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蒲公英草紙 常野物語



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蒲公英草紙 常野物語の評価: 3.90/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(3pt)

常野物語だけど、どちらかというと青春小説か

恩田陸氏による常野物語シリーズ第二巻。本シリーズでは、常野と呼ばれる特殊能力を持つ一族の活躍や生き様が描かれます。

・・・
時は新世紀(20世紀…1900年)初頭。とある田舎の村で周囲を取り仕切る槙村家。その槙村家にいる末娘聡子様にお仕えすることになった、中島医師の娘の峰子。この峰子が老いたときに在りし日を回想する形式で、槙村家で起こった超常現象と悲劇について描いたもの。

・・・
常野という特殊能力をもつ方々が出てくるので、まあ超常現象系の事件がクライマックス。

ただね、何ていうんだろう、峰子の聡子様へ女子高的憧れやその聡子様の恋心、槙村家の屋敷に集う風変りな方々の描写など、峰子の青春の一ページを切り取ったかのような描写が太宗を占める印象。

割と淡々と進んでいき、クライマックスが過ぎると途端に現代に戻るのは、まるであり得ない夢を見ていて突然目が覚めたかのようでもありました。

あっさりとしていますが、ホントそんな感じ。まあ青春小説ですね。

・・・
ということで恩田氏の常野物語第二弾でした。

本作は超常系<青春系みたいな感じで、少し肩透かしを食らった印象。個人的には派手に超能力かましてほしかったかな。

第一弾・第二弾と読んだので第三弾もいずれ読みたいと思います。
蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:蒲公英草紙 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)より
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No.14:
(3pt)

常野一族の特殊能力や存在感がちょっと薄い

不思議な能力が現代に受け継がれる一族の『常野物語』を3作続けて読んだ。シリーズものなのに全然テイストが異なっていて面白かったです。
2作目『光の帝国』は長編ファンタジー。世界観は好きでしたが常野一族の特殊能力や存在感がちょっと薄いのが物足りない。
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No.13:
(3pt)

うーん、壮大な世界観だけど話自体はこじんまり

常野一族という人たちの壮大な物語の1話としてなら一定の評価はできるが、単品としてみると、ステレオタイプな感じかな。とりあえず「エンド・ゲーム」を注文したので、それを読んでまたどう思うかだけど、恩田陸はこのシリーズを火の鳥的なものにしたいのかな?
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No.12:
(3pt)

蒲公英草紙 常野物語

常野一族というものがいまいちよく理解できなかったためか
あまり面白い話には思えなかった。
ラストは悲しすぎて印象には残ってしまったが。
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No.11:
(3pt)

これは少し毛色が違う

光の帝国に続く常野一族シリーズの本です。
光の帝国のミステリアス且つスリリングな部
分に惹かれてファンになったのですがこれは
なぜか毛色が違いました。時代がシリーズの
初期だけにのんびり又は古きよき時代といっ
たイメージになっているのかもしれませんが
前作に比べて物足りなさを感じさせる作品でした。
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No.10:
(3pt)

続編としては‥

常野物語三部作の2番目で、「光の帝国」の次にくる作品です。「光の帝国」が面白かった、という人が期待して読むと、肩透かしを食らいます。

「光の帝国」については作者自身あれこれ手を広げすぎた、というようなことをどこかに書いていたと思いますが、「蒲公英草紙」は対照的に地味な作品です。常野という存在に作者の倫理観を描いているでしょう。それは美しくはありますが、人によっては理解しかねるかもしれません。
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No.9:
(3pt)

ステレオタイプ−でも感動する−でも納得はできない

非常に単純で類型的なキャラクター、最大公約数的な風景・状況描写、底の浅いご都合主義、どこかで一度は絶対に見たことのあるシナリオ。しかしクライマックスの父親のシーンでは(自分でも驚いたことに)滂沱の涙が。さらにしかし、それに続くシーンで涙がひっこんでしまいました。みんな大好き常野の能力があれば解決…しかしあまりに安易過ぎる、作者もそう考えた結果、あのラストシーンにするしかなかったのではないかと妄想しました。このような作品をはたして感動長編と言うのでしょうか?確かに感動するし、長編ではありますが…。人を殺して感動させたり、ご都合主義すぎるシナリオで批判されたドラゴンクエスト4(ゲーム)に共通するものを感じました。
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No.8:
(3pt)

心優しき人々

「光の帝国 常野物語」の続編。しかし時代は遡って、20世紀の初頭、日露戦争直前の
明治の農村を舞台に、春田一族を重要な「ワキ」として繰り広げられる不思議で切ない物語。

村の指導者である名家の末娘で、体の弱い聡子の話し相手に選ばれた峰子。
その一人称で物語られるお話は、美しい心象風景と相俟って、どこか寓話的で
御伽噺のようでもある。

他方、異能の力を持つ者(常野一族)の過酷とも言える宿命、その凛とした覚悟、心の強さ、
また、それ故の優しさは、読むものの涙を誘わずにはいられない。

作者は、これからも、様々な能力を持った常野一族を、様々な時代において様々な形で
描いていくのであろうが、そこには、人としての理想、それは心の有り様であったり、
生き方、行動であったりするのだが、それらが彼らに仮託して描かれているような気がする。



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No.7:
(3pt)

ほっこりしました。

神秘的でいてかつ切ない。
こういう常野物語もありやなって思いました。
背景となっている世界がよくて、ほっこりすることができました。
ただ、最後の現代のくだりは大事な場面かもしれないけど、個人的にはいらなかったかなって思いました。
よくありがちなパターンなのかもしれないけれど、感動し泣けました。
ほっこりしたい人にはいいと思います。
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No.6:
(3pt)

感情移入できない

常野シリーズの世界は好きな方だが、これはイマイチ。「ええ話」なんだけど、凡庸で、「だからなんなの」という読後感しかない。語り手が常野の人間じゃないせいだろうか。常野の暗部みたいなエピソードがないので、彼らに対する感情移入ができない。リアリティが感じられないのだ。
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No.5:
(3pt)

どうして蒲公英?

