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(短編集)
空中ブランコ
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空中ブランコの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全318件 221~240 12/16ページ
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こんなおもしろい本は初めて読みました。おかしくて電車の中で読めないほどでした。伊良部先生最高です。本当にこんな精神科医が存在したらいいですね。実は頭がよく、ユーモアがあり、天然ボケの伊良部先生が大好きです。奥田英朗さんの作品の中で一番おもしろい本です。超おすすめ。 | ||||
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型破りで破天荒な精神科医・伊良部の活躍?を描く、「イン・ザ・プール」に続く第二弾。 連作5編が収録。 多様な症状に悩む患者5人が、それぞれの語り手になっています。 何の予備知識もなく読み始め、「なんだこの医者?いや、ありえないから!」と一瞬引き気味になったけども、 読み進めるうちに「いいぞ伊良部!そのまま我が道をばく進しろ!」とにんまりしながら応援したくなります。 仕舞いには「こんなお医者がいてくれたら・・・」とまで思ったりして。 5人の患者のキャラと悩みも個性的で、マンネリ化しません。いろんな人の人生の深淵を、垣間見たような感じさえするくらい。 はちゃめちゃなギャグ漫画的主人公が織り成す、けっこー深い物語だと思います。 楽しめます。 | ||||
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直木賞受賞作にふさわしいエンターティメント性に優れた娯楽小説です。 人間には、一生のうちに、二度ほど、大きく精神を病む危機がやってくるそうです。 その時に、伊良部先生のようなお医者さんと出会えたら、とても楽しいでしょうね。 今は、またインザプールしか映像化かされていませんが、空中ブランコも後々には 必ず映像化されるでしょう。その際には、絶対に見るつもりです。 特に、「ハリネズミ」や「義父のズラ」は、壮絶な作品になりそうです。 たぶん、オチをしっていても、楽しめると思います。 そういう意味で、本著は、上質な落語などにも通じる、高尚な笑いを提供している作品だといえるのではないでしょうか。 それから、当時の直木賞選考委員に、ズラの方が居なかったということも幸いだったといえます。 | ||||
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最近、文芸書とよばれている本を読み始めたのだが、こんなに笑った本は初めてだ。夜、部屋で読んでよかった。。人前で読んでいたら変な人になってた。。それでいて、ちゃんとメッセージもあって、読み終ったとき、心が暖かくなる。丁度、気持ちが沈みまくっている時にこの本を読んだので、かなり気持ちが軽くなった。この本のおかげだ。伊良部は精神科医として、物語中の人を治療してるけど、それと同時に読者も癒している。 | ||||
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直木賞受賞作家が書いた本なだけに注目が集まったこの作品。 中には、えっこれで受賞作なの?と思われるような作品もありますが、空中ブランコには納得です。 まず、話の構成がうまい。面白い。 みんなの悩みが切実に描かれている・・・それだけではない。 さらに解決方法が度肝を抜かれそうなくらい奇想天外なものである。 これは大人のおとぎ話と言っても過言ではないだろう。 童心に還らせてくれるような効果も存分にある。 子供の頃のワクワクした気持ちを、もう一度思い出させてくれそうな本です。 伊良部一郎、最高!!! | ||||
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直木賞受賞作との事で以前より興味があり読んでみました。 短編集ですが、全てに同じ精神科医が出てきます。 その精神科医のキャラクターが非常に面白く、ついつい物語にのめり込んでしまいます。 本当にこの様なお医者さんがいる精神科があれば通って見たいなと思ってしまいます。 ある意味で本当の名医なのでしょう。 個人的にあまり短編集は好きではありませんが、この本に関しては同じ医者がずっと出てくる事もあり、本当に楽しく読めます。 全作「イン・ザ・プール」があるようですが、それを全く読んでいなくても全く問題ありません。 | ||||
