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(短編集)

空中ブランコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
空中ブランコ
空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコの評価: 4.39/5点 レビュー 318件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全318件 241~260 13/16ページ
No.78:
(5pt)

今より少し人に優しくなれるヒントがある

 相変わらず「伊良部医師」はおもしろい。「〜というわけ。」という話し方も大好き。
 今回も患者の設定は多彩。それぞれ特徴のある悩みを抱えていて、それ自体に「そんなこともあるんだ」という学びがある。またその各々への「伊良部医師」の接し方というのも、やはり学びがある。
 実際にやると行き過ぎなのかもしれないが、患者の「〜したいけど、・・・があるからできない」といった、精神的な不具合の根源にある束縛をといてあげようとする姿勢を学ぶことはとても為になる。この「あげよう」という表現は適切ではないと思うが、とにかく、この本は読み方によっては、今よりも少し人に優しくなれるヒントがあるのではないかと思う。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
4163228705
No.77:
(4pt)

後味爽やか

どっちが患者なんだかワカりゃしない医師が患者を治す?話。
短編なので全体的にすっきりとした軽い読み物になっている。
しかし、その中には日常で生きていく悩みや苦しみが詰っており、
どうやっていけばいいのかを考えさせられる。特に女流作家の話が
おすすめ!彼女の友達の台詞にはじーんときます!他の話も良いし
、終わり方は全部爽やかに締めくくられている。ちょっと何か読み
たいなぁと思っている方には丁度いい作品だと思う。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.76:
(4pt)

息抜きの一冊

奥田氏の小説は初体験であったがとても面白かった。
精神課医の伊良部は破天荒(いい加減?)な性格で精神を病んだ(といってもかなり特殊なケースが多い)患者に接し治療を施す。患者は伊良部医師の奇妙な魅力に惹かれ通院し、いつの間にか完治に向かっていく様子がとても面白い。
勉強や仕事で疲れた時の息抜きにお勧め。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.75:
(5pt)

伊良部シリーズはこれでひとまずおしまいか。

 ミステリアスな看護師、マユミさんがはじめて等身大の女性として登場する。
 『女流作家』で、マユミさんは女流作家に語る。(マユミは怒ったような顔をしていた。目も合わせない。照れているのだ。可愛い。−という。)
「あのう」「○○さんの『××』、読みました」「すごく面白かったから、言っておこうと思って」「わたし、小説読んで泣いたの、生まれて初めてだったから」「それだけ。またああいうの、書いてください」
 奥田英朗はサービス精神旺盛。
 −人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。その言葉を扱う仕事に就いたことを、自分は誇りに思おう。神様に感謝しよう。−
 これは、奥田が自分自身の作家としての立場を表明している言葉ではないのか。
 ミステリアスなマユミさんが、生々しい娘として描かれた。
 だから、伊良部一郎とマユミさんがつくった虚構の世界は、終わったのだと思ったのは「げすの勘ぐり」か。
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No.74:
(5pt)

疲れたあなたに癒しの一冊♪

最初は淡々と・・・進むにつれてどんどん引き込まれて思わず吹き出す♪『人間の宝物は言葉だ。一瞬にして人を立ち直らせてくれるのが、言葉だ。』その言葉を実感させてくれる癒しの一冊です。疲れているあなたはぜひ読んでみてください。癒されますよ(^・^)♪
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No.73:
(5pt)

笑えます☆★

読む前は、病院の話、しかも精神科の話ということで、一歩引いていたのですが、身構えることなんて全然なしの、とっても笑える話でした。悩みを抱える患者さんに対しての伊良部先生の接し方は、とっても新鮮で良かったです♪
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No.72:
(3pt)

伊良部よ、変人であれ!

あの変態医師・伊良部先生再び!“笑える度”は前作の「イン・ザ・プール」の方が上かなぁ。伊良部先生の変態ぶりにもう自分が慣れてきているというのもあるのでしょうが・・・。伊良部先生が患者のプライベートにまで入り込み、引っ掻き回すことによっていつの間にか患者の病気は治っているというこの“伊良部療法”。これってある意味では理想的な治療法なのかもしれない。カウンセリングや薬に頼らず、人とのふれあいによって自然治癒していく治療。伊良部先生はもしかしたら現代に必要な名医なのかも?最後に。伊良部やマユミの“常識のあるいい人”な一面を描くのはファンとして面白くないなぁ。2人には傍若無人にめちゃくちゃに動いてほしい。「女流作家」の最後でマユミが見せた素直な態度、あれはいただけないですよねー。
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No.71:
(5pt)

