■スポンサードリンク
(短編集)
空中ブランコ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
空中ブランコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全318件 121~140 7/16ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
笑いあり感動あり。エンターテインメントとしてはケチのつけようのない傑作です! 主人公は、精神科医伊良部一郎。外見は体重100キロを超える肥満体で、精神構造は幼児レベル。およそ医者とは思えないおかしな人物。 一方、伊良部の元を訪れる患者も患者で、抱えている病はユニーク極まりない。飛べなくなった空中ブランコ乗りや尖端恐怖症のヤクザ、一塁に送球できなくなったプロ野球選手など…。こうして物語は、「おかしな患者」と「おかしな医者」の「おかしな物語」として展開していく。 ところが、読み進めていくうちに、特殊に思えた物語はどれも、ともすれば我々でも陥りかねない、極めて身近な問題なのだと気づかされます。「後輩に追い抜かれるかもしれない不安」「やりたい仕事がやれないジレンマ」など、それは誰もが抱えるごく普遍的な苦悩。 そういった苦悩は、真正面から真剣に取り上げるととかく説教臭くなりがちですが、著者はそれをあえてキテレツな患者を想定することで、何とも小気味いい物語にまとめあげています。 そして何より、主人公たる伊良部が完全な狂言回しに徹しているのがいいです。これでもし、伊良部に少しでもわざとらしさや真面目さが垣間見えたら、きっと興が醒めてしまうでしょう。伊良部が無邪気であるからこそ、患者の悩む姿が鮮明にあぶり出されるのだと思います。 個人的には、「義父のヅラ」と「女流作家」がとくにおもしろかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間不信のサーカス団員、先端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば・・・。神経科医伊良部シリーズ第二弾。 強迫神経症の治し方として、こんなのアリ?とも思ってしまうが、神経症にかかるのは些細な出来事がキッカケなわけで、治るのも些細なキッカケでいいのかもしれない。 前作では、どの悩みも本人からしてみれば生死にかかわる出来事なのだが、傍から見ると笑える出来事ばかりで軽い印象を受けたが、今作では表題作の「空中ブランコ」がストーリーが重厚で傑作。 欲をいえば、そういった作品の長編が読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「イン・ザ・プール」に続く、精神科医:伊良部シリーズです。 むちゃくちゃだろ! おーい! やりすぎだ! など、突っ込みたくなるところ満載です。 ある意味爽快感もあり。 短編の軽いタッチで非常に読みやすいのでオススメの1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
空中ブランコはまあ★3、それ以外はひどすぎる。センスのない文章で内容も下らない。人物も描けてないしユーモアセンスも小学生レベル。本として出したら駄目だろ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
飛べない空中ブランコ乗り、先端恐怖症であるやくざ、ズラである事を隠している事を世間に知らせたくて仕方ない医師、とにかく設定が面白い.伊良部医師のめちゃくちゃ加減と看護婦のマユミちゃんの色っぽさが良い味を出している.とても、面白い小説である.これが、面白くない人はおそらくいないだろう.ま、真面目な話をすれば、こんな医師などいないだろうが.. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「面白い本がある」と妹に薦められた。 内容を聞くと精神科医の話らしい。 けど、特に治療もしないらしい。でも、話したりしてるうちになんとなく治るらしい。 じゃあ、カウンセリングってこと?と聞くと、「そんなわけでもない」と言う。 名医なの?と聞いても、違うと答える。 治療もカウンセリングもしない、名医でもない、なのになんとなく、治っていく。 妹の説明は、はっきり言って意味不明だった。 けど、今回読んでみて、妹の説明は正しかったのだと分かった。 治療もしない、名医でもない、もしかしたらただの馬鹿かもしれない。 でも、患者は立ち直り、治っていくのだ。 読む前には、金田一耕助の様な人を思っていた。 一見平凡で、飄々として、それでいて的確な判断をし、患者を良い方向へ誘導する、 そんな人物。 大間違いだった。 無機質で、淡々として、少し猟奇的、そんな中で、 ふと芽生える優しさ・人間同士の触れ合いを描いた話を想像していた。 大間違いだった。 伊良部は底抜けに能天気で、楽天家で、苦労知らずで、ボンボンで、明るかった。 内容も、賑やかで可笑しいものだった。 まったく想像しなかった話が展開されていて、とても楽しかった。 ちなみに、前作「イン・ザ・プール」を未読のままで、これを読んだけど支障なかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誰もが完璧でないことを、そっと知らせてくれるお話。つい笑ってしまったりする箇所もよくよく考えてみればありそうな話ばかりなわけで。精神的に疲れてしまったときにおすすめの一冊です。以前、ノイタミナでアニメ化もされましたね。そちらもお薦めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
だれもが一度はストレスとかで精神的にやばくなったことぐらいあるだろう。 肩の力を抜くと行ってもなかなか難しいよね。「気にするな」と言われればもっと気になるのが普通だし。 そんな患者を治療するのがこの先生と看護師のペア。稀代の天然さで患者を治すのは見事。この愛すべきキャラが最大の魅力だ。 心身症なんかは一歩間違えばかなりヘビーな話になるけど、それをカラッと笑えるようにしている。読んだ後、ストレスがかなり無くなっているのを実感できるだろう。TVドラマ化もされたけど、もっと弾けてもよかった。まあ面白かったけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作が、あまりにも面白かったので 早速手に取った。 ●空中ブランコ ●ハリネズミ ●義父のヅラ ●ホットコーナー ●女流作家 の5編が入っていて、相も変わらず楽しめました。 誰でも5編の ”どれか”に、”どこか”「心あたり」があるような気がします。 中でも、読んでる途中 何度も噴出したのが「義父のヅラ」 中年になっても、こういうイタズラ心って 楽しい。 