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(短編集)

空中ブランコ



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【この小説が収録されている参考書籍】
空中ブランコ
空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコの評価: 4.39/5点 レビュー 318件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全318件 301~318 16/16ページ
No.18:
(4pt)

非現実を描くことで浮かび上がる真実

全体を通して言えることは、描かれている事は現実離れしているということ。だけど、そこから感じ取れるのは、誰しもが抱えうる孤独感だった。それぞれの短編中の登場人物に共通しているのは、「孤独」。登場人物は世間一般の人達とはかけ離れた生活を送る人々だが、抱える孤独感は、私達にも十分共感できる。サラッと読めて軽いテイストだが、この作品には真実が書かれていると思った。非現実を描くことで浮かび上がる真実があるのだと、感じた。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.17:
(5pt)

笑い、じゃなくて立派な読み物

直木賞受賞後、新聞の書評欄で爆笑ものとして非常に好意的に取り上げられていたので読みたくなりました。爆笑、ではないでしょう。クスッ、ニヤッ、という感じ。笑いを期待して読んでも満足でるでしょうが、予想外に、山あり谷ありの人生や対人関係に関する率直すぎるほどの、ときとしてシニカルな言葉があちこちで光っていて読めます。毎回、患者さんが主役なのに伊良部先生の存在感が不思議。精神科医をこういうふうに使うのもありなんだなーと一読者として(生意気ですが)感心させられました。私はこれが最初だったので、注射針を見つめる伊良部先生やFカップ看護士さんのマニアックさにニヤリとできなかったのが残念。「イン・ザ・プール」から入って楽しむことをおすすめします。
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No.16:
(4pt)

面白いね\(・∀・)/

初めて奥田英朗サンの本を読んだのがこの作品なのですが、クスリと笑えるツボがあったりして最高に楽しめましたΣ(・∀・) 「イン・ザ・プール」の方も読んでみたいなぁ~☆また、人って精神的な事が原因不明の病気(!?)にまで追いつめられるものらしく、人間ってつくづく不思議な生物なんだな、と改めて実感。ι('ω`)いろいろ自分にも当てはまる事があって…(・А・;)冷汗 でも人間らしさが溢れてるカンジなので、オススメです♪(^-^)b
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No.15:
(5pt)

祝直木賞受賞 とにかくおすすめ

「マドンナ」「イン・ザ・プール」でおしくも直木賞を逃したが、本作品で第131回直木賞を受賞した。まさに直木賞の名に恥じない作品。(前2作で獲ってもおかしくなかったが・・・)怪作「イン・ザ・プール」の続編。この作品は、すごく好きな人と、全く受け付けない人の二通りにわかれるとおもうが、私にとっては「ハマッタ」作品である。とにかく、主人公の精神科医・伊良部のキャラクターがよい。あるときは主役となり、またある時は脇に回り、とにかくいい味を出している。また、伊良部以外の登場人物も、キャラ立てがしっかりしている。ひたすら笑わせる小説でありながら、泣かせる(?)ツボをおさえている。作者の代表作「最悪」「邪魔」とは、全く違った路線の作品でありながら、文章展開のうまさは両群の作品に通じるものであり、本作品ではあらためて作者の才能を痛感させられた。直木賞をきっかけにこの作品を読まれる方は、もちろんこの作品から読んでもいのだが、できれば「イン・ザ・プール」を先に読んだ方がよりこの作品を楽しめると思う(この作品と遜色のないおもしろさ!!)最後にうんちくをふたつ。本作品は、作者が原因不明の腹痛におそわれ、「神経科」に通院した際、2週間ごとの受診が楽しみであった、という実体験を元に書いたそうであり、伊良部のモデルは、同姓のプロ野球選手と、漫画「こまわりくん」キャラを合わせたものだそうである。
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No.14:
(5pt)

祝!直木賞

発売直後に読んだのですが、インザプールから更にスケールアップした感の伊良部が最高に笑えます!小説でお腹を抱えて笑える作品て、あまりないように思うのですが、これは電車やカフェで一人で時間つぶしをしたりしている時、笑いをこらえるのに必死!なくらい笑えます。個人的には、前作、インザプールより医者らしくなった気がしますがそれ以上に伊良部のキョーレツなキャラクターも良い意味で(?)進化しています。前作をまだ読んでいない人もすんなり伊良部ワールドに入っていける作品ですが、できるならやはり、インザプールから入ることをオススメします。そうすれば伊良部の面白さが倍増しますから! 「義父のヅラ」は特に笑えますよ。タイトルからして....ねっ?
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No.13:
(5pt)