一部の人には強烈な人気を持つ「常野物語」シリーズだけれど、追憶・追想の形で描かれているので、読後の印象としてはぼけた感じになっているのが否めない。「大きな引き出し」のエピソードも、その一族も、余りに大事に暖めすぎた(しまいすぎた)イメージの中にあって、かっちりと構成されたスリルやサスペンスを核とする作品群と、ファンタジー寄りな作品群との中間という感じで物足りなさを感じた。しかし、大きな惨事の犠牲者が相次ぐ世間で、「引き出し」を持っている人が実際に供養してくれたら、参列者・関係者は救われるかなあなんてふっと思ったりもした。
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No.4:
(3pt)

『しまう』

光の帝国、常野物語の第2弾。
普通の人が持っていない特殊な能力を持つ一族、常野。
その中で、今回は一人の人の人生を『しまう』ことを仕事にしている春田一家と、彼らを受け入れる大地主一家とそこに集うの人々をめぐるお話。
今回は、不思議な家族より、大地主の末娘、聡子のお話が中心。彼女は、病弱ではあるが聡明で美しい少女であった。戦前の穏やかな日本の古き良き時代、聡子は、みんなに愛されて徐々に強くなっていく(彼女の血筋もあるが)
最後は、彼女の成長した強さが、つらい結果を招くことになる。彼女の愛されてきた人たちへの恩返し、村の長の娘としての責任感。
涙なしでは読めません。
物語の最後に、語り部であった峰子のつぶやきは今の世の中への警鐘ともとれ心にずっしと重くきました。

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No.3:
(3pt)

常野一族にしては物足りない

前半100ページまで、例によって思わせぶりにじらされます。ま、恩田ファンなら、忍耐するはず。で、その後にドラマが動き出すわけですが…。
 うーん、常野一族は、もっと大きなものと対峙していたはずだと思いました。お嬢様が雨を予見したときは、私はヒロシマの黒い雨を想起しました。こんな小さな(失礼!)危機の予見でいいの?常野一族って、日本どころか地球を、宇宙を感じる一族じゃないの?
 「光の帝国」のダイナミズムがほしいです。超常現象だろうが何だろうが。、現在の価値観を揺るがす提案をしてほしかったです。
 特に、前半の「ユージニア」と酷似した出だしは、工夫が足りないと思いました。
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No.2:
(3pt)

結末にのみ不満 続編を切望

あの常世物語のずうっと以前の時代の物語です。やさしい語り口で少女の目から見た不思議な一族との出会いの物語が淡々と語られていきます。聡子という魅力的なお嬢さんと語り手の少女の触れ合いに、常世の一族もからんで不思議で懐かしい情景が語られていきます。この聡子に語らせる形でのの西洋画と日本画に対する見識はすばらしかったです。作者は芸術や日本の歴史認識についても慧眼があるなあと感心しつつ読みました。
でも結末が不完全燃焼で尻切れトンボです。だから星は三つだけ。ここで終わってしまうのは残念。太平洋戦争後の老婆になってしまった語り手の少女を戦後の荒廃の中に置き去りにしないで、最後にもう一度常世の一族を出して欲しかったです。続編を切望しています。
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No.1:
(3pt)

「常野シリーズ」として読むのをオススメ

静かで落ち着いた、本当に良い作品だと思います。
夜、自宅で静かに浸りきるのにぴったりでした。
恩田陸さん独特の根底に流れるやさしさは変わらず、
しかし1作1作見事に作品を書き分けていらしゃるなぁと感心しました。
ケレンミなく、かといって平板では決してなく、
本当にやさしく気持ちよく読める数少ない小説だと思います。ただ、この作品を単体として読んだ時、
話の膨らませ方がちょっと甘いかな、と思いました。
「光の帝国」など先行する物語の既知を踏まえないで読むと、
物語の深みが感じられないような気がしたのです。
内容に関しても「結」の部分で、聡子がどうして峰子の手を取らなかったかの説明も不足に感じ、
また、回想から覚めた峰子の独白による最後のオチも物足りなく感じました。
あと数ページ、膨らませて欲しかった…。実力のある作家さんですしテーマもお話もステキなので、
もうちょっと練ってほしかったなぁと非常に残念に思いました。
なので、あえて辛めの採点で星3つです。余談ですが、こういった良い雰囲気の小説は、
ハードカバーの重みがあったほうが心地よく読めますね。
文庫化される前に読めてラッキーでした
(文庫が出ていればそちらを買ってしまうでしょうし・笑)。
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