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カフネ
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カフネの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全97件 81~97 5/5ページ
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この本の良さは他のレビューアーの皆様が丁寧に説明しているからいいとして。 私なりの付けたしの一言。 この本を読むと、お腹がすきます。 特に手料理の美味しいものが食べたくなります。 料理が好きな人は、たぶん、同じようなレシピに挑戦したくなります。 気をつけて。。。 | ||||
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私自身は今もこの本を読んでおりませんし、あらすじも知りませんが、鈴木保奈美さんがMCを務めているBS日テレの書評番組を偶然見て本作を知りました。 一方、(別居している)家内が昨年最後の肉親である弟を亡くしてから、体調を著しく崩し食事をとることもままならない状態だったんですが、私が上記で知った本作を、家内の趣味の読書でもと思いアマゾンから贈ってみたところ、偶然にも内容が家内の心中と一致しており、極めて深く共感し現気が出たと連絡をもらい知りました。 作家の言葉というか本作が凄いなぁと思うのは、あれほど何もものが食べられなくなった家内が、本作を読んで「肉が食べたい!」と思い、すぐ買いに出たそうです。心身とはつながったものですが、心を変えることによって身体を変えたということでしょう。 一連の偶然にたいへん感謝しております。因みにたいへん失礼ながら、その後も私は拝読しておりません。 | ||||
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私がここ1年ぐらい読んだ本の中では文句なしにベスト1、2を争う名作だ。とにかく、どんな人生を歩んできたらこんなに刺さるフレーズが次から次へと出てくるのか、と不思議に思うくらい突き刺さる。小説を読んでいて、思わず線を引いてしまうなんてことは滅多にないのだが、やたら引いてしまった。「きっと人間を最後に立たせるのは、勇気でも夢でもなく、見栄だ」には思わず笑ってしまい、「善意って油みたいなもので、使い方と量を間違えると、相手を逆に滅入らせてしまう」と来れば自分の失敗を思い出し、「おまえはそこにいてもいいのだと、誰かに認めてもらえなければ、自分が生きることを肯定できない」なんて読むとうんうんと大きくうなずいてしまう。他にも多くの線を引いてしまった。この作者の本は初めて読んだし、そもそも、この作者のことはこの本を読むまで全く認知していなかったが、ちょっと他の本にも手を出したくなった。 | ||||
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理不尽さに見舞われた登場人物たちの、口の減らぬ悪口雑言に救われるのは、なぜだろう? やっている仕事にたっぷり込められた意義と情ゆえ、だろうか? 読んでいるだけで涎が湧き出る料理描写ゆえ、だろうか? 美味しいと感じることにこれほど力があるとは… ⚫︎「未来は暗いかもしれないけど、卵と牛乳と砂糖は、よっぽどのことがない限り世界から消えることはない。あなたは、あなたとお母さんのプリンを、自分の力でいつだって作れる」 ⚫︎「あとね、おにぎりを作れるようになると、人生の戦闘力が上がるよ」 形のないものを言葉にしようとすることに、これほど意味があるとは… ⚫︎闇に沈んだ空を背景にそびえるマンションの、あちこちの窓に明かりが灯っている。名前も知らない人たちの生活の光、生きている光に、なぜか胸がつまった。 ⚫︎ありがとうと言ってもらえた。 今、私はあの人を助けたのではなくて、助けてもらったのだ。 江戸落語の啖呵を思わせる筆者の筆力の威勢の良さに温かみまでが宿り、エールとなって血流になだれ込む感動…休日の夕べ、酒なしで大いに酔った。 | ||||
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前評判からハードル上げ目で読んだけど 5倍くらい越えてきた 小説を読んで久々に泣いた 号泣ではないのだけど、自然と泣いていた おいしいって思うこと たのしいって思うこと うれしいって思うこと 人生においてどれほど大切か教えてくれる作品 売ることはせず、ずっと持っておくつもり、大事な宝物になった | ||||
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女の40代って何なのかな。 結婚した女性は子供を産むことができないとだめな人生なのかな。 成果のない妊娠治療を受けていた薫子はある日突然旦那に離婚された。 浮気ではない。しかし、何でも聞いても夫は理由を話してくれない。 弟のみを愛する親。しかい明るい太陽みたいに周りの人を幸せにしてくれる弟。 薫子は弟だけに頼っていたが、弟が突然死した。 警察の調べでは自殺でも他殺でもないらしい。 突然手の中を大切な人を失った薫子はアルコール依存になった。 また、弟の遺言書が郵便で届いた。弟は自分の彼女に遺産を残していた。 その遺言を叶えたいと思った薫子は弟の彼女を呼び出すが。 自分の存在を絶え間なく証明しなければならない。自分を認めてもらうために一生懸命に生きていた。 しかし、そのすべてが自分からなくなればどうせればいいだろう。力強く握っていた人生の幸せが自分の指先から離れてしまったらどうしたらいいか。 夫との離婚、唯一の理解者だった愛する弟の死亡。足元が崩れていく。 しかし、それでも人は生きていかなければならない。 その生き方を丁寧に教えてくれた一作だった。 読み終わって心が温かくなる。 | ||||
