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カフネ
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カフネの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 41~60 3/9ページ
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| 読み終えるのが惜しいくらいに面白い作品でした。 | ||||
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| 主要人物である薫子とせつなのキャラクターがよくて、序盤から終盤まで2人の会話が面白いので、暗くなりすぎず楽しく読める。しかしストーリー後半で様々な真相が明らかになるにつれて、設定を盛り込んだ感を少し感じてしまう。その設定のためか、説明的なところも結構多くて、キャラクターが立っている良作であるだけに残念に思うところもある。 | ||||
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| 本屋大賞とはなんだろう? | ||||
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| 多様化とかダイバーシティとか色々な生き方が認められる世の中とされてますが、生きたいように生きることができない人が悩み困窮しているのもまた事実(お話はフィクションですが)。 そんな人たちをカフネの人達は無償で自分の得意な家事でサポートする、せつなが菜々緒さんで薫子が伊藤沙莉さんで春彦が高橋海斗さん、カフネの代表が上戸彩さんのイメージで読み進めておりました。自分も家族や親類の理想みたいな生き方の注文をされた事があり、悩み気持ち悪い思いをした事があって、時折どこか乱暴で愛のあるせつなの言葉は共感とういうか心に刺さりました。こんな難しいテーマをすらすらと読ませてくれる作者さんの文才は素晴らしい、そして本屋大賞にふさわしい作品と思いました! | ||||
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| 過去2年の本屋大賞は大当たりであっという間に読んでしまったが 2025年の本屋大賞のカフネはあんまおもしろくなかった。 | ||||
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| 登場人物みんながとても魅力的でした。伏線回収も見事で、お勧めできる一冊になりました。 | ||||
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| 面白くてすぐに読み終わった。 | ||||
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| 久しぶりに一気に読みました。 あまり現実的ではないストーリーだけど、文章も美しく、登場人物のバックグラウンドも興味深く、最後にせつなが薫子に心を許して、それがカフネに象徴されたことが、嬉しかった。 | ||||
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| 法務局に勤める野宮薫子は、41歳、お節介で全く正直に生きている。そんな正直に生きていた薫子は、弁護士の旦那の公隆から離婚を要求され、離婚した。そして、溺愛していた弟の春彦が、29歳の誕生日に死んだのだった。その春彦の遺した「遺言書」から、弟の元恋人、小野寺せつなに会った。弟は、せつなに遺産を残していたのだ。せつなは、即座に遺産はいらないという。 その話をしていた時に、薫子は倒れる。そのため、せつなは家にまで送ってくれて、その上家の中まで入り込んできたのだった。薫子は、忙しいがゆえに、ゴミも片付けておらず、アルコールの空き缶がいっぱいあった。夫と別れ、弟が死んで、心身が疲れていたのだ。お腹が空いたということで、せつなは、薫子に料理を作ってくれたのだ。豆乳そうめんだった。そこで、薫子は、心が柔らかくなったのだ。 小野寺せつなは、家事代行サービス会社カフネで、働いていたのだ。カフネとは、「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」というポルトガル語である。せつなは、前は一流のホテルで働いていたのだ。どういうわけか、薫子は、せつなの仕事を土曜日だけ付き合う。せつなは、辛い過去と、身体の中に問題を抱えていたのだ。せつなは、 せつなの料理に行く先は、まさに日本の貧困の現場だった。母親は出かけ、冷蔵庫の中に何もないところで、二人の子供の料理を作ってやるのだ。せつなは、その子供に、もっと自分を守れ、闘えという。子供は、お母さんを悪くいうなと反発する。 