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(短編集)
空中ブランコ
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空中ブランコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全318件 261~280 14/16ページ
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~「イン・ザ・プール」の続編。若干、伊良部のキャラクターが変化している、というか確立したと言うべきか。おもしろさは前作を凌ぐ。収録された5編のどれをとっても、読みながら笑いが漏れてくる。パターンはこれまでを踏襲している。奇病に悩まされる患者が伊良部の許を訪れる。伊良部は患者の生業や状況をおもしろがり、自分も参加してくる。患者は伊~~良部に振り回されながらも、いつしか心の枷が外れ、病から脱する。なんという紋切り型! しかし、伊良部の奇想天外な行動が、類型化された展開など吹っ飛ばす。「水戸黄門」「大岡越前」も真っ青だろう。そして、患者とともに、読者も伊良部に治療されて(癒されて)いるといえる。ストレスとは無縁に生きる伊良部一郎の姿に、読むものは、なにかこう肩~~が軽くなるような感覚を覚える。結果論としては,伊良部は患者に干渉し、その干渉を通じて患者は癒される。ほとんどは彼の稚気に発していることは間違いないが、毎回1回は、もしかしてこれはわざと(治療行為として)やっているのではないか、と穿たせる行動があり、伊良部という人物の謎めき感を高めている。もう一点、患者をぞんざいにあしらっている~~が、彼の看立てがつねに正鵠を射ていることは特筆に値する。誤診を犯さないのだ。いやあ、それにしても楽しい。笑える。映画も楽しみだが、早く3冊目が出ないかなあ。~ | ||||
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本能の精神科医伊良部一郎と、セクシーダイナマイト(死語)だけど無愛想な看護師マユミが登場するシリーズの第2弾。前作『イン・ザ・プール』に比べ、より患者の描写に重点がおかれているのが特徴。それぞれ職業はサーカス団員、ヤクザ、精神科医、プロ野球選手、作家と普段あまり接しないような専門職が並び、どんな日常や悩みがあるのか興味を惹く。特に「作家」に関しては筆者の独り言のような部分もあり、笑ってしまった。今回は伊良部の学生時代について書かれているので、次回作ではマユミの過去に触れて欲しい。インパクトという点では前作に劣るが、より洗練された印象を受ける。個人的には『ハリネズミ』がお気に入り。 | ||||
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「イン・ザ・プール」でおなじみになった精神科医伊良部。前作よりも彼は魅力的に描かれていると思う。彼のもとを訪れる患者の置かれた立場、心理状態も、良く描かれている。人の心は強くもあり、弱くもあり。だがくじけた時は、きっかけさえあれば必ず立ち直ることができる。患者たちにとって伊良部の存在は、どんな薬よりも効き目があるに違いない。伊良部本人は果たしてそのことに気づいているのだろうか?ともあれ、今後の彼の活躍に期待したい。 | ||||
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何事にも直球勝負。後悔も反省も謝罪もしない。そもそも、そんな感性自体持ち合わせていない。伊良部センセイ、万歳。 | ||||
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あぁぁ、面白かった!読み終えるとスカッとして、気持ち良い作品。特に、義父のヅラが最高に笑えました。時間を忘れて読んでしまう作品です。 | ||||
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インザプール同様、気分が乗らない時に「家庭の医学」!?として愛読している。そういえばテレビドラマ化されるらしいではないか!こちらのほうも楽しみだ! | ||||
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幼稚でおかしな精神科医の話ですが、一回目はすごくおもしろく感じ、一気に読んでいました。各章にはないかと最後に落ちがあり、あっなるほどってな感じで、世にも奇妙な物語みたいだなぁと思いながら読んでいました。しかし、自分的には二度目は読む気にならないんですねぇ。。。ただの個人の好みなんですが。。でも、またとない違った世界が味わえ、直木賞受賞作品だったりと、おもしろいはおもしろいです。インザ・プールも一度読んでみたいです。 | ||||
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もう、単純に面白いです。電車の中で読んでいて声を出して笑いそうになり、笑いをこらえるのに必死でした。もう顔がニヤケまくっていたことでしょう。精神科医の伊良部イチロー。この名前から野球好きな私は読みたくなったのです。プロ野球選手が思ったところに投げられるなくなる病気などもあります。基本的には短編集で、それぞれ色々な精神的な病気を持った患者を伊良部先生が痛快に直していきます。この本をおもいきり声を出して笑って読むことで、精神的な治療にもなる(?)のではないでしょうか! | ||||
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笑いました~!読後感はスッキリ。この小説に登場する5編の患者たち同様に、「心が軽くなった」感じを味わえます。文章は、星新一のショート・ショートに似たような淡白さですが、おデブで奇人の伊良部先生の治療ともコントともつかない患者たちとのやり取りはかなり笑えます。オットセイみたいな図体で子供のような声でしゃべる伊良部先生の役をあの阿部寛が演じてドラマ化もするとか。見た目イメージは全く違うのに、あの奇行の数々を違和感無く演じられるのはやっぱり阿部ちゃんですかね?普通はそれが出来ないからストレスが溜まるんだってばー!とツッコミを入れつつ、一緒に馬鹿を楽しめる本です。この本を読むこと自体が代償行為なのかも?尖端恐怖症や、嘔吐症、強迫症と、意外と身近で自分もかかりうる病気に処方箋をくれたようです。 | ||||