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どんなに近くにいても、たとえ家族であっても、相手のほんとうの気持ちはなかなかわからない。 愛している、大切な存在、と思っていても、それがひとりよがりのものであったり、相手が合わせてくれているのに気付かなかったり… この小説でも、登場する人たちはそれぞれにいろんなことを抱えながら生きていく。その中で、薫子も傷つき、成長する。 カフネというのはポルトガル語で 「愛する人の髪にそっと指を通す仕草」のことだそうだ。 物語の最後にこのタイトルが具体的な意味を持ってくる。 もっと見守っていたいと思わせる、とてもよい小説だった。 小説の中に出てくるお料理のレシピがついてくる❗️ | ||||
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紙の本には、登場するお料理のレシピが掲載されているのかな? Kindleにはなかった......。 とてもステキなお話でした。 ハッピーエンド!!!って終わり方ではないけど、そっと終わる最後がなんともいえない。 ぜひ、読んでみてください。 | ||||
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面白かったです 続きが気になります | ||||
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じわっと心温まるStory。 ”カフネ=愛する人の髪にそっと指を通す仕草”は。 ボランティアの家事代行サービス。 ”あなたが選ぶべきはあなたの心だ”という。 ”アガベ・ベネズエラ、新しい葉っぱが出てきました”と。 そこには優しさにあふれ、”ぽつぽつと透明な雨”が降っていた。 | ||||
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ミステリーのような始まりですが、一切ミステリーではありません。 とにかく4章の最後まで読みきってください。 | ||||
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このような物語は実際に起こりうるのかどうかわかりませんが、久ぶりに小説を読んだという気になりました。私も母を白血病で亡くしているので小説の中の白血病の扱いについてはとても気になります。 未来に向けて病気と闘って生きていく姿勢に安堵しました。 | ||||
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出来たらレビューなんか見ずにまっ更な気持ちで本作品を手にとって読んで欲しいです。 ヒューマンドラマの重厚さと、中盤からパズルがどんどん嵌まっていくようなミステリー的展開が圧巻です。 そして作中に出てくる料理の美味しそうなこと美味しそうなこと……… 主人公がヒロインと接していく中で綴られる心情は、生きることの辛さや寂しさについて、人との繋がりについての処方箋の様にも思えました。 心を満腹にさせてくれる、そんな作品です。 | ||||
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この著者の作品は初めてでした。 青山美智子さんのようなハートウォーム系と湊かなえさんのようなイヤミス系のその中間くらいの世界観の中に、たまに一木けいさんのようなインパクトあるシーンが盛り込まれている感じで、ワクワクしながら読みました。たまに目に涙を浮かべながら。 後半に入って畳みかけるように新たな事実が加わり、どんどん面白味が増していきました。死の真相を巡るミステリの要素もあり、ワクワクは続きました。 が、終章がそれらを台無しにしてしまいました(あくまでも個人的な感想です)。終章で描かれる唐突感と強引さに付いていけず、それらを跳ね返すだけの納得感が得られればよかったのですが、それもないままに終わってしまいました。終章は14ページだけ、もっと丁寧に書けなかったのかなぁ。素人っぽい粗削りな作品という印象に変わってしまいました。惜しい。途中までとてもよかったので悔しいです。 | ||||
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まだ6月ですが、今年1番の本です。失礼ながら、あまり知らなかった作家さんですが、あらすじと表紙に惹かれて購入。最後の印象的なシーンまで読み終えて、こちらも印象的な本のタイトルに思いをはせ。未読な方のため、あまり中身を語れないのが悔しい程、読み終わるのがもったいない程の一冊です。 | ||||
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私の不器用さは空前絶後です。 包装はどうやってもうまくできないし、月に2回新聞を出すのに、ヒモを結ぶのが、泣きたくなるほどツラい。 それでも娘達にしごかれながら、何とか家事をやっていますが、こんな私が料理を習得するのに、どんなに苦労したかわかりますか? とにかく手際よく、丁寧じゃなくても、何とか美味しく食べられる、疲れていても、何とかバランスがとれて、お腹がいっぱいになるレシピ。 そんなレシピを丹念に探して、段取りを決めたら、フィニッシュまで一気です。 だからあなたに美味しいご飯は作ってあげられないかもしれない。 もうそんな余力はないかもしれない。 それでも私は、あなたと美味しいご飯が食べたい。 こんな私ですが、どうかよろしくお願いいたします。 礼。 | ||||
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初めはミステリーなのかな?と思って読み始めました。すると次々に美味しそうな食べ物の描写とたくさんの人々との絡み合いが続きます。前半のプリンのところではもう号泣してしまいました。主人公の弟についてミステリーな要素もあり、最後に「カフネ」の意味もわかります。わたしも小さい時の育児中、夫も協力的だったしワンオペでなかったけど、それでもいっぱいいっぱいで辛らかったときがあります。そんな時に他人が差し伸べてくれる手が少しあれば?せつなくて、ほろ苦くて、泣ける、プリンのような作品でした。 | ||||
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