野宮薫子の誕生日には、死んだ弟からプレゼントが届く。薫子へはイヤリングとせつなへのプレゼントが植物アカべだった。薫子は、なぜ?せつなに?なぜ、アカベ? アカべは花が咲くのに、30年から40年かかるのだ。 薫子は、せつなから、春彦のやっていたこと、そして味覚障害だったことを知る。ずっと、一緒に食べたことがあったのに、春彦が味覚障害だと知らなかった。なんでも、美味しく食べる春彦しか知らなかったのだ。そして、意外な事実も知る。 食べたいのが、オムレツ、ピザ、そして、美味しいのが親子丼。卵味噌。実に、日常に溢れた料理だが、なぜか心が暖かくなる。 そんな中で、体調を悪くしていたせつなに、会社の代表常盤斗季子と一緒になって見舞いに行く。そしてせつなの秘密を知るのだった。 せつなは「栄養とか摂っても意味なくない?異常気象だし、少子高齢化だし、物価高だし、電気代どんどん上がってるし、うち貧困家庭だし、もう未来終わってるじゃん。いいことなんか何にもないよ。だったら生きてく意味ないじゃん」というのだった。 薫子は、そんな捨て鉢の姿勢のせつなに対して提案をするのだった。 本書は、年寄りたちの生活の思い、若い人の抱えている問題、貧困に喘ぐ子供たち。そんな中に、家事代行サービスが、訪問し、笑顔を作り出す。一緒に食べるって、美味しいということがテーマなのだ。それにしても、日本の現実をうまく表現する能力がある。日本は、ここまで、どうしようもない状況に追い込まれていると痛感した。 | ||||
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| 同僚の同性恋人が出てきたあたりからつまらなくなった。 | ||||
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| 子供は親を選んで産まれてくることができない、子供をもつことが親のエゴ。衝撃的な視点でした。心も身も余裕がなく、生活に追われる親の葛藤と苦しみ、それを感じるけどどうすることもできなくてもがく子供の苦しみ。 家事代行という他人の立場から手を差し伸べる主人公を通して短編集のように進んでいくが、実は彼女たちもココロに傷を抱え、秘密を胸に必死に生きていた…。 涙が溢れましたが、幸せになって欲しいというスッキリあたたかい気分にさせてくれる一冊でした。出会えてよかったです。 | ||||
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| 自分と他人の隠れた本心をどう紐解いて何を基準に生きていくかを描いた目の覚めるような人の心理に触れられる作品でとてもよかったです。 | ||||
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| 読みやすいけれど、所々「ドン引きしている」等のラフな文章があるのが気になりました。作家さんなら、綺麗な文章を伝える存在であって欲しいです。 ストーリーは普通かなと感じます。食べることは大切で、そこには必ず人間性や人間関係が絡んでくる。それを描いた物語ですね。 薫子の努力家な姿は素敵ですが、せつなのツンケンしている態度は堂々としているというより無礼な部類かと思います。そこが正直、好感が持てなかったです。 弟の行動原理も説明はされているけれど、理解はしがたいです。 薫子がせつなと公的なパートナーになることを望む展開も突飛なように感じました。 料理の描写は素晴らしかったです。 | ||||
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| 受賞作品ということで読んでみました。料理を楽しむ小説と思っていましたが違いました。 普段は古い小説ばかり読んでいるためか、主人公のマイナス心情描写があまりにも細かく、また暗い内容や、会話もちょっと関わりたくない感じの内容が多いので、どうしようか少し考えましたが、とりあえず一気に読んでみました。 普段、光の当たらない社会問題や、それに関する公的なシステムについてもよく調べててあるなと思いました。 登場人物のほぼ全てが環境面、心情面で理想型の人間ではないのですが、リアルな世界では一瞬で関係が終わるような状況でも、文句を言いながらも関わりを持っていき、希望ではないですが、折り合いをつけていく様子は小説でなくては書けないし、この著者ならではなのかもしれません。この小説の見どころはそういうところでしょうか。 実社会でも、多少強引でも人と人とが関わりを持っていくというのは必要なのかもしれません。無論、そのことによって軋轢や傷つけあうこともある訳なのですが。 | ||||
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| 自分と他人は分かり合えない。 人生の背景も違えば、環境も違う。だけど、社会では一緒に生きていく。他人は分かり合えないものと理解して、接することで自分を伝え、相手も理解する。年齢、性別関係なく、ただ人を大切にすることがどれだけ大事かを教えてもらいました。 | ||||