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「イン・ザ・プール」に引き続き、伊良部先生のやんちゃぶり、ますます冴えています。全篇「水戸黄門」顔負けのパターン構成。最後にパターン化された恋愛小説しか書けない女流作家の悩みを配するあたり、心憎いまでの配慮です。伊良部先生のキャラは「刑事コロンボ」に通じるものがありそうです。むき出しの好奇心と子どもじみた言動で相手を油断させながら懐に飛び込んでしまう。読みながら、こういう友だちがいたら愉快だろうなあと思わない人はいないのでは。気を使わなくてもよい人、気を使わなくてもよい読書、癒し系の時間が欲しい人にはぴったりです。きっと明るい気持ちになれます。 | ||||
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現実的には、こんな精神科医がいるわけがない。しかし、伊良部総合病院を訪れる患者たちの抱える病気は、現代の日本が抱える問題そのものである。程度の差こそあれ、自分自身にも思いあたることがある。そう考えると、笑ってばかりはいられない。 本の構成は、5編の短編集であるが、すべてに、精神科医の伊良部が登場する。5編とも上手くまとまっており、話の展開も本当におもしろい。 | ||||
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前作「イン・ザ・プール」の続編、第131回直木賞受賞作。正直、これで直木賞受賞しちゃっても良いのでしょうか?と思えてしまうほど笑わせられてしまいます。短編集で繋がりが無いため、前作、本作のどちらから読んでも十分楽しめると思います。比べた場合、あえて言うなら本作のほうが、笑いだけでなく、ちょっぴり心に染み入る内容となっています。精神病という世間では一般的には公表しにくい悩みがテーマとなってますが、伊良部の軽快なトーク(治療?)により、患者が克服していくというなんとも癒される物語です。深読みせず、素直に笑って貰いたい本だと思います。重厚な小説ばかり読んでいる方、忙しい毎日に疲れている方、恋人と別れたばかりの方、読書に興味の無い方…。息抜きに本作を読んでみてはいかがでしょうか。きっと心が満たされると思いますよ。 | ||||
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直木賞受賞作品だけあって、さすがに第1段「イン・ザ・プール」よりも完成度が高いように感じます。「イン・ザ・プール」ではただおもしろく読んだだけでしたが、「空中ブランコ」は、自分自身が読みすすめている間におのずと伊良部の診療を受けているようで、読み終えた後は癒されたように感じました。特に、「養父のズラ」は、巷のお笑いよりもおもしろいです。思わずゲラゲラ声をたてて笑ってしまいました。元気がない人、心が疲れている人には特にお薦めです。 | ||||
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最高です。友達にすすめるならまずこれ!! | ||||
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「イン・ザ・プール」を読んで次の日にはこれを買ってしまった。本は好きだが、これまで本を読んで爆笑したことはなかった。登場人物がこんなにも生き生きとしたものが今まであっただろうかと自分の読書遍歴を思い起こした。「義父のヅラ」必読です。 | ||||
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五作品の短編集。ギャグ小説だ(笑)。読んでいて吹き出してしまう小説なんて数十年ぶり。「空中ブランコ」スランプに陥るフライヤー。キャッチャーのせいだと勘違いする。自分のせいだと分かり和解する。たった56ページの短編で僕は笑わされ、そして泣きました。直木賞はダテじゃないかも。「ハリネズミ」先端恐怖症のやくざの話。「極道なんてみんな弱いところがあるから、精一杯突っ張ってる訳よ」というセリフに涙が出た。「義父のズラ」「ホットコーナー」「女流作家」高尚ではないけど、これも文学かなあと。「メタファー」とかいう単語が出てくるほうがそれらしいけど、やはり娯楽ですから、「面白くてナンボ」というところもある。 | ||||
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トドみたいな風貌で、少年のような無邪気さというか、無鉄砲さを持った精神科医のシリーズ的な短編小説集です。すごく個性的な精神科医が、訳のわからない言動を以って患者を癒していく。精神科医に係る患者自体が自分のことを訳がわからないと思って来ているのだから、毒をもって毒を制すという印象を受けます。もちろん、作中の患者たちはそんなことは思ってないし、主人公の精神科医もそんなこと思ってないのですが、そういうところが、この作品のいいところかなー、とも思えます。患者たちは一様にすっきりして完治って訳ではないのですが、それなりに、まあ生きていくかー、という気持になることができ、最初に持っていた重い気負いがなくなります。精神病を扱うなんて重い気持になりそうなのに、読後感は爽やかになるってなかなかないと思います。なかなかよかったです。 | ||||
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珍しく本を読みました。それがこの本です。失礼ながら、この本が有名とも知らずに読みました。少し楽になりたい時に読むととてもいいと思います。1度はやってみたいことを、いっぱいやってくれている本です。ああいう大人になりたいな、と思いました(笑) | ||||
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けど、なんか文章が入り込めない。なんていうか、話しの組み立てとかはスゴイと思うんだけど、文章スタイルが、いまいち私にとっては合わないような気がしました。一文一文を「読ませる」ような雰囲気というか、凄味が欲しかった。 | ||||
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主人公の伊良部は、ただのおとぼけなのか・・・?あり得ないだろうと思いつつも、登場人物の患者と同じく、彼のペースに引き込まれてしまいました。読み手をも癒してくれる不思議な精神科医。素っ頓狂な応対に笑いと同時に変に納得もさせられてしまいます。どうぞ、お試しあれ! | ||||
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