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蒲公英草紙 常野物語
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蒲公英草紙 常野物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 1~20 1/4ページ
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恩田陸氏による常野物語シリーズ第二巻。本シリーズでは、常野と呼ばれる特殊能力を持つ一族の活躍や生き様が描かれます。 ・・・ 時は新世紀(20世紀…1900年)初頭。とある田舎の村で周囲を取り仕切る槙村家。その槙村家にいる末娘聡子様にお仕えすることになった、中島医師の娘の峰子。この峰子が老いたときに在りし日を回想する形式で、槙村家で起こった超常現象と悲劇について描いたもの。 ・・・ 常野という特殊能力をもつ方々が出てくるので、まあ超常現象系の事件がクライマックス。 ただね、何ていうんだろう、峰子の聡子様へ女子高的憧れやその聡子様の恋心、槙村家の屋敷に集う風変りな方々の描写など、峰子の青春の一ページを切り取ったかのような描写が太宗を占める印象。 割と淡々と進んでいき、クライマックスが過ぎると途端に現代に戻るのは、まるであり得ない夢を見ていて突然目が覚めたかのようでもありました。 あっさりとしていますが、ホントそんな感じ。まあ青春小説ですね。 ・・・ ということで恩田氏の常野物語第二弾でした。 本作は超常系<青春系みたいな感じで、少し肩透かしを食らった印象。個人的には派手に超能力かましてほしかったかな。 第一弾・第二弾と読んだので第三弾もいずれ読みたいと思います。 | ||||
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不思議な能力が現代に受け継がれる一族の『常野物語』を3作続けて読んだ。シリーズものなのに全然テイストが異なっていて面白かったです。 2作目『光の帝国』は長編ファンタジー。世界観は好きでしたが常野一族の特殊能力や存在感がちょっと薄いのが物足りない。 | ||||
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以前、光の帝国を読んで面白かったので、読んだのですが、2作目だったせいか、そこまで印象に残らなかったかな。面白く読めましたが。 | ||||
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愛しい人々か切なくも、暖かく個々の命を燃やしながら生き、どうにもならない自然災害や戦争、時代を俯瞰しながら踠き、命の糸を紡いでいく。 ふと、現代の様々な現象とリンクしているようにも思い、涙が止まらなず、胸が熱くなった。 | ||||
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常野シリーズがとても好きです。蒲公英草紙は感動して涙が出ます。自分自身の役割について考えさせられる1冊です。 | ||||
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冒頭から哀しい結末を予感させる、しかし陽だまりのような温かな風景が、素敵な人々の姿が描かれる。 遠野一族は「運命を自覚して」生きている。聡子様も幼くして自分の運命を見通しながら受け入れる。そして光比古さんは物語に救いを与える。この二つのシーンには目頭が熱くなった。 私の方が言いたい。「素敵な物語をありがとう」 | ||||
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「光の帝国」のレビューにも書いたが、前作をベースとして、特殊な能力を持つ一族の個々の家庭と現実世界(?)とのつながりについて描かれている。前作を読んでその世界観を感じていないと理解するのが難しいかもしれない。読みながら、「ああ、ここでつながってくるんだ。」という場面が多々あった。前作が「常野」を面で描いたとすれば、今回はその中の一点を抽出して線で描いたという感じ。より世界観が明確になってくる。 | ||||
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オムニバス短編集だった前作と違い、農村を訪れた常野の人たちを描いた長編。超能力者と言うSF的設定ながら、戦時中でもノスタルジックなストーリーに不思議なくらい違和感なくマッチしていたと思う。そして常野一族はあくまで脇役的に描かれ、峰子と言う少女ヒロインの視点で語ったのが巧み。彼女が出会う人々との触れ合いを通じて、淡い恋愛感情も含めて戦争の影を感じさせ、台風により失われた友を常野の少年が超能力を生かし、まるで生き返ったかのように蘇らせるのは感涙もの。子供達を災害から救って命を落とした少女もそうだが、自分がこの世で果たすべき責務を幼くして自覚した少年の姿に、素直に感動した。 傑作。 | ||||
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シリーズで一番最後に読んでしまった。 が、面白かった。 聡子さんでちょっとうるっとくる。 | ||||
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前作「光の帝国」に魅了され、待望だった続編が出版されたということで手に取った。前作と異なり、時代背景は明治維新前後の日本となり、主人公峰子のその時代に書き綴っていた「蒲公英草紙」の回想が作品の大半を占めている。前作と異なり、常野一族の能力は頻繁には出てこないが、時代に翻弄される人々のなかでの常野一族の微妙な立ち位置を考えさせられる作品ではないかと思う。少々退屈な場面もあったが、全体としては感情移入しやすくかつ表現の丁寧さ・美しさが私は好きだと感じた。 | ||||
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前作と比べると響かなかった。何故だろうか、少女の柔らかなかたり口調か、或いは時代が前作よりも過去に遡っているからか。 常野一族が背負っているとてつもなく大きな物が、前作よりも切実さが欠けて見えたからかもしれない。 ポンポン違う視点で話を展開されるより、一本に絞って腰を据えて読みたい方は楽しめると思います。 反対に前作と全く同じような作品を期待している方は、少し時間を置いて熱を冷ましてから手にされると良いです。恐らく、想像されている物語とは色が異なっております。 | ||||