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面白かったです。5つの作品が収められていますが、どの作品もパワー全開で読者をホントに楽しませ、爽快な気分にさせ、元気が出てくる作品です。 ボクにとっては「女流作家」が一番印象的でした。この作品の最後、「人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。…」ここのところの文章がとても好きだなあって感じました。 伊良部ものはこれが2冊目。3作目の「町長選挙」の次に読みました。順番が逆なのですが、「町長選挙」に比べるとこちらはちゃんと書いたなあって気がします。「町長選挙」はパロディになってしまってるかな。それに比べるとこちらはきちんとしたオリジナルな作品だと感じました。 次は「インザプール」を読んでみよう。 | ||||
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笑える小説とういのを久々に読んだ気がする。自分がよく行く本屋に「人が死ななくてもいいじゃないか」という奥田氏の色紙が飾ってあったが、殺人ミステリー小説の全盛期において、氏の小説は異彩をはなっている。 自分のすぐ側にいそうな神経症患者の病気を見事な逆療法(?)によって次々に解決(治癒)していく伊良部医師のハチャメチャぶりがとにかく笑える。患者が伊良部医師にふりまわされているうちに、自らの過ちに気づき自然治癒していく。 伊良部医師と助手の看護婦の関係はホームズとワトソン(?)を、とぼけた会話でいつのまにか事件を解決(病気を治癒)していく手法は刑事コロンボを、なぜか読者に思い起こさせる。元CMプランナーが書いたとはとても思えない、見事なアンチ推理小説だ。 | ||||
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苦しみ悩んでいる患者と、あっけらかんとしてる精神科医。このバランスがいい! 『悩みは、避けていても解決できい。どうにかしてその悩みの壁を越えてこそ解決できるのだ』 と、伊良部から教えられるような気がします。 軽い感じで読めるお勧めの1冊。 | ||||
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かなり前にテレビで2時間ドラマ化しましたね、主演阿部寛で。 車内、カフェ、マクド、立ち読み…etc周りに人のいるところで読むことはお勧めできません。必ず恥ずかしい思いをすることでしょう。 テレビではやらなかった話が何個かあるんですが、その中の「義父のヅラ」が特に最高です。外で読んでて笑いかみ殺すのに必死でしたから。ワタシウソツカナイ、ヨンデミルヨロシ。 ただバカな話にして笑いをとってるだけの作品ではないので安心していいですよ。 これ読んではまったら次は「サウスバウンド」を!貸してあげたいぐらいですが、んなこた無理なんで買ってください。 | ||||
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「イン・ザ・プール」に続く伊良部先生の診察室第二弾。相変わらず笑える。患者の症状は前作の方が面白い(例えば「勃ちっぱなし」)が、患者達のキャラクターは本作の方が上だろう。中でも「女流作家」という作品は、著者自身のまじめな気持ちが入っているようでかなりテンションが高く、前のめりになりそうである。この作品にチョットだけ登場し貶されている作家の奥山英太郎は間違いなく著者自身のことである(収入以外は…)。この作品が凄いのは、現代の日本人が抱える心の問題を描いているにも拘わらず、それをそのまま描くのではなく、レベルの高い「笑い」にまで転化されているところなのだろうと思う。さらに、現実にはいそうもない伊良部先生に「私(僕やオレ)もこういう風に治療されてみたいなぁ」と思わせるという意味では、『リアルな大人のおとぎ話』のようにも思える。 笑えすぎる作品なので、なんだか「直木賞」受賞作に思えないような気も一瞬したのだが、文藝春秋社の創設者で直木賞と芥川賞を考案した作家の菊池寛が「作家が書きたくて書いているものが純文芸(芥川賞)で、人を悦ばすために書いているのが大衆文芸(直木賞)だ」と書いた(言った?)のを思い出してみると、この作品はやはり直木賞に相応しい。 | ||||
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本書の題名どおり、まさに正気と狂気の狭間を揺れ動く空中ブランコのような世界。今回もまた、このおかしな精神科医が活躍してくれます。前作からの凄まじさは相変わらず! 本書を読むと、正気と狂気の違いとは何か、わからなくなるときがあるかもしれません。でも、それは現実の世界においてもたまにそういうことがあります。 そう、本書は確かに架空の話ですが、これよりももっとおかしな現実が、意外とあなたのすぐ近くに潜んでいるかもしれませんよ(笑)。 | ||||
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インザプールの続編です。今回も普通の精神病患者たちが、普通じゃない精神科医である伊良部のものと訪れてはちゃめちゃな治療によって元気を取り戻していきます。ただ前回と違うところは、患者達が完治せずに伊良部のものと去っていっているということです。元気になる方法を伊良部から教えてもらい、それを自分の手でとりに行かねばならない。そのほうが現実的な気もします。 それにしても、義父のズラはもう爆笑ものです。もう思い出しただけで、笑いがこみ上げてきます。 | ||||