ストレス社会のヒーロー

 ストレス社会の現代に大人たちのヒーロー登場。見た目デブ。精神年齢は小学生。その立ち居振るまいからはまったくそれとは見えない精神科医で、行く末は大総合病院の院長。その名は伊良部一郎。万年日陰の地下にある精神科で繰り広げられるドタバタ劇に抱腹絶倒、爆笑必死! 餌食となった患者は、突然空中ブランコができなくなってしまったベテラン空中ブランコ乗り。昔からの習慣と新しい時代の団員たちとのはざまでゆられ、大事なものを見失ってしまう…。 エリート街道を突き進み、若頭となり順風満帆な日々を送るヤクザが日頃の緊張とストレスで尖端恐怖症に。その彼に血判状やら刃物持ちのヤクザとの縄張り争いやらと難題が。彼を救った人物とは…。 医学部長の義父をもち大学病院勤務医で伊良部の大学時代の同級生は、婿養子であることなどのプレッシャーから破壊衝動がおこるようになってしまう。彼の中の破壊衝動が狙うのは何と義父のヅラ! 果たして耐えられるのか!? 走攻守よく、かつイケメンルーキーの入団からファーストに送球できなくなってしまったベテラン野球選手。プレッシャーや不安から立ち直り、さらにルーキーとのレギュラー争いに勝って不動のサードを守ることができるのか!? 恋愛小説の女流流行作家は、自作の登場人物の職業が過去にも使ったことがあるのではないかと強迫症になり、さらに嘔吐症も併発してしまう。流行作家としてのプライドとプレッシャーの板挟みで作家としての本来の意欲から知らないうちに逃げてしまう。原因は過去の失敗作…。 「イン・ザ・プール」から早2年、待望の第2段! ストレス社会で笑顔を忘れかけている人にオススメ。必ず笑えます。
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No.12:
(4pt)

病める現代人必読。ぎゃはは

笑える小説だよー。100キロを超える体重、ドラえもんのような指、ほとんどないに等しいアゴ。5歳児の感受性、そんな肉体と精神を白衣に包んだ精神科医・伊良部一郎が登場する短編集。それぞれの短編の主人公は、空中ブランコ乗り、やくざ、大学付属病院の医師、プロ野球の三塁手、売れっ子の女性作家。みんな悩みを抱えて仕事が手につかなくなり、伊良部先生をたずねる。そして伊良部先生が難題を見事に解決(というかグチャグチャに)する。とにかく伊良部は可笑しい。金田一耕助や裸の大将に匹敵する魅力的なキャラクター。ぜひテレビドラマ化してほしい。うーん、伊良部役は誰が適当だろう。それから色気むんむんのすっとぼけ看護婦マユミの役は? それを考えるだけで楽しい。奥田氏の作品といえば、『最悪』は傑作だった。エッセイの『延長戦に入りました』も面白かった。なお、伊良部先生は『イン・ザ・プール』にも登場する。
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No.11:
(5pt)

ぐふふ・・・

「インザプール」から読んでますが伊良部先生、健在なり、って感じです。ありえそうで、ありえない話ばかりで、思わず、「ぐふふ・・・」となってしまいます。特に、伊良部先生とその同窓生が「王子税務署」と「東京大学」の看板にいたずらするシーンは、2つとも我が家の近くにあるせいか、思わず思い出し笑いしてしまいます。(自分でもやってみたりして・・・)でも、伊良部先生、だれかモデルでもいるんですかねー(いるんだったら、診てもらいたい・・・)
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No.10:
(4pt)

伊良部先生との幸せな初めての出会い

 ひとから薦められてこのシリーズを初めて読みました。おかしな主人公だと思いながら、おかしな展開に笑い転げました。正直なところ本の終わりに近づくまでは、ただのギャグ小説短編集に近いもので、まあひとときの楽しみ的なものかとも感じました。 しかし、最後の女流作家の話を読んでいるうちに、次第に人間のおかしさ、憐れさと、それがある故の愛おしさみたいなものを感じてくるようになりました。私としてはちょっと意外な展開でした。作風そのものはどの短編も変わらないのに、1冊読み通すあたりでほのかな温かみを感じるようになってきたことが、です。 このようなささやかな「深さ」を感じてしまうと、たまらなく魅力的になります。ただの笑い話だと思っていたのに・・・。前作「イン・ザ・プール」も早く買って読みたくなりました。推薦です。
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No.9:
(2pt)

爆笑できるか!?

なにやらこの本の評価は「爆笑」というのが多い。どこで笑うのだろう。私には分からない。爆笑できる小説として読んではいけない。ほのぼの癒し系であり、対人恐怖症などの人にとって治療の効果が期待できるヒーリングブックである。精神科医は何として効果的な動きをするではなく、あっけらかんと楽しく生きていることでたまたま周りに良い影響を与えていく。つまらない本ではないが、爆笑本かと思って読むと、なーんだって感想になるような。
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No.8:
(4pt)

チョー読みやすい連作短編、手慣れすぎは×よ。

伊良部総合病院の精神科部長(だったけ)伊良部一郎、再びの登場。イッキに楽しめます。安心して。前作以上に。だけどね。手慣れちゃった悲しみは…、って感じ? 毎回テーマが強迫神経症ってのも、ちょっと興を削ぐしね。いつも同じじゃ飽きるでしょ。一部の作品で、伊良部やマユミにいい人っぽい行動や言動をさせるのも、ちょっと興醒め。もっともっと、傲慢で自分勝手でやり放題で相手の気持ちを考えないの二人が見たいんですよね。第3弾は是非、さらにケレン味たっぷりでお願いしたいッスね。
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No.7:
(4pt)