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表紙左上に荷重がかかって曲がっていましたが(買取りする前からなのでしょう)他はとてもキレイでした。 値段が安いので満足です | ||||
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「光の帝国」とは一変して静かにまったりと時間が流れます。 格調高いエピソードを楽しみつつ、やがて悲劇が訪れます。 その悲劇が読んでいて東日本大震災と重なり合い二重に辛いのです。 そうした展開のなかでの常野の人たちとの心の交流は味わい深いのですが、 かなりハードルが高いことも否めません。 余韻の残る読後感はかなり悲しくもあるけど、 日本の昔にもどった世界感はなかなか良い感じです。 「光の帝国」が気に入った人にはぜひ挑戦して欲しいです。 | ||||
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遠野に語源があると思われる常野一族の物語。蒲公英草紙、光の帝国、エンド・ゲームと三作書かれているがわたしはこの蒲公英草紙が一番好き。この物語に登場する春田一家は、人の人生をこころに「しまう」ことが出来る。それは、その人の視覚的な一生を情緒を付与してしまっておく、ということのようだ。決して美しいことだけではないに決まっているその「しまう」作業を、美しい書見台と共に淡々と生きていくこの一家のことを、わたしは時々思い出す。 | ||||
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常野一族という人たちの壮大な物語の1話としてなら一定の評価はできるが、単品としてみると、ステレオタイプな感じかな。とりあえず「エンド・ゲーム」を注文したので、それを読んでまたどう思うかだけど、恩田陸はこのシリーズを火の鳥的なものにしたいのかな? | ||||
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光の帝国が好きで、続編があると知り大喜びで購入しました。光の帝国とは違い、一つのつながった物語になっていますが、心情も情景も丁寧に書かれていて抵抗無く、気付けば随分時間がたっていたと言った感じで私の場合は読み進められました。 ラストには賛否両論、読む人によって様々な感情がありそうですが、私はあの終わり方だから蒲公英草紙を読み終わってあんなに余韻を味わえたのだと思います。 しっとりと、丁寧に、少し棘の残る作品だと感じました。 | ||||
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『光の帝国』の前に『蒲公英草紙』を読みました。 何の予備知識もなく読み進むうちに 五木寛之の『風の王国』の主体となった一族の生き方を ファンタジー風にしたのかと思いました。「天聴会」という 単語も『風の王国』を彷彿とさせました。 文体が現代風なので 時々明治時代だということを 忘れますが、日清戦争後あたりの東北が舞台です。 その頃の東北を考えると 確かに槙村家のような家柄の 人々は集落をまとめる役割がありましたし人々からの 信望を集めていたと思います。 槙村家に生を受けた聡子様は「アルプスの少女」のクララを 思わせ、お話相手の峰子はハイジのようです。 そんなファンタジックな設定の中に風のように現れる 春田家の使命は人の一生や音楽や物語などを「しまう」こと。 はじめ 何のことか分かりませんでした。しかし読み進むうちに 常野一族が「しまう」ことや 時空を超える不思議な力の意味 現実を生きる人々への使命の意味がだんだんとわかってきます。 | ||||
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常野一族というものがいまいちよく理解できなかったためか あまり面白い話には思えなかった。 ラストは悲しすぎて印象には残ってしまったが。 | ||||
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常野一族の2冊目です。「光の帝国」を読んだ後に読むと良いですね。 久しぶりに本を読みながら泣きました。 明治維新後、日本が大きく変わりつつある中、田舎に住む一人の女の子が、地域の中心となる一族と、常野一族の人々との関わりを通じて、今後、日本人はどうあるべきかに気付かされていきます。 人々の生活が「変わる」ことへの不安。希望の裏に隠された様々な思い。 21世紀を生きる者としては、19世紀末の日本人が、それも歴史に名を残さない普通の人々が、どんな風に変化を受け止めていたのかは、正直、想像もしたことがありませんでした。 田舎に住んでいる子どもでも、何かを感じていたのかも知れません。それは、今、中国やインドなどのアジア地域で起きていることなのかも知れません。 女の子は、何かを知りたいとか、まとまった考えを持とうとかしているわけではありません。 でも、周囲の大人たちや、常野一族の人々を通じて、大切なことに気付かされていきます。 それは、一言で言えば、日本人のアイデンティティということだと思います。 しかし、時代の波は、そんな大切なことや、人々の思いをいとも簡単に飲み込み、大きなうねりの後に、昔の日本人が予想も出来なかったところに日本を連れて来ました。 この本は、波に飲み込まれた貝殻が海岸に打ち寄せられ、ひっそりと転がっているように、当時の人々の思いを描いています。 貝殻を拾って見つめていると、遠いところと繋がるような気持ちになりますよね。 フィクションですが、そんな気持ちを感じさせてくれる本です。 | ||||
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光の帝国に続く常野一族シリーズの本です。 光の帝国のミステリアス且つスリリングな部 分に惹かれてファンになったのですがこれは なぜか毛色が違いました。時代がシリーズの 初期だけにのんびり又は古きよき時代といっ たイメージになっているのかもしれませんが 前作に比べて物足りなさを感じさせる作品でした。 | ||||
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