小学生から大人まで勧められる佳作

直木賞受賞作。敷居は極めて低く、我が家では私、中学生の息子、小学生の娘、3人が奪い合うように読んだ。小学生には漫画チックなコメディとして、大人には立派に文学としても読める辺りが凄いところ。破天荒な精神科医・伊良部と変わり者の看護士マユミの溢れる個性を、笑いのエッセンスにしつつ、伊良部を訪れる患者の悩みの深さがコントラストとなって物語が進んでいく連作短編集。最終的には患者は皆立ち直っていく、いつも驚くべき方法で。それは悩み多い現代人に、「気楽にいこうぜ」という、不真面目なようで大真面目なメッセージなのかも知れない。直木賞だから、とかフジTVでドラマ見たから、といって本作から手に取る方も多いかもしれないが、是非第1作「イン・ザ・プール」も読んで欲しい。独立した話なので順番を逆に読んでも全然問題ない。蛇足ながら、本の中のイメージを再現すれば、伊良部の役はTV版の阿部寛、ではなく「田口浩正」がぴったりだと思う。(ちなみにマユミは釈由美子でぴったりです。)
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No.70:
(5pt)

あなたも変人で天才な医者に癒されてみませんか?

 なんかこの本を読んで安心しました。伊良部先生も癒し系だけれどこの本自体が癒し系ー。奥田 英朗さんの本をはじめて手にとりました。人気があるわけですね、おもしろいです。
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No.69:
(5pt)

伊良部先生大好き

あの性格本当にいたらどうなのでしょうというような伊良部先生。テレビ化されていたので見た人も多いのではないでしょうか?シリーズもの、イン・ザ・プール。これもお勧めします。とにかく読んでみないと分からないこの面白さ。そしていつの間にか自分の心にぽっかり空いた穴をうめてくれる気持ち。ムカツクが、これが本当の精神科医にあるべき姿?こんな人なら嫌でも心を開いてしまう気がします。読んでみて下さい!!!!!
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No.68:
(4pt)

最強キャラ・伊良部

精神年齢が5歳くらい(?)の大病院の御曹司にして精神科医の伊良部。ミニスカ豹柄でタバコをふかす謎の看護婦マユミ。彼らのもとを訪れる患者たちは、伊良部の奇怪な行動に面食らいながらも不思議と癒され、問題の出口を見つけていく。伊良部は最強キャラだ。ネーミングからして、あの野球選手の濃い顔立ちと体型を思い起こさせる。そしてその破天荒な行動。その姿が目に浮かぶようで、読んでいて思わずニヤニヤしてしまいます。最後にはホロリとさせてくれるところも奥田さんのうまいところ。気楽に読めて、楽しくて、ちょっと感動して、読んだ僕たちが癒されるそんな本。あまりにご都合主義な展開とパターン化されすぎで飽きがくる展開は気になりますが、それ以上に爽やかな気分になれるのでおすすめ。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.67:
(3pt)

職業病って色々あるんですね

相変わらず精神科医・伊良部一郎はカッ飛んでいた。患者を超えてヘンぶりを発揮してしまう伊良部。嬉々として空中ブランコに飛びつく伊良部を見てサーカスの舞台監督が思わず呟いた言葉。「珍しい素人だね。緊張とか、恐怖感とかを置き忘れている感じ」このひと言は見事に伊良部という人を言い表している。そうなのだ。伊良部という人は「余計な力が全く入っていない」のだ。だからみんな「ヘンな奴」と最初はいぶかりながらも気がつけばすっかり心を開いているのだ。今回の患者は5人。サーカスの空中ブランコ乗り。暴力団員。伊良部の元同級生の医師。プロ野球選手。女流作家。前作の『イン・ザ・プール』は割と普通の人たちの話だったが、今回の患者の職業は華々しい。そのせいか前作よりエンターテインメント色が強くなってたような。個人的には前作の方が好きだが、今回も「義父のヅラ」などはかなり笑えた。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.66:
(3pt)

これ、本当にそんな面白い?

 そこまで面白いとは思えなかった。いや、別につまんなくはないけど。そんなに笑えますか、この本? 確かに伊良部や看護婦さんのキャラは強烈だし、行動、展開も上手いんだけど、なんかB級の匂いがぷんぷんするのは僕だけだろうか。 最後の話だけは秀逸だと思った。かなりシリアスだし。だけど、最後にこれをもってくるあたり、あざといなぁって。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.65:
(5pt)

くだらないけど面白い

本書は、患者よりも変で無邪気な精神科医伊良部一郎と変な症状で悩める患者との話である。患者よりも変わっている伊良部の言動や行動が笑える。患者も半分はあきれ返っている。それでも、そういう伊良部に癒される形で、症状が治っていく。『イン・ザ・プール』の続編と言える。5つの短編の概略空中ブランコ:突如空中ブランコが出来なくなる話ハリネズミ:尖端恐怖症やくざの話義父のヅラ:義父を見ると、ヅラをとりたくなる医学部講師の話ホットコーナー:一塁に送球できない三塁手の話女流作家:本の題材を探すときに、心因性嘔吐症が発生する女流作家の話5つの短編のなかで一番すきなのは、「義父のヅラ」です。伊良部の医学生のときの様子が垣間見れるのがよかったです。また、一番笑いが出る穂で面白かったなあとおもいます。まあ、この話は特にくだらないけど面白いなあとおもいます。私もやりたいけどやれないということもあるんで
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No.64:
(5pt)

