれと誰にともなく思った。 | ||||
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| 友人には家族を殴れと言いつつ自分は正面から挑まない主人公本当に家族の為の犯行なのか?単純な殺意を募らせた結果なのか?第一の犯行へプロセスをどう捕らえるかで、主人公の最後の責任の取り方への感想は変わってくると思う非常に面白い一冊です。再読に耐える作品だと思います。 | ||||
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