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蒲公英草紙 常野物語



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蒲公英草紙 常野物語の評価: 3.90/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(2pt)

響かなかった

前作と比べると響かなかった。何故だろうか、少女の柔らかなかたり口調か、或いは時代が前作よりも過去に遡っているからか。
常野一族が背負っているとてつもなく大きな物が、前作よりも切実さが欠けて見えたからかもしれない。
ポンポン違う視点で話を展開されるより、一本に絞って腰を据えて読みたい方は楽しめると思います。
反対に前作と全く同じような作品を期待している方は、少し時間を置いて熱を冷ましてから手にされると良いです。恐らく、想像されている物語とは色が異なっております。
蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.5:
(2pt)

う〜ん

古き日本やそこに住む人々、常野と呼ばれる不思議な一族を、一人の少女の目を
通して描いている作品です。

著者の恩田さんは作品ごとにタッチが変わり、多彩な作風でいつも驚かさせられて
いるのですが、この作品は独白調で描かれており、言葉遣いも独特でまた違った新
鮮さがあると思います。

しかしその新鮮さというのは「恩田作品」に限定した場合の話しであり、読み出して
すぐにカズオイシグロ氏の作品の影響を感じずにはいられませんでした。

恩田さんは間違いなく優れた作家さんではありますが、少女が持つ微妙な心の揺れを
表現するという点では、残念ながらカズオイシグロ氏には引けを取っており、同じよ
うな作風のこの本は、正直、物足りなさを感じます。

この先、恩田さんならもっと書けるはず! という期待も込めてキビシめに☆2つに
しました。
蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.4:
(1pt)

これほど失望したことはない

「光の帝国」を楽しく読み、続編を期待していた者としては、とても残念だ。恩田さんは好きな作家の一人だが、これはいただけない。よしもとばななの「つぐみ」と同じ類の違和感が残った。要するに、「病気したことないでしょう」の世界。病人には読ませられない。加えて言ってしまえば、「体が弱い」って美点じゃないです。これは死ぬほどじゃないけど丈夫じゃない私だけの感想だろうか。
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No.3:
(2pt)

感動できないのと、小さく笑う私がございました

評価が先行した作品と言えます。<br />大きなお屋敷を懐かしく思い起こす峰子さんが語るこの物語は、お屋敷で出会ったお人形のような聡子お嬢様がいまでも鮮明に妬き付いて離れない過去が主体で、ラスト現在に戻った峰子さんで終ります。<br />すっかり年老いた峰子さんが案ずるのは、アメリカとの戦争で変わり果てたこの国であり、未来に希望を見出せない峰子さんの心は過去に戻り問いかけずにはいられない。<br />つまり峰子さんの望郷物語を美しく描いただけであり、その世界に共感出来ないと何も生まれない。<br />それを踏まえて、評価が先行してる作品なので、期待をあまり持たずに読む方がいいと述べたい。<br />
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No.2:
(2pt)

『光の帝国』未読者の方が楽しめるかもしれない

常野物語第2弾です。
『光の帝国』は気に入っており、「常野」に対する憧憬もかなり持っていると思います。が、

・・・期待はずれだった感が否めません・・・。

確かに泣けはしましたが、なんだかもう、激しく微妙。
特に、最後をそう持ってくるなら、もっと現実臭を混ぜてくれれば良かったのにと。

常野の一族と時事がまるでそぐわず、乖離したまま終わってしまった気がしました。

それが言いたいことなのかもしれませんが、
あの最後を読む限り、全然「しまえて」ないじゃないかと。

「この国」をしまいきれてない。
現実の方が、全然大きい。

結局、常野がしまうのは、特定の人だけなんじゃないのかと。
なんだか、激しくもやもやとしました。

美術の話や台所を手伝う少女たちなど、細かいエピソードは良かったのですが、
『光の帝国』を読まずに今作を手に取った人には、だいぶ「なんだそれ」な展開じゃないかしらと。

あるいは、常野の力の大きさはこんな話で済むものじゃなかったはず と思ってしまうのは、
前作を読んでいるせいであって、今作を初めて読んだ方のほうが、
懐かしい気分になるファンタジーとして純粋に楽しめるのかもしれません。
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No.1:
(2pt)

静かでゆったりとしたお話でした。

『光の帝国』の続編で、常野一族のうち、
いろいろなものを「しまう」能力に長けている春田家に関係するお話。

少し前の日本でなら本当に見られたのではないかと思わせるような設定で、
常野一族はいつものように脇役で、でもそれがとてもいい味を出していました。
お話の運び方はゆっくりしているかな、という感じを持ちましたが、
その中で淡い恋心があったり、
主人公の少女がきちんと成長していたりして、
恩田ワールド独特の、静かな、それでいてしっかりとした雰囲気です。

私の感想は、聡子様の恋心はよかったのですが、
主人公の峰子さんの恋は、必要だったのかな〜と・・・。

終わり方も常野シリーズにしてはめずらしく、
ちょっと救いようのない感じだったように思います。

以上2点が評価を下げた大きな理由です。


でもとてもステキな題材だと思いますし、
これからもどんどん続編を期待しています。
蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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