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| 評判の通り、とっても心温まる物語であった。 家事代行のユーザーからチケットをもらった人に2時間無料の掃除や料理などをするカフネでのボランティア活動を通して、様々な家庭が登場する。とても他人事とは思えず、いくつかの家庭の状況が現在の自分・将来の自分に重なり、感情移入してしまう。不妊、育児、結婚、ジェンダー、昨今の様々な問題に触れられており、考えさせられるもの多かった。 個人的に、オチには少々違和感があるものの、大事な人と読みたい良作。 あと、とにかくご飯が食べたくor料理がしたくなる!(笑) | ||||
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| 面白くて、2日で読み終えました。ミステリー要素も有り、最後まで興味の尽きない本でした。 | ||||
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| 現代に生きることの孤独を温めてくれる小説でした。 不妊、虐待、病気、ジェンダー、それ以外にも、 登場人物誰もが、苦しんで、だからこそ苦しい人に寄り添って生きようとしている小説としての希望と、生々しさがありました。 読んで良かったです。 | ||||
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| 想像していたものより5倍くらい稚拙で驚いた。 ご都合展開、どこかで聞いたことあるような薄っぺらいセリフの数々、メインキャラの有能アピール…とラノベみたい。これが本屋大賞か…。 40のオモシレー女は痛い。 典型的なドアマットヒロインで、なろう系と大差ない。 子宮恋愛みたいな描写も笑いました。 結局せつな自身も「子供が欲しい」という思いを隠して諦めていたというところに帰結したのもガッカリした。 というかあらゆることが「子供」のことで決まりすぎている。 適齢期を過ぎた夫婦なのに子供がいらないから別れを決める、子供ができなかったから代わりに子供のように庇護する存在を作る…いやいや怖いって。 なにもかもステレオタイプで、すべては主人公を引き立てるための装置でしかない。 主人公が「知る」だけで万事全てが進んでいく。そんなに簡単に解決できることですか? 主人公が国家公務員であることも有能描写のためにしか働かない。 せめて鍵を握る弟の物語に奥行きを持たせて欲しい。 弟には同性の恋人がいた。……で? ただその事実だけがそこに置いてあるだけで、全然広がりがない。その事実だけで勝手にあれこれ妄想を膨らませて弟はつらかったのね、なんて考えるのはあまりにも偏見がひどい。 弟が手伝ってた代行をやったらボランティアをしていた夫妻の家に行った。 弟はその話を聞いてボランティアをやるつもりだった。 都合よく石が置かれすぎです。 暴走おばさんを正当化するだけの作品怖すぎる。 | ||||
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| 俺は『カフネ』を読んだとき、表層的な言語のスタイリングばかりが目について、そこに魂の摩擦みたいなものが感じられなかった。言葉が「通過点」じゃなく「見世物」になってる。 1. 読みやすい → 高評価 2. 泣ける・感動した → 高評価 3. “いい話だった”と言いたい → 高評価 人間がこの劣化した感性未満の反射でしか本を読めなくなるのは、残念だと思う。 「文学としての密度」よりも、「自己肯定感の補填装置」として小説が機能するほどに評価が上がる構造になってる。 TwitterやInstagramで“読後感シェア”する時代の価値観とも連動してて、小説がエモーショナルなアメニティになっている。 言語表現が一見、詩的。でも中身がない。思考の射程が短い。 中学生がノートに書いたポエムに、編集者がアクセントを足して流通させたよう。比喩じゃなく、構造的にそれなんだ。 こういうの読むと、日本文学は堕ちた、終わったと絶望的になって苦しくなる。だけど「文学が終わってる」んじゃなく、「文学というシェルが空洞化してる」のだと思う。 俺にはやっぱり、「巧妙に設計された感動装置」という印象でしかない。文章は平易で読みやすいし、キャラクターの内面も「描いてる風」ではある。でも、それはあくまで読者の共感を喚起するために作られたテンプレートのように感じられる。そして何より、 物語が"予定調和"に向かって流れていく という感触がある。 精神的なざらつきや混乱、言葉にならない感情の奥行きは残らない。 | ||||
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