ジェダイを超えた救世主

誰もが持っている心の闇。ちょっとしたキッカケで闇が一人歩きしてしまう。考えて考えて、どんどん煮詰まって、逃れたいのに逃れられない・・・・。そんな身動きが取れなくなってしまった人間の心に、普通の言葉なんか通用しない。愛する家族の言葉さえも、ゆがんで聞こえてしまう悲劇。ここに書かれている患者の心模様はリアルすぎます。常人には、破天荒な奇人ドクターにしか見えないけれど、外界から遮断された(聞く耳を持たない)交信不能な状態の患者と、うさんくさいこの男だけは、唯一 周波数を合わせることができるらしい。患者本人にとっては、最後の砦がコイツなのか!!と認めたくないのだけれど(笑)本能レベルにさかのぼったチャネリング。彼ならきっと、アナキン(ダースベーダー)をも暗黒面から救ってしまうことだろう。。。。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.63:
(5pt)

このキャラは、忘れられない!

「インザプール」が、あまりに面白かったので、立て続けに読みました。前作で、「もしや、伊良部先生は実はすべてわかっていて、こんな行動に出てる?」と、疑問に思ったりもしたけれど、こちらを読んでまったくその疑問は的を射ていないことがはっきりしました。「義父のヅラ」であちこちの地名に点を入れて、書き換えてしまう彼、「空中ブランコ」で、するすると梯子を上ってブランコを試みる彼、「ホットコーナー」でプロ野球選手相手に、とんでもないキャッチボールを始める彼、まさに5歳児です。現代の悩める人間のすべては、伊良部先生のもつ子供並の思考回路に立ち返ったときに、何かはっとすることがあるんでしょうね。一度手に入れたものを手放す勇気、なかなかないんですよね。「べつに命を落とすわけじゃなし‥」という、究極の一言は、心に染みます。次回作が待たれます。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.62:
(4pt)

なぜか癒される

やってくる患者は伊良部に比べれば多分正常なのでしょう。みんな心の病気だから、悩むことをやめれば快方に向かうのは必定。悩むのが馬鹿らしくなってくるのを、伊良部が狙っていれば凄いですが、決してそんな風には見えないので、果たしてどちらが患者だか、、、しかし、どうしても憎めない絶妙なキャラです。本書を読んでいると、現代人はちょっと真面目過ぎるのかなと思います。伊良部のような存在に救われたいというのは、今の日本全体の願いなのかもしれない、と考えるのはちょっと大げさでしょうか
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.61:
(5pt)

僕も伊良部に診て欲しい

 人間不信、尖端恐怖症、強迫症等の患者がおとずれる、伊良部総合病院地下の神経科。トンデモ精神科医・伊良部と妙に色っぽい看護婦のコンビは誰にでもでっかい注射をしまくっている。(伊良部は注射フェチの医者なのだ)このコンビに驚き、怒りながらも、なぜか伊良部のもとへ再び訪れてしまう。 それは、神経をすり減らして日々を送っている患者が、なにか伊良部に惹かれているからか? 暴言とも思える伊良部の診断やアドバイスは、つらいことに的を射ている。 私のような「うつ病」持ちの読者には、伊良部が愛おしく、彼のくじけない神経が羨ましい。 とりあえず読んでいて爆笑するだけでも伊良部に治療されているのかも? また、続きを読みたいと思うのは私だけ?
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
4163228705
No.60:
(4pt)

はやいところ三作目を!

この奥田さんのことは、「最悪」でファンになって「邪魔」で完全に虜になったと思ったら、前作「イン ザ プール」で作風変えてきました。面白いけどちょっとぎこちなさも…と思っていたら、「空中ブランコ」で一気に突き抜けた感じです。あのテンションで何作もっていうのは、ちょっときついかもしれないけど、次作期待してしまいます。「東京物語」なんかもまた作風変わっていいけど、個人的には伊良部先生にはやく再登場いただきたいです。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
4163228705
No.59:
(5pt)

キャラクターの際立ち具合

登場人物のキャラクターの際立ち具合、伊良部の一見、奇想天外さは、イン・ザ・プールを、一段しのぎます。それでいて、そこはかとない、あたたかみと、心の機微を醸し出している、これまでにない、作風に感服です。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
4163228705

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