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いわずもがなの「直木賞作家」、奥田英朗氏の伊良部シリーズ第2弾。 伊良部の威力炸裂♪ 最初の「In the Pool」とも違う、円熟味を感じました。 最近はまた新作だされたみたいです。 あれやこれやと忙しい現代人にオススメな良書♪ | ||||
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前回よりも、面白さに拍車がかかり、腹を抱えて笑ってしまった。テレビや映画などを見ていては普通にある経験だが、小説でココまで笑えたのは人生初。 ホントに面白い! | ||||
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レビューをみても評価が良かったので読んでみましたが、それほど面白くありませんでした。サウスバウンドを先に呼んでいたので、なんだか伊良部のところに来る患者が抱える問題が単調な気がしました。ほんとに直木賞? | ||||
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つまらないことで際限なく悩み、気にしないようにしようと思うほどドツボにハマる。 人が聞いたら鼻で笑うようなことでも、当人にとっては生活に支障が出るほどの大問題。 例えば、パートナーと息が合わないサーカス団員。 尖端恐怖症のヤクザ。 義父のカツラをむしり取りたい衝動を必至にこらえ続ける医者。 ファーストへの送球が出来なくなったプロ野球選手。 同じ人物設定を過去に用いていないか、病的に気にする女性作家。 この作品で、精神科医・伊良部先生を訪ねることになる5人。 彼らのような、華々しい(?)悩みではなくても、こういったものは誰でも一つくらいは持ってるだろう。 破天荒な伊良部先生に振り回される彼ら5人の姿を見ながら、ついつい我が身を振り返る。 簡単に他人に言えることではない。 分かってもらえるとは思えないし、つまんないことだと言われるに決まってる。 何よりその悩みが、「実は自分の中の黒い、醜い、或いは弱い部分に根ざしている」ことに薄々ながら勘付いているから。 そんな自分を見せられない。 自分でも認めたくない。 ・・・でも、それは見方や考え方を変えれば霧にように消える類のもの。 誰かとの出会いや、言葉一つで軽くなるもの。 作中の患者達が立ち直るキッカケをつかむたびに、「そうだよ・・・。そうだよな。」と思わず自分にも言い聞かせたくなる。 凹むことがあった時に前を向く為のヒントをもらった気がする、そんな感じの一冊です。 | ||||
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前作「イン・ザ・プール」より伊良部がさらに パワーアップしていると感じた。 この奇妙な精神科医は、本当に笑いを誘ってくれる。 全ての作品が、どれも面白い。 「空中ブランコ」は言葉の必要性を感じさせられるし、 「義父のヅラ」は主人公の達郎がいつヅラを 取ってしまうのかハラハラするし、 「女流作家」は最後の最後、マユミの言葉で胸が熱くなる。 さすがは直木賞だ。 | ||||
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精神科医の伊良部は、年齢不詳の中年でトドのような肥満体。注射フェチで無分別。幼児のような純粋無垢さは治療の一環として演じているのか、生来のものなのかは時たま判別がつかなくなる。相棒のマユミは、ミニスカボディコンの格好で肉感的。無愛想な看護婦。そんなふたりのところへ駆け込む患者たちは災難だ。常識が通用しない伊良部ワールドにたちまち翻弄されていく。ある種のショック療法なのか・・・物語がクライマックスを迎えると、患者と読者は症状が改善され、明日への気力がめいっぱい注入されていることに気づく。支離滅裂な伊良部とマユミの言動が実はカウンセリングになっていて、救済へとつながる。現代という意味不明な時代ならではの心やさしき大人の童話。 | ||||
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『イン・ザ・プール』に続く伊良部精神科医シリーズ第2弾。 患者の悩みを悩みとも思わない、 伊良部先生大活躍のお決まりのパターンだけど、 物語が終わる頃には患者は癒されている、悩みが軽くなっている。 「そんなうまい話があるか!」っていうのが本音だけど、 それでも読んでいるこちらの心まで軽くなっているのが分かるから、 この本の存在自体が、ある種の精神療法の効果が実際にあるのかな?という気にさせられる。 ちょっと心が重たいな、という時に読めば心が晴れる。 そういう意味で一家に一冊常備したい。 『イン・ザ・プール』のほうが、扱っている症状が身近に感じられたし、話の流れも自然な気がした。 伊良部医師のように、周りの目を気にせずに、好きなことができれば、誰も悩みなんかないんだろうなあ。 | ||||
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