トンデモ精神科医、甘さ加えて絶好調

トンデモ精神科医伊良部シリーズ第2弾。前作「イン・ザ・プール」に比べ少し甘さを加えた連作集。表題作など、それが功を奏してラストなど感動的である。一方でギャグの冴えも衰えを見せず、「ホットコーナー」でどんどん患者の強迫神経症を悪化させていってしまうあたりなど、おおいに笑わせる。ただ、お話がマイルドになるのはいいが、何度も作中で「癒し系」という表現が出てくるのはしらける。登場人物のセリフではあるんだが、作者の側が使ってはいけない言葉だと思う。
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No.6:
(4pt)

Irabu is back!

話のパターンは前作「イン・ザ・プール」と変わらない。しかしこのマンネリ感が心地良い。ただ今回は、やや「人情もの」になっているようにみえる。軽く書かれた小説のように見えるが、著者の確かな筆力にしっかりと裏打ちされている。著者はもともと殺伐とした時代であがく人々を描いてきたが、この作品では、そんな人たちへのある種の”解決策?”が示されている。ともかくトンデモ精神科医伊良部の復帰を素直に喜びたい。
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No.5:
(3pt)

安心して読める癒し作品

精神科医伊良部シリーズ第二段だが、今回も楽しませてもらった心のトゲを抜き、しこりを取れる本通院することになる5人の患者は、自分の足場を固める20代を超えて30代で足止めをくらうという設定に人格としての安心感がベースにあるもう20代のように新鮮な日々ではなく刷り込まれた日々に心が沸き立たないベテランの域に達してきたことで、偽ってきた自分の内面が仕事に支障をきたす症状となる手応えのある位置まで昇り詰めてきた仕事に対して一呼吸できる今これからどう向き合ってゆくか異なる5人を通じてそれぞれが抱えるジレンマやストレスを伊良部が又もや奇怪な行動で解決に糸口を差し出す今回は伊良部の医学部の同級生も出てくることで大学時代の伊良部を垣間見れるところにシリーズとしての楽しみあり
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4163228705
No.4:
(5pt)

こんなDRがいてもいい

カウンセリングに罹っている人間からみると、これは本のお話し。になるでしょ?でも結構いいとこついてる内容だもんね。例えば「弱肉強食の世界では人の良い奴ががまける」とか「性格はその人の既得権」とか、読むと毎日生活してて、むかつく事がすっきりできるね。でも、ビタミン注射って・・・・ナニ???かね
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No.3:
(4pt)

ハハハ

なんか伊良部先生が本物の名医になっちまった・・・。でも、まぁやっぱり面白いんだけどね。装丁は最高にかっこいいし。大好き。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
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No.2:
(4pt)

いやし系?伊良部センセイ

「イン・ザ・プール」での伊良部精神科医は、注射マニアの危ない医者でしたが、今度の伊良部センセイは、ストレスの多い現代で、あっぱれというほどにマイペース。でもそのキャラに不思議とみんなが癒されていく。 私的には、もっとマニアックでいてほしかったですが、やはり一気に読ませてしまう伊良部センセイは大好き!
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No.1:
(5pt)

参りました。

本の雑誌の目黒考二さんが、ラジオで紹介してた本。その紹介の仕方がとにかく面白そうで、迷わずその当日に購入。なんていうか、傑作です。快作?伊良部最高!とんでもない精神科医なんだけど最高。注射が好き。看護婦Fカップ。(←ちなみに愛読誌「ロッキンオン」(笑))サーカスの団員の患者には「サーカス、今行こう!」。プロ野球選手には「キャッチボールしようよー」。帰ろうとする患者には「いやーん帰んないで~」。それでも患者はかならず癒されてるんですよね。ただのユーモア小説とあなどるなかれ。短編集ですが、ラストがどれもサマになる。映画の終わり方みたいな素敵な読後感が一つ一つの作品にあります。するする読めてしまうようでいて、人物描写のバランスの良さ、構成の無駄のなさにはなかなか真似できない巧妙さがあります。そして薄くもなく濃すぎず、短編小説でこういう佳作にはそうそうお目にかかれませんね。最後の「女流作家」は、まさに自分の今の状況にそっくり。それに私も日本映画大好きだし…かなり入り込んで、最後では涙してしまいました。ドラマか映画になるとしたら、ヒロインの親友のさくら役には、ぜひ寺島しのぶで!って、思い入れが強すぎるか…。ま、とにかく笑ってるうちに、あれっ、自分の悩みも癒されてない?と、そんな不思議本でもあります。マイナス点はつけられません。激しくおすすめ。
空中ブランコAmazon書評・レビュー:空中ブランコより
4163228705

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