伊良部の学生時代も垣間見えて、お得な気分です。 小難しいことは、さておいて とにかく「楽しめる」本であることは、間違い有りません。 直木賞を取ったんですね。それって有り? って思いながらも、口元が綻びます。 素直に、スゴイです。 伊良部、万歳! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奥田さん著の東京物語が好きで、この本も読んでみました。 一番印象に残った物語は、女流作家です。 ラストの看護婦マユミの初めて話した人間味があるコメントとそれに対する作家愛子の想いが、感動しました。このやりとりから出た愛子の気持ちは同じ職業である著者の仕事に対する想い(人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。)だと思います。 ラストの絞め方に清々しさを憶えるとともに自分もこういうふうに仕事に対して想えれるようになりたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
空中ブランコは伊良部がブランコをするこっけいな姿が思い浮かんで、笑えます。 カツラの話は、コントでありそう。 小説家の話では助手の看護士の、意外な一面が垣間見えるお得な一本。さわやかなラストで、読むと元気になります。 阿部寛もいいけれど、個人的にはイジリー岡田が可愛くなったようなイメージの伊良部さん・・・(笑)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私はカツラの話が好きでした。 かしこまらねばならない場面でキンちゃん走りを したくなる衝動(笑)って! これ分かるんです。私お葬式行きたくないんです。 伊良部先生は患者を否定することなく 自然に気付き、へと導くのです。 こんな先生いたら良いですよね〜。 私は本としてはインザプールより 空中ブランコの方が印象が強いです。 伊良部先生は実写なら石ちゃんかなぁ?と 思ってましたがマツコデラックスとか いかがですか? 追記 ドラマになりましたね〜 全くこの人選は・・・事務所の力? まだ元野球選手の伊良部のほうが 面白いんじゃないの?(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「イン・ザ・プール」も含めてどのお話も似たような展開ですが、表題作のラストは素晴らしいですね。伊良部先生の空中ブランコ披露時のサーカススタッフの期待と緊張感、そしてその後の爽快感。人間賛歌(ちょっと古いかな)を久しぶりに感じさせますし、これぞ短編小説!って醍醐味があると思います。話はそれますが、「空中ブランコ」の読了感は、私が中学生のときの国語の教科書にあった「サーカスの馬」という短編小説によく似ていて、それもまた心地よかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
頓狂な人ばかり現れる。だんだん、「普通」がなんだかわからなくなる。「普通」ってなんだろう?「信じる」ってなんだろう?結局全て、自分で決めることなんだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時間をおいて、また読み直してみたくなる本。なんだかもやもやしていてやる気が出なかったりとか、すっきりしない時に読むとなぜか晴れやかな気分になります。前作のインザプールもとても面白かったけど、続編として楽しく力を抜いて読める本です。本はどんどんたまっていくのであまり買わないようにしているのですが、これは繰り返し読んでいるので買ってよかったな―と思える本の一つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊良部センセの第二弾。 直木賞って、こーゆーブッ飛んだ作品にも出されるのかぁ。センス良いですね。。。 「義父のヅラ」、狙っているのは前もってわかっているにもかかわらず、涙流して笑ってしまいました。 「天丼一丁目」の看板、私もいつか眺めてみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作ということで奥田氏の代表作のひとつ。個人的には奥田氏の数々の名作たちのなかではそれほど秀でているとは思わなかった。精神科医・伊良部一郎のシリーズ第二弾なのだが、シリーズものとしても一作目の方がよかったかな。さすがにちょっとオチが見えてきてしまっている感じ。まあ、大人版ドラえもんくらいの軽いノリで気楽に読むのが正解な気がする小説なのでオチが予定調和なのも計算のうちかも知れない。奥田氏は小説によってその作風が見事に変わる稀有な作家であるが、作内でその自らの特徴を軽く皮肉っているあたりも懐の深さを感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューが180を超えていて、やっぱりみんな大好きなんだ〜って嬉しくなりました。忙しいから心の余裕がなくてうつっぽくなりやすい時>>>この本を読んでは ほっと笑って、私だけじゃなくてみんな悩んでおもしろおかしく生きてるんだーって楽しくなります。元気のない人にお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
50ページほどの物語が5つ収録。基本的に一話完結なので読みやすいです。一応、医療物ではあるんですが、外科系などと違い『共感できる』というのが特徴だと思います。ガン治療だなんだというのは、実際にガンになってみないとわからない。しかし『心の病』となると、共感できる部分が多い。『みんなに嫌われているのではないか…』『何かの拍子に鉛筆が目に刺さったら…』『目の前に等間隔で美しく並べられたドミノを崩したい…』『深く考えすぎて簡単なことがうまくできなくなった…』『この話、前にもしたっけ…』患者たちはこういった『誰でも一度は考えたことがある』ことが重症化してしまい、伊良部先生のもとを訪れます。なので、読んでいる途中も「あー、わかるわかる」と何度も頷けました。個人的には、伊良部先生のとんでも治療(奇行?)はもちろんですが、『ラスト』が見所だと思います。患者たちが『完治』ではなく『快方へ向かう』、つまり『To be continued』という終わり方をしています。これが実に爽やかな終わり方で、思わず微笑んでしまいました。心がなんとなく晴れない、そういった方にオススメの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コピーライター・構成作家の書いた文章であり小説の域に達していない。予定された落ちに向かって空しく綴られた文章の間隙には何の感動も潜んでいない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!